でかいの日記帳

2023/10/1 Sunday

2023年 5月中旬〜9月 映画鑑賞リスト

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blog更新が滞ってます
とりあえず 5月中旬以降9月末までに観た映画作品のリストでも載せておきます

銀河鉄道の父
世界の終わりから
最後まで行く
MEMORY
宇宙人のあいつ
岸辺露伴ルーヴルへ行く
雄獅少年 ライオン少年
65
水は海に向かって流れる 厚木市の吾妻団地でロケしてる
リトル・マーメイド
M3GAN
スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
ザ・フラッシュ
大名倒産
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
愛しのクノール
君たちはどう生きるか
交換ウソ日記 桜田ひより!!
ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE
KINGDOM 運命の炎
映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐 / 映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン 青島心のドロップキックが見られるぞ
マイエレメント
バービー
SAND LAND
リボルバー・リリー シシド・カフカがいい。世の中に綾瀬はるかのアクション観たいって人が多くないので興行収入もそれなり
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場 ♪あんなに一緒だったのに〜
夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく マスクしてても可愛い りんくま
いわし雲 厚木市郷土博物館の企画上映会で鑑賞 昔の厚木や半原の風景がみられるぞ
爆竜戦隊アバレンジャー 20th 許されざるアバレ スケさん まだ生きてる設定!
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションII 遥かなる暁
アリスとテレスのまぼろし工場 驚くほど客が入っていない!
ミステリと言う勿れ 明らかに原菜乃華が主役なのにクレジットが4番目とかバカにしてる。大人の事情過ぎる
グランツーリスモ アライブフーンに似てるけどコッチは弩メジャー路線
John Wick: chapter4 ジョン・ウィック コンセクエンス 撮影がコロナ前の大阪ロケなんだよね。インバウンド景気に狂乱する大阪はもう遠い昔なんだよな…

2023/5/7 Sunday

2023年 1月〜5月上旬 映画鑑賞リスト

Filed under: - dekaino @ 12:04 このエントリをはてなブックマークに追加 2023綛 15筝 脂莖鴻のはてなBookmark被リンク数

blog更新が滞ってます
とりあえず 今年観た映画作品のリストでも載せておきます

ブラックナイトパレード
近江商人、走る!
ラーゲリより愛を込めて
非常宣言
RRR
劇場総集編 SSSS.GRIDMAN
Japanese Style
金の国 水の国
仕掛人 藤枝梅安
鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ
シャイロックの子供たち
湯道
BLUE GIANT
アントマン&ワスプ:クアントマニア
everything everywhere all at once
ドラえもん 空の理想郷
劇場総集編 SSSS.DYNAZENON
Winny
フェイブルマンズ
シン・仮面ライダー
わたしの幸せな結婚
妖怪の孫
長ぐつをはいたネコと9つの命
グリッドマンユニバース
生きる living
ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り
らくだい魔女 フウカと闇の魔女
KNOCK AT THE CABIN
ネメシス 黄金螺旋の謎
藤枝梅安2
妖獣奇譚 ニンジャ VS シャーク
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
せかいのおきく
ガーディアンズオブギャラクシー3
暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー

計36本
意外と観てるな

2022/12/31 Saturday

2022年後半に観た映画

Filed under: - dekaino @ 16:54 このエントリをはてなブックマークに追加 2022綛翫荀潟擦里呂討Bookmark被リンク数

今日は大晦日なので8月の投稿の続きをリストアップ 全部で32作品、年間で70本超だ。

  • 劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリ 同時併映 暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー
  • リバイスは本編の後日談。ドンプラはどこかで見たストーリーで、これ完全にひみつ×戦士ファントミラージュ! 〜映画になってちょーだいします〜のパクリ、もといリスペクトだよね。本歌取りの逆ってやつですか? マジ面白いから全然OKだけど

  • TANG タング
  • 満島ひかりは出番少ないけどいい役やってます。野良ロボットが庭に入り込んできたって絵本が原作。

  • バイオレンスアクション
  • 原作はマイナー誌掲載なのでまったく読んでなかったです。そして今も読んでない。アクション映画としては面白かったです。橋本環奈いいよね。

  • ソニック・ザ・ムービー/ソニック vs ナックルズ/
  • ソニック映画 第二弾。Drエッグマンがますますパワーアップしてて楽しかった

  • アキラとあきら
  • 池井戸原作の銀行モノ。ちょっと詰め込み過ぎというかいろいろはしょられている。つーか東海郵船のメーンバンクとの絡みが全く出てこないのは不自然過ぎ。まあ出すと3時間で話が終わらなくなってしまうもんね。

  • NOPE
  • 本作は思いっきりSFなんだけど宣伝ではまったくSF色を隠していたんだよね。どこまでSFは客こないって迷信を貫くのか? ただ初めの方の電動バイクの技術水準とその後の話の展開が合わない気がしてならない。まあアメリカの田舎は技術水準が都市部より100年遅れていたりするんだろうな。

  • BULLET TRAIN
  • 西洋人がもつ間違った日本ネタの宝庫だけど、実は原作は日本の小説なんだよな。伊坂幸太郎のマリアビートル

  • 夏へのトンネル、さよならの出口
  • スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免
  • グッバイ・クルエル・ワールド
  • 玉城ティナがいい演技してます バイオレンスばりばり

  • ヘルドッグス
  • 岡田准一 暴れまくり。いいバイオレンス無双アクション。

  • 映画はアリスから始まった
  • リュミエール兄弟が世界初の映画を公開した当時、写真機材を扱うゴーモン社の社長秘書だったアリス・ギイが最初期の女性の脚本・監督として活躍した業績のドキュメンタリー。
    ハリウッド以前のまだ東海岸にアメリカ映画産業の拠点があったモノクロ無声映画時代の話。スタッフの子孫を探して証言や写真などの物証を集めていきます

  • バッドガイズ
  • ドリームワークスのCGアニメ。ルパン三世的な怪盗ものです。不二子っぽいキャラいいよね。

  • 漂流団地
  • 映画館で観たけど Netflixで十分だったかもな

  • 耳をすませば
  • 聖司のダメンズっぷりがスゴい。イタリア留学のシーンも酷かった。いい大人が自転車の二人乗りすんな。

  • ぼくらのよあけ
  • 原作漫画は面白かったけど映像化するとアラが目立つね。宙を浮いてモノを運べるオートボットがオーバーテクノロジー過ぎて、あれが可能なら他に手段はいくらでもあるよねって気づいてしまう。オートボットが宙を浮けるなら、乗用車やバスも宙を浮いてそうなもんだよなあ
    「ぼくらのよあけ」のタイトルロゴ ひらがなの下にモールス符号で BREAK OF DAWN って書いてある
    「ぼくらの」はどこに消えたのか??
    ぼくらのよあけ

  • 線は、僕を描く
  • 原作の千瑛は大層めんどくさい女だけど、映画版の清原果耶が演じる千瑛は案外フツーの女子だな
    画題として花鳥風月とか龍しか出てこないんだけど人物は描かない流派なのかな? フツー、竹を描いたら七賢も描くだろ

  • 貞子DX
  • もはやギャグとなった貞子シリーズ。小芝風花いいよね。

  • 明日に向って撃て
  • プッチとサンダンスという実在の列車強盗ギャングの実録。西部のならず者。

  • 花の詩女 ゴティックメード
  • ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
  • フランスとかイギリス 叩かれてるね。まあ叩かれるだけのことはやってたわけだが。

  • すずめの戸締まり
  • 夕張炭鉱後まで北上するのかと思いきやロードムービーは途中で終わってしまうのだった

  • ストレンジワールド
  • 眼とか消化器官があるんだから他にも巨大生物はいるってことだよな?

  • ある男
  • 日本にも身分を隠したい人はいる。これからもっと増えていくと思う。

  • 劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編宮松と山下
  • 香川照之 復帰第一作といっていいのかな? 演じ甲斐がある深い脚本と演出がいい作品。記憶喪失物の中でも上位だと思う。

  • ブラックアダム
  • Marvelのブラックパンサーに対抗してのDCコミックの黒人ヒーローって企画なんだろうな。まあまあの出来だがブラックパンサーには及ばない。

  • 月の満ち欠け
  • 前世の記憶が残ってる人というスピリチュアル要素満載な話。
    有村架純が麻里子バリに「寂しかったから…」と大学生男子の童貞を貪り喰うシーンはエロいです。そりゃ喰われた方は忘れられなくなるよな。

  • AVATAR: THE WAY OF WATER
  • ひさびさに3Dメガネ使って観たよ。映像は素晴らしい。今度は水上生活村だ。

  • 仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル
  • 龍騎もバリバリ出るよ
    王蛇の雄姿
    しかし王蛇が腹出すぎ。最初は王蛇リスペクトした似たデザインの別ライダーと思ったよ
    これ出すくらいなら弁護士ライダーとか加藤夏希を出してほしい

  • かがみの孤城
  • 誰かジャンプ持ち込んでたらすぐ謎はバレたろうなあ。一万円札とか千円札も違うのにな。
    つーか、中学生男女に、大人の目が届かない個室完備の環境を半年間も与えたら、不順異性交遊しまくると思うんだけどなあ。昼間しかいられないからOKとはならんだろう。

2022/8/7 Sunday

イオンシネマ 1000円キャンペーン

Filed under: - dekaino @ 16:21 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ潟激 1000c潟若海里呂討Bookmark被リンク数

イオンシネマ 1000円キャンペーン

イオンシネマ 1000円キャンペーン、いまは年間30枚までなんだよね。
今年の7月に「もうこれ以上買えません」ってメッセージが出てしまった。8月まで待たないと次のチケット買えないとのこと。
つまり11か月に30枚使用したということ。しかも6回観ると1回タダなので、イオンシネマだけで35本も映画を見たということになる。
昔は50枚まで買えたから、これでおしまいって経験したことなかったのに最近はケチ臭くなったものだ。
たしかに2月から8月で39本映画を観ているので、他にTOHOとか109とかMOVIX、コロナシネマとかでも観てるにしても1年で35本みちゃうことはありうるんだな。イオンが一番割引率高くて安いからなぁ…

なんとか8月になって1000円チケット買えるようになったけど、また30本リミットが来る日は近い。
でも、大丈夫 なんと 今年11月に55歳になるからね。
イオンシネマは55歳以上は1100円(ハッピー55)で映画見られるから、ダメージはたった100円で済むよ。

半年間に観た映画

Filed under: - dekaino @ 14:12 このエントリをはてなブックマークに追加 綛顔荀潟擦里呂討Bookmark被リンク数

とりあえず、2月から半年間で観た映画のリスト
39本か。結構な数だな。

2022/2/26 Saturday

シルクロード.com

Filed under: - dekaino @ 23:37 このエントリをはてなブックマークに追加 激若.comのはてなBookmark被リンク数

シルクロード.com -史上最大の闇サイト- を観ました。実話ベースのサイバー犯罪の話です。サイバー犯罪と言っても薬物販売という昔からある犯罪。新しいのは匿名で送金と商品配送ができるメルカリみたいなサイト「シルクロード」を設立したところです。

サイバー犯罪取締局と昔ながらの薬物犯罪取締局の風通しの悪さとか、情報屋とかおとり捜査をするオールドスタイルの捜査官の方がサイバー犯罪知識に通じたハッカー捜査官達より先に黒幕をみつけていたとか、でもオールドスタイルなので摘発しないで売上金をまきあげる(もちろん違法)とか、実話ならではの面白さ。
Netflixのドキュメンタリーものにありそうだけど、そこまで安っぽくなくちゃんと劇場映画作品として成立しているのがいいです。
面白かった。

クライ・マッチョ

Filed under: - dekaino @ 23:14 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ祉Г里呂討Bookmark被リンク数

クライ・マッチョを観ました。クリント=イーストウッド主演監督最新作です。
クリント=イーストウッドが演じる乗馬生産者が金持ちの知人から、別れた妻がメキシコに連れて行ってしまった息子をテキサス州に連れ戻してほしいという頼みをうけてメキシコに向かうという話。
メキシコの馬牧場とか寂れたダイナーにいる美しい未亡人とかいい加減な警察官とか、淡々とでも都合がいい展開で孫みたいな歳の知人の息子と交流を描きます。基本的にロードムービー仕立てなんだけどガツガツと移動するわけでもなくずっと同じ場所にいたりして全体的にユルいシーンが続きます。
まあ老人がメインターゲットなんでしょうね。老いらくの恋とアメリカンドリームを追いもとめる若者の姿が老人の娯楽になるんでしょう。

メキシコ国境に壁を作ったトランプに反発する気持ちも混じってるのかな? まあそんな作品です。

2022/2/20 Sunday

サンダーバード55/GOGO

Filed under: - dekaino @ 22:33 このエントリをはてなブックマークに追加 泣潟若若55/GOGOのはてなBookmark被リンク数

サンダーバード55/GOGOを観ました。
本作は、サンダーバードのオーディオ版(アナログレコード)エピソード3話を、できるだけ当時の機材・技術で再現したという作品です。つまりリメイクではない。リブートでも3DCGアニメ化でもない。同時の技術によるスーパーマリオネーションなのです。
残念ながら日本語吹替えは当時のキャストのままとはいきません。(英語版はレコードから採録)
いまさら黒柳徹子にレディペネロペをやらせるわけにはいかないので、満島ひかりが声をやっています。

東北新社全面バックアップの日本語版はマニアックすぎるくらいの再現度。素晴らしいです。パーカーとペネロペのかけあい漫談がマジ最高。愛らしいぞパーカー!

同時併映のネビュラ75もいい感じですよ。SF考証は無茶苦茶だけど、開き直ってるからね。細かいことは気にすんな。

マトリックス レザレクションズ

Filed under: - dekaino @ 22:13 このエントリをはてなブックマークに追加  吟激с潟困里呂討Bookmark被リンク数

マトリックス レザレクションズを観ました。大ヒットしたマトリックス三部作の続編が出ました。リブートではなく続編なのよ。これが。
残念ながら日本市場では「おもってたんと違う」的反応でヒットしなかったようですが、SF作品としてはかなり出色の出来、傑作です。
それに仇敵で最後には和解したピッコロとかベジータみたいな役どころのMr.スミスと、新キャラの精神科医の辛味がとても面白い。実はゲームの中の話って偽装ストーリーも現代風で面白いんですよね。
まあ今回のネオが弱体化しててなかなか無双モードにならないあたり、ネオ無双が好きな層には受けないのはしょうがない。でもチート的に強いキャラが暴れる話より素質はあるけど今は弱いキャラが動いて成長する話の方が面白いと思うんだけどなぁ。

三部作の後日談としては十分以上にいい出来で面白い作品だと思います。個人的には。

呪術廻戦 0

Filed under: - dekaino @ 21:30 このエントリをはてなブックマークに追加 茵綮紙 0のはてなBookmark被リンク数

呪術廻戦 0を観ました。原作の前日譚となる新作映像です。乙骨憂太ライジングみたいな話。そもそもの主人公の虎杖が呪術高専に転入する前の話です。
ストーリーがコンパクトにまとまっていて起承転結が105分に収まっています。本編に出てくるキャラの背景がわかるようになっているのもいいですね。

思いっきり大事件になったているのですが、これを呪術高専に入る前の虎杖が知らなかったのはちょっと無理があるよね。なんか広範囲に記憶操作したりやってたのかな?? とにかくと派手な立ち回り。特にパンダはいいね。パンダ大活躍。映像もいいしボリュームもほどよく、出来がいいと思います。

2022/2/6 Sunday

仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ

Filed under: - dekaino @ 15:54 このエントリをはてなブックマークに追加 篁≪ゃ 潟祉吾с若激с潟困里呂討Bookmark被リンク数

仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズを観ました。仮面ライダー50周年記念作品ということで、本郷猛が出てきます。しかも演じるのは藤岡弘の実の息子の藤岡真威人。
本郷猛を改造して仮面ライダー1号にしたショッカー怪人の改造担当の博士がタイムトラベルして年取った息子と会ってあれやこれやというストーリーと昭和ライダーやらセイバー/リバイスが入り混じっております。最近のライダーはタイムトラベルものが多いですな。父と子というテーマとしてはよくできている作品です。

2022/1/2 Sunday

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ

Filed under: - dekaino @ 16:45 このエントリをはてなブックマークに追加 眼с鐚祉若≪祉若祉若ゃ犬里呂討Bookmark被リンク数

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジを観ました。ヴェノム第2弾です。
今度はヴェノムの同類というか同族の赤いやつカーネイジが敵というわかりやすい構図。

シンビオートは相性があう寄生対象の人間は少ないのだけど、相性がいいと規制相手の人間に強く影響されて性格が変わってしまうようなんですよね。
今回は孤児院育ちの不遇かつサイコな人物にシンビオートが寄生して赤色のカーネイジとなってしまうのです。
バトルシーンがとにかくド派手なのと、フリーライターの主人公エディが謎解き風に敵に迫っていくあたりが面白い。そしてヒロインは別の男と婚約して去ってしまうあたりがお約束を外してて面白いです。この別の男のダンがナイスガイで悪い奴じゃないのがいいんだよね。ちょっとオリーブをめぐるブルートとポパイみたいな感じで。

カーネイジの最後は、ガイバーのクローン体が再吸収されるところに似てる。っていうかヴェノムそのものが強殖体ガイバーのパクリみたいなものか?
まあ、なんつーか、ヴェノムはマーベルヒーローの中でも悪が強すぎ。リーサルプロテクターって無茶な造語だよなあ。そんな作品です。

ミラベルと魔法だらけの家

Filed under: - dekaino @ 15:10 このエントリをはてなブックマークに追加 薛羈絎兇里呂討Bookmark被リンク数

ミラベルと魔法だらけの家を観ました。ディズニーCGアニメ映画です。CoCo/リメンバー・ミーはメキシコの話でしたが、本作の舞台はコロンビアです。南米大陸だけどギリで北半球のコロンビアが舞台の作品は珍しいですね。

みなが魔法の力を持つ家族の中でただひとり力を持たないミラベル。なぜ彼女だけ力がないのかよくわからないけれども、力がない悩みがあるなら、魔法の力を持つ家族にもそれなりの悩みがあるという、当たり前と言えば当たり前の話を丁寧に描いています。ビッグ グランマのおばあちゃんも家を失うかもって悩みがあったんでよね。持てる者は失う恐怖にとらわれるのです。

主人公が眼鏡娘というのはディズニーでは斬新なのかな? 日本のアニメだと別に普通だけれども。ミュージカル仕立てなのはいかにもディズニー風です。
ファミリー劇としてよくできた作品です。

スパゲティコード・ラブ

Filed under: - dekaino @ 14:35 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻蚊c潟若祉のはてなBookmark被リンク数

スパゲティコード・ラブを観ました。MV CM畑で有名な丸山健志が監督して撮影された青春群像劇です。

おとぎ話のような不思議な話です。丸山監督の人脈でいろいろな人が出演していてそれだけで楽しい。冒頭の満島ひかりの放置子救済シーンからしてとてもいい。というかほとんどの出演者が美男美女の若者です。若くなくてセリフがある役は飲食店の先輩バイトおばさんくらい。なんたて地下アイドルのオタクやってるウーバーイーツ配達員、設定と言動からするとどう考えてもキモオタと呼ばれてしかるべき役が超さわやかなイケメン男子なんだもん。
まさにファンタジーワールドです。
ファッションモデルとか写真家とかフォロワーがたくさんいるSNS著名人とか、若者の憧れ的職業人のウラの表情と、援助交際とかウーバーイーツ配達員とか妻がいる高姓に囲われている二号妻(昭和っぽい!!)という不遇の境遇にある人々を美男美女に演じさせ、ファンタジーな甘口なオチをつけた映画です。

タイトルが「スパゲッティー・コード」をもじった「スパゲッティー・ラブ」というところが一番面白いのだ。

2021/12/11 Saturday

EUREKA / 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション

Filed under: - dekaino @ 22:34 このエントリをはてなブックマークに追加 EUREKA / 篋ら粋膀祉 ゃャ若激с海里呂討Bookmark被リンク数

EUREKA / 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューションを観ました。前作のANEMONEの直接的続編で、ハイエボリューションシリーズの完結最終作となります。

柳田理科雄じゃないけれど軌道エレベータとか静止軌道とか超間違ってるの、逆シャアの比ではないです。地上36000kmで自由落下してる物体を大気圏再突入させるのってねらってやっても激ムズなのに、ああはならんだろう。完全に物理を無視していてツラいです。これで富野御大のアクシズ落としの間違いをただしたみたいに思っていたら大間違いだぞ。

低軌道と静止軌道の違いを図解しました。
低軌道
静止軌道
静止軌道で減速しても
再突入せずスイングバイ

トラパーとかスカイフィッシュとかってセリフもないまま、LFOなりKLFなりが出てきて空中戦やっちゃう世界観、もう理屈とか考証なんかどうでもいいって丸投げしているので、地球に石ころ落とすシーケンスも理屈はズルズル抜けまくりなんですよね。ホランド無駄死にですよ。マジで。

まあそういう理屈を抜きに考えれば、よくできた物語ではあります。
ただしテレビシリーズで疑似母親やってたのにそこらの設定はなかったことになっているのかな?
モーリス、メーテル、リンクだっけ? 少しは思い出してあげてほしい。

AOとの整合性も取れてないし、ハイエボは派手な外伝と割り切るのが正解なんでしょうか?
そんな作品です。

2021/12/5 Sunday

エターナルズ

Filed under: - dekaino @ 21:46 このエントリをはてなブックマークに追加 帥若困里呂討Bookmark被リンク数

エターナルズを観ました。新しいマーベルヒーローです。もちろんマーベルシネマチックユニバースなので他のマーベルヒーローと同じ世界観なのです。

神話時代から地球人類をディヴィアンツと呼ばれる人類の捕食種から守っていたヒーローたちがエターナルズ。彼ら彼女らの名前は神話にも残っている。
という設定なのですが実はって海野トリトンTVシリーズみたいなどんでん返しがあるのです。

たとえるならコン・バトラーVのガルーダの悲劇に匹敵する大悲劇
ガルーダの悲劇
お前は造物主に作られたロボットに過ぎないのだぁぁ
ヒーローらしからぬ、いやある意味でマーベルヒーローらしいつらい境遇にあるヒーロー集団なのです。

それにしても アテナ Athenaの相性が Thenaというのはわかるけど、それをセナって訳しちゃうのはどうなんだろう? アテナのAをとったならテナだよなぁ?? トールのこともソーって弱そうな名前に訳しちゃうマーベルだからしょうがないのかもしれないけど、神話ネタのヒーローなんだからちゃんと神話に沿ってほしいですね。ケンタウリ星のことは中途半端にケントーリになってたし(英語発音ならセントーリが立ち番近い)、いまいちポリシーが一貫していない。

まあ、スケール大きさとか、餡電ティティに悩む人工ヒーローとかSFとしてみればよくできている作品です。

カオス・ウォーキング

Filed under: - dekaino @ 19:57 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻祉若潟阿里呂討Bookmark被リンク数

カオス・ウォーキングを観ました。英国の人気SFシリーズの初映画化です。

地球から遠い植民惑星NEW WORLDの話です。その惑星の中で、女性がすべて死に絶え男しか残っておらず、残り数十年で滅亡することが確実の植民村から始まります。村で一番若い少年トッド=ヒューイットが主人公。自分が世界で最後のひとりになることを確信しているのです。
もう一点普通と違うところは、植民惑星の特性なのか、人間の思考が外に漏れだし、映像や音声として周囲の人間に近くされるという現象です。彼らは漏れた思考をノイズと呼びます。
嘘か本当かわかりませんが、ノイズが漏れるのは男性だけで女性は漏れないらしい。しかしもう女性がいないから確かめようもないのです。
そこに、数十年ぶりにやってきた植民船団の先遣隊が村の近くに墜落。現場に駆け付けたトットが見つけたのは生存者1名、しかもノイズが出ない若い女性だった。
始めてみる女性にトッドは… みたいなエロゲ王道みたいな話です。

いくつかどんでん返しがあるのですが、思考駄々洩れの童貞青年を演じるトム=ホランドすごい巧い。童貞を演じさせたらピカイチですね。

女性がいない村のホモソーシャルっぷりがいかにもイギリスのSFって感じですよ。馬とか犬は生産しているのでオスとメスという概念はあるんだろうけど、女性をみたことがない少年たちが徒党を組んで悪ぶってるあたりがリアルな感じです。

映画はまだ序章という感じでいくらでも続編を作れそうです。興行成績次第なのかな? でもトム=ホランドは売れっ子だから相当ヒットしないと難しいかも?

2021/12/4 Saturday

劇場版 マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!

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劇場版 マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!を観ました。!多すぎですよ。テレビシリーズではしりすぼみで途中で終わってしまった素感が強いマクロスΔ、その完結編となります。
ヒロインが寿命が人間よりもずっと短い種族であるという王道的なマクロスシリーズのメSF×メカ×ラブストーリー。

スパロボ大戦風表現でマックスと一緒に参戦してきたエキセドル参謀が「これは今までで最良の判断です」って言っていたの、あれミリアと結婚したり子供作ったりしたのは、いい判断じゃなかったって言いたいのかなあ? 非常に気になる。

バリバリ戦闘やって、マクシミリアン=ジーナスまで持ち出してオールスター体制でアクションしまくった末のウルトラC的な決着には驚くばかりです。強引過ぎるけれどもしっかり完結してます。そこは変に引きずらずとてもよいと思いました。併映の劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜とあわせてマクロスファンにはお勧めの作品です。

劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜

Filed under: - dekaino @ 22:09 このエントリをはてなブックマークに追加 雁膩F 菴桁のはてなBookmark被リンク数

劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜を観ました。劇場版 マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!の同時上映作品です。
テレビシリーズのマスロスFの後日談エピソード短編。ヒロインのひとりランカ=リーがかなり成長しています。声優の中島愛も引退したり復活したりいろいろあったもしね。
成長したランカ=リー
行方不明となったアルト君を捜索しつつ歌手としてステージ巡業するランカと仲間たち。
ある星で見つけたプロトカルチャーの遺跡「時の迷宮」でアルトの姿を見かけて… という導入のストーリー
まさにテレビシリーズの正統な後日談です。ただ話が進むかというとそうではなく、もし続編が製作されるなら未解決の案件はこれとこれだよって整理するような作りで、何かが解決されるわけではないのです。まあたった13分の短編だから、ファンサービス的なオマケ映像という位置づけなのでしょう。

パチンコでマクロスFが大ヒットしたら続編できるかも??

2021/11/14 Sunday

燃えよ剣

Filed under: - dekaino @ 11:01 このエントリをはてなブックマークに追加 のはてなBookmark被リンク数

燃えよ剣を観ました。言わずと知れた司馬遼太郎のベストセラー作品の映画化です。新選組を有名にした原点ですね。
土方歳三の視点で自分の半生を語るというていで新選組の結成から幕末戊辰戦争、そして函館五稜郭の戦いまで一気に語られます。

王道の司馬史観の新選組ストーリーですね。コロナ禍で上映が遅れに遅れていましたがようやく上映開始になりました。
令和の世でもこんな時代劇がつくれるんだなあ。素晴らしすぎます。

柴咲コウはちょっと怖かったけどね。土方と恋仲になるにはこのくらい肝が据わってないとダメなんでしょうね。

大スクリーンで見た方が絶対にいい映画です。ネット配信とか待ってちゃダメですよ!

最後の決闘裁判

Filed under: - dekaino @ 10:55 このエントリをはてなブックマークに追加 緇羆咲茖い里呂討Bookmark被リンク数

最後の決闘裁判を観ました。原題はLAST DUEL。なんか邦題は説明口調でダサいですね。
本作、巨匠リドリー=スコット監督作品だけあって面白いのですよ。フランスの話なのにみんな英語しゃべってる点を除けば時代考証もしっかりしています。
妻が知りあいの男に強姦されたという訴訟沙汰からなぜか決闘して勝った方が真実を言っていたことになるという、中世カトリック世界に実在した謎の決闘裁判制度。最後の決闘裁判の史実に基づく話なのです。
つくりは羅生門のようなメタな構造を持っています。「真相は藪の中」です。まず夫の視点からの描写、次に告訴された強姦犯の視点からの描写、最後に被害者である妻の視点からの描写。3回同じ時間軸を繰り返した後にクライマックスの決闘裁判シーン。それぞれの立場にそれぞれの真実と正義と悪徳があり、最後はどのように終わるのか! まあ史実通りの結果になるのですが…

相当に練りこまれた脚本で面白いです。無駄にお金かけて地味な表現してますしね。馬がサカるシーンとかわざわざ再現しなくても誤魔化せそうなものだけど、隠喩を避けてすべて映像化する信念のもと作られています。

昔からフランス男ってこうなんですかね?
まあそんなお話です。

ロン 僕のポンコツ・ボット

Filed under: - dekaino @ 10:19 このエントリをはてなブックマークに追加 潟潟潟祉のはてなBookmark被リンク数

ロン 僕のポンコツ・ボットを観ました。これ原題は"RON GONE WRONG"ってダジャレめいたタイトルなんですよね ロン・ゴン・ローン 麻雀やってるんじゃないからね!

本作は、ロックスミスアニメーション社が製作した初の長編CGアニメーションです。ロックスミス社は20世紀フォックスとの独占契約を締結し園田一作として同時に最終作として本作をリリースしました。だから本作は20世紀スタジオ社配給なのです。
ご存じの通り20世紀フォックスは映画事業がディズニーに買収されテレビ事業と分離分割されました。だからブランド名は20世紀スタジオ、実質的にはディズニー作品なのです。ラッキーなことに日本語版製作はディズニー配給系のスタッフが関わっておりとてもよい出来です。ここまでの日本語版の作り込みは従来のフォックスだったら無理だったと思います。

ドリームワークスの最初のCG映画シュレックもそうですが、後発系のCGアニメ会社はかならずディズニーかピクサー作品を仮想的に置き、ディズニーの弱点、お子様向けの厳しい倫理コードをついて、倫理にとらわれない自由さで戦おうとします。
本作も同様でマジでモラルがないです。出てくる登場人物みんなモラルに欠ける行動ばかりします。主役ロボが裏流し品(つーか盗品)って子供向け作品としては画期的だよね。こんなモラル無視作品が買収の経緯で最終的にディズニー資本が世に出す作品となったのがまた面白いのです。

とりあえずCGアニメ作る人たちはなぜかスティーブジョブス的な人を悪役にもってきます。実のところジョブスはシリコングラフィックスの社長もやっててCGアニメ界にも大きく貢献してるんだけど、あの敵を作りそうなわかりやすい言動がウケるんでしょうね。
実際にモノ作りするエンジニア vs 口から出まかせしか言わないプロデューサー的経営者 この諍いの構図は永遠なのでしょう。

子供はモラルが破られる話って大好物だから子供向けアニメとしては楽しると思います。

ロックスミスアニメーションと20世紀フォックスとの契約は本作で終わり。もう次はワーナーブラザースとの契約が結ばれていて製作中とのこと。期待できます。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年版)

Filed under: - dekaino @ 10:03 このエントリをはてなブックマークに追加 DUNE/ャ若 (2020綛雁)のはてなBookmark被リンク数

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年版)を観ました。何度も映像化されているので2020年版のカッコ付き。邦題では略されていますが原題はDUNE: PART ONEと第一部であることを明記しています。

日本ではDUNE/砂の惑星はデビッド=リンチ監督のパトリック=スチュワートが出てた1984年版がかろうじて記憶に残ってる程度の無名コンテンツですが、北米だと何回も映画化されててテレビシリーズもある人気コンテンツなのです。本作もあの名作の劇場版を豊富な予算でドゥニ=ヴィルヌーヴ監督が作るぞって受け取られ方してます。

確かに予算かけてるだけあって映像は美しい。SF的解釈も素晴らしい。素晴らしいんだけど群像劇的には薄っぺらくて日本でウケる要素が弱い気はしました。ガンダムの劇場版よりも群像劇要素が薄いというか、メインストーリーだけ追ってるダイジェスト版のようです。

要は話を単純化しすぎ。冒険を避けてわかりやすく作ったスターウォーズ第一作ですらここまで単純ではなかった。
まあ有名な話だからそこらへんは観客が予習して来いってことかな。見せ場だけ抜き出して緻密に演じる、歌舞伎の名場面みたいな構成なのでしょう。

上場の興行成績をあげて第二作の製作はもう決定しているとのこと。楽しみです。

2021/11/3 Wednesday

神在月のこども

Filed under: - dekaino @ 23:14 このエントリをはてなブックマークに追加 腑のはてなBookmark被リンク数

神在月のこどもを観ました。出雲を舞台としたアニメ映画です。日本につたわる神々が10月に出雲に集まる神在月の伝承の話です。
主人公の処女は韋駄天の末裔で、代々の韋駄天の末裔が毎年10月に馳走と呼ばれる食材を集めて宴の場に届ける習わしだそうな。そもそも韋駄天ってインドの神様で日本の神々とは関係なかろうになあ。仏教伝来とともに日本に韋駄天が伝わる前の神在月の宴ではどうしてたんでしょ??

ストーリーはかなりいい加減で、昔の24時間テレビの手塚アニメみたいなスケジュールが足りない中とってつけたようなストーリー進行が映画クオリティに達してない感じ。柴咲コウなどの有名どころの女優、蒔田彩珠とか旬の女優を声優に採用している割にはショボい出来なのです。亡くなった主人公カンナの母が先代の韋駄天だったわけですが、カンナと母の過去の記憶シーンがじゃんじゃん入って涙を誘う方向にもっていきたいのだろうけどなかなかキツい感じです。

特に終盤はいきなり宗教色が濃くなってしまって、幸福科学の映画よりも宗教観がアツい印象です。コレ誰得の映画なのだろう?

神の眷属というか妖怪の類の白兎とか夜叉とかキャラの造形が可愛いといえばかわいいんですかね? そういう意味で作画はいい出来の映画です。

2021/10/23 Saturday

WRATH OF MAN

Filed under: - dekaino @ 18:01 このエントリをはてなブックマークに追加 WRATH OF MANのはてなBookmark被リンク数

WRATH OF MANを観ました。邦題はキャッシュトラック。原題は直訳すると「人の怒り」です。
現金輸送車を襲うギャングと警備会社に雇われた護衛との戦いなのですが、話はそう単純ではありません。
復讐に燃えた主人公の正体とか執念とか派手なアクションとかいろいろ仕込まれています。
つーかハリウッドの人はスーツ着た経営層の人が心底嫌いなのねって思わされます。スーツたちがボンクラだからこそ話が面白い方向に回るわけですけど。

人によっては単なる逆切れのように思うだろうし、これこそが正義と思う人もいるでしょう。相当に判断が難しい正義がテーマなのです。それはさておき、少なくともアクションは超一級品で楽しめます。

2021/10/17 Sunday

護られなかった者たちへ

Filed under: - dekaino @ 19:19 このエントリをはてなブックマークに追加 茘激c<犬里呂討Bookmark被リンク数

護られなかった者たちへを観ました。10年前の東日本震災のその後の話、そして生活保護を水際で阻止する役所の話です。生活保護を断って餓死した老女をめぐる連続殺人事件というとアクション映画のように思えますが、そういう雰囲気ではありません。
最期のオチは相当無理があるというか、土屋太鳳ならまだしも清原果耶だと筋力的に不可能でしょって感じ。ちょっと配役ミスなのかも?? 劇中の背景のバレーしてる女性の意味がよくわからない。不条理劇というか下北沢でやってる攻めた演出の劇団みたいな味わいがあります。
まあ阿部寛がいるだけですべてが持つし、くわえて倍賞美津子もいるんで、攻めるだけ攻めちゃいましたって話ですね。

今の日本社会の福祉ダメダメなところをそのまま見せつけるような映画です。

2021/10/16 Saturday

MINAMATA

Filed under: - dekaino @ 14:30 このエントリをはてなブックマークに追加 MINAMATAのはてなBookmark被リンク数

MINAMATAを観ました。実在の米国人ユージン=スミスの写真家の実話ベースの映画です。あの水俣病の被害者間写真を米LIFE誌に発表したことにまつわるエピソードが描かれます。
主演はジョニー=デップ。大きな力を持つ権力に従わない反骨精神と酒に溺れる家庭人としては落第の男の両面性をていねいに演じ切っています。

今の日本だと、この手の権力に逆らう系の話はカッコ悪いって風潮だけど、人の命と経済利益を天秤にかけて人命をないがしろにしてはいけないだよ。コレだけはゆずってはいけない一戦だと思う。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

Filed under: - dekaino @ 14:11 このエントリをはてなブックマークに追加 007鐚若祉帥ゃ祉ャ祉い里呂討Bookmark被リンク数

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ を観ました。ダニエル=クレイグの最期のボンドです。
前作のボンドがMI6をやめた話の続きで、リタイア後の優雅に過ごすボンドのシーンから始まります。
なんと、後任の007がもういるんですね。しかも女性。女007はシリーズ初めて? だからボンドはあくまでもボンドで007ではないのです。ジェィムズ=ボンドは007に代々襲名される名前じゃなかったんですね。

話は接触感染するナノボット型疫病の話。たしか本作はコロナ禍前に撮影がいったん完了してたけど、コロナ禍に入ってしまい興行の都合で公開が延期になってたはず。だから疫病ネタなのは偶然だと思うのですが、非常李リアリティを感じさせます。

つーか、ボンドは生でやるなよ。ゴムつかえ。ゴルゴもそうだけど、下半身がゆる過ぎだ。避妊だけじゃなくて感染防止の意味もあるんだからちゃんとしようよ! 本ネタが接触感染する病気なのに生でバコバコやっちゃダメだよな。

思った以上に長くボンドを演じたダニエル=クレイグ お疲れさまでした。

2021/10/2 Saturday

マイ・ダディ

Filed under: - dekaino @ 19:39 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ祉のはてなBookmark被リンク数

マイ・ダディを観ました。ムロツヨシの映画初主演作になるらしい。
お決まりのお涙ちょうだいの泣かせ路線なのですが、牧師が主人公というのが新しいかも?
とはいってもキリスト教には深く突っ込まない模様。特に聖職者同士のつきあいはまったく出てきません。
仲間の聖職者が困ってたら手を差し伸べるべきではないのかなぁ? ずいぶん冷たい教会組織だなと思いました。隣人を愛せって教義を有言実行しないとね。

クズ男の表現が本当にクズでリアリティましましなのがよかった。いつかメジャーになるぜって言ってるミュージシャンの大多数はクズだよねえ。

2021/9/26 Sunday

レミニセンス

Filed under: - dekaino @ 11:09 このエントリをはてなブックマークに追加 祉潟垢里呂討Bookmark被リンク数

レミニセンスを観ました。近未来のヒトの記憶を再現上映する装置の技師の話。記憶を再現して探し物を見つけたり、犯罪の証拠としたり、いろいろ用途はあるようです。
とにかく絵作りが綺麗。短時間しか出てこない水上市場のシーンも結構なお金かけたセットをつかってて気合はいってます。監督脚本のリサ=ジョイの才気あふれるストーリーとビジュアルが素晴らしいのです。

本作は推理映画であり恋愛映画でもあります。環境変動と戦争によって水没しかかったマイアミを舞台とした退廃的な街並みと記憶再現装置と絡んだ愛の表現がいいのです。主人公のニックと助手の女性ニックの関係もまた面白い。人は過去に捕われるべきか未来に進むべきか自分で決めなければいけない世界なのです。

でも、ギリシャ神話のオルフェウスの話、亡き妻を明快に取り戻しに行ったが連れ帰るときに振り返ったら失敗した話を知ってるくらいの教養がないと、省略だらけの描写なのでイマイチ楽しめないかも。「古事記にも似た話あるよね」くらいのツッコみができるようなら問題ありません。

鳩の撃退法

Filed under: - dekaino @ 10:56 このエントリをはてなブックマークに追加 薐羈のはてなBookmark被リンク数

鳩の撃退法を観ました。佐藤正午の小説が原作で、小説家である主人公が売れなくなってバイト生活していた時の体験をもとに潜入ルポ的な実話系小説を書くという話です。
都市伝説的な地方の裏社会ネタを暴くような話で小説を書いたことで主人公にも身の危険が降りかかるというようなストーリー。出版社の編集員役の土屋太鳳が意外とエキセントリックな演技。あんな編集者実在するのか??

発端の事件は閏年にあったとされていますが、どの年か意図的に隠蔽されています。劇中の床屋にカレンダーがあって、何年は見切れているが、2月29日が金曜、7月31日が木曜なのは見えたことから、2008年か2036年あたりが候補になります。万札が福沢諭吉だから2008年の話なのかな? 2036年なら渋沢栄一のはずだ。私の推理では干支ひとまわり前の事件ということになります。

リアリティがあるようでないような不思議な話です。つーか小説家って面白いよね。生産性がある気はしないけど。ちょっと間抜けでみすみす大金を見逃してしまうあたり演技にカイジが入ってるかも?

タイトルがどんな意味なのかは本編中に謎解きがあります。しかしタイトルの意味を隠すって映画ビジネスとしては相当な賭けなんですよね。観てもらえなければ理解できないわけで。原作小説も同じタイトルなのでそれを当てにしているのか? でも小説読んだ人はもうタイトルの意味を知ってるので、誰に向けた謎なのかよくわからないですね。いまいちプロモーション方針が謎です。予告編では登場キャラが互いに騙しあうみたいなこといってたけどそんなことはないのですよ。
不思議な作品です。

2021/9/24 Friday

アーヤと魔女

Filed under: - dekaino @ 10:57 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪若ゃ薛絅海里呂討Bookmark被リンク数

アーヤと魔女を観ました。ジブリ最新作ですが、監督は息子の方の宮崎吾郎。ハウルの動く城の原作者が最後に出版した児童小説が原作です。

NHKでもダイジェスト版が放送されていますが、劇場版はいろいろ追加シーンがありますね。
正直スカっと納得という話ではありません。なんつーか、アンパンマンに出てくるバタコさんがいかにしてジャムおじさんのパン工場と製造されたヒーローたちをいかに操り支配者の座についたかって話に近いです。
バタコが好きな人にはお勧めできますが、だいたいこの手のキャラは悪者扱いですからね。
本人別に悪事は働いてないけど、他人を操るのはいい印象ではありません。

しかも、孤児が顔も知らぬ生母と再会するってシーン、今時の観客には感動ポイントとして通じないでしょう。昭和40年代だったらまだしも。孤児院とか共感対象としてのリアリティがない。今の若者はキャンディキャンディを知らないのだ。

それになんかイギリスっぽく見せたい意欲があるのはわかるがイギリスっぽくないんだよなぁ。モデルとする街の設定とかそこのロケハンなどが足りないんじゃないだろうか?

ちゃんとそこら辺の文脈を抑えて観ればまあまあ楽しめる作品ですが、解説抜きで観てもちょっと辛いと思います。特に終盤はいきなり終わった感を感じるだけでしょう。

2021/9/18 Saturday

シャン・チー/テン・リングスの伝説

Filed under: - dekaino @ 21:41 このエントリをはてなブックマークに追加 激c潟祉/潟祉潟違鴻篌茯のはてなBookmark被リンク数

シャン・チー/テン・リングスの伝説を観ました。マーベルの中国を舞台にした中国人のヒーローものですよ。まあ主人公は在米華人ではあるんですが、今回は里帰りして本国で戦います。

主人公は姓がシャンで名がチーではないですよ。フルネームはシュー・シャンチー(徐尚気)。中国から米国の大学に留学していい成績で卒業したものの、サンフランシスコでホテルの駐車場係をやっているのです。
そして、ヒロインもおなじ駐車場係の中国系移民3世。名はケイティ(Katy)。スパイダーマンのMJに通じますね。ただ、MJはピーターの正体を知らないしましてや一緒に戦うなんてしないけれども、ケイティはシャンチーの正体を知ってるし、魔法の弓で共闘するんだよね。さすが今風のヒロインです。

マカオに上陸した後、クルマを盗んでシャンチーの亡き母の実家がある中国奥地の秘境ターロー村(大羅村)までカーチェイスしまくるんですが、なぜかこのクルマ右ハンドルのBMW。あれ中国って右側通行左ハンドルの国だよね? なぜ???
どうやら、オーストラリアロケで撮影したらしく、そのせいで右ハンドルのクルマみたいなんですよね。
中国本土ロケしてないこともあって、中国で上映ストップがかかってるのかもしれません。

シャンチーの父、シューウェンウー(徐文武)、シャンチーの妹のシューシャーリン(徐夏霊)、亡き母の妹つまり叔母のインナン(応南)とか身内ばっかり出てきて敵味方に分かれてバトルバトル。君ら家族の内輪もめで地球を危機に陥れないでほしい!

まあ、細かいアラは色々見えるけれども、中華武術ベースの超能力バトルは見ごたえたっぷり。ドラゴンの描写もバッチリです。マーベルヒーローとしてはシャンチーはかなり強い方ではないのかなぁ?

アクション映画としてはかなり楽しめる作品です。

岬のマヨイガ

Filed under: - dekaino @ 21:34 このエントリをはてなブックマークに追加 絏ゃのはてなBookmark被リンク数

岬のマヨイガを観ました。児童文学のアニメ化だそうですが原作は読んでいません。
東日本大震災の被災から間もない東北の海沿い地域が舞台で、被災者の2人の少女と昔から伝承されている東北の妖怪たちの物語です。
そもそも住んでいる岬の上らあるポツンと一軒家がマヨイガという昔話に出てくるファンタジー物件。
最初は家の外観では電灯線が引かれてないのに。電灯はつくし電子レンジは使えるし、絶対作画ミスと思ったのですが、そうではない超常現象だったんですね。奥が深すぎる。
電灯線も電話線もきてない古民家なのに家電バリバリ使える不思議
なんと妖怪の超常力はお役所の書類までうまく誤魔化してくれるからスゴい。
どうもモデルは大槌町のようですね。東北中の名のある妖怪が集合してラスボスと闘います。これもまた妖怪大戦争なのだ!!

とにかく前向き前向きであえて悲しい現実は描写してないようなところはありますが、天災に耐えて再び立ち上がろうとする人々の姿は印象深いです。
題名からは妖怪大戦争モノたというのは想像つかない。もう少しスピリチュアル寄りな非現実的なストーリー化と思っていたのですが、案外わかりやすいお話でした。

2021/9/5 Sunday

子供はわかってあげない

Filed under: - dekaino @ 15:58 このエントリをはてなブックマークに追加 絖箴cのはてなBookmark被リンク数

子供はわかってあげないを観ました。同名コミックの映画です。原作は読んでいます。たしかに主人公の美波に上白石萌歌は雰囲気似てる気はします。親友のミヤジ役の湯川ひなもいい感じ。キャスティングはばっちりです。

劇中アニメの「魔法左官少女バッファローこて子」のパートの出来が気合入り過ぎです。こて子の主題歌も頑張りすぎ。いきなり冒頭からカマしてくれます。ここだけでもアニメファンが食いつきそうなものだけど大して話題になっていない。確かに予告編やポスターからはアニメ要素ゼロだもんね。しかも上映スクリーンがとても少ない。力関係なんでしょうかね? 映画館主のウケが悪いタイトルってのもあるのかも? わけわからないよね 「子供はわかってあげない」 原作のタイトルそのままではあるのだけれど、ちょっと変えてみた方がよかったかも??

コロナ禍とオリバラ延期開催のせいか 2021年8月の上映スクリーン確保は相当熾烈な争いになっていて、本作は思いっきりそのあおりを喰らってます。いい映画なのに単館系ばっかり。まあ単館系にとっては救いの神かもしれず。
正直本作を観たときの観客は自分一人だけで実質貸切り状態でしたよ。あーもったいない。

基本コミカルで笑えますが、ちょっと青春風味もある良い作品です。

妖怪大戦争ガーディアンズ

Filed under: - dekaino @ 15:06 このエントリをはてなブックマークに追加 絋紊ф篋若c≪潟困里呂討Bookmark被リンク数

妖怪大戦争ガーディアンズを観ました。2005年の妖怪大戦争と同じ世界観ですが直接の関連はないようです。
前作は、カドカワ映画になってからの初の大映ブランド作品ということで、かなり予算を張り込んだ大作でした。その続編ともいえる本作も相当に製作費をつぎこんでいます。だからキャストが超豪華! しかもその豪華キャストをモブとして使う贅沢さ!!
モブの妖怪たち
荒俣宏御大の世界観なので鬼太郎に通じるよう書いた血だらけです。つーか前作は水木先生みずからコミカライズ描いてくれましたからね。鬼太郎版権を握ってる東映も苦これには々しく思っていることでしょう。ねずみ男とねこ娘以外はほぼ出てるっぽいですよ。

とにかくカネがかかっているので学校シーンも芸が細かいのですよ。授業シーンの窓から見えるグラウンドではほかのクラスが体育の授業してるわけで、まあなんて贅沢な映画なんでしょう。

大魔神様が出てくるのもウリですが、これも大映のビックタイトルなんですよね。大映コンテンツを骨までしゃぶる角川メディアミクス力には恐れ入ります。
ちょっとコロナ禍でタイミング悪く興行収入が伸びてないようですが、ていねいに作られた子供向け娯楽大作映画です。特に所沢の人にはお勧め。

2021/8/28 Saturday

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

Filed under: - dekaino @ 22:05 このエントリをはてなブックマークに追加 吟祉鴻若泣ゃ祉鴻罐汲腟のはてなBookmark被リンク数

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結を観ました。原題は単にTHE SUICIDE SQUAD。前シリーズはTHEがなかったのが、今度はTHEが着きました。

タイトルはともかく、いい意味で観客を裏切る素晴らしい傑作です。いきなり出オチのチームがいるのがサイコー。しかも裏切りパターンも豊富です。テレビシリーズ30分×6話くらいで毎回終盤で視聴者裏切るみたいな構成を2時間映画にギュッとまとめた感があるくらいドンデンドンデン返し返ししてます。
そしてハーレ=クインの服装もピエロ服ではなくてヒラヒラお姫様服なんですね。X-MENのウルバリン(ローガン)もそうですけど、シリーズ化されたアメコミ人気キャラの服装って絶対に原作の奇抜な服装ではなくて、違う服を着せるんですよね。ピエロ服きてなくてもピエロ呼ばわりされますけどね。

敵が巨大異星人ってのも思いっきり良すぎ。さすがにこれはゴッサムシティではできないので、カリブ海にある独裁軍事政権の島国って設定になっています。いいキャラをがんがん使い捨てるのがまた素敵。ヴィランは使い捨てらけてこそ華!

次回はまたゴッサムシティに戻ってきてほしいなあ

2021/8/24 Tuesday

FREE GUY

Filed under: - dekaino @ 22:52 このエントリをはてなブックマークに追加 FREE GUYのはてなBookmark被リンク数

FREE GUYを観ました。妙に出来がいいMMORPGゲームでNPCが人工知能ベースで作られていて、NPCに自我が芽生えて自分の意志で行動するようになってしまってってお話。完全にチューリングテストをパスしてるNPCがワンサカ出てくるの楽しいです。
悪役は利潤しか考えてない経営者。技術センスの欠片もなくハッタリだけで海千山千の業界をくぐり抜けてきた山師、いかにもな悪役です。でも投資家はこの手の社長さん大好きだからねえ。

愛も友情も出てくるけど、現実界とゲーム仮想空間は歴然と分離されていてゲームキャラが現実界に出てきたりはしないところが逆に新しいです。スキンとか有料で買えるようだけど、これ絶対にRMT(リアルマネートレード)可能だよね。こうなるとゲーム内のAI-NPCが現実界に口座作って貯めこんで勝手にデイトレードだかビットコイン採掘やりまくって儲けてしまうってストーリーも考えられますね。そのカネでAI-NPCが自分用サーバーを増強したりすると恐ろしいことになるぞ。

評判も良く、客も入っているようなので続編が作られる可能性は高そうです。まあ2を作ったらまず駄作だろうけど、実在するゲームと提携したらけっこう売れるかもですね。

ハートフルストーリーとしてもアクション映画としてもゲーム映画としても面白い作品です。

映画 太陽の子

Filed under: - dekaino @ 22:28 このエントリをはてなブックマークに追加  紊純絖のはてなBookmark被リンク数

映画 太陽の子を観ました。同名のNHKテレビドラマをもとに視点を変えて再構成した実話ベースの映画です。これも三浦春馬主演の映画なのです。仕事しすぎ。

とにかくストーリーが詰め込み過ぎていて状況説明は省略に省略を重ねています。1944年から45年の日付ベースで何があったか知らないと完全に理解するのは難しいかも。敗戦間際の歴史知識が必要です。

実話再現ドラマにマジレスしてもしょうがないですが、超遠心分離機で100,000rpmの高速回転を達成したいなら、まず装置全体を密閉容器に入れて真空に引くって発想が生まれると思います。加速器(サイクロトロン)を設計製造運用できてるんだから真空ポンプとかお手の物のはずなのに、かなり不自然。

まあいろいろツッコみどころはたくさんあるのですが、戦後76年の映画にしてはよくできています。

2021/8/9 Monday

都会のトム&ソーヤ

Filed under: - dekaino @ 11:23 このエントリをはてなブックマークに追加 巡鐚純若い里呂討Bookmark被リンク数

都会のトム&ソーヤを観ました。シリーズ化している人気のジュブナイル小説が原作らしいのですが未読です。まあタイトルからして内容は想像できそうなのですが、なんとソーヤという名前のキャラは出てくるのにトムは出てこない!! いきない定石を外してくる、というか外してばかりの中学生推理アクション映画なのです。

定石を外すというか、謎解き作品なのに謎解きされない謎だらけ、回収されない伏線だらけなのな。最初っから続編ありきだとしてもコレはちょっとひどいと思います。作品単体で完結していません。
なんでジュリアスさん(左下)はどこから見ても女性なのに、いちいち「彼」と呼ばれるのか?
ゲームなのか現実なのか、夢の中に出てきたピエロはなんなのか、放火犯はどうなったのか
ゾンビ化した映画部の生徒たちと担任の先生は、ゲームとしてゾンビになったフリをしていたのか、別の症状だったのか?
とにかく謎が投げっぱなしで解かれることがありません。

そもそも、ゲームイベントだとしても朝から夕方まで、食事もないなんて酷くない? 断水してるって設定だとトイレも使えないよね? 小説ではスルーできても、映像化するとスルーできないほころびがたくさんあります。

ミニゲームの謎解き課題も穴ばかり。
雷だってに曜日に縁深いんだぜ? 木曜日は、英語/ドイツ語では雷神トールの日、フランス語では雷神ジュピターの日なのだから。もっと誤解を招かない関係ない選択肢をみつくろえなかったのかなあ??

いいところもあります
本田翼が本田翼役で出演してんじゃねーのってくらい自然体の本田翼の言動なのがほほえましい。
自分のYoutubeチャンネルかよ!ってくらい、素の本田翼です。
それから、メガネ女子中学生の豊嶋花があざとくかわいい(左上)
子役はみんな実力がある子ばかりです。
都会のトム&ソーヤ

推理ものとしては全く楽しめませんが、中学生ジュブナイルアクション映画としてはそれなりの出来です。

白蛇:縁起

Filed under: - dekaino @ 10:54 このエントリをはてなブックマークに追加 処:膰莎靴里呂討Bookmark被リンク数

白蛇:縁起を観ました。中国と米国の合作アニメ映画です。日中合作ではありますが米国側はワーナーブラザーズが出資と宣伝配給しただけで、アニメ制作は完全に中国側です。
白蛇:縁起
時代は1100年前の晩唐、皇帝が不老不死を得るため国師が国中に蛇を集めろと布告しています。蛇狩りを主な生業としている村にいる一人の青年、宣(せん/xuan1)と、人間に変化できる蛇の妖怪の白(はく/bai2)のラブロマンスなのです。
白は白蛇の精ですが、妹に青蛇の精の青(せい/qing1)がいて、いろいろ絡んできます。
宣の飼い犬は肚兜(ドゥドウ 吹替ではハラガケ)という名前。肚兜とは金太郎がしているような腹掛けですね。中華キャミソールとして若い女子が着る服です。他にも狐の妖怪の宝青坊主など魅力的なキャラがたくさん出てきます。

いわゆる悪役側は唐帝国の国師や小道などの神仙道術の使い手。蛇や蛇の精から精気を奪って不老不死の力を得ようとします。派手な妖力バトルをくりひろげます。
まあ晩唐といってるくらいで歴史上では大唐帝国は滅亡することからもお分かりかと思いますが、国師の目論見は失敗して白や青はなんとか生き残ります。エンディングでは、作中から500年後(明代か?)に生き残った蛇の精や転生した人間キャラ+犬が生きる浮世がちょっとだけ出てきます。
そして続編の製作がすでに決定しているそうです。タイトルは白蛇2:青蛇劫起、今度は青が主役なのだろうか? 乞うご期待

2021/8/3 Tuesday

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園

Filed under: - dekaino @ 12:29 このエントリをはてなブックマークに追加 祉潟<茗<鐚宴紊劫のはてなBookmark被リンク数

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園を観ました。今年もコロナ禍で上映時期が遅れて7月末公開となりました。
カスカベ防衛隊の例の5人の園児がなぜか天カス学園という私立学園に体験入学して大暴れ。全寮制で一週間の体験を未就学児にさせるって無茶ですなあ。
しかも一週間だけの体験入学中なのにカスカベ探偵倶楽部を設立して、多発している生徒がおバカになってしまう奇病事件を調査するという、映画とはいえストーリーの情報量が多すぎてくらくらします。しかも謎のAIが怪しい動きをしてて…
スーパーエリートを目指す風間くんがおバカになっちゃった!!

なんていうか学歴競争にどっぷりつかった年配の人の心には刺さるかもしれませんが、こどもには何のことやらでしようね。まあアクションシーンが面白くて、学園を使ったお化け屋敷を探検みたいな感じで楽しいです。

AIオツムのロボットの基板はなぜかQFPパッケージのLSI使ってるんだよな。意外とこいつ古い?
それともBGAじゃピンにプローブ当てられないから、あえて古いデバイスを探してきて使ってるこだわりの逸品??!
細かいところが気になってしまいます。なんかテーマ性とかメッセージはあまり感じないドタバタ作品です。

劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」

Filed under: - dekaino @ 11:48 このエントリをはてなブックマークに追加 雁G潟潟鴻 III絎絎榊cのはてなBookmark被リンク数

劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」を観ました。Gのレコンギスタ五部作の第3作目です。2作目のベルリ撃進はコロナ禍まっしぐらで劇場に行けずアマゾンプライムで観ましたが、本作はうまくコロナ禍の谷間を縫って劇場で鑑賞できました。

本作は月の裏側、かつてのサイド3宙域にあるスペースコロニー施設のトワサンガに始まりトワサンガに終わります。
ここでベルリとアイーダがトワサンガの高貴な家で産まれた姉弟であることが明かされます。サイド3出身の兄妹にはキャスバルとアルテイシアがいましたが、もちろんセルフオマージュでしょうね。アルテイシアのタカビー(死語)で無鉄砲なところはそのままアイーダに引き継がれていますが、キャスバル兄とベルリはだいぶ違いますね。少なくとも復讐のために人を殺したり鬼子呼ばわりされるような要素はありません。環境さえよければもしかしたらキャスバルもあそこまでひねくれなくて済んだかもしれないと心が痛みます。

五部作の中の第三作ということで本筋が外れることもなく新しい展開があるまでもなく粛々と予定通りにすすみます。次回のビーナスグロウブへの旅あたりから、テレビ版とは違った展開があるのかもしれません。

唐人街探偵 東京MISSION

Filed under: - dekaino @ 10:33 このエントリをはてなブックマークに追加 篋肴「 延根MISSIONのはてなBookmark被リンク数

唐人街探偵 東京MISSIONを観ました。原題は唐人街探偵3。そう、唐人街探偵シリーズの第3作です。1作目はバンコクの中華街、2作目はニューヨークが舞台で、本作は東京で探偵が大活躍するのです。
金田一少年とか名探偵コナンレベルのリアリティのない事件と推理ではありますが、ふんだんな予算を使ってアクションシーンがまあまあ楽しめます。
本作の舞台は東京なのですが、正確に言うと2019年の東京なんですね。つまりコロナ禍直前の中国人がガンガン来日してインバウンド経済うはうはの時代ということです。中国人憧れの東京を描写しているんですね。
だから観光地がたくさん紹介されます。
そもそも、発端となる殺人事件が浜離宮の中島のお茶屋で行われていたヤクザの手打ち式で発生というハチャメチャさ。そんな観光地で手打ち式しないよ。とにかくリアルより中国人向け観光情報という潔さが素晴らしいです。
エンディング主題曲の酷你吉娃(クーニチワ 日本語の「こんにちは」の音訳)の浮かれっぷりがすごいですよ。

終盤の締めが2019年の墨田川花火大会ってのも通です。日本人ですらしばらく大きい花火大会を見られてませんからね。
幻となって消え去った、大人気観光地としての東京を偲ぶのには最適の映画です。

2021/7/25 Sunday

キャラクター

Filed under: - dekaino @ 21:45 このエントリをはてなブックマークに追加 c帥爾里呂討Bookmark被リンク数

キャラクターを観ました。長崎尚志が原作脚本のサスペンスアクションです。どちらかというとリチャード・ウー名義の作品の持ち味に近いかな。漫画家の身辺の描写がリアルです。
プロモーションが菅田クンとセカオワのFukaseが主演って線を中心にされていて、それはそれで有効なのだろうけど、長崎尚志(akaキバヤシ)が書いた話って線で押した方がもっと客が呼べると思うんですよね。いかにも書きそうな話で、出てきそうな絵は上手いけど連載にこぎつけないプロアシってキャラクターを菅田将暉が演じてるってだけで面白そうじゃないですか。
つーか面白かったですよ。絵は上手に描けるけど魅力的な人格(キャラ)を作れない苦しさがヒシヒトと伝わってきます。
怪しい新興宗教系閉鎖コミュニティもいかにも出てきそうな設定でワクワクしますね。

日本の青年漫画の王道ストーリーを漫画作品化を飛ばしていきなり映画化するとこうなるって見本です。原作厨がわかない分好き勝手に演出できるのがよいですね。大変面白い作品になっています。

夏への扉 ―キミのいる未来へ―

Filed under: - dekaino @ 20:48 このエントリをはてなブックマークに追加 紊吾 ャ呉のはてなBookmark被リンク数

夏への扉 ―キミのいる未来へ―を観ました。あのハインラインの夏への扉を日本を舞台に書き換えたSF映画です。しかしSFは売れないというジンクスのもと、恋愛ロマンス映画のように宣伝されるのです。
基本ストーリーは原作のままで、脇役や舞台設定のみが脚色されてます。今の2021年の日本とは違うけどよく似てるパラレルワールドという設定です。なんたって2025年のゴールド価格は1995年より暴落しているって設定だけど、実際は5倍以上に跳ね上がってますからね。パラレルワールドじゃなきゃありえない。

SF界で最も有名な猫の一匹、オス猫ピートも大活躍。動物つかうのはズルいよね。よくできてます。
清原伽耶もいい感じです。ジンクス通り興行的にはあまり成功しない気はしますが、良い作品です。

2021/7/11 Sunday

ゴジラvsコング

Filed under: - dekaino @ 21:52 このエントリをはてなブックマークに追加 眼吾vs潟潟阿里呂討Bookmark被リンク数

ゴジラvsコングを観ました。ハリウッドのゴジラシリーズの最新作です。
なぜか自分以外のモンスターがいると攻撃してしまうゴジラ。人間の企業に保護されているキングコングも標的にされます。
なぜか本作のキングコング、手話を使って人間と意思の疎通ができます。なんというチートコング!!
そして、ゴジラと人類の間は心が通うことはないのです。
なぜかキングコングを故郷の地球内空洞に戻そうという話となり、南極にある入り口から侵入、いろいろ事件があって地上に戻ったらなぜかとこは香港。南極と香港って近かったんだね。なんというご都合主義。ゴジラが香港の海から現れてコング度大バトル。やはりこうでないとね。
香港の街がめちゃくちゃになります。思えばこの香港、2020年のまだ中共政府から独立してた頃の香港なんですね。2021年のがっちり中共政府に支配された街ではない。香港の最後の輝きがゴジラとコングに破壊される美学。すごいですね。

そしてお約束の真のラスボスモンスターが登場。コングとゴジラはなんとなく共闘の流れへ。
ん、これってデビルマンvsマジンガーとかマンジガーvsゲッターロボの流れじゃん。vsとか言いながら全然敵対せずにつるんで共闘して別の敵を倒しちゃうやつ。そんなところまで日本文化の真似しなくていいんだよ!!!

寂しいことにもうゴジラは香港には来ても東京には来てくれない存在になっちゃった感がありますね。日本の映画市場小さいもんなって思い知らされる作品です。

2021/7/4 Sunday

Arc アーク

Filed under: - dekaino @ 8:50 このエントリをはてなブックマークに追加 Arc ≪若のはてなBookmark被リンク数

Arc アークを観ました。今をときめくSF作家Ken Liuの短編の映画化です。しかし日本の映画市場ではSFだということは極力隠蔽された宣伝しかできないのです。

原作は短編なのでストーリーとしては単純。老化を克服して永遠に生きられるようになった世界の変わっていく様を描写した話です。
主役の芳根京子、世界で一番最初に老いを克服した女性を演じます。若い肉体に老いた魂が宿ってる演技にはすごい説得力があると思いました。芳根は童顔なのに普段から立ち居振る舞いが老成してるんだよね。逆に10代の頃のダンスシーンはマジでわけわからん。寺島しのぶ演じるエマはあのクラブに何しに行っていたのか? 女あさり(エマは同性愛者って設定)? 説明されない裏設定が山ほどありそうな作品です。

不老が実現できても、それには大金が必要で、250年ローンとか抱えて不老処置を得る社会。不老効果を得るには定期的になんか注射を打たなきゃいけないから、借金から逃げてバックレても不老効果はなくなってしまう。ある意味でディストピアですね。
一番変わるのは生命保険なんだろうな。老いは克服しても病気や怪我で死ぬことはあるので、生命保険はもっと重要になりそう。特に250年ローンを抱えた人が病気や怪我で死んだらローン会社は大損だから、団体信用生命保険(団信)が売れまくりそう。

著作権は作者が生きてる限り永遠に有効なので、価値が高い著作物の作者は殺すインセンティブが高まって危険そう。殺されるリスク回避のため著作権を自己の意志でパブリックドメイン化とかしそうだ。

死体のエンバーミング施設とか高度な医療研究所が都会の高層ビルにあるって設定が中国っぽい気がする。日本ならその手の施設は富士五湖の近くの富士山がよく見える森のそばの広大な敷地にあるイメージですね。死を待つ老人の介護施設が本土からすぐ近くの離島にあるって設定はいかにも日本なんだけどなぁ。

自分の子供より親が若い肉体・容貌ってのは、∀ガンダムのムーンレースにもあったようにSFではありきたりの表現で、ヒント出し過ぎなのでオチもSF者ならすぐに見抜けそう。

SF実写は売れないという日本映画のジンクスは覆されることはない気はしますが、なかなか面白い作品です。昭和は「復活の日」とか売れたのになぁ…

2021/7/3 Saturday

ザ・ファブル 殺さない殺し屋

Filed under: - dekaino @ 17:26 このエントリをはてなブックマークに追加 吟祉<罧冴罧冴絮のはてなBookmark被リンク数

ザ・ファブル 殺さない殺し屋を観ました。ザ・ファブルの続編、第2弾です。
前作を上回るアクションがすごいです。たしかコロナ禍の最初の緊急時代宣言が出る前から撮影してたと思うんだけど、結果的に公開するまでにだいぶ時間がたってしまいました。
なんというか、クリスマスの時期に公開する予定だったようですね。そして山本美月が結婚とかバタバタして撮り直しできなくてクリスマスって設定はそのまま残さざるを得なかった感じ。
コロナ禍がなければ2020年クリスマス映画だったのかなぁ…

本作は第一作みたいに、この世を忍ぶ一般人のふりをしているって要素はかなり薄くなって、平手友梨奈が演じる少女を助ける話がメインストーリーとなっています。なかなか押しが強いキャラで面白いです。
宣伝もたくさんしているみたいだし、前作みたいにヒットすれば第三作目もあるんじゃないですかね? 期待大です。

NOBODY

Filed under: - dekaino @ 17:04 このエントリをはてなブックマークに追加 NOBODYのはてなBookmark被リンク数

NOBODYを観ました。邦題はMr.ノーバディ Mr.要らんよ。主人公は毎日同じ仕事を繰り返す会計士。息子にすら父は弱い人間だと思われていたが、実は裏の顔があり…っていかにもなアクション映画です。

ものすごく腕っぷしが立つ人が一般庶民のように隠れて生きる設定がザ・ファブルに似てますね
チンピラは主人公をバカにして返り討ちに合うのだが、ちゃんと軍歴があったり裏社会に通じてる情報屋とかは、主人公の経歴に気づいてへいこら腰が低くなるとこが面白いです。
観客にも何がどう凄いのかわからない会計士ががんがんアクションするのは爽快ですね。

そういう THE ACCOUNTANTって映画もあったな。米国社会で会計士は弱い男の代名詞なんでしょうね。

とにかくガンガン銃をぶっ放したり、会社と工場丸ごと買い取って罠しかけまくって敵を迎え撃ったりやりたい放題です。この映画を観て善良で君子危うきに近寄らず的人生を送ってきた会計士たちがスカっとするんでしょうか?
不思議な映画ですが、ファブルが楽しめる人は本作も楽しめると思います。

2021/6/27 Sunday

閃光のハサウェイ

Filed under: - dekaino @ 21:21 このエントリをはてなブックマークに追加 泣сい里呂討Bookmark被リンク数

閃光のハサウェイを観ました。コロナ禍で公開が遅れていましたが、ようやく公開されました。
福井要素がない宇宙世紀ガンダムは久々です。Gレコもコロナ禍で公開が遅れてますからね。
街がMS戦闘に巻き込まれるというのは初代ガンダムからあるモチーフなのですが、本作でかなり過激に表現されています。あの耳障りな音を出しながら迫ってくるモビルスーツは、おそらくこの後の時代(Vガンダムの時代)のザンスカール帝国のモビルスーツに似てます。わざと耳障りな音にして、警戒させようとしているのでしょうか?

そしてクエスに魂を捕われているハサウェイ。まさに宇宙世紀ガンダムの主人公にふさわしいコジらせっぷりです。マジ熱い。これはいいものです。
全三部作の一作目からテンション高くて、残り2作も期待大です。

2021/6/23 Wednesday

グリーンランド ―地球最後の2日間―

Filed under: - dekaino @ 23:29 このエントリをはてなブックマークに追加 違若潟潟 亥緇2ラのはてなBookmark被リンク数

グリーンランド ―地球最後の2日間―を観ました。かいつまんでいうと、隕石が落下して地上の人間はすべて死ぬから、それまでにシェルターに逃げ込めって話ですよ。映画の中で2日間くらいしか時間が進みません。

いかにもアメリカらしいアメリカでしか成立しない世界観がエグいです。まずシェルターに入れる世帯が選抜されます。選抜理由は非公開です。もしかしたらクジ引きかもしれません。グリーンカードだってそうだからな。いかにもアメリカーン。
そうなると街の治安は悪化して、シェルターに入れるリストバンドの奪い合い、ガンガン銃を撃ちまくる。なぜかロングドライブでカナダに向かう、いかにもアメリカーン。

たぶん原子力潜水艦も生き残るのだろうから、ほとぼり冷めた後は原潜国家が世界を支配するのかもしれません。
SFとしてはあまりに荒唐無稽でパニック映画としては底が浅いのですが、この手の恐怖にいつもあおられているアメリカらしい作品です。

映画大好きポンポさん

Filed under: - dekaino @ 22:57 このエントリをはてなブックマークに追加 糸ぇ絅純潟のはてなBookmark被リンク数

映画大好きポンポさんを観ました。映画作りの話の映画です。この題材の映画はさほど珍しくはないのだけれど、アニメでやるのは斬新。怪作です。
タイトルにもなっている狂言回し的役どころのポンポさんがとてつもなく雑なフラッシュアニメレベルのキャラ設計なのに、無駄に作画の熱量が高いのです。他のキャラはリアルに寄せてるのにポンポさんだけフラッシュアニメ。ダーウィンがきたのヒゲ爺のような役どころです。

映画作りの話で資金調達ネタが出てくるってけっこう攻めてると思います。映画監督に抜擢されるジーンくんはポンポさんに雇われてる典型的な社員監督で、間違いなくポンポさんに才能を搾取されてるんだけど、本人はまったく気にしてないあたり、とてもリアルだと思いました。
ジーン=フィニ監督
いくら映画がヒットしても監督のジーンくんの取り分は増えないんだよね。儲けはプロデューサー兼脚本のポンポさんと出資したニャリウッド銀行に行く。
ジーンくんはサラリーマンの仕事として映画撮っただけだから、給料以外はクレジットに名前が載るだけ。せいぜいニャカデミー賞を受賞するって名誉しかゲットできないのだ。

寒い話だとは思わないか?

2021/6/12 Saturday

哪吒転生

Filed under: - dekaino @ 22:49 このエントリをはてなブックマークに追加 哪吒荵∝のはてなBookmark被リンク数

哪吒転生を観ました。邦題はナタ転生。封神演義のナタクですね。中国アニメです。
タイトル通り昔の人造人間型兵器である哪吒が現代に転生して超能力バトルをするって話なんですけど、序盤なかなか哪吒が出てこない。転生対象の現代人の李雲祥の話ばっかりなわけです。
JoJo第一部でなかなか石仮面とか波紋の呼吸が出てこないノリに近い。しかもつまらないわけではなくそれはそれで熱い物語なのですよ。JoJoだってディオがズキューンってエリナとキスしたり、犬を生きたまま焼却炉に投げ入れたり、石仮面編なんかより尖がってたのと同じ。本作もバイクレースばっかりやっててそれがまたアツいんですよ。危ないブツの運び屋なんかもやっててそれはそれで面白い。哪吒て何のことだっけッて思ってたあたりにいきなりスタンドというか超能力バトルがはじまるんですね。

このゆるゆるとした転生前のシーンがうまい具合に活かされていて面白いです。転生しかかっても元の人格は消えず、能力とか記憶がちょろちょろ発言するだけ。ナルトの中に尾獣がいるって感覚ですね。器の人格は消えない。

超能力バトル要素以外の描写が濃い作品って日本ではあまり見られなくなりました。中国ではこっちの方が受けるんですかね? 一応日本でも映画館で上映されていたのですが、コロナ禍もあってあっという間に上映終了。いまならNetflixの配信が観るのが簡単だと思います。

シドニアの騎士あいつむぐほし

Filed under: - dekaino @ 22:17 このエントリをはてなブックマークに追加 激≪薑紕ゃ祉のはてなBookmark被リンク数

シドニアの騎士あいつむぐほしを観ました。完結済みのSFマンガが原作で、途中までTVアニメ化もされたシドニアの騎士シリーズのテレビアニメ以降から完結までをつづった作品です。
シドニアの騎士 あいつむぐほし
正直言ってダイジェスト感はぬぐえません。群像劇的な要素はばっさりカットされています。主人公とヒロインのラブラブ路線だけに注目して、オマケに戦闘アクションも頑張ってみたって企画の映画ですね。

まぁこれでシドニアの騎士も一段落ということでしょう。
本作もコロナ禍のあおりを受けた時期につくられた不幸な作品ですが、きっと配信とかではそこそこヒットするんじゃないかと思います。できれば大画面で見た方が楽しいとは思うけどね。

2021/6/5 Saturday

HOKUSAI

Filed under: - dekaino @ 22:31 このエントリをはてなブックマークに追加 HOKUSAIのはてなBookmark被リンク数

HOKUSAIを観ました。葛飾北斎の半生をつづる伝記のような映画です。葛飾北斎生誕260年で企画されたのにコロナ禍で1年公開が遅れたみたい。
北斎については作品も記録も多数残っているので、それなりに時代考証しているようです。北斎の人生の節目節目で区切って章だてしたオムニバス形式になっています。最初の章の阿部寛演じる蔦谷はかっこいいですよ。
衆人の方は北斎の話ではなく、柳亭種彦の伝記になってますね。ちょっと引っ張られ過ぎ。まあ北斎の話ばかりでは間が持たないのでしょう。
それから、娘のお栄の仕切ってる感もなんかスゴい。プロの役者ではなく脚本家が演じてて、いい意味で出戻りの娘って感が説明なしに表現できててすごいと思いました。
柳楽優弥と田中泯が北斎の若い頃とじじいの頃をそれぞれ演じるのですが、いくらなんでもこんな風に歳はとらんだろうって見た目を強引に納得させるあたり演技って奥深いと思いました。

劇場版ラブパトリーナ

Filed under: - dekaino @ 22:06 このエントリをはてなブックマークに追加 雁若のはてなBookmark被リンク数

劇場版ラブパトリーナを観ました。
正式タイトルは「劇場版 ポリス×戦士 ラブパトリーナ! 〜怪盗からの挑戦! ラブでパパッとタイホせよ"〜」です。ラノベよりも長いタイトルっすね。

低年齢女子向け戦うヒロイン、プリキュアの実写版みたいなガールズ戦士シリーズの最新作です。
でも女子向けというにはストーリーがかなりお下品なのね。ウンチしたり靴下クサいとか、テレビシリーズではこんなことないのに、劇場版でタガが外れちゃった???
ゲスト主役の柳沢慎吾も低年齢女子の認知度低そう。せいぜい映画の前のCMの万葉の湯のオジさんって認識でしょう。完全にマーケティング無視の趣味のキャスティング!!
まあ、ストーリーとかゲストキャスティングより、Lovely^2の歌とダンスが売りですからね、この映画。細かいことは気にしないのが吉です。

ラブパトリーナ+ファントミラージュ
ラブパトリーナ+ファントミラージュ。
他にもマジマジョピュアーズ(除くモモカ)とミラクルちゅーんずのフウカも参入。

2021/5/23 Sunday

プロジェクトV (急先鋒)

Filed under: - dekaino @ 9:27 このエントリをはてなブックマークに追加 吾сV (ュ)のはてなBookmark被リンク数

プロジェクトVを観ました。原題は急先鋒、英題はVanguard。なぜかジャッキーチェンが出てるだけで過去作のもじりでプロジェクト〇〇にしてしまうダサい邦題命名の法則に当てはまる作品です。
ロンドンにある香港系の民間軍事会社(傭兵)が世界を股にかけて活躍するアクション映画です。観光地紹介映画でもあり、ロンドン中華街をはじめ、アフリカのヴィクトリアの滝(ザンビア側)、ドバイ、中東の砂漠(実際はインドのラージャスターン州でロケ)などなどが舞台となります。

クライアントの華僑系の大富豪の娘が本作のヒロインで、アフリカの野菜動物保護にかかわるフィールドワーク調査をしていたところに敵の組織に急襲され、なんとか危機を救った腕利きエージェントのひとりといい仲になったりします。基本的に中華圏向けの企画映画ですね。
日本で上映されたのはCantonese/English版なのでイマイチ中国語パートは何言ってるかわからないです。中東系とかの中国人じゃない人が話す中国語はMandarin(北京語)で、いかにも外国人が話してる風です。
香港と日本以外は北京語版が上映されているとのことでわざわざ広東語版を選択するなんて、古くからの香港映画ファンが絡んでるんでしょうかね??
なんか固いバッヂを胸ポケットに入れてたら…とかお約束通りの展開など非常にわかりやすいです。

本作も、毎回毎回、ジャッキーチェン最後の映画っていわれる靴流通センター閉店セールのような、最終詐欺ですが、ほんとジャッキーチェン元気ですね。あと何年現役でいるつもりなのかなぁ??

JUNK HEAD

Filed under: - dekaino @ 9:06 このエントリをはてなブックマークに追加 JUNK HEADのはてなBookmark被リンク数

JUNK HEADを観ました。人形アニメーションです。
なんかそれっぽいストーリーがついていますが、いままで撮り貯めてきたフイルムをうまくつなげるためにストーリーをでっち上げたっていう方が近いです。SF設定よりも映像を楽しむべし。
Junk Head
ただし終盤のクライマックスは映画のために新規に撮影していて気合入っています。

海外で賞をとって単館枠で細々と上映される計画だったところ、コロナ禍で大作映画が軒並み上映開始を延期、その空いた枠を使ってTOHOシネマズをはじめとした大手シネコンで上映されました。まじでラッキー、映画界にはコロナ禍で損した組と得した組がいて、本作は明らかに得した方の代表作です。
エンタメビジネスって最後は時の運だよなぁ

2021/5/4 Tuesday

劇場版モンスターハンター

Filed under: - dekaino @ 6:13 このエントリをはてなブックマークに追加 雁≪潟鴻帥若潟帥爾里呂討Bookmark被リンク数

劇場版モンスターハンターを観ました。ゲームの映画化らしいのですが、このゲームやったことはありません。
正直どの観客層を対象にしたのかよくわからない映画です。恋愛要素はなし、主要キャラとの家族の絡みもなし。異世界では英語が通じないってあたりだけ妙にリアルです。これゲームの設定なんでしょうか?
前半は国連軍の小隊が異世界に紛れ込み、巨大モンスターが跳梁跋扈する過酷な環境でどんどん隊員が死んでいくサバイバル。後半はただひとり生き残った女隊長が現地のハンターと仲良くなって、モンスターを倒します。
巨大クモ集団とか巨大アリジゴクとかものすごく強い感じなのに、なぜかラスボスの空飛ぶ火吹きモンスターはなんかチョろいです。セリフで最強のモンスターとか言ってるけど、あれなら最初のクモの方がよほど強い。空飛べれば最強なのか??
山崎紘奈が出演しているのが日本客へのウリみたいですが、東南アジアの反政府軍によくいそうな10代の少年兵みたいな扱いですね。セリフもあるけど完全に脇キャラです。

この映画、ゲームのファンなら楽しめるのでしょうか? 正直ゲームを知らないと楽しめないようです。

2021/4/10 Saturday

ブレイブ -群青戦記-

Filed under: - dekaino @ 17:47 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ -臂ら荐-のはてなBookmark被リンク数

ブレイブ -群青戦記-を観ました。マンガ原作でスポーツ特待生がいる高校が校舎とそこにいる人間まるごと戦国時代にタイムスリップしたらという、まあありがちと言えばありがちのSF映画です。
当時の人々とのファーストコンタクトや、タイムスリップしたことの自覚、未来に戻る方法の模索など、テンプレート通りの展開となります。
舞台も桶狭間の戦いのちょっと前の桶狭間付近と、大変わかりやすい展開となっています。

こうなると、どうやってきれいに風呂敷を畳むのかってあたりに興味がいくのですが、本作はてんでダメです。投げっぱなしです。どんどん歴史が改変されてしまってさあどうなる!?ってところで、そのまま歴史は変わるし、現代に戻っても違うタイムラインだし、しかも教師の生還ゼロ、生徒も半数以上は校庭に土葬された多数の土饅頭として帰還ですよ。行方不明もたくさんいたと思われます。
これでハッピーエンド風にクレジットが流れてしまうってアリ??
猟奇的大量虐殺事件があった高校が、事件に巻き込まれた教師がみんな死んだ高校が、しばらく後に普通に授業やってるとかアリ?
どうもジャンプの打切り的都合がよい神の手ですらこんな杜撰な仕事しない。まだ俺たちの男坂は登り始めたばかりだぜって戦国時代のまま第一部完で終わった方が潔いですよ。

ただし撮影はコロナ禍前なので学園シーンはばっちり楽しめます。モブがちゃんとモブしてる映画は当分日本では撮れませんからね。脚本はウンコだけど、絵作りはまあまあできてる作品です。

2021/4/7 Wednesday

騙し絵の牙

Filed under: - dekaino @ 8:03 このエントリをはてなブックマークに追加 薑腟泣 のはてなBookmark被リンク数

騙し絵の牙を観ました。大泉洋と松岡茉優が主演です。予告編だと騙しメインの話かと思ったけど、老舗出版社を舞台とした企業小説モノだったのです。
これをカドカワがつくってるなんてメタ過ぎて笑う。先代社長の腹違いの兄弟とか後妻とかツナギの社長とかパワーワード過ぎますね。
電子書籍化の流れでリアル書店が減少しつつある世相にあった作品かも? アマゾンも実名で出てきますね。企業小説モノとしては雑誌流通とか東販などの取次や出版社直販の話が出てこないのがものたりませんけどね。

まあ予告編は騙し過ぎだとは思います。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

Filed under: - dekaino @ 7:55 このエントリをはてなブックマークに追加 激潟祉眼<潟蚊喝雁:||のはてなBookmark被リンク数

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を観ました。完結編ですね。

いつのまにか、エヴァンゲリオンが電池切れにならなくなりました。電線もついてないし、シンクロ率とかいう謎の数値もなかったことに。
昔は季節が夏に固定されていた気がしますが、なぜか四季が復活。毎年梅の実を収穫して梅干を漬けられる状況に。これが地球の自己復元の力なのか?

細かい設定をなし崩しにできるのもテレビシリーズ放送から四半世紀経過している時の流れの力なのでしょうか? とにかく風呂敷をキレイに畳むことには成功しているようです。

2021/3/21 Sunday

太陽は動かない

Filed under: - dekaino @ 22:30 このエントリをはてなブックマークに追加 紊純のはてなBookmark被リンク数

太陽は動かないを観ました。2020年冬頃から予告編が流れていて、新型コロナの最初の緊急事態宣言で公開延期となった作品群の中で、最も公開が遅れた作品のひとつだと思います。しかもシン・エヴァンゲリオンの公開をぶつけられてしまって、マジ不運。
コロナ前の作品らしくバリバリ海外シーンがでてくるスパイアクションです。心臓に埋められた爆弾よりCOVID19感染が怖い時代になっては、シリアスとは思えないお笑いに近い設定になってしまって、つらいつらい。
でも、真面目に丁寧に作られているんですね。特に子役パートがいい。子役の日向亘かいいんだよな。つくづくホリプロは層が厚いと思います。
WOWOWのドラマ版もあるらしいけどそちらは未見です。そっちは多部未華子が出てるらしいのだけど、アマプラかNetflixで配信されるまでは観られないなー

真面目だけどギャグとして消費されて滑ってしまうあたり含めてメタ視点でみれば大変楽しめる作品です。かなり予算使って丁寧に作ってますからね。滑った時のインパクトは凄いぜ。

2021/3/11 Thursday

スカイライン−逆襲−

Filed under: - dekaino @ 18:45 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻ゃゃ鰍茱霞のはてなBookmark被リンク数

スカイライン−逆襲−を観ました。スカイラインスカイライン奪還に続くスカイラインシリーズ3作目にして最終作!! って宣伝していますが、2作目の奪還だってこれで終わりって海苔だったし、最終シーンはまだまだ戦いは続くぜオチだったし、本当にこれで終わりになるかはわかりません。

前作はベトナムが主戦場でしたが、今度はイングランドです。前作の後、人類とエイリアンに異形の兵士に脳を移植されたが正気を取り戻した、通称パイロットが共存する世界が10年続きましたが、パイロットたちがまた洗脳されて暴れ出す謎の病気が蔓延し、難民キャンプみたいな隔離キャンプで生活する人々っていかにもCOVID19に触発されたようなストーリー。撮影時はCOVID19前なのですが偶然の一致ということらしいです。

今度の主役も世代交代、前回養女だったローズが成人になり、主役として大暴れします。その他の人たちも出てきて、いかにも最終作だぞって豪華な感じです。

なんと、スタートレックDS9のベシア役のAlexander Siddigが、主人公ローズを抵抗勢力にリクルートした将軍を演じているんですよ
スタートレックDS9のDr.ジュリアン ベシアスカイライン-逆襲-のラドフォード将軍
懐かしいなあ

本作ではエイリアンの本拠地に殴り込みかけるんですが。真の敵はエイリアンより同族の人類かもしれないってあたりまでシビアな展開になっております。これで最終作だなんてとても思えない。

やはり戦うヒロインってのは絵的に映えますね。総合的な面白さは2作目の方が上だと思うけれど、絵的には本作もイケてます。

スカイライン−奪還−

Filed under: - dekaino @ 17:47 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻ゃゃ鰍絅のはてなBookmark被リンク数

スカイライン−奪還−を観ました。Netflixの配信ですよ。10年前に観たSF映画スカイラインの続編なのですよ。4年前に日本でも公開されたのですがスクリーン数が少なくて劇場では観ていませんでした。なんで急に配信視聴したかというと、3作目が劇場公開されているからなんですね。1作目は観て2作目を観ないで3作目を観るというのも変な話なんで、せっかくNetflixで配信さていることだし、視聴してみたわけです。

第一作の主人公ジャロッドは結局エイリアンに脳を取り出されてエイリアンの二足歩行生体兵器に脳を移植されてしまうのですが、ジャロッドだけは洗脳されず人間の時の意識を保っており、そのまま敵の母船に還って大暴れするぞ、人類にも勝ち目があるかもってところで終わりました。デビルマンがデーモン軍団に戦いを挑むようなものです。

で、本作では一作目の主人公のジャロッドも恋人のエレインも序盤でサクッと死んでしまうのですが、なぜかエレインの体内にいた胎児の娘が未知のエイリアン技術により急成長して養女になってしまうのですよ。ローズと名付けられた少女とそれと関わりを持ったロス市警の警官マークとその息子トレントが本作の主役なわけです。主役が世代交代するあたりジョジョっぽいですね。

で戦う舞台もロスだけではなくハワイやらアジアにまで広がります。もう地球どこにも逃げ場がありません。でベトナムとおぼしき古代仏教寺院でバトルしまくり。反政府軍×の兄ちゃんがカンフーアクションで戦うのです。「俺たちゃアメリカにだって負けなかった」って戦意高すぎ。
前作もそのきらいはあったのですが、完全に香港映画ノリです。イギリス映画なんだけど香港映画。エンディングクレジットではNG集流しちゃう程度に香港映画です。

エイリアンの青い光を観ると人間は洗脳されてエイリアンの言いなりになってしまうのですが、前作の主人公の娘ローズの謎の赤い光を当てるの正気を戻すのです。エイリアン兵の眼も青色から赤色に代わると人間の意識を戻したってことなのです (警戒色ではないよ!)
ローズの赤い光で脱洗脳、全兵赤化完了 共産主義ばんざーい っていかにもベトナムなオチがすばらしい。

とにかくハリウッド作品にはないパワフルな強引さが素敵です。
10年後には逆襲するぜって予告編的な映像を残してエンディング、そしてNG集。
これは映画館でぜひ見たかった作品ですね。

2021/3/6 Saturday

ファーストラヴ

Filed under: - dekaino @ 6:40 このエントリをはてなブックマークに追加 <若鴻瓦里呂討Bookmark被リンク数

ファーストラヴを観ました。直木賞受賞作品の映画化らしいのですが原作は読んでいません。
お気持ち優先・男性の眼差し忌避・ヤリチン男を拒否できるワタシすごい系の人に受ける要素つめこめまくりって企画です。あと、元彼の兄と結婚したのに夫には内緒ってあたりも琴線に触れる仕掛けなのでしょう。
それらの意図を超えて、北川景子と芳根京子の演技を楽しめる映画です。

公認心理師という実在の公的資格を持つ主人公が出てきますが、この映画が描く公認心理師がリアルなのかどうかわかりません。医師ではないのだから心にトラウマを持つ患者の治療をするわけではないはず。なんなんだろう??
ミサンドリー一辺倒ではなく、都合がいい男性は素敵という要素もあって、ウザいですね。

妻や娘をパワハラ虐待する父を演じる板尾創路の演技がよかったです。いきなり冒頭で娘の包丁刺さって死亡ってのがいい。そうなるだけの悪行を重ねているのもいい。しかしそれは現代社会では刑罰に値するほどの悪行でもないのもいいですね。

2021/2/22 Monday

哀愁しんでれら

Filed under: - dekaino @ 9:40 このエントリをはてなブックマークに追加 сのはてなBookmark被リンク数

哀愁しんでれらを観ました。前半は婚活コメディー、そして後半はモンスターペアレントのサイコパスホラーです。本当にこういう人いそうでマジメに怖いですね。
土屋太鳳が演じるヒロインがいくつもの災難に見舞われどん底の不幸にあったときにたまたま助けたよっばいの男性がお金持ちのバツイチ開業医で、とんとん拍子に恋愛し、死別した先妻が産んだ娘と交流し、結婚に至るシンデレラストーリー。彼の財力と人脈ですべての経済的問題は解決し明るい未来が訪れるあたりまでの前半がコメディーパート。
そして後半、最初は児童相談所の職員をしていていわゆるモンスターペアレントと戦い立場だったのに、だんだん夫の異常な子煩悩に影響されて狂気に堕ちていくあたりとてもこわいホラーです。娘も心が捻じ曲がっているあたりホントこわい。
未成熟な子供ならともかく、大のオトナが洗脳されていく様が恐ろしいホラー映画です。

2021/2/7 Sunday

名も無き世界のエンドロール

Filed under: - dekaino @ 10:51 このエントリをはてなブックマークに追加 <筝潟若のはてなBookmark被リンク数

名も無き世界のエンドロールを観ました。宣伝ではラスト20分で驚きの〜 とか言ってますがそんなことはありません。ラスト20分は予想通りのコトが予想通りに起きます。むしろ冒頭20分が説明不足のキャラクターの絡みが時系列バラバラに提示されるばかりで大変つらいです。これテレビ放送だったら間違いなく冒頭でチャンネル変えられてしまうパターン。その意味で映画館で見るべき作品です。
今時のパブリックエネミー的な上級国民のバカ娘を演じる中村アンは大した演技力です。こういう嫌われる女を演じるの上手いんですね。まじでムカムカする立ち居振る舞いサスガです。

ハッピーエンドとはとても言えない決着、賢い選択とは言えない決断をあえてしまう怒りの感情。過疎気味の地方が舞台というのもキツいものがあります。忘れられていくのが怖いというヒロインが育った地域全体が社会から忘れられていくのですよ。
いかにも今の時代のプレッシャーに溺れそうな空気をうまく表現している気はします。でも娯楽作品ではないよなぁ、コレ。

さんかく窓の外側は夜

Filed under: - dekaino @ 10:40 このエントリをはてなブックマークに追加 霨紊眼紊のはてなBookmark被リンク数

さんかく窓の外側は夜を観ました。ポスターから薄々わかってたけど、めちゃくちゃボーイズラブ腐臭がする作品です。
キレイどころの女優は何人か出ているのですがまったくロマンスには絡まない。北川景子なんか出たとたんに死ぬ出オチ。それだけでも印象に残るのはさすがのオーラだけれども、本作全体通してオンナに恋愛はさせない。オトコとオトコの間にこそロマンスがあるみたいな哲学があります。
岡田将生と志尊淳 アツい抱擁平手と志尊 の間にはまったくロマンスの欠片もない
つーか、平手友梨奈が弱気な志尊くんをペロリと食べちゃうような展開だってありそうなのに、まったくそんなイベントは発生しないのですよ。それに対し、主演ふたり岡田将生と志尊淳のあつい眼差し、ヤバいです。
ここまでBL至上主義なのはある意味すごい。オカルトとかカルト宗教なんかよりBLの方が怖いですよ。BL圧力には信じない力も通じないぜ。

約束のネバーランド

Filed under: - dekaino @ 10:31 このエントリをはてなブックマークに追加 膣若潟のはてなBookmark被リンク数

約束のネバーランドを観ました。新型コロナ緊急事態宣言をもろにかぶりみのがしそうになったところ、シン・エヴァが上映延期になったので無事観ることができました。もしシン・エヴァ封切だったら絶対公開終了だったと思う。
本作、ジャンプの人気連載マンガですが実写映画にするのは相当つらい内容です。なんとか人間ドラマだけで済みそうなGF孤児院脱走までの初期の初期パートだけをターゲットにするのはある意味必然でしょう。よって「オニ」とのバトルはないのです。まあやっても鬼滅には勝てないしね。
エマ without アホ毛
信じていたママの正体、世界の構造の真相を知るという衝撃の表現はうまくできていると思います。北川景子の迫力すごいよ。そして主人公のエマ(浜辺美波)はアホ毛がありません。アホ毛を再現しない割り切りが素晴らしいですよ。アホ毛無用!!!!!
原作を読んでいてもそれなりに楽しめました。原作を知らない人は本作を観ても楽しむことはできても、本来の原作のことはほとんど伝わらないと思います。

2021/1/30 Saturday

劇場版ポケットモンスター ココ

Filed under: - dekaino @ 12:01 このエントリをはてなブックマークに追加 雁宴≪潟鴻帥 潟 のはてなBookmark被リンク数

劇場版ポケットモンスター ココを観ました。ポケモンに育てられた人間の物語、ある意味でバケモノの子に似てますね。

ポケットモンスターの世界観ルールに「ポケモンは種族名で呼ばれるだけで個別の名前はない」があるんですが、本作でもそれが貫かれていて感心しました。
主人公の少年ココを育てたポケモンはザルードという珍しい種族なのですが、群れで聖地の森に棲んでいます。長老格とかリーダー格とかたくさんいいるんですが、みんなザルードなのね。ココは父親代わりの変わり者のザルードを「父ちゃん」と呼ぶだけで固体名はついてない。かなり苦しい設定なのだけど貫徹してます。
長老とかオマエとか個別名なしでうまく呼び合うところ、シナリオはかなり苦労してますよ。

ザルードに育てられた少年ココはまさに野生児で人間社会の教育も受けず、そして作品終盤ではそのまま見聞を広めるたびに出てしまうという、まさにぶんなげたまま細野監督のおおかみこどもの雨と雪とかバケモノの子に通じます。人間社会の標準的な教育環境をガン無視するのは子供受けがいいんですかね? 将来がかなり心配なのだけれど…

ポケモン映画としてはかなり攻めているけれど、ゲーム宣伝映画としてもよくできています。楽曲も頑張って作ってありますね。

2021/1/23 Saturday

えんとつ町のプペル

Filed under: - dekaino @ 9:55 このエントリをはてなブックマークに追加 ょ冴のはてなBookmark被リンク数

えんとつ町のプペルを観ました。作品内容以外でいろいろと話題になっていますね。
自分は映像作品そのものの出来と製作企画とか制作資金の出どころとは直接関係ないと考えているので、ワナビー騙して金を吸い上げるサロン商法がどうとかは別としていい作品ならそれでいい思います。
たとえば最初のガンダムだって玩具メーカーのクローバーが超合金ロボの宣伝のために作らせた作品で、その意図では失敗したど、映像作品そのものの評価は派生作品が50年も作られ続ける名作なのですよ。幸福の科学映画だって面白いものは面白いのです。最近のはてんでダメだけどね。

で、本作と言えばアニメ映画としての出来は悪くないどころか結構いいですよ。ちゃんと出来ている。変に裏設定がないあたりとか北米市場でも受けそうだし、そもそもの敵の中央銀行が健在なあたり、続編作れるようになっていてよく練られています。ハリウッド作品的な計算が見受けられますね。
もし新型コロナがなければ海外市場でも受けたかもしれない。つーかNetflixなりHuluなりでワールドワイド配信した方がいいはずだけど、国内資本が固められてるからそういうワールドワイド的ビジネスの才覚はなさそうですね。大阪だけでなく日本全国で興行したので精一杯な感じはあります。

続編つくるカネが集まるかどうかで後世の評価が決まる気がします。

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME

Filed under: - dekaino @ 9:17 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 篁≪ゃ若若 REALTIME のはてなBookmark被リンク数

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIMEを観ました。劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本と同時上映。この短編は本当に短編でウルトラファイト見たいな戦闘シーンだけ切り出したもの。まあおもちゃの宣伝という本来の意味ではとても正しい映像です。

本作の方ですが、仮面ライダー01の由緒正しい後日談です。01と02の共闘がみられるのですよ。つーか、タイトル主役メカ(?)の後継の別の名前の新主役メカに主人公が乗り換えるって、ザブングルとかダンバインと同じ展開を仮面ライダーでやったのは01が初めてかもしれない。派生の豪華オプション付きではなく、全く別の新ライダーかつ乗り換え可能なのだ。コレ例話の仮面ライダーのスタンダードになったりしないのかな? セイバーはなんか違う流れっぽいけど

仮想空間ネタをうまく取り込んだ事件とかシナリオが練られてて面白いです。
ただゲストヒロインの山崎紘菜がクライマックスシーンでウエディングドレス姿を披露するのですが、胸が薄い似合わないデザインのドレスなんだよね。無理やり寄せて集めてるのを強調してて涙ぐましい。
作劇上。パッと見でウエディングドレスとわかるデザインである必要があるんだろうけど、これは悲しいですよ。
わざわざ東映が東宝の秘蔵っ娘を起用してコレは酷い仕打ち。もう少し考えてあげましょう。

2021/1/11 Monday

天外者(てんがらもん)

Filed under: - dekaino @ 15:34 このエントリをはてなブックマークに追加 紊紊()のはてなBookmark被リンク数

天外者(てんがらもん)を観ました。NHK朝ドラのあさが来たでディーン=フジオカが演じた五代はんを三浦春馬が演じます。五代の出身地である薩摩の有志が金を集めて企画した映画なのです。
五代はイギリスに留学し大阪商工会の基礎を作った人物、その彼の伝記映画です。てんがらもん(天外者)とは薩摩言葉で並外れた人のことで、五代友厚のあだ名だったそうです。

いきなり長崎出島のシーンで始まります。後の伊藤博文や岩崎弥太郎、坂本龍馬などと親交を温める若き五代という導入部ですね。伊藤がものすごいヘタレとして演出されてますが、史実のこの頃の伊藤は御殿山のイギリス公館を全焼事件をやり遂げた実行犯なわけで、五代なんかよりこわもてのバリバリ武闘派の攘夷テロリストなんですよね。イギリスに留学したい動機もロンドンを焼き討ちしたいとかですよ。実際にロンドンシティをみてこりゃ日本は勝てないと心を入れ替えたわけです。
特に伊藤はかなり史実とは違うキャラづけがされております。
岩崎弥太郎も年を取ると金におぼれた嫌な奴風に描かれますが、薩摩の人間は今でも岩崎(三菱財閥)が嫌いなのだなと思わされます。まあ確かにイヤな人物でしたけどね。

本作はとにかく五代すごいすごいの持ち上げ映画です。私心なく太く短く大阪経済の礎を築いた五代友厚は大阪の英雄でもあるようです。三浦春馬の演技もかっこいい。五代ファンにはたまらない作品です。

2020/12/28 Monday

私をくいとめて

Filed under: - dekaino @ 8:50 このエントリをはてなブックマークに追加 腱Δ里呂討Bookmark被リンク数

私をくいとめてを観ました。綿矢りさの小説が原作のアラサー女子の物語です。
なんと橋本愛との共演シーンがあります。あまちゃんで共演してから初めての再共演とのこと。
のん と 橋本愛
のんもやっとメジャー領域に帰ってきたということでしょうか?

原作はコロナ前の小説ですが映画での時系列は2020年末から2021年初まで。まったくコロナ禍などなく、バリバリ飛行機で移動するまさにパラレルワールドの日本です。コロナにちゃんと対応してれば今頃はこういう生活できてたのかもなぁって感じです。

アラサーOLが年末年始にローマに嫁いだ友達に会いに行くとか、コロナ前だったら普通にできてたんだよね。
あと浅草とか築地とか足立区あたりのシーンがたくさん出てきて海外向けのトラベルロードムービーにもなってます。ローマのシーンもいつどうやって撮ったかわかりませんがそれなりに見えます。

のんが演じる主人公の頭の中に話し相手となる別人格がいて、しかもその声が男声っていう謎の設定が本作の主テーマなのですが、そんなのふっとぶくらい異世界ストーリーとなっているのです。
主人公が恋する年下の男、林遣都が演じる多田クンがいい感じに良くも悪くもないふつーの男なのがいい感じです。大瀧詠一の楽曲も効果的に使われます。なんかキラキラしてるけど、自分はアラサー女子ではないからまったく共感はしません。
はやく飛行機で海外旅行できる世界に戻るといいな。そんな映画なのです。

STAND BY ME ドラえもん 2

Filed under: - dekaino @ 8:42 このエントリをはてなブックマークに追加 STAND BY ME  2のはてなBookmark被リンク数

STAND BY ME ドラえもん2を観ました。CGアニメ版ドラえもんの第2弾です。6年前に上映された前作の直後から始まるのです。のび太世界では6年間はなかったことにされています。

前回ではそれなりに好評だったCGドラえもんですが、今回はどうもネガティブな評判が目立つようです。といっても王道を行ってるのは間違いなくロングランヒットは確実です。むしろ、いま春休みになる川村元気プロデュースの映画ドラの方がニセモノって感じがします。正直な話、川村元気ドラに比べたら3D CGの山崎ドラの方が真面目に原作をリスペクトした作りだと思います。
このクオリティを毎年作れるといいのだけど難しそうです。

2020/12/19 Saturday

新解釈・三國志

Filed under: - dekaino @ 10:36 このエントリをはてなブックマークに追加 域В私綽のはてなBookmark被リンク数

新解釈・三國志を観ました。福田雄一監督の新作ですが、うーんこれはどうなのか? 大泉洋の無駄遣いじゃありませんか?
テレビ特番ならともかく劇場作品のクオリティに達していない悪ふざけコメディです。
中華コメディなら山口雄大の珍遊記の方がかなり出来がいいです。
豪華キャストも無駄遣い。渡辺直美の中身が広瀬すずってそれがどうした? わけわからないです。

企画からして間違ってたんじゃないかなぁ。もう少し考えようよ。残念な作品でした。

罪の声

Filed under: - dekaino @ 9:22 このエントリをはてなブックマークに追加 臀紕阿里呂討Bookmark被リンク数

罪の声を観ました。いわゆるグリコ森永事件をモチーフとした同名のミステリ小説を原作とした映画です。
35年前の未解決事件の謎をじわりじわりと明らかにしていくミステリ仕立ての演出がかなりはまってます。これは面白い。そして人情ものとしてもよくできています。
ただ、昭和50年代ってまだダッコ紐は少なくてみんなオンブ紐だったと思うんだけど、令和時代に赤ん坊をオンブ紐でおんぶする絵はNGなんですかね? 半ズボンとか服装の再現度は高いんだけどな。車両とかもよくもまあ旧車を集めたと思います。

不幸な境遇におちいる薄幸の美少女役の原菜乃華がかわいいです。
原菜乃華
派手じゃないけどじわじわと面白い良作です。コロナのせいでいまいち宣伝が行き届かず、客の入りは微妙のようですけどね。

魔女見習いをさがして

Filed under: - dekaino @ 8:17 このエントリをはてなブックマークに追加 薛絅活膺Δ里呂討Bookmark被リンク数

魔女見習いをさがしてを観ました。子どもの頃におジャ魔女どれみをみていた大人女子3名がひょんなことから知り合いになりおジャ魔女の聖地巡礼をする話です。
長瀬ソラ 川谷レイカ 吉月ミレ
(左から長瀬ソラ 川谷レイカ 吉月ミレ)

大人女子の人生観というか男性観というかそこらへんで昔おジャ魔女をみてた女子たちの共感をねらうあざとい映画なのです。
おジャ魔女は出てくるような出てこないような、ちらっと影だけの登場という感じなのです。

一番年下のレイカはダメンズを自室で飼ってただけあって経験豊富ですが、残り2人はほとんど経験がない様子。短時間しかイイひとでいられないおんぷ推しの大宮くんとソラとのロマンスは甘酸っぱいことこの上なしです。

残念ながらオヤジーデはかけらも出てきません。ああ不遇のオヤジーデ。本放送の時はそこそこ人気があったのに声優が急逝してぶりぶりざえもんのように出番が抑制されてしまったままなのですよね。ぶりぶりざえもんは復活したのになぁ。オヤジーデも復活してほしい。

おジャマ女をみたことない人でも楽しめるとは思いますが、まあ見ておいた方がよい作品です。

2020/12/3 Thursday

羅小黒戦記

Filed under: - dekaino @ 18:26 このエントリをはてなブックマークに追加 臂絨騌荐のはてなBookmark被リンク数

羅小黒戦記を観ました。邦題は「(ロシャオヘイセンキ)ぼくが選ぶ未来」といかにも説明臭い副題がついております。
本作は2019年末から2020年初にかけて映像系美術館で字幕版が上映さてたんだけど、人気が高くてチケット取れなかったのですよ。残念と思ってたら日本語吹替版が堂々公開となりました。ありがたや ありがたや
小黒と無限
いろんなアニメのオマージュ的シーンもあり、基本は平成狸ぽんほことかポニョのような妖怪と道士の交流とバトルのお話です。広義の武侠ものと言えるかもしれません。少なくともドラゴンボール程度には。
日本語吹替えは一流どころの声優つかってるだけあってよくできているのですが、訳がいまいち。特に固有名詞が中国語(普通話)読みでも日本語読みでもない変なチャンポン造語で相当につらいです。どんな漢字なのか想像がつかない。風息がフーシーだし哪吒がナタだし。
ぶっちゃけシォオヘイだってショウコクって呼んでもいいんですよ。その方が筋がいい。いまでも劉備はリュウビだし関羽はカンウと読むでしょ。リウベイとかグワンユでもいいけど中途半端に混ぜるのよくない。風息はフーソクかフォンシーでしょ、哪吒もナタクかナーチャだろうよ。
ここらのセンスがマジ意味不明ではあります。香港とか広州の人が訳してるのかなぁ??? 原作・監督のMTJJ(木頭姐姐)は北京の人なのにな。

本作はもともと一人で制作されたWebアニメが元で、公開を続けるうちに人気が出てきてマンガが出版されたりテレビシリーズになったり最後には劇場版も作ってしまうという、FROGMANとか新海誠のスケールが大きい版の経緯があるんですね。いまの中国がすごいのは才能があるところにはポーンとカネを出す人がいてどんどん資金が集まるところ。このダイナミズムさはいまの米国を凌駕するかもしれない。

口コミでに人気が出てロングランヒットになりそうな感じですが、大手マスコミは中華ネタやらないからねえ。メジャーにはならないかも。鬼滅の刃に比べれば全然メジャー要素だらけなんだけど、日本語版製作と配給がアニプレックスなのに気持ち悪いほど宣伝されていない気がします。まあね日本人のほとんどははやぶさ2号は知ってても嫦娥5号は存在すら知らないもんね。情報封鎖されてる感ありありです。

2020/11/15 Sunday

十二単衣を着た悪魔

Filed under: - dekaino @ 11:07 このエントリをはてなブックマークに追加 篋茵c薛のはてなBookmark被リンク数

十二単衣を着た悪魔を観ました。原作は内館牧子の小説とのことですが未読です。でも源氏物語のあらすじくらいは知っています。それで十分楽しめる作品なのです。

現代人が平安時代にタイムスリップとかいうネタはありきたりですが、本作は源氏物語の小説世界に現代の就職活動中の大学生が迷い込むという、ちょっと異世界転生ラノベのナーロッパ的な平安時代の宮中物語なのです。
しかも、源氏物語で光源氏の敵側である悪役のひとり弘徽殿の女御の視点で描かれていて、それはそれで面白い。本当にこわいグリム童話的な、源氏物語を貫く宮中の勢力争いが垣間みれます。
弘徽殿の女御は女性ながら表舞台でどうどうと政治その他をしたいという現代でススんだ女子という設定。ただその野望の説明で玄宗皇帝と楊貴妃を引き合いに出すなら、玄宗の父方の祖母の中国市場唯一の女帝、武則天を例に挙げないのは不自然極まりない。観客が武則天(akak則天武后)知ってるとは限らないと配慮した演出なのだろうか? いやふつう玄宗皇帝の方が知られてないよね、楊貴妃はともかくね。

弘徽殿の女御
弘徽殿の女御は三吉彩花が演じます。眉毛はあるしお歯黒はしてませんがそれ以外はまあまあちゃんと歴史考証されたお召し物です。ただメイクは完全に現代風ですね。

主人公のライメイ(雷鳴?)は現実世界から源氏物語の解説パンフレットを持ち込んでおり、これから物語世界でどんな事件が起きるのか正確に予言することができたため、陰陽師として宮中と関わることになります。観客も源氏物語の知識があれば主人公と連動して予言力を発揮できます。ここらへんとても楽しい。史実を基にした大河ドラマを観ている気分ですね。

ところが、現代基準ではろくでもないダメ男である光の君が人生で一番不遇であろう須磨での蟄居に入る直前で主人公は現代に帰還してしまうんですね。ここで主人公は現代の便利グッズをたくさん持って源氏物語世界に帰ろうとする。ここらへんはもう源氏物語を知ってるだけに予定調和的にまた源氏物語世界に戻れると思っちゃうんですが、そこがどんでん返しなのですよ。と言われても源氏物語を知らない人にはまったくどんでん返しになっていないというこれまた教養の有無により受け取り方が全く異なる作品なのです。

本作見どころは、伊藤健太郎と伊勢谷友介のスキャンダル俳優が出ているだけではないわけで、できれば源氏物語のあらすじくらいは調べてから観賞するとより楽しめると思います。

夜明けを信じて。

Filed under: - dekaino @ 8:58 このエントリをはてなブックマークに追加 紊篆<のはてなBookmark被リンク数

夜明けを信じて。を観ました。幸福の科学映画ですね。千眼美子名義の初映画「さらば青春、されど青春。」のリメイク、焼き直しです。本作にも千眼美子は同じ役で出演しています。違うの若き大川隆法役です。隆法の実子の大川宏洋から田中宏明に代わっています。要は宏洋がよほど気に食わないということでしょうね。

大筋はさらば青春、されど青春と同じストーリーなのですが細かいところが違ってます。箇条書きにすると

  • 隆法は在学時の司法試験受験で失敗するのだが、前作では司法試験だけでなく公務員試験I種も失敗する。むしろ司法試験に落ちたよりも官僚になれなかったのが大きな挫折ののようだった
  • ニューヨーク駐在中、本作ではいい仕事バリバリしてたことが強調されますが、前作では同僚の金髪娘に猛烈にアタックされた、しかし断ったところが強調
  • 商社時代の話は、同僚や関係者が集まって昔話の形で隆法のことを改装するという形式になった。寮母のおばちゃんのエピソードも追加?
  • 千眼美子演じる名古屋支社長秘書が退職してマスコミ業界に入り念願のニュースキャスターになり、隆法の初の東京ドームでの宗教イベントを報道する

かなり予算を節約して撮ってる感があり、正直しょぼいです。まあすでにある作品の焼き直しに予算かけられないよね。ネタとして観るにもインパクト弱い作品です。

2020/11/9 Monday

きみの瞳が問いかけている

Filed under: - dekaino @ 23:27 このエントリをはてなブックマークに追加 帥潟のはてなBookmark被リンク数

きみの瞳が問いかけているを観ました。これも鬼滅の刃のせいで上映期間短縮され上映回数/日も減らされた不遇な作品です。でも本当にいい作品。これは罪の意識をもった人間に赦し(ゆるし)を与える物語なのです。実は韓国映画をもとに日本でリメイクした作品です。視覚障碍者というある意味センシティブな題材をていねいにウソにならない程度の演出を加えて表現されています。吉高由里子は中途失明者の挙動をよく演じられていると思います。
そして横浜流星のキックボクシングもかなりいい感じ。傷ついた者同士がつらい境遇の中で互いに癒し赦しあうのです。

はっきりいって本作の上映が早期に終わるのは悲しいですね。こういう作品こそ細々とロングラン上映をしてじわじわ口コミで人気を得ていってほしいものです。

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

Filed under: - dekaino @ 22:51 このエントリをはてなブックマークに追加 雁薔惹♂荵膩┐里呂討Bookmark被リンク数

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を観ました。新型コロナで大打撃を受けた映画業界の救世主です。TOHOシネマズなんか座席チドリ販売をやめて全席販売してしまう始末。大人気なのです。
煉獄さん
ものすごく客が入っているわけですが、正直そこまですごい作品でもないです。確かに作画はよくできていますが劇場作品ですから、予算からして特に別格というわけではありません。新型コロナ前でもテレビアニメの劇場版というアニメ映画企画はたくさんあって、クォリティだって高いものが多かったのです。それでも2週間か3週間で上映が終わってしまうのでした。セルDVDやネット配信の箔付けのために劇場上映してるのでそれで十分なのです。
本作も従来の劇場アニメと同じ意図で制作されています。原作やテレビシリーズのファンが対象で、一般人が本作だけを観てくることは意図していないのです。だからレギュラーキャラの炭次郎たち一行の説明も敵である鬼の説明も全くなしで始まり、鬼との戦いの決着がつかないまま中途半端に終わってしまうのです。煉獄さんだけですよ、本作でケリをつけた味方キャラって。

結局、新型コロナによる上映自粛で映画ファンの飢餓感が醸成されていたところに、ポーンとそこそこのクオリティがあり、原作やテレビシリーズもそれなりの知名度がある本作が飛び込んできたから一気に火がついただけなんですよね。
はっきりいって、昨年2019年の10月公開だったら長くても1か月で上映終わってます。しかも最終週は1日1回しか上映されないレベルですよ。タイミングがマジよかったんですよね。鬼滅の刃。ラッキーです。

コロナ騒ぎで2作目で上映が止まってしまったGのレコンギスタ五部作とかだってクオリティ的には大差ないのですよ。たまたま運が悪かっただけです。富野御大も悔しくてしょうがないでしょうね。

本作を北米に持ち込んでもそもそも作品として完結していないため、よほどのマニアしか相手にされないと思われます。中国なら人口が多い分ニッチなマニアも多少はいるかもしれないでしょうが、日本ほどは売れないような気がします。まあ、その程度の作品です。過度の期待を持たずに観ればよいと思います。

2020/11/1 Sunday

トロールズ ミュージック★パワー

Filed under: - dekaino @ 17:33 このエントリをはてなブックマークに追加 若 ャ若吾爾里呂討Bookmark被リンク数

トロールズ ミュージック★パワーを観ました。ヒット音楽をモチーフにしたドリームワークスのCGアニメ映画です。
本作は北米その他世界的にヒットした子供向けシリーズでテレビシリーズも多数制作されていますが、日本ではイマイチです。なんたって本作は劇場作品としては2作目で、1作目は日本では劇場公開されていません。20世紀FOX社の分社化のゴタゴタとか日本市場の配給会社の再編などの影響で大変お寒い状況です。
幸いなことに1作目はAmazon Prime Videoで視聴可能です。
トロールズ (吹替版) Amazon Prime Videoトロールズ (吹替版) Amazon Prime Video

1作目ではトロール達を食べる天敵の種族ベルゲンからの逃避行の物語でドキドキハラハラものなのですが、2作目の本作ではトロールたちの中の派閥争いなんですね。いまいちスケールが小さいですし、ドラえもんやクレしん映画でわざわざ登場人物の詳細説明をしないのと同じで、世界観や登場人物の説明もあっさりしてて日本の観客には不親切なのです。

Trolls World Tour
原題はTrolls World Tour つまり世界巡業ですね。出てくる曲もヨーロッパとかラテンとかいろいろバラエティに富んでいます。登場人物は基本的に1作目と同じの固定キャラ、それに加えてゲストキャラのロックの女王トロール バーブが出てきます。
バーブ
いかにも悪役顔ですけど、結局は音楽好きのトロール娘なのでゆるーい決着がつくわけです。

1作目だとトロール達が食べられちゃうって残虐シーンがあるわけで、これを回避して仲間同士の内輪揉めの話にしたわけです。配給会社が東宝東和にかわり、吹替え声優も一新して上白石萌音やら仲里依紗を起用しています。しかしCOVID19と鬼滅の刃のために公開は遅れるし期間短縮されるし酷い目にあっております。不運な作品ですが、子供向け映画としてはよくできている作品です。

2020/10/24 Saturday

小説の神様 君としか描けない物語

Filed under: - dekaino @ 15:35 このエントリをはてなブックマークに追加 絨顄腑罕茯のはてなBookmark被リンク数

小説の神様 君としか描けない物語を観ました。同じ高校に通うプロの高校生小説家2人と高校の文芸部の物語です。原作は小説でコミカライズ版もあるのですが、両方とも未読です。
プロの小説家ならではの創作の悩みと、アマチュアとして小説を書く創作の悩み、創作者を支援するスタッフたちの物語が学園生活をコアにして描かれます。登場人物のキャラが立っていて、それぞれのキャラを主題にした章を複数立てるオムニバス構成です。
文芸部部長の器用貧乏な感じがリアリティありますね。そして山本未来が演じる出版社の女性編集者が、相手を支配しようと圧をかけてくるとしか思えない言動をします。山本未来はこういう圧をかけてくる系の女の演技がすごい上手いよ、マジこえー。
橋本環奈と佐藤大樹
橋本環奈が演ずるコユルギシイナは売れっ子女子高生作家ですが学校生活ではそのことは秘密。でも文芸部メンバーだけは知っていてその中ではシイナは上から目線の女王様的言動をします。ここらへんの橋本環奈もいいです。しかしトラウマもあったりして心情ドラマとしてよくできています。

鬼滅の刃 大ヒットのあおりを受けて上映期間短縮、スクリーン大幅減という苦境に立たれさている本作。間違いなく興行的には失敗になりそうです。作品としては続編がいくらでも作れそうな構成になっていますが、続編製作は残念ながら望み薄です。

攀登者(クライマーズ)

Filed under: - dekaino @ 15:18 このエントリをはてなブックマークに追加 肢(ゃ若)のはてなBookmark被リンク数

攀登者(クライマーズ)を観ました。中国隊がチョモランマ(エベレスト)に登頂した実話ベースのフィクションドラマであり国威発揚映画です。
中華人民共和国政府が戒律してすぐ後の1960年の登頂が国際的には認められず、リベンジとして1975年にもう一回登頂したという実話をもとに関係者を別名に替えたフィクションドラマとして再構成しています。有名な中国人のハシゴを設置した登頂隊の話なのです。
女性隊員がいたり、ロマンスがあったり、チベット族と漢族が融和してたり、いろいろ現代風の要素が入ってます。
基本的には、プロジェクトエックスの再現ドラマ的な過去の偉人・偉業の再現というスタンスのドラマであり、どんな訓練したかとかどんなハプニングで苦労したかがメインストーリーとなります。
もちろん中共政府の国威発揚の意志が強く入った映画であり、エンディングタイトルのクレジットの協力協賛の項目には香港映画界の重鎮の名がぞろぞろと出てきます。ジャッキーチェン(成龍)なんかラストシーンでどうでももカメオ出演してるからね。これは北京に従うと誓いをたてさせる踏み絵なわけです。ツイハーク(徐克)もクレジットに出てました。

大河ドラマ的で仰々しい群像ドラマと厳しいチョモランマの環境のCG特撮がよくできています。

2020/10/11 Sunday

映画『映像研には手を出すな!』

Filed under: - dekaino @ 23:17 このエントリをはてなブックマークに追加 祉冴鐚のはてなBookmark被リンク数

映画 映像研には手を出すな!を観ました。新型コロナで上映延期になっていましたがやっと公開されました。
冒頭に設定の説明がされテレビシリーズを観ていなくても問題がないようにはなっています。基本的には文化祭でアニメ上映をするエピソードです。たくさんエクストラを集めて制服も作って贅沢に学園モブシーンを撮ろうというところにあいにくのコロナ禍。屋内でのモブシーンの尺は相当カットされて、屋外シーンばかりになっています。これアニメ制作の話じゃなかったっけ?
それでもラスト20分ほどの上映会シーンはきっちり屋内モブシーン。お金かけて人を集めた甲斐があろうというもの。
映像研の面々
正直主役3人とも美人すぎてキャラを壊してる感はあるのですよ。水崎だけが美人のはずなのにな。浅草みどり役の齋藤飛鳥も金森氏役の梅澤美波も常人ではありえない美人なわけでね。ここ三枚目の地味顔って脳内で変換する「みなし力」が必須なのですよ。

巨大ロボット萌え成分は十分にあります。さすが金かけてますね。ロボの活躍を堪能しまくりです。
鉄巨人 大活躍
多分、実写版はこれで最後なのですがいろいろアクシデントがあった割にはよくできた作品だと思います。

映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者

Filed under: - dekaino @ 21:14 このエントリをはてなブックマークに追加 祉潟<羶腦鐚潟違祉弱篋冴のはてなBookmark被リンク数

映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者を観ました。コロナでちょっと公開が遅れましたが無事上映できました。タイトルから侵略ものかと思いきや春日部かなぞの力で隔離されて孤立する首都消失系の災害映画でした。

奥多摩だか高尾山あたりの山中から相模湖駅に出て日下部に戻ろうとするしんのすけと勇者一行。自分は神奈川県はわかるけど埼玉はよく知らないので、相模湖駅から埼玉に行くのは八王子あたりから八高線で高麗川に抜けて川越線で大宮まで行くのかなーとなんとなく思ってたんですが、西国分寺から武蔵野線で南越谷に抜けて、新越谷の東武線で行くものなんですね。どうして南越谷で足止め食らってるのか全然わからなかったですよ。

きゃりーぱみゅぱみゅがゲストキャラのお姫様の声をやっているのだけど、姫様はキャラは立っててもストーリー上では機能してない感があり、脚本がイマイチだと思いました。
とはいえ子供向け作品としては大変良くできております。今年の子供向け映画では一番良い出来ではないでしょうか?

2020/9/26 Saturday

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

Filed under: - dekaino @ 8:16 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 眼<ゃ祉眼<若若海里呂討Bookmark被リンク数

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンを観ました。テレビ版の締めくくりとなる作品です。ほんのちょっと回想シーンとしてテレビシリーズの時の話が出てきますが総集編というには少なすぎます。

今回が完全なる最終エピソードです。なんたって数世代後の歴女が狂言回しとなって、過去の有名人であるヴァイオレットの聖地巡りをする建付けですから、すべては遠い過去にあったお話なのです。
ヴァイオレットの想い人ギルベルト少佐のその後が明らかにされます。もう秒速5センチメートルの主人公以上にダメ人間化した少佐。ドイツ語名のギルベルトをフランス語読みしたジルベールじゃなんの偽装にもなってません。とにかくダメダメ。挙句の果てにたった一晩で説得されて考えを改めてしまうなんて思慮浅く流れまくりのダメ男。しかし女性というものはダメ男に弱いわけです。ダメ男だからこそ愛するわけです。
これもひとつの幸福の形なのでしょう。

バトルシーンはほとんど出てきません。完全に戦後のお話なのです。

2020/9/21 Monday

TENET

Filed under: - dekaino @ 19:11 このエントリをはてなブックマークに追加 TENETのはてなBookmark被リンク数

TENETを観ました。クリストファー=ノーラン監督脚本のタイムパラドックス絡みのSFベースのアクション映画です。
基本は世界的な陰謀と戦う元CIAエージェントのスパイアクションなわけですが、時間を逆行する技術が未来からもたらされ陰謀が進行中。時間逆行中は呼吸をするために少なくとも酸素ボンベとガスマスク着用必須で、できれば防護服の着用も望まれるという設定から、いわゆる悪の組織によくいるザコ戦闘員っぽいユニフォーム着てた人たちが実は! ってなるあたりよく練られた舞台設定です。
ノーランはどの悪の組織もなぜザコ戦闘員があんな格好してるのか常日頃から考えに考えてやっと正解のひとつに辿り着いたようです。

バックトゥフューチャーのようにいくつも仕掛けがあり、2回3回と観返すたびに前回観たときには気づかなかった新発見があります。何度観ても楽しめる作品です。
願わくば、昭和の特撮によくあった崖から飛び降りるシーンを逆回しにした飛び上がりシーンも再現してほしかったところです。

宇宙でいちばんあかるい屋根

Filed under: - dekaino @ 17:29 このエントリをはてなブックマークに追加 絎絎с<違絮垢里呂討Bookmark被リンク数

宇宙でいちばんあかるい屋根を観ました。小説の映画化らしいのですが原作は読んでいません。清原果耶と桃井かおりの演技がすごいと評判になっています。
桃井かおりと清原果耶
たしかに二人の演技は素晴らしく彼女らの芝居で映画が成立していると言えるでしょう。でもそれ以外の演出とか脚本には疑問点だらけなのです。

そもそも、設定における人物像と演出意図がズレ過ぎています
主人公のつばめは、近所に住むチャラい大学生に色目を使う女子中学生。当然ながら相手にされない。趣味にも精力的で放課後に書道とか水墨画のカルチャー教室に通う。同じ学校の男子とつきあったこともあるし(すぐ別れたけど)、かなりリア充なキラキラ女子って設定だと思う。しかも学校シーンで高校受験の気配もないしモトカレが中学生なのに退学になるあたり、通っているのは私学の中高一貫校ですよね。2005年という年代設定から推察するに、小悪魔agehaを愛読してちょっと私服ファッションにも取り入れちゃう、地方ではちょっと目立つキラキラ女子あたりって人物像を思い浮かべるわけです。

それなのに清原果耶演じるつばめは、公立高校にいそうな奥手な女子高校生なんですよね。とてもいいとこの私学に通ってるキラキラ女子中学生には見えない。だいたい、あんな奥手キャラなら「あの娘はビッチ」なんて落書きされるわけないのですよ。キラキラしてて社交的な女子にこそ効く中傷なわけで、おどおど奥手な地味キャラには効かないでしょう。小悪魔agehaの小すらない。

しかも学校シーンは予算かけているのに不自然な感じが強い。部活動の匂いがないんですね。特に運動部の匂いがしない。夏なら夏合宿だろ?
そもそも、水墨画がテーマの一つの話なんだから、原作がひと夏で終わるとしてもうまく改変して冬のシーンは出すべきでしょう。水墨画に雪景色は欠かせないわけで、夏の映像しかないものだから、ラストの絵は水墨画もどきの謎のカラー塗絵になってしまっている。
原作未読なので原作も同じように変な可能性もありますが、おそらく行間を読ませる叙述でうまく表現してると思うのですね。読み取って脚本に替える脚本家と演出家の腕の問題としか思えない。ファンタジーなんだから細かい不整合なんかきにしてはいけないのかもしれないけど、あまりにもひどい不整合です。

しかし、運が良いことに桃井かおりと清原果耶が巧いものだから力業でなんかいい映画に仕上がっちゃっているのです。そこがすごい。キャストですべて解決という日本映画らしい映画なのです。

2020/9/19 Saturday

8日で死んだ怪獣の12日の物語 −劇場版−

Filed under: - dekaino @ 23:10 このエントリをはてなブックマークに追加 8ャф祉c12ャ茯 雁のはてなBookmark被リンク数

8日で死んだ怪獣の12日の物語 −劇場版−を観ました。最初の新型コロナによるロックダウン期にYoutubeとかでやってた企画映像を単館系映画館で上映するって企画ですね

基本的にZOOMなどのリモート会議ツールや自撮り動画を編集で組み合わせた構成で、NHKのドラマとかと違ってかなりチープな作りです。正直、単館映画館を応援しようって意識でないとツラいのは確か。まあそれでも有名どころの役者が出演して一人芝居的な演技が楽しめるわけですが。

コロナに負けるな

2020/9/5 Saturday

弱虫ペダル

Filed under: - dekaino @ 16:48 このエントリをはてなブックマークに追加 綣沿のはてなBookmark被リンク数

弱虫ペダルを観ました。アニメ化は何回かされていますが実写映画は初めてです。
弱虫ペダル
原作やアニメでも言われていますがとてもとても高校生の自転車部の話とは思えないハードっぷりが再現されています。少なくとも、上級生役の竜星涼・柳俊太郎・菅原健を高校生だと言い張る無茶っぷりはすごいですよ。
ブルマを盗んだ伊藤健太郎とそれをネタにユスる玉城ティナが中学生って惡の華には負けるけれども。

高校部活動スポーツものとしては学校シーンも合宿シーンもよくできています。学校シーンの贅沢なエキストラ使用はいかにも劇場作品っぽくてマジでよい。
いくらでも続編が作れそうな感じなので興行成績が良ければ続編もあるんじゃないでしょうか?

2020/8/31 Monday

2分の1の魔法

Filed under: - dekaino @ 23:08 このエントリをはてなブックマークに追加 21薛羈のはてなBookmark被リンク数

2分の1の魔法を観ました。PIXARの最新作です。弟が主役で兄がわき役という少し珍しい構成の話です。弟が生まれる前に病死してしまった父をめぐる物語。残念ながらティーンズ恋愛は出てこないのです。

原題は"ONWARD"です。出崎統演出によくある「前に進め!」ってやつですかね。
前に進め!! じゃ レミ

今回はPIXARの短編の併映はなく本編一作のみです。でもなかなかいい話なんだな、これが。恋愛要素はなく兄弟愛と父子愛にフォーカスしていて泣ける泣ける。そして母の新しい恋人、もうすぐ義父になろうとしているマッチョ警官も兄弟は毛嫌いはしても憎みはしないんですね。アメリカらしい家族の形のひとつなのでしょう。

むかしは魔法があったけど現代文明が進んで魔法が廃れてきているという世界観。そりゃ機械は便利だけど、もともとある力を増力化する機械もあると思うんですよね。たとえば二足歩行を増力化する自転車みたいなメカ。翼で飛ぶのを補助して増力化する足ヒレみたいな道具とかありそうだし、四足歩行用の自転車っぽいメカがあればクルマなんか乗らなくていいんじゃないんですかね?

たぶん父が半分しか実体化しなかったのは弟イアンの父の記憶は写真や録音テープだけで生身の記憶がないからなんでしょうけど、そういう細かい設定はあえて謎解きしないんですよね。兄バリーは魔法の才能がなく真の意味で兄弟2人が協力しないと魔法が成功しないというのがいい感じです。コロナ禍で延期されたのが不運でしたが、本当によくできている作品です。

2020/8/8 Saturday

映画ドラえもん のび太の新恐竜

Filed under: - dekaino @ 17:39 このエントリをはてなブックマークに追加 祉喝お井腴のはてなBookmark被リンク数

映画ドラえもん のび太の新恐竜を観ました。

脚本 川村元気と聞いて不安があったのですが、その不安は的中。ドラえもんのひみつ道具的に何か間違っています。でもまあキムタクが悪役の恐竜時代アドベンチャーとしてはまあまあの出来でしょう。
どうみても隕石がティアマト彗星に見えてしまいますが…

ちょっとね ミューとキューを仲間の群れがいるところまで連れて行くって動機づけが弱いというか、観客に伝わってこない。新発見の種類で生態も不明なのだから群れで行動するかどうかもわからんわけで、座標と年代がだいたいあってればそこで放せばいいと思うんだよね。スターリングも手に負えなくなったラスカルをそんな感じで森に捨てたわけでさ。言っとくけどコレのび太が手に負えなくなったミューとキューを捨てに行く話だからね。

それに初代のび太の恐竜と違って、タイムマシンは健在なのだから適当にタマゴ型ロボットに捜索させて見つけた場所にタイムマシンで移動すりゃいい話なんだよね。
つーかユカタン半島への隕石落下まで間もない状況とわかったら即座にタイムマシンまで戻って避難でしょう。タイムマシンがあれば何度でも捜索できるんだから。

とかなんとかアラ探しはいくらでも可能な作りですが、冒険もの少年の成長ものとしてはまあまあ楽しめる出来だと思います。

ドラミ「お兄ちゃん またタイムマシン忘れて帰ってきたの? 回収するの大変なんだから! もう」

2020/8/6 Thursday

T-34 レジェンド・オブ・ウォー

Filed under: - dekaino @ 15:28 このエントリをはてなブックマークに追加 T-34 吾с潟祉祉 のはてなBookmark被リンク数

T-34 レジェンド・オブ・ウォーを観ました。第二次世界大戦の独ソ戦線の戦車戦の話です。なんと本物のT-34を改造して撮影に使っているそうで迫力抜群です。
ディレクターズカット版で3時間超の長尺なのですがまったく気にならず一気に観られました。冒頭のナチスドイツが機動部隊でモスクワ侵攻を仕掛けた時の戦車戦の話だけでおなかいっぱい、十分1本の劇場作品になるところ、これは単なる前振りなんですね。このとき捕虜になったソ連の戦車兵たちが捕虜収容所から脱走するのがメインストーリーです。

労働者解放とかソ連時代をなつかしむ愛国的基調はありますが、ドイツ人を憎むわけではなくナチスが悪いんだという、まあよくあるナチス悪魔論で、ゲーテの詩を読んでドイツの民間人に向けて「あなたたちも被害者だ」とか言ってます。
ドイツとロシアのクォーター(1/4がドイツ)の娘で通訳やっているアーニャ/アンナとのロマンスもあり、本当に盛りだくさんです。
ドイツ人はドイツ語をロシア人はロシア語を話し、字幕でもドイツ語かロシア語かわかるようになっていて臨場感があります。特にアーニャが通訳しているときはドイツ語には字幕が出ず、ロシア語のみ字幕が出るなど工夫してます。ドイツ語とロシア語で結構違ったこと言ってるのもまた面白い。

ソ連の戦車マニアにはたまらない逸品です

2020/8/3 Monday

人体のサバイバル!

Filed under: - dekaino @ 0:46 このエントリをはてなブックマークに追加 篋坂泣ゃ!のはてなBookmark被リンク数

人体のサバイバル!を観ました。夏の子供向け3本立て ロボコン/人体のサバイバル/スプリンパン のラスト3本目です。
人気の科学漫画が原作で、まじめにきっちりとアニメ化した王道子供向け作品です。
最後に王道があると前2作品がどんなにハチャメチャでも締まるだよね。本当にありがたい。前2作品ちょっとやり過ぎだからね。
ストーリーはアニメ版ミクロの決死圏ですね。マイクロ化して人体に潜入、脳腫瘍の病巣をガンマ線ナイフで処置するために、人体内で大冒険するのだ。なんて王道なストーリー、燃えてきます。

2020/8/2 Sunday

スプリンパン まえへすすもう!

Filed under: - dekaino @ 23:58 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻潟 障吾鐚のはてなBookmark被リンク数

スプリンパン まえへすすもう! を観ました。夏の子供向け3本立て ロボコン/人体のサバイバル/スプリンパン の2本目、たった5分の尺のモーションキャプチャのCGアニメです。
かなり前衛的で実際のバレエのダンスの動きを取り入れているのですが、これがすごいとわかるには相当の習練が必要で素人目にはしょぼいアマチュアCGアニメにしか見えません。

なぜ3本立ての1本に入れたわかりませんが、お子様の目を引くことはない気がします。トイレタイムのつもりではないと思うのだけど、うーむ。芸術度は高いかもしれないが娯楽性が極端に低い作品です。

2020/8/1 Saturday

がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻

Filed under: - dekaino @ 18:09 このエントリをはてなブックマークに追加 違!!潟潟鐚羆帥潟帥潟<!!綏擦里呂討Bookmark被リンク数

がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻を観ました。夏の子供向け3本立て ロボコン/人体のサバイバル/スプリンパン の最初です。
元祖ロボコンの汁なしタンタンメン
人微差のロボコン、そしてキレキレの浦澤義雄脚本。サイコーです。お得意の人格を持ち人語を解す中華料理たちの物語。主役はロボコンが出前中に汁をこぼしてしまったため汁なしになってしまった汁なしタンタンメンです。こいつ実は汁どころか麺もなくなっているのに誰もツッコまないのはなぜだ!? 世界征服の先にまず麺を取り戻せよ!!!

なぜか汁なしタンタンメンを気に入ってしまう清水ミチコ演じるトルネードババアも素晴らしい。柴田理恵の三軒茶屋ババアに匹敵する怪ババアなのです!! ロビンちゃんも歴代ロビンの中では一番過激、そして攻撃的です。これはヤバいよ。
いろいろ尖がってはいるけれど、やはり3本立てのひとつに過ぎず Vシネマな尺なのでちょっと不満。ロボコン単品で劇場版は作れないものですかねえ。

2020/7/26 Sunday

劇場版 ひみつ×戦士ファントミラージュ! 〜映画になってちょーだいします〜

Filed under: - dekaino @ 22:44 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 蚊帥っ紕<潟若吾! 祉c<若障のはてなBookmark被リンク数

劇場版 ひみつ×戦士ファントミラージュ! 〜映画になってちょーだいします〜 を観ました。ガールズ戦士シリーズ第三弾 ファントミラージュの映画版です。新型コロナに直撃されてゴールデンウィーク公開の予定が夏休み公開になりました。と言っても世間の小中学校はまだ夏休みに入っていないところが多いようですが…
劇場版 ひみつ×戦士ファントミラージュ! 〜映画になってちょーだいします〜
スケジュール通りならテレビシリーズの最終回まぎわに映画公開というタイミングだったのですが残念。その代わり総集編やら次シリーズの第ゼロ話とか引き延ばして、次作ラブパトリーナの第一回放送の週に公開とあいなりました。といってもかなり低予算で作られており、クオリティはVシネマレベルです。東映の特撮番組の劇場版のクオリティを期待してはいけません。過去のOPとかEDのダンスシーンと変身シーンで癪を稼いで、太秦映画村で撮った新作部分を追加した構成。実質新作部分は30分強でしょうか? まあそれでもダンスがみたいお子様たちには楽しめると思います。

客の入りですが、残念ながら蛯名のイオンシネマではガラガラ。需要に比べてスクリーン数多すぎです。といって他に新作を上映しているわけでもなし、映画産業は相当厳しい状況にありますね。

今日から俺は!!劇場版

Filed under: - dekaino @ 22:06 このエントリをはてなブックマークに追加 篁ャ篆冴!!雁のはてなBookmark被リンク数

今日から俺は!!劇場版を観ました。むかし少年サンデーでやってたなーって記憶ですが、なんかテレビドラマになって、それの劇場版を作っちゃったって流れらしいです。監督はおなじみの福田雄一。

福田作品なので、基本はパロディなんだけどいまさら正統のツッパリドラマ/映画を見たことがある人って少ない気がします。本来は那須監督のビーバップハイスクールとか観てから本作を楽しんでほしいわけです。特にスケ番の解釈が全然わからないことになってるわけですよ。なんか硬派がカッコイイという空気が微塵もないのでギャグキャラだらけになります。それはそれで面白いんだけどね。

とにかく制作費だけはふんだんにあって3校分の生徒エキストラがいるわけですよ。いくらでも学園ドラマ的群像劇ができる下地があるのに、全力でわかりやすく主要キャラ以外は空気というのが潔い。しにかく頭を使わずながら見で理解可能なテレビドラマストーリーです。

お金かかってるなー とか 清野菜名も橋本環奈も可愛いなー とか 楽しむべき作品です。

2020/7/21 Tuesday

アンチグラビティ

Filed under: - dekaino @ 21:02 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪潟違のはてなBookmark被リンク数

アンチグラビティを観ました。またまたロシア映画です。新型コロナでロシア映画がすごくみやすくなってるー
原題はKOMA(英語でCOMA) 昏睡という意味です。昏睡状態にある人間は速度感覚が1/100の意識世界に飛ばされるという、まあありがちといえばありがちな設定。昏睡状態にある人間同士が共通の経験をすることができ、またそこにいる人間たちはなぜか自分たちが現世で昏睡状態にあることも、いまいる世界が現実世界ではないことも忘れているのです。

謎の邦題は意識世界の場所と場所の狭間では重力を無視したような状態にあるからなのでしょう。
よく思いつくものだ。とにかくみんなロシア語話すので何を言ってるかよくわからないですよ。
取引成立のときのmir(ミール)だけわかった。他はダーとニエットだけですな。
ロシア語ムズカシイ

登場キャラクターは特技とか役割を表すニックネームで呼ばれます。まあ記憶がないからそうなりますな。アストロノム ロシア語で占星術師って人がいるけど、字幕ではカタカナで書かれるだけでちょっとダサい。ファントムとかタンクとかスピリットとかノームとか建築家は意味がわかるのに扱いが酷い。

異世界には昏睡ではなく脳死状態の人間から生まれるリーパーとかいう化け物がいて、人間たちを狩りまくるのですが、リーパー無双 強すぎます。脳死ってマジやばい。なんでそんなことになるのかよくわかりません。まあキリスト教的に脳死はモンスターなのでしょう。
CGはかなりよい出来です。ストーリーは正直よくわかりません。

2020/7/5 Sunday

水曜日が消えた

Filed under: - dekaino @ 21:25 このエントリをはてなブックマークに追加 羂贋ャ羔のはてなBookmark被リンク数

水曜日が消えたを観ました。多重人格の話です。
小学生の頃の事故で人格が7つに分裂し、それぞれの人格がそれぞれの曜日を生きる、互いの記憶はなく連絡帳で申し送りをして調整するという生活を16年間も続けてきたという設定です。
SFと言えばSFなんですが非常に交渉が甘く穴だらけなのですが、火曜日の人格が主人公で火曜日の視点でしか世界が見えないのでなんとな誤魔化されています。

ある日、火曜日人格が水曜日の朝に目覚めたことに気づき、その次の週も火曜と水曜に目覚めたことから「水曜日が消えた」ことを確信します。

はっきり言って主人公はどうやって生計を立てているのか? 生活基盤が全く見えません。事故の賠償金だけではこんな豪勢な生活はできないと思うし、だからといってたかか週に1日 絵を描いたりゲームプログラミングする程度じゃあ全然足りないと思う。特に火曜日は金儲け何にもしてないからね。
一ノ瀬さん
もやもやは残るものの心理ファンタジー作品としてはまあまあの出来だと思います。石橋菜津美の不機嫌そうな顔はやっぱり力強い。石橋菜津美のぶーたれ顔いいよね。

深川麻衣も図書館の司書役でキラッキラッしてます。
瑞野さん

きたろう演じる大学病院の研究医が俗物だけど人間らしくていいです。
ストーリー的には破綻しているが脇キャラが面白い、そんな作品です。

ランボー ラスト・ブラッド

Filed under: - dekaino @ 20:33 このエントリをはてなブックマークに追加 潟 鴻祉のはてなBookmark被リンク数

ランボー ラスト・ブラッドを観ました。閉店セールみたいに何回も何回もこれが最後だって言ってますが、本当に最後になるかどうかはわかりません。ただ最初の第一作目のthe First Bloodと対になっている the Last Bloodというタイトルはいかにもこれで終わりだぞってネーミングです。
今度はメキシコのドラッグを扱うマフィアと戦います。戦うというか怒らせて自宅に誘い込み自爆みたいな話。正直もうランボーも年で大勢に若いマフィアに囲まれると手も足も出ずタコ殴りになるだけなのです。

過去のランボーの作品をよく勉強していると思いますが、なんか違う気もする令和のランボー。血なまぐさい描写がバンバン出てくるあたりは今風ではないけれど、それがランボーなんだよね。
話の半分くらいはスペイン語かスペイン語と英語のチャンポンなのですが、字幕版だと英語スペイン語区別なしに訳すのでイマイチよくないです。たぶんDVD版ではそこらは修正される気がする。

ランボーシリーズをすべて見た人なら欠かせない作品です。

2020/6/28 Sunday

ソニック・ザ・ムービー

Filed under: - dekaino @ 13:09 このエントリをはてなブックマークに追加 純祉吟祉若爾里呂討Bookmark被リンク数

ソニック・ザ・ムービーを観ました。SEGAのソニックですよ。なんかモフモフです。
SONIC the Hedgehog
持ってるコインは集めるというより親の形見みたいなレアアイテム。異世界につながるワームホールを作ることができます。ただし使い捨て。

そして敵となるのはクレイジーな科学者エッグマン。あれ? 原作のエッグマンとはあまり似てないね。
若き日のDr.エッグマン
実は、似てないのには理由があるのです。本作はソニックが初めて地球に来た作品であるのと同時に、Dr,エッグマンがいかにしてソニック捕獲に心血そそぐようになったのか描写する作品なのです。

そう、言わば本作は「エッグマン・ビギニング」なのです。

最後の最後にエッグマンがポケモンのように進化するのでクレジットの途中で帰ったりしないように。
最後まで楽しんでください。

泣きたい私は猫をかぶる

Filed under: - dekaino @ 12:46 このエントリをはてなブックマークに追加 羈c腱吟のはてなBookmark被リンク数

泣きたい私は猫をかぶるを観ました。6月に劇場ロードショーの予定だったアニメ大作映画ですが、新型コロナで予定変更。公開延期ではなく劇場未公開のままNetflixで公開するという戦略をとりました。もともと劇場公開で箔をつけて円盤で儲けるモデルだったはずなので、それほどダメージはないと思いますが大画面でみる機会がなくなったのは残念ですね。

制作のスタジオコロリドの前作ペンギンハイウェイよりは一般にわかりやすい作品になっていると思います。ただし宣伝費は確実にペンギンより下なので認知度は低いでしょうね。Netflixのヘビーユーザーしか本作の存在を知らない可能性すらあります。

主人公の声に有名女優を使うのは前作と同じですが、ペンギンの蒼井優よりは本作の志田未来の方が全然いいですね。声が酒焼けしてないもの。主役の少女が猫になるって話は、ジブリの猫の恩返しにも通じるものがありますが、今回の主役のムゲはなかなかハチャメチャなキャラなのです。
ムゲと親友の頼子はいわばクレヨンしんちゃんのしんのすけと風間くんみたいな両コンビ。フリーダムすぎるしんちゃんみたいなムゲと、常識人の風間くんみたいな頼子。ムゲと頼子のきずなは深く、そして風間くんは実家が金持ちで、頼子ちゃんはお胸が豊か。使いようによっては大きいアドバンテージなんだけど二人の友情に関してはまったく関係ないっあたりがとてもいいわけです。
ムゲ
マジで尻出すしんちゃんと変わらないくらいフリーダムだもんね ムゲ
猫のお面屋がいかにも間が抜けた悪猫で楽しいです。複雑な家庭の事情も今風です。

大人が観るならペンギンハイウェイより本作の方がわかりやすいと思います。
子供が観るならペンギンハイウェイと同じく何のことやらわからないでしょう。ペンギンかわいー 猫かわいー で終わり。

THE CURRENT WAR

Filed under: - dekaino @ 12:11 このエントリをはてなブックマークに追加 THE CURRENT WARのはてなBookmark被リンク数

THE CURRENT WARを観ました。邦題はエジソンズ・ゲーム。原題を直訳すれば電流戦争、そう直流派のエジソンと交流派のウェスティングハウス/テスラとの戦いの実話ベースの映画です。

エジソンもウェスティンぐハウスもテスラもみんな美化されててスゴいっす。あくまでも実話ベースのフィクションなのはわかっているけれどなんなの? あのクソ性格悪い人達がマトモにみえるよ。そもそも、エジソンの子供たちも史実ではみんな揃ってクソ性格悪いのになぁ… カネでは人格者は育たない典型例。

最後にエジソンは電流戦争に敗れた後、映画の特許を取得し映画産業の隆盛に貢献したみたいにきれいに求めるわけですが、違うだろ。スクリーンに投影するフイルム映画はフランスのリュミエール兄弟の発明なのに、なぜかアメリカ国内ではエジソンの特許権がリュミエール式映写機を使うには必要という話になり、エジソンの理不尽なパテント料請求から逃げた映画業者の逃亡先が、当時は未開の開拓地だったハリウッドなわけじゃん。ハリウッド人がそんな与太話いっちゃいけない。

ネタ元として大変面白い史実であるエジソンとウェスティングハウスの電流戦争ではありますが、本作のキレイキレイな作風はかなりつまらないわけです。悪人を美化しても面白い映画にはならんのです。偉人扱いされるとつまらん映画にしかされなくてかわいそうです。

2020/6/21 Sunday

ワールドエンド

Filed under: - dekaino @ 0:28 このエントリをはてなブックマークに追加 若潟のはてなBookmark被リンク数

ワールドエンドを観ました。ロシアの世界破滅SF映画ですよ。
時代は近未来で今より技術が進んだ世界。ある意味、攻殻機動隊よりも進んでるかも?
ある日突然宇宙から放射線攻撃を受け、放射線を浴びた人類は意思のない奴隷となって敵に操られる。たまたま月の影にあったモスクワを中心とする円形領域だけがthe Circle of Life(のロシア語)の内側だけが理性を持った人間たちの最後の砦となった。
みたいな導入から入って延々と敵との戦いが続くのですよ。装甲車で奴隷人間をぼこぼこ轢き潰していくのですよ。映像的にはかなり過激。キリスト教(しかも正教)とイスラム教と、宗教なんかクソって信じない人たちと、いかにもロシアらしい社会群像が描かれてます。

いろいろあって末期には生き残る人は数名レベルまで減るのだけれど、それども次回へのヒキがあるラストシーンになるのがしぶとい。尺が154分と長いのにしぶとくスッキリしないあたり、すごい映画です。

2020/6/14 Sunday

ANNA

Filed under: - dekaino @ 23:23 このエントリをはてなブックマークに追加 ANNAのはてなBookmark被リンク数

ANNAを観ました。リュック=ベッソン監督の新作、ソ連末期の女スパイのアクション映画です。
よくあるロシアの女スパイが二重スパイで敵も味方も騙されまくりってストーリーはありがちではありますが、一流のアクションシーンもありなかなか楽しめます。

ソ連末期ってたった30年位前の話なのにみんなその頃のことを覚えていないのだろうか? とくに計算機周りの時代考証がひどすぎます。1987年にPCでソ連海軍にWebUIで入隊志願を出すとかありえなさすぎ。ココム規制で当時のソ連には8bitのMSXしかなかったはずだし、たとえMSDOSマシンを密輸していたとしてもGUIなんかなくWebなんてありえないわけです。
1990年に2.5インチHDDやらUSBデバイスやらオーパーツでまくり、KGB長官がノートPC使ってたわけないだろうし、当時のPCでビデオメールなんか無理も無理。

まあそういう細かいことは抜きにして、ソ連時代の女スパイってすごかったよねーってイメージ先行作品ではあります。CIAエージェントも軽くてC調なのよね。
あんまり宣伝してないのにコロナ禍でライバル作品が少ない中でロードショーできたのはラッキーだったかも??
いかにもおフランスなアクション映画です。

2020/6/7 Sunday

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん

Filed under: - dekaino @ 9:38 このエントリをはてなブックマークに追加 潟違祉сゃ祉若鴻亥c冴のはてなBookmark被リンク数

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺんを観ました。19世紀帝政ロシアを描いたフランスアニメなのですよ。原題は"TOUT EN HAUT DU MONDE"、直訳すると「世界のてっぺん」

TOUT EN HAUT DU MONDE

北極海の探検航海に行ったまま行方不明になった祖父を探しに行く孫娘の話なのです。サンクト・ペテルプルクから北極海までのロードムービー。ゆるゆると数か月の道のりは、昔の日本アニメ「母を訪ねて三千里」に通じるものがあると思います。流氷が画面に出てくるまでかなり時間かけますからね。線もグラデーションもないタッチがなかなかいい味を出しています。
さすがおフランス映画なので字幕版ではフランス語を話します。多分英語吹き替え版もあるのでしょうけど、ちゃんと原語アフレコ版が観られるのはうれしい限り。
大人に反抗的なサーシャの役どころ、昔なら少年にされたのでしょうが、あえて少女にしたあたり今風ではあります。

観ていくうちにどんどん登場人物に感情移入していき、終盤の蒸気帆船のボイラーに火が入った時のウキウキしてる船員たちの気分が痛いほどわかります。「やった やった やったー」

ブラッドショット

Filed under: - dekaino @ 9:11 このエントリをはてなブックマークに追加 激с のはてなBookmark被リンク数

ブラッドショットを観ました。ややマイナーなアメコミレーベルVariant comicsの同名作品BLOODSHOTの実写映画化です。
制作はBONA Films(博納電影) 中華ブランドです。中国語タイトルは喋血戰士、または血衛(台湾)。
世界各地を舞台として話が進みます。南アフリカ、アマルフィ、クアラルンプール、ロンドンなどなど。左側通行の国かほとんど。やはり香港経由で生きやすい土地を選んでいる模様。

主人公の本拠地は一応米国って設定ですがあんまり出てきません。エンディングくらいかな??

基本設定は肉体改造を受けた元米兵が自分を改造した組織と反目し、別の肉体改造兵士たちと戦うというもの。あれ? これ仮面ライダーじゃん?? 体内のナノマシンを使ってネットワークに直接接続したり無線通話したりもできて、サイボーグ009的要素も強い。どちらにしても石森章太郎ワールド色が濃すぎます。

記憶喪失・記憶操作系の話もいかにも1970〜80年代SFっぽいですね。まあよくあるアクション映画なのですが、かなり楽しめます。新型コロナ明け新作としてはなかなかの良作。

2020/6/2 Tuesday

一度死んでみた

Filed under: - dekaino @ 8:43 このエントリをはてなブックマークに追加 筝綺罩祉с帥のはてなBookmark被リンク数

一度死んでみたを観ました。新型コロナ禍の前に上映されていた作品で、急事態宣言終了後の営業再開で復活上映です。コロナ禍で一番ダメージ食らったタイミング悪い作品ですが、なかなかよい出来なのです。

題名からわかるようにバカバカしいコメディなのですが、ヒャダインが書いた音楽が主テーマになっているのに、ミュージカルになってない、ある意味純粋な音楽映画なのです。コメディ要素も売るからDMCが一番近いのかも? 嶋田久作は何をやってもすごい悪役に見えて存在感ハンバない。悪の魔王感がクラウザーさんの比ではない。そして広瀬すずのデスメタルっぷりがまた面白いです。

マジメに考察すると、火葬場で人が生き返ったら、もう死亡届は受理されて火葬許可も埋葬許可も出た後だから、フォローのためのお役所巡りは大変だろうなぁとか、通夜に誰も弔問にこない会社社長、まじで人徳ない! とかいくらでもツッコミどころはあるわけですが、それはそれ、幽霊は幽霊、広瀬すずは回し蹴りってことで、100%娯楽コメディ作品として逃げ切っているのです。

2020/5/28 Thursday

心霊喫茶「エクストラ」の秘密−The Real Exorcist−

Filed under: - dekaino @ 21:50 このエントリをはてなブックマークに追加 綽吟鴻腱絲The Real ExorcistのはてなBookmark被リンク数

心霊喫茶「エクストラ」の秘密−The Real Exorcist−を観ました。新型コロナ緊急事態宣言が解除されて営業再開した映画館で観た最初の作品がコレ。幸福の科学の映画はプロモーションは教団がやるので映画館としては楽らしいですよ。
巫女姿の千眼美子
幸福の科学ブランドの映画はたいたいそうなんですが、ちょっと前にヒットした邦画の設定をそのままパクっちゃうんですよね。今回は有村架純が出てた「コーヒーが冷めないうちに」のパクリですかね。喫茶店に悩みを持つ客が来て点々の娘が不思議な力で解決するってオムニパスストーリー。
まぁ、それはいいんですが本作とってもチープなんですよ。まったくカネがかかってない。何なのコレってくらい無駄に金遣い荒いのが幸福の科学映画の美点じゃなかったんですかね? 正直Vシネマか映像系専門学校の卒業制作かっていうくらいのチープさですよ。卒業制作だってカメ止めくらいは作れるんだからね。あの渋谷駅前スクランブル交差点の再現セットを作っちゃったファイナル・ジャッジメントの豪快さが今はまったく見られません。

どうせ信者からカネを吸い取る口実なんでからマジメにつくることないよねって堕落した精神が透けて見えるのですよ。もう映像作品をつくる体制が崩壊しているのかもしれませんね。少なくとも迷走している。

千眼美子の無駄遣い作品です。

2020/5/14 Thursday

配信視聴

Filed under: - dekaino @ 1:54 このエントリをはてなブックマークに追加 篆∴瓦里呂討Bookmark被リンク数

新型コロナで映画館が営業自粛している間にYoutube Netflix Amazon prime videoでみたテレビシリーズ/映画 一覧 (4月〜5月前半)

テレビシリーズ
BNA: Season1
Altered Carbon: Season2
攻殻機動隊 SAC_2045: Season1
7SEEDS: Part2
Blackmirror: Season1
Blackmirror: Season2
幼女戦記: Season1
Into the Night: Season1
ハクション大魔王2020: Season1
UPLOAD: Season1

映画
Altered Carbon: Resleeved
新劇場版 エヴァンゲリオン: 序
新劇場版 エヴァンゲリオン: 破
新劇場版 エヴァンゲリオン: Q
Rim of the World
劇場版 幼女戦記

2020/5/13 Wednesday

新型コロナの自粛要請と映画

Filed under: - dekaino @ 12:40 このエントリをはてなブックマークに追加 医潟膕荀茫擦里呂討Bookmark被リンク数

新型コロナの自粛要請のために観たかったのに観ることができなかった映画をリストアップしておきます。

上映中のまま自粛体制に入り見逃した作品
2/28公開 架空OL日記 佐藤玲
3/6公開 Fukushima 50 吉岡里帆
3/14公開 時の行路 中山忍
3/20公開 一度死んでみた 広瀬すず
3/20公開 弥生、三月 -君を愛した30年- 波瑠

自粛体制のまま公開予定日が過ぎたまま未公開の作品
2分の1の魔法
劇場版 ひみつ×戦士 ファントミラージュ! 〜映画になってちょーだいします〜 原田都愛
映画 映像研には手を出すな! 齋藤飛鳥 山下美月 梅澤美波
ゴーストバスターズ/アフターライフ
魔女見習いをさがして
小説の神様 君としか描けない物語 橋本環奈
ソニック・ザ・ムービー
心霊喫茶「エクストラ」の秘密−The Real Exorcist− 千眼美子

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey

Filed under: - dekaino @ 11:54 このエントリをはてなブックマークに追加 若ゃ祉ゃ潟藝荀 Birds of PreyのはてなBookmark被リンク数

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Preyを観ました。コロナ自粛が始まったけれどもまだ緊急事態宣言が出る前の頃に鑑賞。レイトショーと土日の営業が停止、平日の20時前は座席を千鳥に割当てて営業してました。ギリギリ滑り込みで、翌週から緊急事態宣言で完全営業休止となったのでした。

スーサイド・スクワットで大活躍したジョーカーの恋人ハーレイクインが再び大暴れです。
時間軸的にはスーサイド・スクワットより後ですが、特につながりがあるわけでもなく直接の続編ではありません。ジョーカーと喧嘩別れしたハーレイクインがまだ新しいユニットを作って大暴れするのです。ユニット名はBirds of prey 猛禽類です。

舞台はもちろんゴッサムシティなのですが、郊外にある閉園した遊園地の廃墟を舞台とするラストバトルシーンがとてもよいです。70年代のサイケなデザインの夜の遊園地 おどろおどろしくていいですね。
戦う相手はブラックマスク。ハーレイも悪人なのですが、少女をいたぶるブラックマスクはそれ以上に許せない。ぶちのめせ!! ってなノリですね。DCコミック節全開なのです。

ジョーカーの威を借りなくてもハーレイクインは強いのです。
ペットのハイエナもかわいいぞ!

コロナ後も上映されるのかな? これはぜひ見てほしい作品です。

ヲタクに恋は難しい

Filed under: - dekaino @ 11:45 このエントリをはてなブックマークに追加 蚊帥cのはてなBookmark被リンク数

ヲタクに恋は難しいを観ました。コロナ自粛前です。まだギリギリ土日も映画館が開いていた頃です。いろいろあって投稿が遅れてしまいました。

ノリが完全に電車男とかブラック会社に勤めて…と同じなんですね。旧2ch(現5ch)的なオタク観のドタバタラブコメです。原作の少女マンガがあるらしいのですが未読。本作はとにかくミュージカル映画として頑張りたかったようですが、どうも空回りしていてつらい。
とにかくモブの人数がショボくて非常にきつい。邦画にしては頑張ったよね…的な感想しか出てきません。

オタク活動についても非常に薄っぺらい表層的な描写してしてないのでこれまたキビしい。映像研みたいなクリエイター魂のかけらも感じないのです。
福田雄一監督作品にしては駄作でしょう。メッセージ性があればいいというものではありませんが、本作はスカスカ過ぎる。といって主演に華があるわけでもなし。んーー ヲタクの映画化は難しい。

2020/3/22 Sunday

野性の呼び声

Filed under: - dekaino @ 13:22 このエントリをはてなブックマークに追加 с若喝0のはてなBookmark被リンク数

野性の呼び声を観ました。野生ではなくて野性ですよ。お間違えなく。

この作品、犬が主人公です。そう会話はしないまでも高橋よしひろの銀河伝説シリーズのアメリカ版といってよいです。人間の友として犬ぞりは引くし、向けのボス争いをしたり、野生の熊と争ったり、狼の群れと合流したり、やりたい放題の犬中心映画なのです。

主人公の犬バックはいかにも洋犬って顔立ちですが、設定は雑種。ただし身体はめちゃくちゃ大きく丈夫なのです。力は強いけど群れの他メンバー犬への気遣いもよくできる優しい犬です。最後に狼の群れにも受容されるあたり、たぶんバックは雌犬なんでしょうね。最後には狼とのハーフ仔犬も生まれてました。
クリント=イーストウッドが活躍するのは後半だけなのですが、世捨て人っぽい孤独な老人な感じがよく出ていました。

犬好きとアラスカの自然好きにはたまらない映画です。

初恋

Filed under: - dekaino @ 13:06 このエントリをはてなブックマークに追加 のはてなBookmark被リンク数

初恋を観ました。東映のヤクザ映画です。それ以外に表現しようがないくらい東映のヤクザものです。
ちょっと製作費が多いVシネマのヤクザものって感じの作品なのですが、なぜか海外ですごく受けてるらしいです。確かにヤクザものって実際にあった抗争事件をベースにしたものが多く、その背景知識がないと楽しめない初見殺しのようなところがあるのですが、本作はまったく予備知識は必要なく、完全な初心者向けになっているのがいいのかも知れないです。
繁華街に伝統的なジャパニーズヤクザと新興のチャイニーズマフィアがいて、そこにボクサーと借金のかたに売られた商売女そして麻薬というわかりやす過ぎるヤクザ抗争映画なのです。

ヒロインの頭のたりなさっぶりの演技がピカイチで、本当に生きありばったりで何も考えてない感じの演技(?)が素晴らしい。そして幻覚ででてくるヒロインの父の表現がまったくCGを使っていない体当たり撮影なのがGOOD。混雑した電車の中にパンツ一丁の中年男が立っているシュールさ最高。AVみたいに電車セットではなくて本物の電車ですよ。小港鉄道太っ腹ですよ。

そして東映ヤクザものらしく「仁義」が重要キーワードなのです。ヤクザ側にも黒幇側にも仁義を思陣る大侠がいるわけです。中国語でもRenYi(仁義)と話しているのですが、なぜか字幕では「仁の心」。わざわざ仁義って言ってるんだから仁義って訳してほしいところです!!
いままでやらかしている東映だからこそ仁義ってテロップに出してはいけない東映コードがあるのか、それとも中国語の仁義と日本語の仁義が同じ意味ではないからかなのか謎ですが、ここ場面では仁義って字幕にしてほしかったですね

ヤクザ映画として豪華な作品。特に特筆すべきところがないヤクザ映画だってのがサイコーです。

2020/3/15 Sunday

スキャンダル

Filed under: - dekaino @ 22:48 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻c潟のはてなBookmark被リンク数

スキャンダルを観ました。FOX Newsの社長が権力をかさに着て女性キャスターに不適切な性的行為をしていたと告発されて失脚した実話をベースとした映画です。

むかしの米国のハリウッドやテレビ業界にはいくらでも転がっていそうな話ですが、さすがに21世紀にこれやって世間にばれたらアウトなのです。でも力関係的に表沙汰にならなかったりするわけですね。
なんだかんだうまくやってエロ社長を首にしても、会長が舞い戻ってくるわけで、バラモスやっつけたと思ったらその後にゾーマが出てきたみたいなもの。あまり救われてないんですよね。
まぁ実話ベースなのでそうそう都合がいいハッピーエンドにはならないわけです。残念。

グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜

Filed under: - dekaino @ 22:14 このエントリをはてなブックマークに追加 違ゃ障篋榊のはてなBookmark被リンク数

グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜を観ました。太宰治の同名の未完の遺作に大胆な脚色をしたコメディ映画です。
小池栄子の演技がなかなか面白い。そしてカネがかかってるのにいい加減な戦後直後の街並みのCGが笑えます。史実よりイメージ優先なのは三丁目の夕日へのアンチテーゼでしょうか? 当時の銀座にナショナルカレーテレビって広告塔があるわけないんだけどあった感はするんですよねー
当時の出生率を考えると、2年後の関係のあった女たち同窓会ではみんな妊娠してそうなものなのだが、1人だけですしね。
細かいことは気にせず、ゆるーく楽しむコメディ作品なのです。

2020/2/16 Sunday

AI崩壊

Filed under: - dekaino @ 22:43 このエントリをはてなブックマークに追加 AI經紕のはてなBookmark被リンク数

AI崩壊を観ました。医療用AIクラウドシステムが暴走したというSFサスペンス映画です。
AIが暴走するってSF映画は過去にたくさんありましたが、本作のAIは意外とリアル。なんと自意識を持っていません。音声で指示できるし合成音声で受け答えもするのですが、自意識などはなく粛々とプログラムに従って動いているだけ。自己防衛本能なとどいうものもないようです。いわばスマートスピーカの発展形に過ぎない。
それなのに悪意あるコードを植え付けられると社会に大影響があり、ともすれば社会崩壊につながる可能性があるという、ある意味でとてもリアリティがある話。たとえば現在でもコンビニ決済システムが不具合でまる一日止まるだけで消費生活に大打撃ですからね。それが医療システムだったらそりゃ大変でしょう。
ただ暴走したシステムを止められないという設定はいまいち疑問。物理的にもネットワーク的にもセキュリティ対策されており、バックアップ電源があるので電源遮断しても動作し続けるあたりまではわかるのですが、ネットワークなんかは外部から簡単に切断できると思うのです。
どこかのblogサービスのように一度止まってしまって二度とサービス復旧できないというのはたまに聞きますが、サービスが制御不能になって止められないというのはITシステムではあまり聞かないです。止めるだけなら容易にできそう。
まあこれが、資本主義体制とか政府中央集権システムみたいな社会制度システムの話なら、暴走しても止めるに止められない状況にはなるだろうなとは思うのですが、たかがAIサービスが止めるに止められないというのはわからないですね。現代社会でも上水道だって電力だって止まるときには止まるのですよ。ただ止めた場合のダメージが大きいだけで止められないわけではない。

まあ重箱の隅をつついてしょうがないのですが、秘書だか大沢たかおのアテンドしてた玉城ティナがなかなかよかったです。ああいう秘書雇いたいですなあ。それから本作の広瀬アリスは全然エロくないです。

2020/2/11 Tuesday

前田建設ファンタジー営業部

Filed under: - dekaino @ 21:21 このエントリをはてなブックマークに追加 医産荐<潟帥吾弱倶キ┐里呂討Bookmark被リンク数

前田建設ファンタジー営業部を観ました。前田建設のWEBサイト企画でマジンガーZの格納庫を設計し公費を見積もろうという宣伝をしたという話です。バンダイナムコとダイナミックプロの東映の版権つき映画です。永井豪も仮面出演してます!!
すべて2003年の話として語られるのですが、2003年のオフィスの再現っぷりが頑張ってます。再現度は高くはないと思うけど、相当に気を使っている。ディスプレイはすべて4:3比率だし、OSはWindowsXPだし!! ノートPCもごつくてシリアルポートついてるし!!! しかしオフィスにプリンターとかコピー機がないんだよね。17年前のPCやLCDディスプレイは今でも調達できるが、17年前のプリンターとかコピー機ってもう入手困難なんだろうなぁ。
なんてったって2003年と言えば、仮面ライダー555だし明日のナージャだからね。当時の小学生が今はもう社会人になっているわけで、そうとう昔ですよ。まだリーマンショック前で日本企業にも余裕があったんだろうね。
古き良き日本を偲ぶことができる映画です。

風の電話

Filed under: - dekaino @ 21:01 このエントリをはてなブックマークに追加 蘂肢韻里呂討Bookmark被リンク数

風の電話を観ました。実際に岩手県大槌町にある亡くなった人と話せるといわれるイタコのようなマシン「風の電話」がタイトルなのですが、風の電話はなかなか出てきません。終わる10分前くらいに唐突に出てくるので驚かないように。

17歳の高校生がヒッチハイクで広島の呉から岩手の大槌までヒッチハイクで行くというかなり非現実的なストーリーではあるのですが、そこは話の都合ということでかなり社会派なネタの人々と触れ合うことになるのです。そして主演のモトーラ世理奈は装苑のトップモデルとのことですが、個人的にはちょっと苦手な感じ。ある意味でリアルな女子高生ではあるのでしょうね。

それにしても倒れたヒロコおばさんの面倒は誰が見てるんだろう?? とか思っちゃいけないのかな。事務手続きとか下着を持ってくとかいろいろ手はかかるだろうに。それにヒッチハイクしなくても夜行高速バスなら格安で広島県から岩手県まで行けるんだよね。いろいろ矛盾だられなんだけど、そこはファンタジー世界だと思うしかないのです。

社会派ネタを扱う作品だとは思うけどちょっと作り手の自己中心的な映画です。

嘘八百 京町ロワイヤル

Filed under: - dekaino @ 20:25 このエントリをはてなブックマークに追加  篋冴ゃゃのはてなBookmark被リンク数

嘘八百 京町ロワイヤルを観ました。京都を舞台にした骨董屋と陶芸家と詐欺師の話ですよ。実は本作はシリーズ2作目なんですね。シリーズ1作目の嘘八百は関東ではほとんど知られてません。でも大丈夫、前作があったことなどみじんも感じさせない作りになっているので問題ありません。
キャストのほとんどは一作目と同じですが、本作だけに出てくるゲストキャラとして謎の女 広末涼子が出てきます。これがまた悪そうな女なんだね。騙し取ったるでーってオーラが出まくり。

それにしても骨董なんてもう金が余った人の趣味なんだから好きにやればいいと思うけどなぁ。
正直、京都的なものに価値を感じない人にはよくわからない映画です。
つーか、こんなテレビ番組わざわざ生放送でやらないよね。FSS28時間テレビみたいな企画の中の1コーナーってていならまだ説得力があるけど、無理やり過ぎです。怖い先代の幽霊も信じることができる心の清い人ならそこに目をつぶれるのでしょう。登場人物みんな頭弱すぎな感じで詐欺師映画としてはかなりぬるいです。

2020/2/10 Monday

フォードvsフェラーリ

Filed under: - dekaino @ 7:52 このエントリをはてなブックマークに追加 若vsс若のはてなBookmark被リンク数

フォードvsフェラーリを観ました。ルマン24時間耐久レースでフォードが王者フェラーリを破って優勝した時の実話ベースの話です。日本の自動車業界をバッシングしたアイアコッカ氏もフォードの重役として出てきますよ。
天才レーサーのケン=マイルズの妻モリーを演じるカトリーナ=バルフがめちゃくちゃ現在の石野真子っぽい雰囲気出しててすごい気になりました。西洋にもああいう女優いるんだなあと。ということは長渕みたいな男もミュージシャンもいるのかね??

アメリカがイタリアをやっつけた的な愛国心映画ではあるのですが、フォード重役たちはほぼほぼクソかつクリエイターの敵という思想もあってなかなか複雑な映画ではあります。
とはいっても実話ベースなので決着がどうなるかはみんな知ってるわけで、これも最近のはやりの伝記映画ってジャンルに入るものと思われます。
エンツォ=フェラーリ氏がまだ生きていてこれまたダンディな老紳士なのが泣かせるんだよね。フォードの買収要求を蹴るところとか素晴らしい。

むかしの自動車レース好きにはたまらない映画です。

2020/1/26 Sunday

パラサイト 半地下の家族

Filed under: - dekaino @ 21:43 このエントリをはてなブックマークに追加 泣ゃ 遺絎倶のはてなBookmark被リンク数

パラサイト 半地下の家族を観ました。カンヌ映画祭の最優秀賞パルムドールを初めて受賞した韓国映画です。原題は寄生虫、台湾では寄生上流、香港では上流寄生族、そして中国では政府により上映禁止処分になってます。アツいねえ。

韓国の上流家庭の生活に寄生するように関わっている底辺の家庭の話ですが、完全に寓話でありリアリティはありません。2018年のパルムドール受賞作 万引き家族にも通じるものがあり、両極端に階級が分断された構造をユーモアで語る社会派作品なのです。

韓国社会の歪みを的確かつ笑いとして表現していてかなり面白いです。
米国の影が強いのも北朝鮮の脅威もその他いろいろな歪みがテーマとなっています。
主人公ファミリーは決して無能ではなくむしろ有能なのですが、社会的構造または運が悪いだけで半地下の劣悪な住居に住むしかない貧困生活をおくっています。そして職不足の社会環境の中、生き残りをかけて金になる職を探しているのです。

水害シーンがあるので、台風19号の大水害の直後だと日本公開は難しかったかも? 水害においても金持ちの感想と、貧乏人の生活への影響は大違いで、金持ちはそのことに気づくこともしないのです。
金持ち一家の大黒柱の社長さんだけは、貧乏人からの搾取の上に自分て血の生活があると理解している風がありますが、妻も娘も教養はあっても完全に無自覚なイノセント。息子はもはや歪みのために奇行を繰り返す始末。まったくハッピーではなく、最後もハッピーでは終わらないあたり、ゾクゾクする映画です。

主要キャラの中で一番悲惨な境遇にある男が「社長をリスペクト」と叫ぶ矛盾。なぜか一番被害を得る層が支配層を支持してしまう歪みがよく現れていると思います。

スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

Filed under: - dekaino @ 11:46 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻帥若若/鴻ゃ若若紊のはてなBookmark被リンク数

スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明けを観ました。長い長いスターウォーズの最後の最後です。
結局 カイロ=レンはしょぼいままだし、レイの出自が明らかにされるも、だから何?という感じではあります。
結局は血統よりも本人個人の能力が大事で、スカイウォーカーの名も、実の親子ではなくジェダイの子弟関係で継がれる名跡みたいなものになったということでしょうか?
ウーキー族を弟子にとって彼に名を譲るのもよし。つーかルークはヨーダのファミリー名を継ぐべきだったんだよなぁ。

まあ長いことご苦労様。祖先の血統の呪縛から逃れることができておめでとう。
がんばれば宿敵の子孫に道をつなぐことすらできる未来の希望が見えるわけでございます。

2020/1/13 Monday

カイジ ファイナルゲーム

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カイジ ファイナルゲームを観ました。何がファイナル七日は全然わかりません。藤原竜也のカイジはこれで終わりということなのか? とにかくキャラがオールスター的にほとんど出てくるのが素晴らしい。
開示に出てくるキャラはみんな濃いからなぁ。しかし坂崎さんはぜいとも娘の美心(みここ)を連れてきてほしかった。実写化された美心(みここ)みたかったなー。

アグレッシブな未来予想。2020年東京オリンピックの建設ラッシュ景気を最後に日本景気はどんどん悪化するばかり、そして栄えるピンハネしまくりの派遣業の会社。今回の悪役は、派遣会社の社長であり政界にも顔が利く竹中平蔵みたいなキャラ黒崎です。
カイジは野心も度胸も知恵もあるんだけとどこか抜けていて貧乏くじを引く運命にある男なんだよね。
賃金交渉するなら、労働者たちを扇動してまとめ上げる力量はあるのに労働法の知識がないから簡単に切り崩されてしまうわけでね。棒倒しゲームで裏かいて鉄骨わたるときも安全帯使っていいんだからね。まじで「なんでまたこんなことやってるんだ 俺は」だよ。鉄骨を用意するのに比べたら安全帯を用意するなんて全然楽ちんだろうに。

まあこんな抜けてるけど大声出して叫ぶのが得意なカイジくんががんばってがんばってギャンブルに挑戦するわけです。もうギャンブルのセットも大道具さん頑張り過ぎってものばっかり。カネをかけるとこがちゃんとわかっているね。黒メガネ集団もいい感じに威圧感があって、いい感じでヘタレなのがとてもよいです。

カイジもそうだが、ハンチョウは本当に詰めが甘い。制作陣はさすがよくわかっている。悪魔的だ!!
娯楽作としてはかなりいい出来です。
「何にベットするかは欠ける人間が自分で決めるんだ」まあ、そういうことです。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

Filed under: - dekaino @ 11:14 このエントリをはてなブックマークに追加 筝(ゃ)のはてなBookmark被リンク数

この世界の(さらにいくつもの)片隅に を観ました。同名のこの世界の片隅にの原作にあったのに映像化されていなかった部分を新たに作画アフレコを追加して作られたディレクターズカット完全版みたいな作品です。

主に遊郭のリンさんあたりの話が追加されているのですが、それだけで他の部分がふくらむのです。そうか、ここはそういう意味だったのか? という感じ。追加したせいで168分とかなり尺は長くなっていますが時間を忘れて一気に見てしまいます。この尺でもダイジェスト感を感じてしまうレベル。

前作よりだいぶ大人向けになっていますがR指定はつかなかったようです。まあそれでも小学生にはちょっと早いかも?

ジュマンジ/ネクスト・レベル

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ジュマンジ/ネクスト・レベルを観ました。ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルの直接の続編となります。前回高校生だった主人公も卒業してそれぞれの人生を生きていたのですが、休暇であつまってなぜかまたあのゲームの世界に入り込んでしまいます。
前回と違うのは主人公の祖父を含む老人2人もゲームの世界に入り込んでしまったこと。

高校を卒業した若い成人視点と老人視点の両方で語られるストーリーは奥が深いです。
前回はゲーム世界の説明や特殊効果がほとんどでしたが、今回は人間ドラマ要素がかなり入ってます。もちろん恐ろしいダチョウ集団とか映像的にも面白いです。また人間だけでなく馬のキャラクターにもなれるし、キャラ交換もできるし、いろいろ自由度が高くなっています。

人間ドラマ部の出来はかなりよく、単なる子供向け娯楽映画ではありません。
ちょっと舐めてましたがハリウッドの脚本力はすごいです。ちょっと感動しました。
二番煎じだと手を抜かず、きっちり作りこんである引く品です。

2020/1/12 Sunday

映画 ひつじのショーン UFOフィーバ!

Filed under: - dekaino @ 20:36 このエントリをはてなブックマークに追加  蚊ゃ激с若 UFOc若!のはてなBookmark被リンク数

映画 ひつじのショーン UFOフィーバ!を観ました。言わずと知れたイギリスの人形アニメ羊のショーンの劇場版です。今度はUFOが農場にやってきました。原題はFARMAGEDON。FARM(農場)とARMAGEDON(アルマゲドン)を混ぜた造語です。

今回の農場主は少しハッチャけていて、UFOの噂話を元に怪しいUFO博物館を出ってあげて金儲けして新しいトラクターを買おうと目論みます。ところが本物の異星人がやってきて大変。羊たちも牧羊犬のビッツァーも異星人を故郷に返そうと大騒ぎ。いつものようにギャグがたくさんでちょっとだけハートフルな作品です。
つーかいつもいつも犬のビッツァーは苦労してるよね。
セリフはないので吹替えはなし。看板とかもの文字情報だけ字幕が出ます。ときどき英語の歌詞の挿入歌が入るけど吹替えも字幕もなしという潔さ。まあ全然問題ないのですよ。人形アニメに言葉など無用!! とにかくショーンかわいいです。映画版だけにちょっとCGも大目に使ってる感じはします。

子供とみるなら今シーズン最適な作品だと思います。

2020/1/4 Saturday

劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X

Filed under: - dekaino @ 22:27 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 医更膩紊綵≪ 激潟 ャ腑ALFA-XのはてなBookmark被リンク数

劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-Xを観ました。テレビアニメ シンカリオンの劇場版なのですが、テレビシリーズの方は昨年3月で大人の事情で打ち切りになってます。やはり9か月前に終わってしまったテレビアニメの劇場版だと客の入りが寂しいです。逆に言うと来ている客はみんなシンカリオンを深く愛している人だけなのです!! だからこそ超ノリがいい。未就学児とおぼしきお子様が歌のシーンで立ち上がって踊り狂いますよ。すかすかの劇場にそれをとがめるか観客などいないのです。

作品も過去の名シーンや設定を活かした総集編的なパートと、主人公ハヤト君の父のホクトがなんと9歳の少年になってしまう謎の現象。そして白い粒子を使う新たな敵! と盛り上がるのです。
まさにシンカリオン オールスター大戦の様相でファンサービスは100点満点です。
これがテレビ放送中かせめて終了直後だったらもっと客が入っていたと思うと残念です。

とにかくゴジラ最強。使途なんかより別格で強いです。そういう作品でした。

2020/1/2 Thursday

屍人荘の殺人

Filed under: - dekaino @ 22:16 このエントリをはてなブックマークに追加 絮篋肴罧坂査のはてなBookmark被リンク数

屍人荘の殺人を観ました。ゾンビ + 殺人ミステリ という謎な話です。いくつか賞を取った同名のミステリ小説が原作なのですが、未読です。
出てくるゾンビは由緒正しいロメロ型。ゆっくり動くだけで知能は低く自動ドアすら偶然で開かないと通れないレベルだが、噛まれると噛まれた人もゾンビになるという極悪設定です。高級な別荘のまわりに大量のゾンビが発生し、館の中に取り残された面々の中で殺人事件が起きるという究極状況下でのミステリー。正直、犯人推理するより前に生き残ることを考えるべきです。

とにかく後味が悪いというか誰も救われない話なのですが、出てくるヒロインはキレイどころが多いんだよね。もう山田杏奈の無駄遣いにもほどがある。浜辺美波もかなーり無駄遣い。変人の演技よりも脚本のヘンテコさの方が勝ってます。

そうとうひねくれたミステリー好きなら楽しめるが、常識人にはなんのこっちゃ?と意味不明なミステリゾンビ映画なのです。

ショーシャンクの空に

Filed under: - dekaino @ 20:36 このエントリをはてなブックマークに追加 激с若激c潟腥冴のはてなBookmark被リンク数

ショーシャンクの空にを観ました。1994年の映画ですがTOHOシネマズのリバイバル上映で鑑賞しました。ショーシャンクはアメリカの刑務所の名前、つまりこれは囚人ドラマなのです。原作はスティーブン=キングの短編小説です。

いかにも荒木飛呂彦が好きそうな囚人もので、身に覚えがない殺人で終身刑を受けた銀行マンの主人公が30年ものあいだ刑務所で過ごす話です。なんでも外部から調達できる調達やレッドや刑務所内図書室の管理をしている老囚人のブルックスなどキャラが立った囚人たちがたくさん出てきます。看守や刑務所長なども一癖も二癖もある濃い人ばかり。

最後のオチがかなりスカッとする系でよいんですね。必ずしも大画面で観る必要はありませんが、劇場で観る価値はある作品です。銀行マン まじで能力高いよ。

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション

Filed under: - dekaino @ 20:08 このエントリをはてなブックマークに追加 篁≪ゃ 篁ゅ 吟祉<若鴻祉吾с若激с海里呂討Bookmark被リンク数

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーションを観ました。いつものひとつ前のテレビシリーズ仮面ライダージオウと現在放送中のテレビシリーズ仮面ライダーゼロワンが出てくる外伝的ストーリーの劇場作品です。

タイムトラベルとパラレルワールドの設定があるジオウならいくらでもストーリーが作れるわけで、誰でも思いつくアナザーゼロワンが登場。それとは別に女性タイムジャッカー(生駒里奈)が始まりの仮面ライダーという謎の存在を持ち出そうとしてバトルになります。
ジオウの最終回後の救済された3人が再び記憶を取り戻すシーケンスがなかなかいいです。それに育児する父親代わりのヒューマギアって設定もなかなかいいです。アルトの母親も出てこないけどこっちは多分テレビシリーズ本編に出てくるんだろうなぁ…

ジオウファンにもゼロワンファンにも楽しめる作品です。ただタイムジャッカーは本当に何がしたかったのか? 謎のまま放りっぱなしです。おそらく永久にこの謎は解けません。

2019/12/31 Tuesday

ヒックとドラゴン2

Filed under: - dekaino @ 15:48 このエントリをはてなブックマークに追加 眼2のはてなBookmark被リンク数

ヒックとドラゴン2を観ました。ヒックとドラゴンの1作目と3作目の聖地への冒険の間の2作目です。日本では劇場公開されていません。やはり見ておかなくてはと思いAmzon Prime Videoで199円でレンタル視聴しました。2014年の作品です。

本作で失踪していたヒック母が登場。そして父ストイックとの過去の因縁が明かされます。
人は変わることができるという強いメッセージと夫婦愛や親子愛などの家族愛をテーマとしていて大変によい出来。これを日本で劇場公開しないとかドリームワークスの日本担当は相当に間が抜けてますね。

3作目の聖地への冒険を観る前にぜひとも観ておくべく作品です。泣けるぜ。

2019/12/30 Monday

ヒックとドラゴン聖地への冒険

Filed under: - dekaino @ 23:38 このエントリをはてなブックマークに追加 眼活違吾困里呂討Bookmark被リンク数

ヒックとドラゴン聖地への冒険を観ました。ヒックとドラゴンの続編…ではなくてシリーズ3作目なんですね。2作目は日本では公開されてないとのこと。なんで!?

2作目が公開されてない日本の事情を汲んだのか、冒頭にダイジェストで第一作と第二作のせつめいがされます。いや設定はわかるけどスゴイ重要なことさらっと流し過ぎじゃないですか?!
2作目を観てない人にはネタバレになりますが、父ストイックが死んでるし失踪してたはずの母親が当然のようにいるし、これはビックリ。

まあしょうがないのでそこは飲みこむということで、1作目からものすごく成長して大人になったヒックとあまり見た目が変わらないけどドラゴンの王になったトゥースの冒険がはじまるわけです。
こんどはドラゴンが増えすぎて手狭になった島を捨てて新しい新天地に行くという話。ぶっちゃけ困るほど数がいるなら他所の島か大陸の人に売ればいいと思うんだけどなぁ。羊や豚や魚は売るわけでしょ?

今回はトゥースの同種のメスドラゴンが出てくるところが新しいですね。色白美人。トゥースにも春が来たというか発情期が来て気が気ではない様子。
いろいろあって島の住民ごと流浪の旅。そこを敵が攻めてくるみたいなバトル展開はなかなかスリリングです。

強引に決着がつくのですが、評価は賛否両論かな。シリーズは次世代に引き継がれる的なオチ。まあありがちですが、続編は作りやすいでしょう。

2019/12/28 Saturday

流浪地球

Filed under: - dekaino @ 21:57 このエントリをはてなブックマークに追加 羌羌亥のはてなBookmark被リンク数

流浪地球を観ました。有名なSF作家である劉慈欣が書いた小説を映画化した中国の大作映画のはずが思いっきりこけたことで有名なのですが、なんと流浪の末にNetflixに流れてきたのですよ。
おそるおそる観ましたがなかなか面白いんですよ、これが。なんというか昭和の日本のSF大作映画の臭いがしますね。復活の日とかさよならジュピターとか、人類滅亡の危機やら宇宙を放浪する旅人の感じ。
お金かけてあるだけあって特撮も気合入ってます。原作はちょっとした短編っぽいんですが、うまーくひきのばしています。何でこれがこけたのかよくわからないのですが、まあもともとSFなんて客こないのがフツーですからね。2001年宇宙の旅ですらこけたんだから、そういうもの。名声や称賛は後から来るものなのです。
それにヒロインの朶朶(ゥオドゥオ)は、かなりかわいいです。名前通りたれたれしてます。(みみたぶ耳朶の朶!)。東洋美少女はいいですよね。彼女だけでももみる価値あり。まあヘルメットかぶってるシーンが多いのは残念なんだけどね。
SF考証的にはいろいろマズいところは散見されますが、こまけーことはどうでもいいんで、ああ地球がどっか別の成型に行く話なんだなと納得してください。
地球の危機 地球の危機 きっき♪

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

Filed under: - dekaino @ 21:08 このエントリをはてなブックマークに追加  帥c潟 潟腟究蚊帥ゃ海里呂討Bookmark被リンク数

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコを観ました。なぜかじわじわ人気が出てきてロングランになっているらしいのです。明らかに動かないアニメで製作費は安あがりっぽいのです。フラッシュアニメでも作れそうだけど地味に手描きアニメなのです。
しかも声優は井ノ原快彦が95% 本上まなみが5%のふたりだけ。まんが日本むかしばなしレベルの節約っぷりなのです。
絵本の世界にすみっコ達が入り込んでうんぬんは本当に淡々として映像作品として成立するか不安になるほどですが、最後には何とかまとめてくれます。これ地上波テレビ放送だったらみんなCMの時に他のチャンネルに変えたまま戻ってこないですね。映画館での上映作品だからこそ成立する危うさがすごい。
ネット配信でもがんがん早送りされてしまいそうです。

すみっコぐらしの世界観が好きな人にはおすすめ。そうでないひとはそれなりに楽しんでください。

映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか

Filed under: - dekaino @ 20:53 このエントリをはてなブックマークに追加  絋絖Y HEROのはてなBookmark被リンク数

映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるかを観ました。妖怪ウォッチの新シリーズのスタートアップ映画です。テレビシリーズは2019年末からスタートらしいぜ。
今度は学園もの。しかも妖怪たちがなぜか擬人化というか人間となって学園に通う生徒になっています。他に妖怪もいて妖怪と合体してヒーローに変身できるという、電王だかゴーストだかに似たシステム。時計がガジェットなのでジオウっぽくもあるし、基本ストーリーはすべて学園ドラマなので特撮的には東映よりも円谷要素が強いわけです。しかも校舎すら変形してしまう なんだかやりたい放題なのです。

主題歌はピンクレディーだし、なにかとサービス満点な妖怪ウォッチ映画。だんだん視聴率は落ちているらしいが、レベルファイブが潰れるまでは続くことでしょう。
がんばれー

2019/12/22 Sunday

ルパン三世 THE FIRST

Filed under: - dekaino @ 11:08 このエントリをはてなブックマークに追加 割筝 THE FIRSTのはてなBookmark被リンク数

ルパン三世 THE FIRSTを観ました。初のフルCGアニメ版ルパン三世です。監督は賛否両論の山崎貴! ヒロインゲストキャラの声は広瀬すずです。

敵がナチス復興を目指す組織なんですよね。しかもネオナチではなくヒトラー総統が秘密裏にベルリンを脱出して南米で生きているという昔のスパイ大作戦であったような話。つまり時代は1960年代前半ですよ。戦中生まれのレティシアが20歳そこそこなわけだ。

つまり、山崎貴監督の代表作の一つALWAYS三丁目の夕日’64「東京オリンピックだー」と同じ時代なのだ!
しかし、本作は三丁目の夕日のごとく、当時の特徴的な風景やガジェットを再現することにこだわっていません。むしろ逆にできるだけ現代の若者から見て違和感がないような風景ばかりを選んでいます。
しかも時代考証ケーサツどもに餌食にならないように、巧妙にOパーツ的な当時存在しないはずのものが出てこないように計算しているのです。
ルパン一味のフィアットは型落ちの中古車のようにみえて、時代的には最新モデルの新車のはずなんですよ。わかるひとにだけわかる。銃器も航空機も時代的に矛盾しないように細かく計算されています。携帯電話が出てこないでストーリーを進めるのはつらいだろうに頑張ってます。

時系列でもルパン三世シリーズの中で本作が一番早い時代で、たしかにTHE FIRSTの名に恥じぬ作品です。
しかしカリオストロの城のリスペクトが目立ちすぎ。カリ城はむしろ邪道だからねえ。マモーとかの王道ネタは出てこないらしい。まあいまやカリ城が王道なのだろうか??

2019/12/21 Saturday

Gのレコンギスタ I 行け! コア・ファイター

Filed under: - dekaino @ 21:21 このエントリをはてなブックマークに追加 G潟潟鴻 I 茵! 潟≪祉<ゃ帥爾里呂討Bookmark被リンク数

Gのレコンギスタ I 行け! コア・ファイターを観ました。映画館ではなくAmazon prime videoです。だって上映館少ない上に上映回数も少ない。田舎者には無理ですよ。ジオリジンくらい上映館を増やしてほしい。

言わずと知れた富野監督のテレビシリーズの再編集+新規映像で映画版にしてあるわけですが、全部で5部作という大胆な企画なわけですよ。

とにかく群像劇という名にふさわしいくらいがんがんキャラが出てきます。Iはデレンセン大尉が主役じゃないのってくらい出ずっぱり。いきなり空から降ってきたMSのコックピットからハッチあけて落下した少女をキャッチだもんな。これ主役でなくてなんとする?
とはいいつつ、全体を通しての主人公とヒロインも存在感をきっちり出しているのです。

メカ戦も楽しく、軌道エレベーターとか圧縮水ボールなどのSFギミックもよく活かせていると思います。はやく続きが見たい。IIベルリ撃進は2020年2月とのことです。

2019/12/15 Sunday

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション

Filed under: - dekaino @ 11:20 このエントリをはてなブックマークに追加 激c若潟帥 THE MOVIE 儹薤激с海里呂討Bookmark被リンク数

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッションを観ました。噂のフランス版実写シティハンターです。
とにかく原作リスペクトの嵐で驚きの再現度です。でもフランス風にローカライズもされているのです。
つーか冴羽獠の顎が割れてます。
顎割れ獠
ギャグも日本では昭和でも許されない系のきわどいネタだらけ。フランスってセクハラギャグには随分と寛容なんだなと思いました。アクションシーンも気合が入っていてがんばり過ぎ。惚れ薬効果がある香水とかベタなシナリオながらそのまんまシティハンターの世界観なのは見事です。

日本では吹替え版のみの後悔上映のようですが原語版も観たいなあ。キャラ名はフランス風に変わっているようだし、それはそれで面白そう。

サンタ・カンパニー 〜クリスマスの秘密〜

Filed under: - dekaino @ 10:10 このエントリをはてなブックマークに追加 泣潟帥祉潟 鴻鴻腱絲 のはてなBookmark被リンク数

サンタ・カンパニー 〜クリスマスの秘密〜を観ました。糸曽賢志監督のフィンランド政府とのコネ前回の児童向けクリスマス映画です。世界観でつながっているコルボッコロも同時上映です。

糸曽賢志監督は、若い新世代アニメ作家の代表的な人らしいのですが、どうも作家性が薄く商業作品のプロデューサーとしての色が濃いと思います。
特に自主制作に近いコルボッコロは影絵作家の藤城清治の小人をモチーフにしたというかリスペクトというか劣化パクリ的な感じで自己主張を感じない。ただ大衆受けはよくて売れるだろうなという印象が強いです。利益につなげるという才能は大切だけれども、芸術というより産業としての活動で、心揺さぶられません。

声優の選択もその視点で売れそうな人を選んでいる感じにしか思えず、まあ儲かるんだろうけど後世に残る作品になるかどうかはなはだ疑問。フィンランドとのコネクションとも結局はお金の繋がりなんだろうなと思ってしまいます。
とはいえ、品質的には十分の子供向けアニメになっているので、安定して量産できるようになれば需要はあるでしょう。まあそういう意図で作られたパイロットフィルムのような作品です。

2019/12/4 Wednesday

アナと雪の女王2

Filed under: - dekaino @ 23:58 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪絅括2のはてなBookmark被リンク数

アナと雪の女王2を観ました。言わずと知れたアナ雪の族併長編です。あまりにもオリジナル作がひっとしてしまったので、劇中で1作目をセルフパロディしてしまう勢いです。

なぜエルサが氷の魔法を使えるのか? ルーツが明かされる作品です。そしふ姉妹の祖父の王様の悪事もあらわになってしまいます。なぜか山の民も王国民も水に流してしまうのです。うーんディズニー的平和な話ですね。だったらハンス王子も許してやれよ。ハンス全然悪いことしてないぞ。王族して当然のふるまいをしただけなのにな。そしてハンスよりトナカイオタクのクリストフを選んでしまうアナはマジで男を見る目がない。アイツがLost in the woodsを歌うシーンはオラフを上回るギャグキャラ爆誕って感じだったのにな。

正直1作目ほどのパワーはないけれども続編を作る素地はちゃんと構築できた感があります。たぶんアナとクリストフの子が魔法が使えるとかそういう話になりそう。そしてエルサもオトコを見つけないとねって話になるのかどうか?

LGBT色は意図的に完全に消されてますね。まあショービジネスとしては当然の判断でしょう。きれいきれいな子供向けディズニーアニメなわけですからね。

エンド・オブ・ステイツ

Filed under: - dekaino @ 23:40 このエントリをはてなブックマークに追加 潟祉祉鴻ゃのはてなBookmark被リンク数

エンド・オブ・ステイツを観ました。エンド・オブ・ホワイトハウスエンド・オブ・キングダムに続く第三弾です。原題もOLYMPUS HAS FALLEN, LONDON HAS FALLEN, ANGEL HAS FALLENと韻を踏んでいるわけです。

冒頭、いきなり大量の飛行ドローンが大統領を襲撃します。ドローンの攻撃シーンとしては珠玉の出来です。ガンダムF91のバグを上回る恐怖すごいですよ。辛くもドローン襲撃から大統領を守るも、大統領警護シークレットサービスの主人公マイクはドローン襲撃の犯人という濡れ衣を着せられて、いきなり逃避行に走るという、なかなか3作目らしい過激なストーリーです。
マイクを追跡するFBIの女性指揮官がなかなかかっこよくてよい。謎の武装集団も出てきていかにもアメリカンなアクション映画です。
でも資本はテンセントなんだよね。もはやハリウッドの7割は中国資本なのではないだろうか? 中国資本だからと言って別に中国に媚びてるわけでもなく、米国魂しかないような作品ではあります。
元軍人で山中に一人暮らししてる爆弾魔のマイクの父がキャラが濃すぎ。このキャラで家族愛を語られてもキツいです。BOMBER-MANとは彼のためにあるような言葉ですよ。この爺をみるだけでもこの映画を観る価値はあります。爆弾万歳!!

小さい魔女とワルプルギスの夜

Filed under: - dekaino @ 23:08 このエントリをはてなブックマークに追加 絨薛絅潟鴻紊のはてなBookmark被リンク数

小さい魔女とワルプルギスの夜を観ました。有名な児童文学「小さい魔女」を長編映画化した作品です。ドイツ制作。完全にエロ要素を除いた子供向け仕様です。
小さい魔女
原題は原作と同じく Die kleine Hexe 。ワルプルギスの夜とかいうのは邦題だけですね。
100歳こしてるのにメチャクチャうぶな小さい魔女 が 年上の魔女を殲滅してしまうわけですが、いかにもホラ話っぽくていいですね。さすがメルヘンの本場です。
さくらももこがまだ生きていたらコジコジ世界に取り入れてくれたかも?

2019/11/30 Saturday

ターミネーター:ニュー・フェイト

Filed under: - dekaino @ 14:37 このエントリをはてなブックマークに追加 帥若若帥:ャ若祉сゃのはてなBookmark被リンク数

ターミネーター:ニュー・フェイトを観ました。ターミネーター2の直接の続編という割には、やっぱの数あるターミネーター続編群のひとつに過ぎない気もします。まあシュワルツェネッガーが出てるだけ正統派ではあるでしょう。
過去を買えたら未来も変わる理論で過去の設定はすべて帳消し。なぜか未来にはスカイネットはないはずなのにいつまでも未来からターミネーターがタイムトラベルしてくる。
そしてジョンコナーの暗殺に成功した唯一の任務に成功したターミネーターはなぜか事故の生きる目的を勝手に見出して善玉に進化。何を言っているかわからないが、とにかくストーリーはややこしいです。
でもアクションは派手で簡単。ターミネーターのまだ終わらない、まだ続くという粘着性はなく、さらっと敵ターミネーター撃破でハッピーエンドです。
でも、この設定だとまだまだ未来からターミネーターはやってくるし、もうターミネーターがやってくる場所と時刻を事前に知る方法は失われてしまったのでバッドエンド必至。正直未来は暗いです。
どうも、北米では期待ほどはヒットしなかったようで、たぶん本作の続編はなしです。もう、どうにでもなれー

日本語吹替え版だと英語部分は日本語になっているけどスペイン語部分は原語のままという投げっぱなしっぷりがいい感じです。やはりターミネーターにはメキシコとスペイン語がよく似あう。

地獄少女

Filed under: - dekaino @ 12:40 このエントリをはてなブックマークに追加 亥絨絅海里呂討Bookmark被リンク数

玉城ティナの地獄少女を観ました。言わずと知れたベストセラーコミックでアニメ化もされている作品の実写映画化です。
少女と言いつつ全然少女じゃない玉城ティナが閻魔あいを演じます。
閻魔あい
少女ではないですが怪しくて美しい感じはさすがです。しかしタイトルにもなっている閻魔あいの出番は意外と少ないのです。これがエコエコアザラクの黒井ミサだったら出ずっぱりなのですが、閻魔あいは要所要所でスポット登場ですから尺が少なくて残念なのです。

ということで実は主役級に出まくっているのは森七菜が演じるJKの美保なのです。閻魔あいは確実にJKよりは年上風ですね。美保は育ちがいいのですがビジュアル系デスメタルにはまったりしてある意味テンプレなグレ方をしている少女。彼女が心酔しているビジュアル系バンドのボーカル魔鬼が、これまた大金持ちかつ人間として壊れているわけで、胸糞悪いことばっかりやります。
まあそうじゃないと地獄少女の出番はないもんね。

フリーのカメラマン兼ライターの工藤が、悪そうなのに実はお人よしだったりJKに性欲むき出しの喪男だったり、まじで等身大のカメラオタクの30代男性でなかなかいい感じです。
そしてエンディングクレジットが縦書きですよ。久々に見たよ、縦書きのクレジット。いまどき時代劇でもクレジットは横書き上スクロールだもんなぁ。ものすごいこだわりを感じさせる作品です。

ジェミニマン

Filed under: - dekaino @ 12:21 このエントリをはてなブックマークに追加 吾с海里呂討Bookmark被リンク数

ジェミニマンを観ました。ゴルゴ13的な腕利きの狙撃系暗殺をなりわいとする主人公の前に自分が若い頃とそっくりの若い男が現れてって導入の話です。クローンという使い古されたSF設定ですが、老いた主人公が若い自分のクローンに自分と同じ修羅の人生を歩んでほしくない、愛のある人生にしてほしいという、ある意味で上から目線の動機で情をかけてしまうのです。

若さを活かしたクローンが勝つのか、それても経験豊富なベテランが勝つのか、対決アクションはかなり迫力があります。重機だけでなく格闘シーンやカーチェイスもなかなかのものです。

ところで原語だとgeminiをジェミナイって発音してるんですが、どうして邦題はジェミニマンなんですかね? いすずのクルマに忖度した?? もうジェミニなんて売ってないのにね。

2019/11/10 Sunday

空の青さを知る人よ

Filed under: - dekaino @ 22:02 このエントリをはてなブックマークに追加 腥冴ャ篋冴のはてなBookmark被リンク数

空の青さを知る人よを観ました。秩父に住む姉妹のちょっと不思議な話のアニメです。姉の元恋人だった男が13年ぶりに地元に帰ったきたときに、なぜか生き霊だかドッペルゲンガーだかわかりませんが元恋人が秩父出たときの18歳のままの同一人物が神社に出現。でもなぜか本殿から出ることができません。
新渡戸団吉

高校卒業後の進路を決めた時の後悔だかなんだかその手の話がつまってるストーリーです。
でも本作で一番自由なのは演歌の大御所 新渡戸先生ですね。彼はスゴイ。本当に自由。どんなわがままを言っても周りがなんとかかなえてくれちゃう。でも嫌われるというよりは慕われている。周囲の人間への気配りもできる。そんな自由人な老人に比べて、10〜30代の主人公たちの器の小ささよ。もっと気楽に人生を生きるのがいいと思います。

ジョン・ウィック:パラベラム

Filed under: - dekaino @ 13:05 このエントリをはてなブックマークに追加 吾с潟祉c:のはてなBookmark被リンク数

ジョン・ウィック:パラベラムを観ました。ジョン・ウィック:チャプター2の直接の続編です。前作のラストシーンが本作の冒頭のシーンです。つまり直後から始まります。残り1時間で除名になるからそれまでに逃げろってサスペンス状況からいかにして巻き返すか、ガンアクションばりばりの映画です。
ちゃんとした決着がつくわけでもなく続きがありそうな終わり方。嘘でもいいから座りよく終わったのは第一作だけですね。このまま、このペースでいくらでも続けられそうなシリーズです。

世界から希望が消えたなら。

Filed under: - dekaino @ 12:11 このエントリをはてなブックマークに追加 筝絽羔のはてなBookmark被リンク数

世界から希望が消えたなら。を観ました。幸福の科学の布教映画ですね。自分は幸福の科学の宗教をまったく信じてませんが、映画作品を楽しむ文脈で本作を観ました。千眼美子(清水富美加)も出てます。

タイトルの最後に"。"がついてるあたり、いまどきの方がのヒット作をちゃんと研究していますね。
でも正直本作は駄作です。というか信者に向けてのメッセージだけで、信者でない人に何かを伝えようとしていません。
幸福の科学映画で娯楽作として一番楽しめる作品は、自分は「君のまなざし」だと思います。教祖大川隆法の息子なのに脱会してしまった大川宏洋が監督かつ重要な役で出演している陰陽道系アクションなのですが、これは一般人も信者もどちらが見ても楽しめる逸品。
これにたいして本作は大川隆法がどうして妻(つまり宏洋の母)を捨てたか、言い訳に終始していてマジで部外者は鼻白むしかありません。

隆法の後継者と目されている次女がめちゃくちゃ持ち上げられているのは当然として、実際の大川隆法は長年自分を支えてきた元信者でもある妻を捨てて、若い信者の女と再婚してしまうのですが、ここらの若い女と再婚した経緯はガン無視です。ストーリー的には千限美子が演じる秘書の女が後妻に当たるのだと思うのですが、色恋沙汰とか不倫とかそういうノリはまったく出てきません。
2018年の「さらば青春、されど青春。」のように100%受け身で女の方から半ば襲われるようなアプローチをされるだけです。隆法はマジでM男体質なのに、よくまあ離婚とかできたものです。

実際は不倫のもつれで離婚なのですが、本作では宗教的な教えに反発して双方合意の上で綺麗に別れています。しかも子供たちも自分の意志で父の教祖様についていくという判断をします。
実際は息子は離反しちゃうわけですけどね。妻の方は完全に悪魔にとりつかれたとして追放に近い扱いになっていますが、息子の方は劇中ではひねくれているだけで悪魔にとりつかれたわけではない扱い。
これは宏洋が帰ってこれる場所あけて待っている構図ですね。宏洋くんは映画作りの才能があるので制作陣は帰ってきてほしいんだろうなあ。正直、宏洋が参加しなくなった後の幸福の科学映画はクソつまらないですよ。

本作の最後のハイライトシーンはロンドンの国際会議で教祖が信じる神の道を説くシーンなのですが、当然英語で話します。でも神が God と単数形に訳されてて、これだとキリスト教の神を指して、幸福の科学の神々にはならないんじゃないかなと心配。つーかもう日本人信者だけ相手にしてて海外向けのメッセージにはなっていませんね。幸福の科学は英国でも布教しているすごい教団なんだぜってコケオドシしてるだけです。病気も信心で治癒するみたいな表現は本当に害悪だと思いますね。医者の言うことより宗教信じるって先進国の市民である幸福を投げ捨てるようなものです。医者の言うことは聞こうぜ。

この流れだと幸福の科学映画はどんどん劣化するばかりでしょう。千限美子も宝の持ち腐れになってしまう。残念です。

2019/11/2 Saturday

YESTERDAY

Filed under: - dekaino @ 17:27 このエントリをはてなブックマークに追加 YESTERDAYのはてなBookmark被リンク数

YESTERDAYを観ました。ある日突然世界規模の大停電が発生、その影響で大怪我をした主人公。しばらくして自分以外誰もが"ビートルズ"の存在を知らないことに気づく。GOOGLEで検索しても出てくるのは甲虫ばかり。実は芯の通ったSF映画なのです。
ついでにCokeもCoca ColaもなくてPepsiしかない世界でもありました。えーーー?!
舞台の始まりはイギリスですが、ビートルズと同じようにロシアやアメリカにも巡業するのですよ。とにかく21世紀頭に初めてビートルズの音楽が登場したらどうなるか、しかもバンドではなく1人のミュージシャンが作詞作曲したとなったら? まさに ifストーリーSFです。
作品中にビートルズへの愛がつまりまくってて、もう素晴らしい。最近 ミュージシャンを題材にした出来のいい映画が多いですが、本作も素晴らしい出来です。ぜひとも音響設備のいい映画館で鑑賞することをお勧めします。

でも タバコがないってのはだいぶ歴史が違っちゃってる気がしないでもない。タバコの代替としてぴとーるずがいた世界には存在しない別の習慣性の強いソフトドラッグがあるのかも知れません。
この世界でジョンレノンが長生きできてるのは救いの心を感じます。そしてこの世界のJ.K.ローリングは貧しいままなのだろうか? 無慈悲だ。

ビートルズの偉大さを再確認できる作品です。

2019/10/22 Tuesday

ジョーカー

Filed under: - dekaino @ 22:20 このエントリをはてなブックマークに追加 吾с若爾里呂討Bookmark被リンク数

ジョーカーを観ました。
精神疾患があり不遇な人生を生きてきたピエロの格好をしたコメディアン アーサーがジョーカーになるまでの物語。簡単に重が入手できる、そして弱者救済目的の福祉制度が冷たい理屈でばんばん打ち切られていく、そういう米国の世情を反映させたゴッサムシティが生んだトリックスター ジョーカーの誕生秘話です。
ジョーカーはともかく、後のバットマンとなるブルース=ウェインの父、トマス=ウェインのキャラがすごかったです。トマスは上流階級の紳士であり、ゴッサムシティをよくするために自らの信じる政策を推し進める高潔な人格者であり、法的にも倫理的にも非の打ちどころかない人物なのです。ですが、アーサーやジョーカーを支持する庶民にとってはトマスは憎悪の対象なんですね。弱者に寄り添わない情の薄い金持ちの権力者であり、庶民を苦しめている社会の象徴的存在なのです。何も悪くないので憎まれるスケープゴート的に殺される富豪。資本を独占するものはたとえ善良なイノセントでも憎まれる、これこそが資本主義社会の病理ですね。

上映を自粛した映画館があるのもわかる気がします。日本も一歩間違えるとジョーカーが誕生してしまうかもしれません。

HELLO WORLD

Filed under: - dekaino @ 22:11 このエントリをはてなブックマークに追加 HELLO WORLDのはてなBookmark被リンク数

HELLO WORLDを観ました。バーチャルリアリティが題材のSFアニメです。マトリックスやインセプションなどの焼き直し設定でティーンズのラブストーリーをやってみたという感じのお話です。
プロモーションでは最後の瞬間に驚きの真相がみたいな煽りをしてましたが、全然サプライズ要素はなく、まあそうだよねってオチなのが逆に楽しい。つーか、もう落としどころはそこしかないよねって感じ。
なんとなく、昔の恋愛シミュレーションゲームみたいなノリで進むデートゲームな感じが懐かしい感じです。難しい条件のフラグを立てるため徹夜で作業! 作業! ってノリがすごい。エミュレータの中で作られたマシンでさらにエミュレータを走らせるメタな設定は珍しくないですが、そこを学生時代の恋愛のやり直しネタに重ねたところが新しいかも知れません。ヒロインが実質ひとりしかいないのが寂しいところではあります。マルチエンディングすべてコンプリートって楽しみ方はできない仕様っぽい。
まあ、そういうアニメ映画です。

2019/10/21 Monday

牙狼<GARO> −月虹ノ旅人−

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牙狼<GARO> −月虹ノ旅人−を観ました。冴島鋼牙とその父 太河と子 雷牙、冴島ファミリー三代そろった冴島ファミリーの集大成です。
牙狼 月虹の旅人
冒頭のサソリのホラーは元新体操選手の江田友莉亜が柔軟性を活かしたアクションで超かっこいい! しかも初っ端から轟天召喚で大活躍。さすが映画です。
第一作のボスキャラの京本政樹も復活してきて因縁の対決 冴島家に嫁入りした女たちの交流もまたGOODです。やはり同居してないせいか姑・嫁問題もなく仲がいいんですよね。カオルもマユリも頑固だから衝突したら館ひとつ吹っ飛びそうではあります。

後半の魔戒の列車はなかなかいい雰囲気でした。なんで列車ってこうノスタルジックな雰囲気出るんでしょうかね。銀河鉄道からしてそうですからね。
今回は魔戒導師は出てこないわけですがまあこれ以上ネタをつっこむとまとまらなくなるのでしょうがないですね。

牙狼シリーズのエポック的作品だと思います。ちょっと商業的展開がパチンコ以外はつらいコンテンツなので、今後は派生の新しい牙狼シリーズに注力されるのでしょう。

蜜蜂と遠雷

Filed under: - dekaino @ 8:59 このエントリをはてなブックマークに追加 靴里呂討Bookmark被リンク数

蜜蜂と遠雷を観ました。恩田陸の直木賞受賞作品の映像化です。
ひたすらピアノコンクールの話。脇役が無駄に豪華です。片桐はいり、そこに要らんでしょう。指揮者の鹿賀丈司とか存在感過剰です。
内的心理描写メインなのでアクション的には何も起こらず淡々とピアノコンクールが進むだけの話ですが、音響的には贅沢な作品です。音響設備の良い映画館で観るのをお勧めします。

ハミングバード・プロジェクト

Filed under: - dekaino @ 8:12 このエントリをはてなブックマークに追加 潟違若祉吾сのはてなBookmark被リンク数

ハミングバード・プロジェクト0.001秒の男たちを観ました。ニューヨークの証券取引所とカンザスシティのデータセンターの間をライバルより早く通信できるように一直線に光ファイバでつなぐという実話に基づく話です。
1000マイル/1600kmの往復通信時間が16msecまで縮められればデリバティブ取引で大儲けできるという算段です。光速度でも11msec必要だからかなりのチャレンジです。16msecとはハチドリ(ハミングバード)の羽ばたき一回分の時間、だからこの事業をハミングバードプロジェクトと名付けたのです。

とにかく回線長を短くしたいため、ニューヨークからカンザスシティを間をひたすら一直線に結んだ土地の地下使用権をがんがん買収します。そして山脈を超える難工事にも巨額の費用をかけて取り組みます。いろいろなドラマがあった何とか目標の往復16msecで通信できる光ファイバー回線ができると思ったら…

以下ネタバレ

なんとライバル社が11msecで通信できる無線通信設備を完成させてしまうんですね。これって物理的にどうしようもないのです。石英ガラスの屈折率は約1.5 つまり真空や空気中より光速度が1.5倍遅いんですね。だから通信所要馬関では光ファイバは無線通信には絶対に勝てないのだ!!! 無線は他人に傍受されるリスクがあるけど今どきは暗号化でそこも防止できるわけで、もはや勝ち目はない。劇中ではここら辺まったく説明がなかったけど、実際はそんなことはみんなわかっていたうえでのプロジェクトで、無線設備が完成するまでの間のつなぎのつもりだったんだけど、予測以上に無線通信技術の発展が早くて無線設備の方が先にできてしまったというオチですね。

諸行無常 資本主義の愚かさがよくわかる そして米国人は アーミッシュ 大好き そういう映画です。

2019/10/14 Monday

引っ越し大名!

Filed under: - dekaino @ 21:36 このエントリをはてなブックマークに追加 綣h紊у!のはてなBookmark被リンク数

引っ越し大名!を観ました。史実の何回も国替えをさせられた越後松平藩のお話です。実話ベースではありますがかなり演出が入っています。原作は土橋章宏の「引っ越し大名三千里」ですが、映画ではオチが違っているとのこと。
確かに映画版はリア充ウェーイなノリで、そっち方面の受けを狙っているようなところがあります。
星野源が演じる片桐は書庫にこもるダメ藩士みたいに書かれてますが、実際は間違いなくエリートオブエリートだったに違いありません。
本作は国元の話ばかりで江戸詰めの藩士は江戸家老しか出てこないのですが、国元も引っ越しやお役御免でつらいでしょうが、江戸屋敷だって石高が減った分の経費削減で人減らしするわけで、相当つらそうなんですがガン無視です。まあ引っ越しはないわけですからね。

高畑充希演じるヒロインのコブ付き出戻りってあたりは新しいですがいいのかそれで?
老人層に好感もたれそうなヒロインで、ある意味で本作は老人ウケをもらった時代劇映画って枠に入るんでしょうかね。
実話ベースではありますが、かなりとんだ演出のドタバタ時代劇コメディに仕上がっている作品です。

惡の華

Filed under: - dekaino @ 17:25 このエントリをはてなブックマークに追加 <のはてなBookmark被リンク数

惡の華を観ました。押見修造の売れたコミックが原作です。また井口昇監督の真面目に気合い入れた作品でもあります。押見+井口ワールドがまたこれすごい作品なのです。
本作は中学生の時の前編と高校生の時の後編の2つのパートがあるのですが、役者はどちらも同じです。髪型や服装でそれなりに年齢を表現していますが、そこはもうリアリティはない。成人した伊藤健太郎と玉城ティナが中学生という絵は無理がある。あるんだけどそこをむりやり中学校の日常に見せてしまう演出と演技がすごいのです。朝ドラの戸田恵梨香が中学生約やってるのはわけが違うのです。
童貞くさい中学生男子の悪友間の会話とか、いかにも中学生ですごいわけです。女子のカーストとかマウントし合うノリがもう中学生なわけです。
唯一中学生に近い年齢の秋田汐梨がまたこれ巧いんですね。そしてちょっと成長が早い女子の体操着姿という素晴らしいシーンが成立するわけです。

とにかく変態しか出てこない本作は変態の変態による変態のための作品であり、心の中に変態を飼っている元中高生に捧げられるノスタルジィドラマなのです。
高校辺にしか出てこない飯豊まりえはまりえで、ちょっと田舎くさいナイスバディな文学少女を熱演。ホリプロの方針なのか彼女だけは露出シーンが極端に少ないわけですが、それでも高校編のヒロインとして頑張っています。とにかく井口昇監督のフェティシズムは天才的です。
未成年の変態ドラマの金字塔ともいえる作品です。

2019/10/13 Sunday

アド・アストラ

Filed under: - dekaino @ 20:33 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪祉≪鴻のはてなBookmark被リンク数

アド・アストラを観ました。父をたずねて海王星まで30天文単位ってお話です。

予告編ではハードSFって印象でしたが、SF考証的にはアマアマでぬるいです。それより社会体制というか政治的な描写の方にリアリティを追及している感じです。月までの旅客機の拝金主義的なサービスも新しいし、月基地は最先端の綺麗なイメージと思いきや慢性的な物資不足で、基地間の輸送でもキャラバンを組んで出発、米国の輸送キャラバンが怪しい第三国の略奪団に襲われる! みたいな治安の悪い中東的に描写は新しい描写って気がします。
ただ、根本の設定の方はお寒い限り。いくらなんでも地球と太陽の距離の30倍は遠い海王星からの影響で地球の電子機器が狂うとか無茶でしょう。反物質だといっても太陽みたいなどでかい質量の核融合の影響に比べたら微々たるもの。月軌道にいるならともかく海王星からではねえ。

まあそこは故国から遠い劣悪な緩急で孤独と戦う父と会いに行った息子というドラマを作るための設定ではあるのですが、ドラマそのものも自分の心には響きませんでした。棄民みたいな探査隊を出す方が馬鹿なんじゃないの? という感想。無理をせず人にやさしい探査をしましょう。宇宙探査は計画席に。

SFを前面に押し出してる割にSFではないあたり珍しい作品です。

工作 黒金星と呼ばれた男

Filed under: - dekaino @ 19:39 このエントリをはてなブックマークに追加 綏ヤ 藥若違靴里呂討Bookmark被リンク数

工作 黒金星と呼ばれた男を観ました。韓国映画です。ビジネスマンとして北朝鮮に潜入するスパイとスパイとビジネスをする北朝鮮の官僚の間に芽生える友情がテーマの作品です。基本的に実話ベース。多少の演出はあるでしょうが、歴史的背景ややった結果は事実そのものです。

金大中政権誕生前夜の不穏な独裁政権の動きがリアル極まりありません。二代目の将軍様の金成日との交渉のシーンもとてもアツい。緊張感ありまくりです。事実は小説よりも奇なりを地で行くスパイドラマであるとともに、貴重な外貨を稼いで少しでも貧しい国民の生活の足しにしようとする北朝鮮側の役人と、元軍人でビジネスマンを装う韓国側のスパイの主人公(コード名黒金星)との間の奇妙な連帯感というか友情、家族を紹介する仲にまでになる深いつながりは、演出が入った話半分だとしても、立場が違う人と人との繋がりに考えさせられるものがあります。

韓国の原題は工作、中国版は北風 です。北風は対北朝鮮のスパイ工作のコード名(北風作戦)なのです。ロケ地は台湾みたいですね。さすがにこの内容で中国では撮影できなかったようです。

立場が違う二人の男の間の友情物語 とてもアツい作品です。

2019/9/23 Monday

アイネクライネナハトムジーク

Filed under: - dekaino @ 21:15 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪ゃゃ吾若のはてなBookmark被リンク数

アイネクライネナハトムジークを観ました。eine kleine nachtmusik 直訳すると小夜曲ですね。男性と女性の出会いをテーマに群像劇として描く作品です。仙台駅前のペデストリアンデッキでギターをかき鳴らす人がアニメ版ベルばらのセーヌ川の吟遊詩人みたいなシンボル的扱いになってます。

映画の予告編では多部未華子がバリバリ出てくるのですが、確かにヒロイン扱いなのですが、全然出番が少ない。なかなか出てこないし、出てきた後もしばらく出てこないし、テレビドラマでも引っ張りだこだから映画撮影している時間がないのかなぁ。日日是好日でもそうだったんだよね。でもその代わりに森絵梨佳がたーくさん出てます。理想の人妻として素晴らしい演技をしています森絵梨佳。森絵梨佳に免じて多部ちゃんの出番の少なさを許してほしい。

若い人に受けそうな恋愛もので、舞台も仙台中心部でなかなかイイ感じです。10年前って設定ならまださくら野百貨店も健在だった頃なんだなぁ… とか思ってしまう。できれば冬の雪景色もみたかったですね。
出演者の多くが子役の頃から有名だった役者で演技も深いものがあります。役者だかプライベートのそ出会いも劇的だったりするのだろうか? いきなりアンケートを快諾してくれた人が多部ちゃんだったらびっくりするよなあ。
なかなか良い作品です。

見えない目撃者

Filed under: - dekaino @ 21:06 このエントリをはてなブックマークに追加 荀のはてなBookmark被リンク数

見えない目撃者を観ました。韓国映画BLINDのリメイクだそうです。元警察官で後天的に視覚を失くした女性がたまたま接触した不審なクルマについて事件性を感じ、警察に通報するところから始まる事件の物語です。
盲導犬のシーンはよく撮れています。素晴らしい。しかしケータイで動画通話してるシーンはリアリティがない。地下鉄のような電波が薄い場所でそんなことできるのかね? そして本作は推理ものとか刑事ものではなくて、基本ホラーです。R15です。ばりばり出血しますし、視覚がないところに敵が襲ってくるという怖さがまさにホラー。大型洋館で刃物を持った異常者に追っかけまわされる系ですよ。吉岡里帆が襲われちゃうー。でも主人公も車運転したまま足元に落ちた小物を拾おうとして事故るとか、警察官としてわきが甘すぎ。横着しないでちゃんと路側にクルマを駐めてから拾おうな。

謎解きよりホラー要素がすごい作品です。

トールキン 旅のはじまり

Filed under: - dekaino @ 20:56 このエントリをはてなブックマークに追加 若 障のはてなBookmark被リンク数

トールキン 旅のはじまりを観ました。あの指輪物語のJ.R.R.トールキンの半生を描いた作品です。
父も母も失いロンドンに出てきたトールキン兄弟。後見人の神父の支援のもと、なんとか奨学金を得てオックスフォード大に進学、言語学を学びながらも第一次世界大戦に兵士として参戦するあたりがメインの話です。
基本的に史実にそった展開だと思います。孤児という身分なのに名家の指定が多い高校や大学で学ぶ時の軋轢や友情が描かれます。いかにもイギリス文化な描写も多い。トールキンはやはりイギリスではアングロサクソンではない響きのファミリーネームと受け取られるようです。最初はトールカインって読まれてるし。同じ下宿で育った女性エディスがまた薄幸のツンデレっぷりでこういうのイギリス人は好きなんでしょうなぁ。ラブロマンス要素も十分あります。

ただ、淡々としすぎていてアクションは乏しくそういう意味で娯楽作ではないかもしれません。文学を楽しむ心が必要な映画です。

記憶にございません!

Filed under: - dekaino @ 20:28 このエントリをはてなブックマークに追加 荐吟障!のはてなBookmark被リンク数

記憶にございません!を観ました。ある日、内閣総理大臣が投石を頭に受けて記憶喪失になってしまうという、三谷幸喜のコメディ映画です。
2019年の政局からすると首相をバカにする噺家と思いきや、実は首相は頭がいいんですね。そういう話です。しかも、これは現政権の批判映画ではないとするために、いろいろ防衛策が打長けれてます。本作。明らかに平成の前半の話なんですね。だってみんなケータイがガラケーなのよ。誰もスマホを持っていないしtwitterもない。あって某巨大掲示板くらい。明らかに20年は前の話。少なくとも原発が水蒸気爆発なんかしてない頃のまだまだ余裕があった頃の日本の話なんです。
三谷作品なので、とくにん役者本位で遊びまくってます。コメディとしては大変に楽しいです。ただ政治ドラマとしてはかなり浅い。もはや政治的にキワドいネタはできない時代なのかもしれません。
トランプを揶揄するネタもないです。つーか米大統領は女性だし、シン・ゴジラの石原さとみの大統領補佐官よりは、木村佳乃の女性大統領の方がマシでした。そこだけはスゴい。

とにかく政治的には無色透明の政治性のないギャグしかない政治コメディ。薄味過ぎてビックリな作品なのです。これが忖度ということなのか…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

Filed under: - dekaino @ 20:09 このエントリをはてなブックマークに追加 潟鴻祉≪潟祉≪祉帥ゃ祉ゃ潟祉のはてなBookmark被リンク数

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドを観ました。1969年の映画やテレビドラマの街ハリウッドを舞台にした話です。部隊の主軸となるのはシャロン・テート殺人事件。50年前の話なので今では知らない人も多いですが、当時は犯人不明の有名芸能人殺人事件として大変なゴシップネタとなり、その後犯人が判明した後もずっと世間を騒がせていた事件です。
フィクションキャラクターである落ち目の西部劇スターと専属のスタントダブルのペアをディカプリオとブラピが演じ、落ち目なのにとてもダンディーな役者魂を見せてくれます。彼らを軸に同時のハリウッドの風俗を生き生きと描き、そして殺人事件へとつながる不穏な流れにドキドキさせられます。

50年前に若かった60代から70代の人には直撃の映画です。いわば三丁目の夕日のハリウッド版みたいなもの。同時期にアポロ11号が月への有人飛行を成功させていますが、それについてはガン無視なのもタランティーノっぽいところではあります。

時代なのかがんがん酒タバコ、そしてLSDや大麻がばんばん出てきます。ヒッピーは半グレ的な扱いだったのだなぁ。老人向けなんだけどすごくポップで面白い映画です。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -

Filed under: - dekaino @ 17:37 このエントリをはてなブックマークに追加 眼<ゃ祉眼<若若 紊篌 - 羂檎荐篋阪就 -のはてなBookmark被リンク数

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -を観ました。とてつもなく副題長いですね。例の放火テロでとても有名になってしまった京都アニメーションです。本作はあの事件の前日に完成したそうで、製作は事件の影響はちゅく説は受けていないとのこと。ただエンディングのクレジットに関係者全員の名前を載せるという異例の措置が取られたのでした。

話はテレビシリーズにも絡む外伝的なストーリーで、お嬢様学校で王室にも顔が利く有力なヨーク家のお嬢様を主人公のヴァイオレットが教育するという話です。同窓にランカシャー家のお嬢様もいてかなり敵対的な態度。これはこのまま薔薇戦争まで発展して映画ならではのバリバリアクションを見せるのかなと思ってたら、なんか実はいい人でした的オチで紛争回避。アメリカドラマでよくありがちな養子モノのお涙頂戴ストーリーで決着。まあ新鮮味はないですが真面目に作られた作品です。

2019/9/14 Saturday

二ノ国

Filed under: - dekaino @ 11:04 このエントリをはてなブックマークに追加 篋修里呂討Bookmark被リンク数

二ノ国を観ました。レベルファイブの同名ゲームが原作ですが遊んだことはありません。設定はゲームと似ているがストーリーは映画オリジナルらしいです。

レベルファイブ作品らしく売れた映画を研究してマーケティングしまくってる感がありありとみてとれます。そのせいかクオリティは高いアニメーション映画になっていますが、どこかでみたような新鮮味がない作品だとも言えます。とくにヒロインの声が声優ではない有名女優(永野芽郁)が演じて違和感バリバリなとことか、そんなのジブリ映画の悪いところを真似しなくてもいいんだよ。主役の山崎賢人は違和感ないのになあ…

異世界描写はゲームの設定を踏襲しているのだろうけど、いまいち劇場作品としては弱い感じで、もうちょっと日常に密着したところで異世界感は出せないのかなとは思いました。ちょっとした雑貨が違うだけで異国感は出るんだよね。傘とか灯りとか皿とか食器とかね。大道具系だけ異界なのに生活雑貨が現実世界と同じだから白けてしまう気はする。センス・オブ・ワンダーのスピリッツがないのはレベルファイブの特徴の一つだからしょうがないと諦めるしかないかもです。

お金はかけていて品質も高いのですが、いろいろ気になるところも多い。ある意味でとても美味しい作品だと思います。

ダンスウィズミー

Filed under: - dekaino @ 10:47 このエントリをはてなブックマークに追加 潟鴻c冴爾里呂討Bookmark被リンク数

ダンスウィズミーを観ました。矢口史靖監督最新作です。矢口作品はいわゆるある業界を徹底的に取材してからシナリオをつくるので、ダンス業界のドキュメンタリーとしても興味深い内容になっています。
いつもの「本当に自分がしたいことに気づけていないまま惰性で生きてる」人が主人公で、「偶然のきっかけでふりかかる災難の中で自分のしたいことを見つける」っていつものストーリー構造で、本作も矢口映画の王道となっております。

主役の三吉彩花もキレッキレに踊りまくります。ただ難を言えば一流企業で働くシーンがあまりにもステレオタイプでつまらないところですかね。いくら何でも令和の時代にあの同僚女子たちはおかしいよなー OL進化論じゃないんだから。

巧みなことに、実際のシーンの本人の妄想内のダンスシーンがうまく混在しているので、そういう穴が見えにくい構造にはなっています。あれはあくまでも妄想シーンだから!!! で強弁すればOK。
催眠術を解いてもらうために怪しい催眠術師マーチンを追いかけて東京からどんどん北上するロードムービーなのですが、いくらなんでも今の時代SNSを駆使すればあっという間に次の公演会場がどこかわかるでしょう。借金取りから逃げているために偽名を使ってるから検索エンジンでヒットしないなんて小細工しても、いまどきSNSで写真上げればあっという間に特定されますよ。会場の旅館の中居さんですら知ってる次回公演会場なんてつぶやかれまくりよ。
TikTok系も出てこないあたり、やはり時代設定が20世紀な感じは否めないです。ダンス局の選挙区も懐メロばかりなんで、これはあえて狙って年配者をターゲットにしたマーケティングしてますね。

三吉彩花も老人受けしそうな女優さんだしね。
いつもの矢口映画のクオリティに達している焚く品です。もし映画館でみるなら音響設備がよいところで観るのをお勧めします。

2019/8/24 Saturday

ペット2

Filed under: - dekaino @ 14:04 このエントリをはてなブックマークに追加 2のはてなBookmark被リンク数

ペット2を観ました。前作のペットも観た記憶はあるのですがblog記事にはしてないようですね。本作は前作の直接的な続編となります。マックスの飼い主ケイティとデュークの飼い主チャックとの間に息子リアムが生まれ、マックスはリアムの世話に大忙し。相変わらずアパートの他のペット達もいろいろ騒ぎを起こしていきます。

こんかい幼いリアムという新しい要素、そしてニューヨークから離れて親戚の農場に遊びに行くあたり、いろいろ新機軸が盛り込まれていますが、どこかしら小ネタを集めただけでこれぞ劇場作品というインパクトはありません。よくある劇場作品のスピンオフのVシネマ的な作りです。
まあ 牧羊犬のルースターはニューヨークにはなかなかいないかっこいい犬だし、悪役のセルゲイもキャラが立ってました。しかしどうしてアメリカの映画やドラマのサーカス団は鉄道で移動するんでしょうかねえ。いまどきトラックで移動じゃないの?

子供向けとしては悪くない出来の作品です。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

Filed under: - dekaino @ 13:39 このエントリをはてなブックマークに追加 眼潟鴻≪祉鴻若爾里呂討Bookmark被リンク数

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーを観ましたよ。世間では非難轟轟のようですが、自分はものすごく納得しました。良い作品です。
自分は断然フローラ派ですが、本作の主人公はビアンカを選んでしまいます。そのゆがんだ選択がなぜなされたか、意志に反して選択させられる理不尽さの理由が明快になるすばらしいオチなのです。
だいたい怒ってる人は普段から世の中を疑いもせず、流れに乗っているだけの人なのではないの? むしろ世の中の嘘にうすうす気が付いているのにあえて目をそらしているというか、スマホゲーでガチャひくだけで満足してるような底の浅いゲーム観なのだろうか?

堀井雄二がこのシナリオを認めたのもよくわかるし、むしろ堀井好みの話だと思います。
そもそもエニックス自身がドラクエの二次創作作品を粗製乱造しまくって日銭を稼いでたわけで、いまさらこの程度のメタフイクション落ちでガタガタ言うなっていうことです。

2019/8/8 Thursday

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer

Filed under: - dekaino @ 11:16 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 篁≪ゃ若吾 Over QuartzerのはてなBookmark被リンク数

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerを観ました。騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!!の併映作品です。

令和元年に平成ライダーを総括。まったくまとまりのない平成ライダーを一つにまとめてしまおうとするQuartzerという謎の集団とジオウとその仲間たちがガチで戦います。それだけでなく平成ライダーやその他の派生ライダーも出てきます。非常に盛り上がる熱いストーリーです。昭和ライダーの大ショッカー とかのしょぼい悪者軍団の比ではないのです。これは時代が移り変わる瞬間にしか成立しない映画なのです。
もちろん、次ライダーの令和初ライダーの仮面ライダー01もお目見えします。どうやら太陽電池で動くわけではない模様。

サプライズライダーとしてのノリダー登場はびっくりしましたが、いまや売れっ子俳優になったチビノリダーはどうなったのかね。マンガ版ライダーより重要なんじゃね?
とはいいつつも、平成ライダーユニバースを形成するようなどでかいスケール感はとてもよいです。
本作を観ないと平成は終わらないぜッ

騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!!

Filed under: - dekaino @ 11:10 このエントリをはてなブックマークに追加 薑紕腴ャ純吾c THE MOVIE 帥ゃ鴻! 腴!!のはてなBookmark被リンク数

騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!!を観ました。毎度毎度タイトル長いよ。劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerの併映となります。
恐竜滅亡の原因となった隕石落下直前の時代にリュウソウジャー達がタイムスリップってお話です。
いかにもなストーリーですが、やはりタイムスリップものはもえます。タイムパラドックス的なノリは子供受けもよいのです。ここでやらないと地球滅亡感が簡単に演出できますからね。
ついでに、なぜか森田涼花も出演しているのでとてもお得な作品です。

戦隊劇場版として十分な出来の作品です。

アルキメデスの大戦

Filed under: - dekaino @ 10:23 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪<鴻紊фΔ里呂討Bookmark被リンク数

アルキメデスの大戦を観ました。連載中の人気漫画の実写映画化です。帝大中退の天才数学者が海軍の主計局左官になって活躍する話です。
原作では戦艦だけでなく艦上戦闘機の設計とか爆撃作戦の精密爆撃などで数学の知識を生かすのですが、本作では超弩級戦艦の建造費見積もりだけに集中されています。
お嬢様が単身大阪にきたりストーリー的に穴は多いのですが、すべて主役の櫂少佐を演ずる菅田くんの力量で面白くなるのです。変人を演じさせると説得力がありまくりで怖いです。いやあ菅田くんは本当に便利だなあ。
冒頭の大和沈没シーンはストーリー上不要なんですけど、撮ってみたかったってことなんでしょうね。監督へのご褒美。よくできています。でもよくできているだけかも。

大和ファンと菅田ファンにはたまらない映画です。

2019/8/6 Tuesday

天気の子

Filed under: - dekaino @ 15:04 このエントリをはてなブックマークに追加 紊羂絖のはてなBookmark被リンク数

天気の子を観ました。もはや時の人である新海誠監督脚本の新作映画です。

賛否両論ある作品ですが、自分の感想は…

とにかく帆高って売れてないホストというかヒモとかダメンズの臭いがするんだよね。

1 とりたててイケメンではなく特技才能もない
2 かといって、女子にモテる努力しかしない 凪をセンパイと呼んでリスペクトするレベル
3 同情して自分を養ってくれる人を探し出す嗅覚が抜群
4 ビジネスのアイデアだけ出して実際に働くのは女 → あたかも風俗店で女を働かせるヒモのよう

離島出身の売れないホストと、両親を亡くし幼い弟を養うために風俗店で働く嬢のラブストーリーを、新海マジックでキラキラにするとこうなったって感じ

それから終盤の陽菜ちゃんの制服姿、実はあれは職場のコスプレ衣装で、帆高を喜ばせるために着てきたって設定だったりしないのかな? それならメチャクチャ納得なのだが。あの世界は彼女をマトモに学校に通わせてくれるくらい優しいとは思えないのですよ。バーニラ バニラ バーニラ♪

海水面が上がったのか、陸地が沈んだのかわかりませんが、東京湾のウォーターフロントは壊滅。
つまり青海の通信センターも死、フジテレビ社屋も死、それどころか沿岸の工場とか発電所も壊滅的被害を被っているでしょう。第二新東京市を作らないとヤバいレベルなんだろうな…とかSF的視点で思わされますが、とりあえず日本の緩慢なる衰退を暗示して終わる後味の悪さが心地よい作品です。

2019/7/28 Sunday

アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲

Filed under: - dekaino @ 11:26 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪ゃ≪潟祉鴻/膃筝絽純茱欧里呂討Bookmark被リンク数

アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲を観ました。あの2012年公開のアイアン・スカイの続編ですよ。前作の劇中では月面ナチの地球侵攻は2018年の出来事なのですが、その2018年になって続編が出てきてしまったのですよ!

前作の最後で地球も月面基地もほぼ壊滅したはずなのですが、どっこい月面基地に生き残りが1000人くらいいた。そこにロシアからナチの宇宙船を改造した避難民が合流。しかしもう月面基地も資源も人材もなく限界で、このままだと死を待つばかりって冒頭から、レプタリアン(リザードマン? 竜人間?)との戦いを黒広げるハチャメチャな話です。
なんと今までの人類史の極悪な僭主や独裁者たちはみなレプタリアンが変装していたという設定。いろんな有名人のソックリさんが勢ぞろいです。もちろん前作に出てたヒトラーさんもいますが、ほかにサッチャーとかプーチンとか北の将軍様とか、似てるのから説明されないと分からないものまで勢ぞろいです。

そしてCGシーンもなかなか頑張ってます。もう地球文明は滅んでいるので、前作のようなオタクネタはAppleのジョブス関係だけ。なぜか宗教団体のジョブス教団だけはしぶとく月に居残っているのです。

さあ 唱えなさい Think Differentと

トイストーリー4

Filed under: - dekaino @ 11:24 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ鴻若4のはてなBookmark被リンク数

トイストーリー4を観ました。今年の夏休み映画で一番お勧めです。4作目でダレそうなところなんですがシリーズの中でシナリオはいちばん出来がいいと思います。子ども視点ではハラハラドキドキのアクションが楽しいし、ハイティーンなら人生の選択というメッセージ性が心に刺さるでしょう。

元はゴミでも必要とされればそれはかけがえのないモノになるんですよ。
そしてウッディーが一大決心をします。続編は作れなくはないけれどかなり毛色の違ったものになりそう。

なお、ピクサー恒例のショートおまけムービーは今回はありません。一本勝負です。

2019/7/21 Sunday

ミュウツーの逆襲 EVOLUTION

Filed under: - dekaino @ 21:01 このエントリをはてなブックマークに追加 ャ若茱 EVOLUTIONのはてなBookmark被リンク数

ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONを観ました。
言わずと知れたポケモン映画の原点 ミューツーの逆襲のリメイクです。
なんと脚本が旧作のままの首藤剛志名義のまま! これはかなりすごいことですよ。まさか2019年にして首藤剛志脚本の新作映画が作られるとは思ってもみなかった。スタッフのリスペクトの強さが伝わってきます。
作画がCGになって豪華になっただけで基本ストーリーラインはほぼ同じ。尺の長さも中編と言っていいくらいの短さ。なのにインパクトあるんですね。
ポケモンとは何かという哲学的な疑問に正面からぶつかっただけある骨太の作品です。
旧作を観たことがある人も知らない人も楽しめます。

ダイナー

Filed under: - dekaino @ 20:00 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ爾里呂討Bookmark被リンク数

ダイナーを観ました。殺し屋専門の料理店という設定。オオバ カナコという大馬鹿な娘がヒロインで、玉城ティナが演じます。メイド服の玉城ティナがあの手この手でイジメられる倒錯的な映画なのです。監督は蜷川実花。いかにもな作風です。

基本はマフィアの幹部たちの勢力争いと、勢力争いから一線引いて料理人をやっている主人公ボンベロ(爆弾男?)の絡み合いのドラマです。藤原竜也が演じるボンベロはボンベロで舞台演劇的な過剰な演技が面白いです。
「俺はここの王だ」と宣言するあたりあかにも舞台演劇なのです。CG犬 菊千代もかわいい造形です。

派手なアクションと玉城ティナのイジメられっぷりで十分おなかいっぱいの映画でした。

2019/7/14 Sunday

新聞記者

Filed under: - dekaino @ 21:11 このエントリをはてなブックマークに追加 域荐のはてなBookmark被リンク数

新聞記者を観ました。真相を暴こうとする新聞記者と世論を操作しようとする内閣調査室の職員の話です。どこかで聞いたような政治権力がらみの醜聞がたくさん出てきます。
リアリティがあるようでないようで、いろいろ面白いのですが、現代日本のマスコミと政権の批判の役割はきちんと果たしていると思います。なぜかシネコン最大手のTOHOシネマズは上映しないみたいですけどね。
昔の東映ならこの手の社会派ものをすすんで撮ったんでしょうけど、いまは大手はどこも及び腰ですね。
客席はかなり埋まっていて商業的にも成功だと思います。参院選の結果次第では上映スクリーン数が増えるかも知れませんね。

スパイダーマン: FAR FROM HOME

Filed under: - dekaino @ 20:54 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻ゃ若: FAR FROM HOMEのはてなBookmark被リンク数

スパイダーマン: FAR FROM HOMEを観ました。こんどはヨーロッパで修学旅行。高校生活満喫しまくりのイチャラブ映画ですよ。
もちろんマーベルユニバースでつながっている世界、トニー=スタークが死んでしまってどうしようと落ち込む高校生のピーターがMJといちゃいちゃやって立ち直る話なわけです。いやあニューヨークのMJは本当にイイね。シカゴのMJとは大違いです。そして悪役のミステリオがとてつもなくかっこよく、そしてダサい。素晴らしい出来です。でもリア充爆発しろ映画でもあります。

ピーターがまじ可愛いので必見です。

きみと、波にのれたら

Filed under: - dekaino @ 20:29 このエントリをはてなブックマークに追加 帥羈≪のはてなBookmark被リンク数

きみと、波にのれたらを観ました。とてつもなく両想いいちゃいちゃアニメであります。湯浅政明監督のぐにゃぐにゃ動く手描きアニメでだらだらとイチャラブシーンを流し続けるわけです。コーヒーもオムライスも上手に作るんですよ。そろそろ観客も「リア充 爆発しろ」と思い始めた頃合いに彼氏が事故死するわけです。うわビックリ。この前半までが話の導入部で後半からが本番なのですよ。

残されたヒロインは超傷心モードですが、なんだかんだで超常現象的に死んだ彼氏の霊みたいのが出てきてちょっと幻覚みちゃってるの??って 領域に入っていきます。
なんだかんだあって、悪者の違法花火打ち上げパリピ―が捕まり、彼氏の霊も未練パワーを使い切って天国へ行ってハッピーエンドっぽい終わり方ではあります。
でもラストシーンの数日前は一周忌やったと思うんだよなー。そこら辺の話が全然出てこない。結局彼氏の両親も出てこないあたりがやや不満です。

人の心がハジけたあと、ゆっくりと1年かけて立ち直っていく様子をていねいにていねいに描写した作品です。

2019/7/7 Sunday

ザ・ファブル

Filed under: - dekaino @ 12:16 このエントリをはてなブックマークに追加 吟祉<のはてなBookmark被リンク数

ザ・ファブルを観ました。ヤングマガジン連載の人気漫画が原作です。もちろん私も原作が大好きなのですが、映画化した本作も好きです。
劇場版ということで、かなり設定が原作と違っていますが、これはこれでありなのです。
特にキャンプのサバイバル生活とか、原作では大人になったファブル(佐藤アキラ)がおつきのチンピラ連れて山にこもったりして、これはこれで楽しいシーンだったのですが、劇場版の子役を使った回想シーンも悪くないです。尺の節約にもなるし、原作愛にあふれた脚色と言えるでしょう。これまた子役が巧いんだよね。まじでいいシーンです。
ヨウコを演じる木村文乃もいいですね。90年代のVシネマだったら石野陽子やってそうなハスッパなお姉さん。酒も強いし男をたらしこむし、そして格闘も強いってかっこいいお姉さんをきっちり演じます。岡田准一もいいけど木村文乃もいいですよ。山本美月のミサキちゃんもイメージより背が高いけどまあまあイケてます。
悪役もみんなひとくせふたあってキャラが立っていて楽しいです。バイオレンスアクションとしての質はとても高いです。つーか、岡田准一脱ぎまくり裸族生活しまくり。女子ファンへのサービスなんですか?

もうひとつ言うと、自分はサンマの骨とかケンタッキーの骨をバリバリ食う派なんだが、「ふつう」じゃない扱いされていて衝撃を受けましたよ。いや多数派とは言わないが、ふつうにいるでしょ。みんなカルシウム足りないよ。骨食えよ

まあそういう楽しい作品です。見どころいっぱいです。

海獣の子供

Filed under: - dekaino @ 11:41 このエントリをはてなブックマークに追加 羌欠c絖箴のはてなBookmark被リンク数

海獣の子供を観ました。難解と言われていますが確かに難解。難解というより納得感がまったくないまま話が進んでいく感覚です。
原作のマンガは読んでいなかったの照すが、1巻だけ無料公開されていたので無料分だけ読んでみました。原作を早回しで映像化したので説明不足になっているのかなと思っていたのですが、劇場版は原作マンガを忠実に再現していました。省略も不可情報もなくほぼ忠実な再現。ハンドボールの練習シーンとかもそのまま。しかも原作マンガだと置いて行かれる感がないのです。本作を観たときの「わけわかんないよ 」感覚がなく、むしろジャンプとかの異能力バトル漫画ぜんぜん頭にすっと入ってくる。舞台の新えのすいとかリアルに描かれてるだけあって違和感がないのです。
どうして劇場アニメだと難解になるのだろう? たぶんストーリーが進むペースの演出ですね。マンガなら読者のペースで読み解きながら進むわけですが、アニメのペースはかなり早くて理解する前に新展開が発生してもうついていけないわけです。少なくとも書かれていない行間を読んで背景を推測するような暇はないのです。

原作を再現している点では点数高いですが、劇場策としての演出ペースコントロールには失敗している感じですね。すごい熱料理作画なだけにもったいない感じがします。監督の渡辺歩はベテランなのにどうしてこうなった? ですね。何回も何回も原作を読みこんだ人がターゲットって考えたのかなぁ? ドラえもんなら説明しなくても設定を観客みんな知ってるわけだしね。

原作をあらかじめ読むか、リピーターとなって何回も本作を観るかしないと理解は難しい詰作品です。

2019/6/22 Saturday

実写版アラジン

Filed under: - dekaino @ 7:15 このエントリをはてなブックマークに追加 絎≪吾海里呂討Bookmark被リンク数

実写版アラジンを観ました。アニメ版と同じくみーじかる仕立てですが、かなーりインド映画の要素が入っています。特にアラジンが王子に化けてパレードで都に入城するシーンはまさにインド映画。おつきのパレードの人々がみんなキレッキレに踊りまくります。もちろんエンディングクレジットでは善玉役悪玉役ご一緒に踊りますよ。ちょっと短いけどね。

ストーリーそのものは前作はほぼ変わらずそのままなぞっています。とはいっても前作はもう30年弱前だから今の子供たちはよく知らなくて当然。十分楽しめると思います。思えば前作は手描きでぬるぬる動くディズニーアニメだったんたよなぁ。いまのようなCG全盛アニメとは味が違うけどそれがよかったのです。

ジニー訳のウィル=スミスがやはりいいですね。サイコーです。

COLD PURSUIT (スノーロワイヤル)

Filed under: - dekaino @ 6:19 このエントリをはてなブックマークに追加 COLD PURSUIT (鴻若ゃゃ)のはてなBookmark被リンク数

COLD PURSUIT (スノーロワイヤル)を観ました。原題を直訳して「冷たい追跡」とか、少しひねって「冷酷な復讐」の方がいい邦題だと思うのですが、何を思ったかロワイヤルですよ。ロワイヤル。べつに無差別乱戦なんかしてないんだけどなー
ノルウェーの息子を殺された老父の復讐をベースとしたブラックコメディ映画をアメリカ文化に焼き直してリメイクした作品です。実際の撮影はカナダで行われたとこと。

アメリカの悪い文化がふんだんに出てくるんだけど日本でわかる人って少なそうではあります。笑いどころがわからなくてもアクションが派手なので十分楽しめると思います。

ファンタジックリーグとかいう仮想ゲームの結果でギャンブルとかいうネット文化、自分はアメリカの老人に人気なドラマNCISで若手がお渋い老ボスにいまどきの文化を教えてあげる文脈で出てきたのを知ったけれども、日本のバチスロあるるようなカジュアルな合法違法のはざまギャンブルなんでしょうかね。妙にポップカルチャーと融合してるのもいい。しかし基本の悪いことはドラッグなんだけれども、先住民の利権やらいろいろ絡んでて複雑で面白いです。
reservationのホテルの部屋予約と先住民の保護(隔離)居留地のダブルミーニングのいちゃもんつけがいかにもヤクザっほくてよいです。北野武のやくざ者に通じるチンピラ文化に通じる。

もちろん息子を思う親の愛やドラッグ組織のボスとその幼い息子の話とか親子愛の観点でも楽しめる映画なのです。

2019/6/9 Sunday

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

Filed under: - dekaino @ 19:50 このエントリをはてなブックマークに追加 眼吾潟違祉祉≪潟鴻帥若困里呂討Bookmark被リンク数

ゴジラ キング・オブ・モンスターズを観ました。東宝怪獣たちの全力プロレスをハリウッドが真面目にA級映画の製作費で作ってしまった逸品ですよ。
ラドン(イングリッシュネームはRodan)やモスラ、そしてキングギドラも登場します。そいつらが酔ってたかって大暴れ。素晴らしいです。特にキングギドラの悪役っぷりがしびれます。モスラのゴジラへの愛もすごい。映画製作者のモスラへの愛もすごい!!

さぁて 大変なことになってまいりましたぁぁ
みなさんお待ちかね。今回の #ゴジラ映画 は…
戦って! 戦って! 戦い抜いて! 最後まで勝ち残った者が「#キング・オブ・ザ・モンスターズ」の栄光を手にすることができるのです!!!
それでは ゴジキン レディイイー ゴー!!

ゴジラ愛にあふれる超大作です

主戦場

Filed under: - dekaino @ 19:41 このエントリをはてなブックマークに追加 筝紙瓦里呂討Bookmark被リンク数

主戦場を観ました。慰安婦問題で異議を申し立てている歴史修正主義者のドキュメンタリー映画です。右翼論客が騙されて撮影されたと訴訟沙汰にしたことで効果は抜群、ヒットしているようです。

私は6月1日に観たのですが映画の日で安いせいか客席はほぼ満席、大変盛況でした。
騙された騙された、言ってるのでそんなにひどいのかと思いましたが、実はそんなに過激でもない。たぶん日本の歴史修正主義の人が巣のままで本作をみても、自己の主義主張に疑問を覚えたり、考え直すほどのインパクトはありません。両論併記と称して敵陣営や元同志の裏切者も出ているのがムカつく程度ですね。だけど、米国ディベート文化の観点では圧倒的に歴史修正主義陣営の敗北の印象が強いです。特に歴史修正主義陣営のダブルスタンダードや、アンフェアを行動をとって恥じない態度は、米国の知識層にはとても嫌悪されると思います。マジ酷いレイシスト。これ米国知識層で話題になったら、歴史修正主義の人たちにとってはマズい感じではあります。

このまま総選挙に入ったら7月まで上映が続くロングランになるかもしれませんね。

プロメア

Filed under: - dekaino @ 19:20 このエントリをはてなブックマークに追加 <△里呂討Bookmark被リンク数

プロメアを観ました。TRIGGERの今石監督の初の劇場長編アニメです。脚本は中島かずき。キャストも超豪華なのです。
とにかくスピード感バリバリで突っ走る映画で、止め絵がきれい系の今時のアニメではなく、独特な色彩とゆるく情報量を間引いたCG絵が新しくまたかっこいいのです。

そして、なぜか光子力研究所が氷の下にあった。次の瞬間、炎竜と氷竜がシンメトリカルドッキングしたんだ。パロディとかリスペクトとかチャチなもんじゃねえ。もっと根が深い執着愛の片鱗を味わったぜーー

誰が真のラスボスなのか、日本映画伝統の様式美「キャストの格でバレバレ」をそのまま貫いているので、もはやネタバレとかそういうのは関係なく、悪者っぷりを楽しんでほしい映画でした。

2019/5/31 Friday

空母いぶき

Filed under: - dekaino @ 20:44 このエントリをはてなブックマークに追加 腥堺吟のはてなBookmark被リンク数

空母いぶきを観ました。ビッグコミックで連載中のかわぐちかいじのマンガの映画化です。しかし原作とはかなり違う設定になっています。
原作の方は敵が中華人民共和国で尖閣諸島の紛争を題材にしたそれなりにリアルな話ですが、映画版は異世界ものといっていいくらいファンタジーでリアルの欠片もありません。そもそも衛星写真ひとつ出てこないのはおかしいし、敵勢力の考えていることがまったくわからないのです。東亜連邦(东亚联邦?)も声明ひとつ出さないし、捕虜になった兵士も一言も発しない。
本田記者
とにかくライトにするために実在の国名を排除し、敵兵の描写を極力なくしたのでしょうが、おかげでCG戦闘シーンだけが繰り返される謎の作品となってしまいました。本田翼だけが救いなのです。本田翼〜

設定や脚本はクソだけどキャストはいい、典型的なテレビドラマ的な映画でした。

2019/5/26 Sunday

レプリカズ

Filed under: - dekaino @ 10:10 このエントリをはてなブックマークに追加 困里呂討Bookmark被リンク数

レプリカズを観ました。キアヌ=リーヴスが主演かつプロデュースしたSF映画です。
人間の記憶をクローン肉体やロボットに移す技術の話です。いかにもありがちな設定とストーリーですが、変に説得力があるんですね。
キアヌが演じる研究プロジェクトリーダーのビルが主役でなく、同僚のエドの方が主役みたいに思えま。エドにどんどん不幸がふりかかることでストーリーが回っていくのですよ。容赦なく不幸の連続がどんどんふりかかる。一番の不幸はビルに秘密を共有できる友がエドしかいないこと。ビル友達少な過ぎ。エドまじ不運、かわいそう。
エドの不運は最後の最後まで続き、なぜかビルは案外ハッピーになってしまったり、かなりひどい話ではあります。まあエド役のトーマス=ミドルディッチにとっては美味しいですけどね。自役キャラの不幸は蜜の味。

クローンされた妻は肉体的には処女なのかな? と思いながらみてたら、劇中でもそういうセリフ出てた。ゲスい。処女膜はともかく、出産前の身体になるのは大きいかも。ピアスの穴とか永久脱毛も無駄になってしまうとか、いいことばかりでもないのかな。獲得免疫はコピーされないとしたら、ピアス穴どこめではない危険な話だ。まあ若返りの手段として高く売れそうではあります。

実は北米で公開されてから1年以上寝かされてから日本公開になった作品ですが、それなりにヒットしているようでよかったです。

2019/5/24 Friday

居眠り磐音

Filed under: - dekaino @ 6:21 このエントリをはてなブックマークに追加 絮脾海里呂討Bookmark被リンク数

居眠り磐音を観ました。佐伯泰英の連作小説の映画化です。原作はいくらでもあるので興行成績次第ではシリーズ化されそうです。

今回は主人公 磐音がどうして浪人となって江戸で用心棒になったかという設定を説明するようなストーリーです。いわばシリーズ最初の the Beginning モノですね。
かなりおカネかけてる感じですが、どうもテレビの2時間特番時代劇というつくりで映画っぽくないです。ちゃんと1時間たったあたりできれいに話が切れるようにもなっていて、これなら1時間枠 × 2 に分割して放送するのも容易でしょう。どこからみてもテレビ放送フォーマットを考えて作られた作品です。

磐音のいいなずけの奈緒が、武士の娘らしからぬ美貌の持ち主であったために、ある事件でお家断然で禄が亡くなった後に身を持ち崩していく様が、芳根京子の無機質な美形さで説得力を持たせています。今回ではとくにいいところがない奈緒で、たんに吉原の花魁大夫になりましたって設定説明でしかない役どころですが、続編が作られてシリーズ化されたならば、奈緒回もあるのかも知れません.

公開初日に観に行ったのですが席はガラガラでした。口コミでロングランとかしないと続編はないかも?
まあ時代劇は老人ウケがいいのでそれなりの数字は撮れるとは思うのですが、若者に人気を意識したキャスティングの割には寂しい感じでした。松坂桃李の人気おちてるの? シンケンレッドがんばってー

2019/5/12 Sunday

オーヴァーロード

Filed under: - dekaino @ 22:53 このエントリをはてなブックマークに追加 若眼<若若のはてなBookmark被リンク数

オーヴァーロードを観ました。ノルマンディー上陸作戦の前後、ドイツが支配していた北フランスの片田舎にある古い教会でドイツ軍が行っていた秘密の実験の話です。戦争者であり、ナチスの科学力が作り上げたアンデッド モンスター兵士の話なのです。本当にJJエイブラムスの世代はこの手の第二次世界大戦の話が好きですね。コンバットのように小隊が協力して困難な作戦に挑戦するあたりも昔ながらなのですが楽しめます。
フランス娘のクロエ役のマチルド=オリヴィエがとてもよいです。男をうまくだまして戦時中を生き延びてきたのでしょうが、少なくとも見た目はすれていない感じがとてもよい。ハイチにルーツがあるのでフランス語が話せる黒人ボイス、彼の話すフランス語を上から目線で変な発音というクロエがとてもよいのですよ。フランス娘はこうでないとね。

名探偵ピカチュウ

Filed under: - dekaino @ 22:33 このエントリをはてなブックマークに追加 「泣ャΔ里呂討Bookmark被リンク数

名探偵ピカチュウを観ました。ピカチュウとミュウツーの設定だけ旧作から引き継いで他の設定を練り直した感じ。首藤剛志が作り上げたポケモンアニメ世界とはかなり違うユニークな世界観になってます。
主人公ティムが育った街は左ハンドル右側通行でそのまんまアメリカの街ですが、ティムの父が探偵として活躍していたライム市は、みんながポケモンを相棒として持っている文化の土地で、道路も右ハンドル左側通行。細かいところが凝っています。
人語を話すピカチュウ、しかもすごい渋い低音の魅力ボイス。ピーカーとかぬるいことは言わんのですが、残念ながらティム以外にはぬるくピーカーとしか聞こえないのです。この新しい設定すばらしいのです。ロケット団が出てこないピカチュウ映画もありかな?と思いました。

ザ・フォーリナー/復讐者

Filed under: - dekaino @ 22:10 このエントリをはてなブックマークに追加 吟祉若/緇莅のはてなBookmark被リンク数

ザ・フォーリナー/復讐者を観ました。ジャッキーチェンとピアース=ブロスナンの共演の英中合作映画です。英題は"THE FOREIGNER"、中題は「英倫対決」。
元007のピアース=ブロスナンもジャッキーチェンも思いっ切りシルバー世代になってます。ロンドンで発生したIRA残党の爆破テロで死んでしまった娘の老いた父がジャッキー=チェンが演じる元米国特殊部隊の兵士のNgoc-Min Quan(関玉明)、娘の敵を取るために爆破テロ犯人を捜します。
ピアース=ブロスナンは元テロ組織だったIRAのトップで、いまは英国政府と和解して北アイルランド政府の副首相として政治活動をしているリーアム=ヘネシーを演じます。。リアンは元部下の跳ねあがりがしでかした爆破テロに激怒し、犯人探しをしますが誰がやったかわかりません。そこにMr.クァンがやってきて犯人を教えろといいますが、けんもほろろに追い返してしまいます。

まあ複雑な設定ですが、愚直に犯人探しを追い続ける優秀な老兵士と、政治力で組織をまとめようとするが翻弄される元革命兵士の老政治家の話なのです。アクションはきれっきれで、リーアムの甥でニューヨークでIRA支援活動しているショーンが英国に呼ばれ、ジャッキーチェンと戦います。
リーアムは戦闘能力も諜報活動の能力もイマイチではあるのですが組織のトップとして決断力はすごいものがあり、リーダーとはこうあるべきだなと思わされます。でも妻にも部下にも愛人にも騙されまくる凡人なんだけどね。

副総理というエリートと東洋から移民してきて屋台やってる底辺との対決がいかにも英国風ではあります。
政治 と 諜報活動 と 格闘アクション がよくできた作品です。

2019/5/4 Saturday

アベンジャーズ/エンドゲーム

Filed under: - dekaino @ 6:32 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪潟吾c若/潟蚊若のはてなBookmark被リンク数

アベンジャーズ/エンドゲームを観ました。
バックトゥザフューチャーのように過去にさかのぼって歴史修正する過程で、過去作品の各ヒーローの過去の行動をもう一回見るというまさに総集編なサービスシーンが満載。しかも無差別に生命が半分にされたということで、アベンジャーズ達もチームの半分が消えてしまうことで、キャラ多過ぎ!問題も解決。すごく練られた設定です。
3時間を超える尺があってもあっという間です。
本作はアベンジャーズの完結編と宣伝されていますが、正確にはこれでアベンジャーズが解散というわけではないのです。もちろん、今までの総集大成であることは間違いありません。ただ、重要キャラが次々に卒業してしまうわけです。ローガン/ウルバリンが去ったX-MENほどではないにしろ、なかなかの戦力ダウンですが、フューリーが健在なうちは似たような集団が再び結成されることは既定路線でしょう。安心してエンドゲームを楽しむことができます。

2019/4/30 Tuesday

ハンターキラー 潜航せよ

Filed under: - dekaino @ 23:47 このエントリをはてなブックマークに追加 潟帥若 羹のはてなBookmark被リンク数

ハンターキラー 潜航せよを観ました。アメリカ海軍とロシア海軍の潜水艦アクションです。北米では興行成績が悪かったせいか日本でもあまり宣伝されていません。しかしなかなかよくできた映画なのです。
ロシアの大統領はプーチンとは違う対話志向平和志向の大統領、アメリカの大統領は女性大統領という仮想世界でのロシアのクーデター劇なのですが、攻撃型原潜とアメリカの民間(傭兵)特殊工作部隊が活躍するという、まあアメリカ人が好きそうな設定なわけです。もちろん勝利条件はアメリカに都合がいい状況に持っていくことで、ハッピーエンドになるんですね。ちゃんとお約束を守っているのに客の入りが悪いのは残念。やはり2018年はミュージカルや音楽映画の年だったのかも?

細かいことを言うといろいろ粗は見えるんですよ。特殊部隊の癖になんでヘルメットかぶらないの? とか、いくら何でも軍の重要施設がある軍港の湾内で原子力潜水艦を撃沈していいのか? とかね。原子炉つんでるんだよ。プルトニウムで海洋汚染されちゃってもいいの? とかアメリカ人は放射性物質の汚染に鈍感過ぎだよなぁ。最近は日本人もあえて見て見ぬふりしてる気もしますが。

ロシア海軍の潜水艦の艦長のアンドロポフがいい味出してました。よくできた潜水艦映画です。

バースデー・ワンダーランド

Filed under: - dekaino @ 22:11 このエントリをはてなブックマークに追加 若鴻若祉潟若潟のはてなBookmark被リンク数

バースデー・ワンダーランドを観ました。小説「地下室からのふしぎな旅」(柏葉幸子作)が原作だそうですが未読です。キャラクターデザインはロシアの人ということで、西洋から見た東洋人のイメージなのか、みんな目尻がつり上がっているあたりが特徴的です。

本作は主人公の小学生女子とその叔母さんの2人が異世界に行くというありきたりと言えばありきたりの物語なのですが、個人的に主要3人の女性キャラクターにまったく感情移入できないので楽しめませんでした。
戸建ての家で専業主婦をしていて庭にあるブランコに乗ってる料理が上手いキラキラしてる母親、その妹で実家をスピリチュアルグッズ店に改造して商売している浮世離れした叔母、小学校のイジメに消極的に加担している主人公、みんなクソですよ。そして異世界での経験で成長するというかキラキラ度が増すだけなんですね。
キラキラしてて地に足ついてない感じがどうにも耐えられません。

主人公一家の浮世離れした生活を支える父についてはまったく出てきませんしね。どうも25年前に母は実家から異世界に行っているようなんですが、だから何だという感じ。

叔母さん ああいう生活でスピリチュアル沼に浸っていると男性の縁ははヒモを飼うしかないだろうと思っていたら、案の定ヒモ候補といい感じになって笑えました。バイオリンで飯が食える男は万に1人だし、スピリチュアルグッズを買いに来て押売りされて折れるような男は絶対紐にしかなれないわー

本作は確かにファンタジー映画ですが、異世界がファンタジーというよりは 女3人の生き様がオカルトでスピリチュアルな意味でファンタジー作品なのです。

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜

Filed under: - dekaino @ 20:13 このエントリをはてなブックマークに追加 祉潟<医茵宴若 紊宴蚊のはてなBookmark被リンク数

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜を観ました。タイトル長いですね。マッドマックス リスペクト満載の予告編で話題になった作品です。
予告編ではマッドマックスが目立っていましたが、基本ラインはインディージョーンズのパロディです。オーストラリアにまだやっていなかった新婚旅行に子連れできた野々原ファミリー。なぜか父ひろしが誘拐されてしまい争奪戦となるハチャメチャ系のいつものクレシン映画です。日本が冬でオーストラリアは夏とか細かいところに気を使ったる割には、犬のシロもちゃっかりついてきてたり、いろいろ無茶してますが、まあまあ楽しいです。
特に楽曲が結婚式定番曲のカバーになっているのが楽しい。親も子供も楽しめるファミリー映画だと思います。

2019/4/28 Sunday

キングダム

Filed under: - dekaino @ 11:47 このエントリをはてなブックマークに追加 潟違のはてなBookmark被リンク数

キングダムを観ました。ヤングジャンプ長期連載のマンガが原作ですが、名前は知っていましたが読んだことはありません。基本は秦王政が始皇帝になるあたりの話ということは知っていました。

こういう中華映画や中華ドラマの日本語吹替でありがちな話ですが、人の生を耳で聞いてもどんな感じだかわからずに混乱します。日本語の漢字音は同音異字が多すぎだからね。
セイが政なのはわかりましたが、ヒョウとかシンとか初登場の時はまったくわかりませんでした。まあシンはたぶん秦の将軍の李信なんだろうなとは想像できましたが、影武者ポジションはヒョウは歴史に名が残った人物ではないのでまったくわからず。最後のクレジットで漂と出てました。漂かよー なんかイメージ違う。てっきり 鏢 かと思ってました。鏢は護衛という意味があって音がヒョウだからね。全然漂泊してないのに漂とは謎だ。ドリフターズかよ!? ショウブンクンも昌文君と気づくまでには時間がかかった。できれば感じのテロップ出してほしい。

アクションとか舞台セットはなかなかに頑張っていたと思う。特に信と漂が育った村はまあまあの出来。だけど都市部が表現がまったくないのは寂しかった。まるで咸陽城が王族と官僚と軍の士卒しかいないかのような表現はどうなの? 都市住民やら商人やら出てこないのは当時の風俗表現としてはイマイチだと思います。

まぁ、ガッチガチの時代考証をしないなんちゃって始皇帝ものとしては頑張っている方だと思います。ほとんどのキャストが日本人でもまあまあ気にはなりませんでした。これなら中国でも売れるんじゃないかなぁ?

けっこう観客は多かったのでもしかして続編やるかもですね。

2019/4/14 Sunday

映画ドラえもん のび太の月面探査記

Filed under: - dekaino @ 11:21 このエントリをはてなブックマークに追加 祉喝お∽「肢のはてなBookmark被リンク数

映画ドラえもん のび太の月面探査記を観ました。
なかなかおもしろかったです。
どこでも出てくる仮面をした赤い服の人が敵。
ゴダード

今回ゲストキャラが10人を超す上にきっちりキャラ付けされているので、群像劇的なところはあります。
つーか、ルカ姉はスネ夫の性癖に大影響およぼしてるよね。もう一生ウサギ耳の女性しか愛せないとか。

ちなみにこちらは沖縄産のウサ耳女の玉城ティナ。
みみより情報 玉城ティナ

ただしSF考証的には穴だらけかもしれません。
特に最後のオチは???ですよ。異説クラブは異説バッジをつけたクラブ員以外の認識には影響与えないのだから問題解決にならないでしょうに。エスパイ達がバッジをバスしたとたんに元に戻るでしょうし、最初からバッジを持ってない人には効果なし。匿うならロボット兵団とかの鏡像世界とか他にいくらでもあるだろうに。

それから、どこでもドアの修理代がいくらなのかちょっとだけ気になりました。修復ライトで簡単に直せるんだったらストーリー的に変なことになるしな。どう考えても穴だらけだわー。でもそういう穴を気にしない勢いで書かれた脚本だから、今までとはちょっと色が違う作品になったんだろうとも思います。

ダンボ(2019)

Filed under: - dekaino @ 10:22 このエントリをはてなブックマークに追加 潟(2019)のはてなBookmark被リンク数

ダンボ(2019)を観ました。実写のダンボです。わたしは最初に映画館で観た作品が1941年版のアニメのダンボ(と併映のシャーロットのおくりもの)だったのですが、旧作の設定を踏襲しつつまったく違う作品となっています。監督はティム=バートン。ティム=バートンらしい解釈がされているのです。

まず、旧作では象や子猿などサーカスの動物たちが普通にしゃべります。ダンボだけはセリフがない(ちょっと緘黙症的な表現かも知れない)。しかし、本作では動物はあくのでも動物、感情は持っているし、共感もするけれど、あくまでも人間の視点からみた動物という扱いなのです。そこで旧作でストーリーを動かすカギとなった猿は単なるイタズラ猿となり、曲馬芸人のホルトの子ども達がその役を担います。
時代考証もしっかりしていて、時代は1919年 つまりジャスト100年前、大陸横断鉄道で全米各地を巡業するサーカス団が舞台となります。曲馬はホルトが戦争から帰ってくるのですが、左腕をなくしていました(要は傷痍兵)。そして戦争中に妻もインフルエンザで死んでしまっていたのです。この戦争とは第一次世界大戦、ホルトはヨーロッパ戦線に出征していたのでしょう。当時100万人弱の米兵がヨーロッパら送られて戦いました。また妻が罹患したインフルエンザとは名前だけは有名な「スペイン風邪」です。アメリカを起点に全世界に流行して多くの人が亡くなりました。不必要なくらい考証ばっちりです。
この第一次世界大戦から世界大恐慌までの約10年間、1920年代はアメリカ経済がとてつもなく調子が良かった時代。明るい未来をみんなが信じられた夢の時代だったのです。だからこそドリームランドが輝いてみえたのです。

本作ではディズニー映画としては珍しいことに人が死にます。ダンボの母象のジャンボが公演中に暴れたことで、なかば自業自得的に観客の一人がテントの下敷きとなり事故死します。この事件のために母象ジャンボは売られてしまうのです。非常にシビアな設定ですが、たとえその動物に罪がないとしても人が死んだ事件の棋院になっていれば処分せざるを得ないという、人間社会の厳しさを的確に表現しているとも言えます。実際、薬殺死させずに売却だけで済ますのは温情的すぎるくらいです。サーカス団の団長は最初は金に汚い悪人のように表現されますが、団員たちの生活を守るためそうならなざるを得ないだけで、実は優しい人物なのです。

そしてダンボの空飛ぶシーンのCGもよくできています。まさにファンタジー。ダンボ搭乗前のシャボン玉のピンクの象の幻影シーンもなかなか美しい。正直ダンボがいなくてもこのピンクの象の投影だけで客が呼べるのではないでしょうか?

最後のオチも含めて明るい未来を信じるスピリッツがあふれていて素晴らしい映画です。まさに子供とみても安心な映画。

2019/4/13 Saturday

ビリーブ 未来への大逆転

Filed under: - dekaino @ 20:10 このエントリをはてなブックマークに追加 若ャ吾紊ч荵△里呂討Bookmark被リンク数

ビリーブ 未来への大逆転を観ました。
現職の米連邦最高裁判事のルース=ギンズバーグの実話に基づく伝記的な作品。
主に学生時代と大学教授時代に手掛けた男女差別の法の違憲訴訟について語られます。
原題は"on the basis of sex"、法律文によくある表現で「性別に基づいて〜」のような意味ですが、要は男と女で別の扱いをする法律全般を示唆しています。

彼女がユダヤ人家庭の出であることが強調されています。ユダヤ人は娘に教育を含め最大限の投資をする風習があります。なぜならユダヤ人はユダヤ人の母から生まれた子でないとユダヤ人だと認められないから、ある意味で女系社会なのです。Jewish Prrincessという言葉があるくらい(同タイトルの楽曲もあるね)。早くに亡くなったルースの母、そしてルースの娘のジェーンのアメリカに住む3代のユダヤ女たちの生き様も語られているのです。

ルースがハーバードのロースクールに入学したときの式典でお偉いさんが「Harbard menは the rule of lawを守る義務がある」と演説していました。字幕ではthe rule of lawを「法のルール」と訳していましたが、これ 「法の支配」ってやつですね。法の支配は基本中の基本なんだなと。特に英米法の判例法体系ではとても重要なのでしょう。最近の日本では法の支配って言葉の意味が変質している気もします…

ベトナム戦争やってた1970年代の訴訟の話で、黒人の公民権の話ともかぶります。黒人の差別と男女差別 どう違い どう合理的なのか? アメリカの差別史の重要なエポックとなった訴訟をていねいに再現しています。
とにかくルースはすごい才女で、その才女でも当時のアメリカ社会では法律事務所に就職することはかなわないという、アメリカの女性抑圧の歴史を知るにも役立つ映画です。

特にアクションとかはありませんし、結果はわかりきっているのですが、それでも感動がある映画だと思います。

2019/3/31 Sunday

キャプテン・マーベル

Filed under: - dekaino @ 22:14 このエントリをはてなブックマークに追加 c潟祉若のはてなBookmark被リンク数

マーベルのヒロインではなくて女性ヒーローのキャプテンマーベルの誕生およびアベンジャーズの設立秘話の話です。
時代は1995年のアメリカ。1995年のアメリカの風俗の再現度が高くて胸熱です。ある意味、三丁目の夕日とかバブルへGo!みたいな過去再現レトロ映画になります。

なんたって主役が地球に落下した場所がどでかいレンタルビデオ屋チェーンのBlockBuster(もう倒産してます)で、通信機を修理する電気屋RadioShackのロコが古いわけです。日本で言えば古いナショナルのロゴをつけた電気屋に匹敵。
RadioShack Logoナショナル ロゴ
ここらの1分足らずのシーケンスで時代が現代ではなく90年代前半なんだなって観客はわかります。

PCもWindows for Workgroups3.11でアナログモデム接続でNetscapeNavigatorでAltaVistaで検索ですよ。なんてレトロ!
ここで Sega GenesisとかDECのHinote Ultraとか出てきたら完璧だったのに!!
携帯電話出てこず 最新機器として双方向通信可能なPager(翻訳ではポケベル)が出てきました。クルマもみんな旧車。無駄にCG使いすぎです。

ストーリーは80年代の日本アニメみたいな、悪役側にも事情があって実は主人公側も正義ってわけではない感じがするんです。ガンダムの連邦とジオンみたいな感じ。まあそれでも人工知能は悪というアメリカ的な善悪基準はあるんですが。

ハートウォーミングな話でもあり、若いフューリーをサミュエル=L=ジャクソン本人が演じていたりなんかいろんな要素がごちゃ混ぜでいかにもマーベル映画なところが素晴らしいです。マーベル映画の中でもお勧めできる作品だと思います。

えいがのおそ松さん

Filed under: - dekaino @ 17:18 このエントリをはてなブックマークに追加 障のはてなBookmark被リンク数

えいがのおそ松さんを観ました。おそ松さんの完全新作ストーリー映画です。なんか観客席が妙齢の女子ばっかりでしたのよ。

高校の同窓会でいまだにニートであることがバレた六つ子がチビ太の屋台でやけ酒飲んだくれた次の日の朝、なぜか高校の卒業式の前の日にタイムスリップした6人… みたいな導入部、おそ松さんの設定では六つ子は20代前半なので5年前くらいなのでしょうか? ギャグテーストで高校時代のキャラクターたちがどんどん紹介されていきます。

女子高生のトト子
高校時代のトト子ちゃん マジ天使。つーか、たった5年足らずでここまでギャップあるのコワい。

やはり、女子向けを意識して寝られたストーリーなのです。高校時代にあれをしていたら という後悔とやってた場合のifがテーマとなっています。女性の人生で18才の高校生の頃はある意味絶頂期のひとつであるわけで、たとえスクールカーストの底辺でつらい思いをしていたとしても、何かしら行動をおことしていたら、年とった今よりは間違いなくどうにかなった可能性は高いわけで、ここらへんの後悔とかifへの怨念に近い思い込みはものすごいものがあるわけです。

たがらといって、第二ボタンください的なわかりやすい形じゃないのが、またストーリーが巧いのですね。映画オリジナルのゲストキャラの 同窓会に来なかった「高橋さん」がカギとなりミステリー仕立てで話が進みます。2時間弱の尺があっというまに過ぎてしまう演出はさすがです。

舞台設定がファンタジーでなくSF仕立てなのが 80年代っぽいです。まあどうせすぐネット配信されそうな気はしますが映画館で観ておくのもいいでしょう。

2019/3/30 Saturday

スパイダーマン:スパイダーバース

Filed under: - dekaino @ 16:14 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻ゃ若:鴻ゃ若若垢里呂討Bookmark被リンク数

スパイダーマン:スパイダーバースを観ました。いろんな次元のスパイダーマンがたくさん出てくるスパイダーマンのCGアニメ映画です。きほんは昔のかーとぅんアニメのスパイダーマンが基本世界で、次元に穴をあけようとする実験のせいで、基本世界のスパイダーマンであるピーター=パーカーが死んじゃってさあ大変、異次元からはたくさん変なスパイダーマンがやってきて大変って話です。

かなりギャグテイストな演出でとても楽しいです。敵のキングピンがすごく体がデカいでかいの一族なのに、小さいドアにするっと入ったり、なぜか電車の車両に入れたり、いわゆる手描きアニメのオバケ効果がふんだんに使われてて、とてもいいのです。
ヴィラン界のでかいの Kingpin
ヴィラン界のでかいの一族筆頭 キングピン。いくら何でもデカすぎやしませんか?
でかいのことはいいことだ!

主役は2代目のスパイダーマンとなる黒人の少年 マイルズ。彼はまだスパイダーマンとして目覚めてから日が浅く、力を自由にコントロールできないのです。彼の成長する姿が本作のテーマのひとつなのです。
予告編で使われていた画像は本編でもそのまま使われているんですけど、予想していたのとはまったく違う使われ方で、これはこれで面白いと思いました。とにかく期待を裏切ることに長けている作品です。もちろんいい意味でね。
スパイダーマン 最高! MJも期待を裏切ってシカゴのスパイダーマンのキルスティン・ダンストに似ないで、美形でよかったですよ。

運び屋

Filed under: - dekaino @ 15:42 このエントリをはてなブックマークに追加 喝のはてなBookmark被リンク数

運び屋を観ました。クリントイーストウッド主演監督です。原題は the MULE、muleはGNU emacsのi18n版ではなくてラバのこと。運び屋の隠語です。

朝鮮戦争にも米兵として参戦した経験がある老人がコカインの運び屋をやるというお話です。若い頃 Day lilyという品種の花の栽培をやっていてスペイン語にも堪能、ビジネスでは周りの人気も高い注目の的だったが、仕事中心の人間で家庭を省みず娘の結婚式もすっぼしたことから実の娘とは絶縁関係という頑固ジジイの話です。愛国者で正直な自営業者で不器用で家族関係に年代があり、犯歴どころか交通違反歴もないというある意味アメリカにいそうな爺さんが、自営業が傾いて家屋を借金のかたに差し押さえられたのをきっかけにコカインの運び屋に転業してしまうという話です。

最初は本人も何を運んでいるか知らないまま高報酬につられて運転していただけなのが、だんだん密売一味となかよくなり、何を運んでいるか理解して、それでも仕事を続け、黒幕のメキシコ麻薬王にパーティに招待されたり、いろんなことをやりつつ、最後には責任を取って家族との絆も取り戻すという話です。
ベイツ捜査官とアール=ストーン爺
大量のコカインを運んでいるのにまったく捜査線にひっかからない謎の運び屋を追いかける麻薬捜査官役はアリー/スター誕生でジャクソン役をやっていたブラッドリー・クーパー。この映画でも家族とはうまくいっていないようで、爺さんが追いかけている運び屋本人だとも知らずに、人生の先輩の助言っぽい説教されちゃったりして。間抜けな探偵DEA捜査官さんね。

派手なストーリーではありませんが、なかなか味わい深い映画でした。

2019/3/24 Sunday

宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち/第七章 新星篇

Filed under: - dekaino @ 0:05 このエントリをはてなブックマークに追加 絎絎ゃ2202紕/膃筝腴 井膀のはてなBookmark被リンク数

宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち/第七章 新星篇を観ました。最終章になります。やっと決着がつきます。
地球の危機は去り、古代進と雪の関係もそれなりに決着がつきます。白色彗星帝国や次元断層もちゃんと説明をつけられけて消されます。ヤマト世界が今後もつつけるために強すぎる設定は邪魔ですからね。そしてデスラーは生き残ります。彼はパチンコ文化が続く限り死なせてはもらえないのです。
左:古代進  右:島大介
それはともかく私が納得いかないのは島大介の扱いです。もう脇キャラ級の扱いの軽さに納得いかないわけです。彼は一応ダブル主役の片割れですよ。旧映画シリーズでは戦死してしまって多くのファンを泣かせた重要キャラなのに、なぜか古代がヤマトに残っているのを最初に発見する以外まったく目立つことのない空気キャラになされてしまっているんですか? ヤマト発進の時に遅刻するだけですか!? 真田さんとか佐渡先生はキャラが立ってるから何やってもいいんです。でも島は生真面目で情があつい以外にとりえがないわけで、ちゃんとストーリー上で重要な役目を与えないとダメなんですよ。

正直言って脚本家は島への愛が足りない。あ、脚本は福井か… それはもともと期待するだけダメかー
悲しいけどそういうことなのよね。ヤマトへの愛が 島への愛が 企画はじまった時点から足りなかったのねー
残念…

2019/3/23 Saturday

アクアマン

Filed under: - dekaino @ 23:50 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪≪海里呂討Bookmark被リンク数

アクアマンを観ました。DCヒーローの中ではイマイチマイナーなアクアマンを主役にした大作映画です。DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団では思いっ切り出オチ担当だった彼が大活躍です。サイボーグの008が主役はるような無茶な企画なのです。
アクアマン
ありがちな設定ですが海底にあるアトランティス王国の王女と地上の人間と男とのハーフの主人公が海で大活躍する話なんです。ヒロインも海の別の種族の王女様で、アクアマン本人は海棲生物と話ができる能力を持っています。海のトリトンになんとなく似てる気がしますが、トリトンのピンク色に光る短剣(オリハルコン)に比べて、アクアマンの武器の三又の鉾(トライデント)はすごくでかくて固そうで大人って感じなのです。基本ストーリーは伝説のこのトライデントを探すパートと、このトライデントで敵役の自分の種違いの弟(こっちは純血)と戦うパートに分かれます。
そして互いに戦う兄弟の母でもある元王女が行方不明になって死んだと思われているのですがその消息がわかったりいろんな要素がてんこ盛りで尺が3時間超すんですけど飽きることなく最後まで見ることができます。観光地案内ムービーとしてもよくできているのですよ。シチリア島サイコーですね。

こんな地味なヒーローでこんな面白い作品で作れるなんてすごいと思います。

2019/3/21 Thursday

移動都市/モータル・エンジン

Filed under: - dekaino @ 20:56 このエントリをはてなブックマークに追加 腱糸遵/≪若帥祉潟吾海里呂討Bookmark被リンク数

移動都市/モータル・エンジンを観ました。有名なSF小説シリーズの映画化です。原作は名前だけ知っていたのですが未読です。
いまから1000年後の未来の話です。原題の科学文明が滅んだあと、いろいろな時代を経て3000年代は都市そのものが陸上を移動する時代になってるという設定。主役がいる都市はロンドン。ブリテン島から何らかの手段で大陸に渡って食たということがセリフとしては説明されますが、具体的にどうやって海を渡ったかは説明されません。
航空機の技術も残っているようで敵対するシャングオ(たぶん山国の中国語読み)が多用しています。山国のトップはチベット僧みたいな恰好で、ウラル山脈の西側が移動都市国家、東側が山国の実効支配地という感じのようです。南方の地中海に面しているあたりは蛮族がいるマッドマックスみたいな世界になっているようです。
いろいろセリフの端々から雰囲気だけ感じられ直接説明されないあたり、膨大に設定に支えられた世界観があります。イギリス小説っぽいといえばそれっぽいですね。歴史/年表設定も厚そうなあたり指輪物語にも似ています。

と言って設定だけではなくて人間ドラマもよくできています。ヒロインの実の父と育ての父あたりも本当によくできています。銀河鉄道999の鉄郎の父のなれの果ての黒騎士ファウストみたいな機械人間のあわれみがあります。
もちろんタイトルにもなっている移動都市の描写も気合いが入ってます。年が都市を襲って年を食って消化していく様は圧巻です。食われた都市に住んでいた住民はまず消化局(!)で入国審査される。すごい世界観です。BORGよりも消化好き。

原作は長いシリーズのようで映画も初期のごく一部だけのようです。まだまだ続きそうな終わり方をしましたが、続編が出るかどうかは興行成績次第というところでしょう。意外と面白そうだったので小説の方も読んでみたいと思いました。

2019/3/18 Monday

翔んで埼玉

Filed under: - dekaino @ 0:04 このエントリをはてなブックマークに追加 膺у主のはてなBookmark被リンク数

翔んで埼玉を観ました。予想を上回る馬鹿馬鹿しさと豪華なキャストに笑うしかない作品です。
埼玉県御当地ネタのラッシュが続くのですが、埼玉ネタに加えて千葉や茨城、そして人外魔境の群馬まで出てきて北関東勢は笑うしかない。そして神奈川県はなぜか徹底的に悪役なのですね。利根川水系に依存せずうまい水をたらふく飲んでる神奈川県がそんなに羨ましいのかって感じです。

西葛西が千葉県だと思ってたーネタがありますが、千葉県だろ? 町田が神奈川県なのと同じくらい正しい認識。すこし現実をみてほしい。埼玉県ネタを多数出すと逆にネタになってないアレは協力を拒否したのかな? とか勘ぐってしまいますね。特にサイボクハムだよ。豚の湯と呼ばれる温泉施設もネタにせんか。1988年に熊谷市で開催された88さいたま博覧会も触れてほしかった。翌89年の横浜博YES89の1/5以下の動員数という注目のされなさが埼玉らしいじゃないか。
それに所沢が田舎なのは埼玉だからじゃないんだよ。隣接する東京側の秋津だって同じレベルの田舎なのだよ。「争いは同レベルの間でしか起こらない」は本当だよ。

ということでかなり楽しい映画なのでみておくべきです。パタリロ実写劇場版の期待もうなぎのぼりに上がることでしょう。
はなわの歌もいいよ。なんでひらがな さいたま市!!

2019/3/17 Sunday

メリー・ポピンズ リターンズ

Filed under: - dekaino @ 17:08 このエントリをはてなブックマークに追加 <若祉潟 帥若潟困里呂討Bookmark被リンク数

メリー・ポピンズ リターンズを観ました。上質のミュージカルとして仕上がっているのはもちろん、旧作の20年後を舞台として旧作のキャラクター達も出てくるあたりが心憎いです。なぜかメリーポピンズ自身は年をとっていない(らしい)。

日本語版吹替は平原綾香。低音で歌い上げます。世界恐慌の発端となったロンドンらしいストーリーで借金返さないと担保の屋敷を取られるというピンチに陥ったバンクス一家にメリーポピンズが20年ぶりに再来します。いくらメリーポピンズでもお金の問題は解決できないと思うのですが、何とかなってしまうのがディズニーの魔法ですね。
手書き風アニメと実写の合成シーンが本当によくできています。
壺絵の中の世界

時代考証的には舞台となっている1930年代前期の大恐慌時代のロンドンはもうBBCが設立されていて商業ラヂオ放送が始まっています。そこらへんがまったく描写されていないのは不自然すぎます。ミュージカル映画なのにラヂオを避けるなんて! まぁビッグベン以外に時を告げる装置があるといろいろ困るんでしょうけどね。ラヂオ放送黎明期を記憶している人ももうほとんど死に絶えたということかな? これが25年前だったら、30年代はもっと技術が進んでいたって相当いわれたんじゃないかなと思います。本作ではまるで電気すらなかったみたいな描写になってますからね。たしかに石炭焚きすぎてスモッグ出まくってたのは事実でしょうけど。

ミュージカルとしてはよくできている作品です。ちょっとご都合主義が過ぎるけどそんなことグダグダ言ってる人は風船で空を飛ぶことはできないのです。つまりそういう作品なのです。楽しみましょう。

2019/3/3 Sunday

アリータ:バトル・エンジェル

Filed under: - dekaino @ 12:53 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪若:祉潟吾сのはてなBookmark被リンク数

アリータ:バトル・エンジェルを観ました。銃夢の実写映画化です。

デッキマンを再現してるあたりがニクいっていうか、コイツがいるだけで間違いなく銃夢ワールドだったわかります。
デッキマン
デッキマン便利だわー
ストーリーはクズ鉄町の中だけで進みます。原作のだいぶ初期の方だけ。ただし、ボスキャラの顔見せだけはしているのでいくらでも続編を作れる建て付けになっています。
バトルシーンがいかにも東洋なカンフーアクションなのが楽しい。名前がガリイじゃないだけで他の部分の原作再現度は高いですよ。特にクズ鉄町のセットというか美術がめちゃくちゃ手が込んでてすごいと思いました。
でもボタ山の近くにできたバラック街みたいなもっと生活空間として劣悪な環境かと思っていたのですが、意外と文化的で健康的な住環境なのに驚きました。ぷっとい水道管があるんだもんな―。いやあクズ鉄町って水道引いてたんだ。原作では井戸水じゃなかったっけ??

続編ありそうですね

僕の彼女は魔法使い

Filed under: - dekaino @ 12:18 このエントリをはてなブックマークに追加 綵弱コ薛羈篏帥のはてなBookmark被リンク数

僕の彼女は魔法使いを観ました。幸福の科学ブランド映画です。幸福の科学の映画っていつも流行りの映画の後追いが多いのですが、今回はアナ雪からララランドまでのミュージカルの流れの企画のようです。教祖の娘が歌いますよー。

大川宏洋が隆法パパとケンカ別れして破門になったわけですが、その影響は強いです。正直、宏洋が抜けた後の幸福科学映画はつまらないです。本作も千眼美子の演技と佐伯日菜子が出てくる数カットを除けば駄作です。
とにかく教祖は男が何のアクションをしなくても女性の方から押しかけ女房的にプッシュしてくるタイプの恋愛を理想としているようでキモイです。かぼちゃワインだってそこまでじゃねーよ。お弁当つくらせてきゃっきゃウフフとかを実写で見ると本気でヤバいと思います。千眼美子の無駄遣い。つーかブロッコリくらい好き嫌いせずに食えよ、手作りにこだわらなくたって魔法でも買った総菜でも美味けりゃいいじゃん。手作り至上主義あたりにストレートにやばさがにじみ出てます。

やはり、教祖が常識や良識と信じているもののヤバさがフィルター通さずに直接映像化されているあたりひきますね。
もうちょっとオブラートにかけて映画として面白くできるスタッフが必要です。大川宏洋はその意味でマジ才能あったんだなぁと思いますよ。大川宏洋 監督・脚本の君のまなざし のキレっぷりといったらもう!!

千眼美子と佐伯日菜子しかいいところがない映画ですが、2人が同時に出てくるシーンはないんですね。おそらく撮影も別々のように思えます。ふたり共演しているところがみたかった、そんな映画です。

フォルトゥナの瞳

Filed under: - dekaino @ 12:11 このエントリをはてなブックマークに追加 ャ海里呂討Bookmark被リンク数

フォルトゥナの瞳を観ました。死期が近い人が透けて見える能力を持つ人の話です。原作は百田尚樹ですが未読です。
まあ超能力バトル漫画では出てきがちの能力ですが、その設定を一生懸命広げているという感じの話です。

ミステリものとして評するなら思いっきり底が浅いです。もう先が読めまくり、伏線が出雲大社のしめ縄より太い感じで、初心者のなろう小説サイトの投稿作かいって酷さです。
しかし、映像作品としてみるとやっぱり有村架純がすごくいいんですね。架純が演じているというだけですべて許されてしまいます。神木隆之介だってマジメに演じてます。こんなに穴だらけのプロットでよくもまあここまでシリアス感を出せるのか、不思議なくらいです。

ストーリーより役者を楽しみたい人向けの映画です。

七つの会議

Filed under: - dekaino @ 11:40 このエントリをはてなブックマークに追加 筝ゃ篌茘阿里呂討Bookmark被リンク数

七つの会議を観ました。池井戸原作ですよ。大手総合メーカーの子会社の不祥事の話です。
一応舞台設定は現団になっているようですが、明らかにバブルの頃の話っぽい。いまどきOL制服きてるデータ整理雑用係が派遣じゃなくて直雇用社員(いわゆる一般職?)なんてありえないっすよね。池井戸氏の引出しにはその頃の時代までしか入ってないんですよね。

尾や会社より子会社の方が古くて悪い習慣を堅持しているのはありがちな話で、そういう意味ではリアルの企業ドラマです。
ただし営業一課が調達までやってたというのは絶対におかしいわけで、これはいわゆる事業部制とか社内カンパニーといった、やはりバブル期に流行した独立性の高い組織を社内につくるという体制の話ではないでしょうか? 最近凋落した東芝もカンパニー制やってて、半導体のカンパニーは自分が悪いわけでもないのに、金の卵として売却されてしまいましたね。

営業部長を事業部長に読み直すと少しリアリティが上がるのかも。設計部、製造部、品質保証部など語り始めると劇場映画の尺におさまらないので、あえての矮小化なのでしょう。
基本コンセプトはぐーたらだと思ってたダメ係長が実は切れ者だったという美味しんぽの山岡士郎とか釣りバカ浜ちゃん的な鉄板のサラリーマン漫画の文法なのですが、野村萬斎が怪演がレベル高すぎて、初見からぐーたら社員に全然見えない。どこからみてもバレバレの只野仁ってところが問題かもしれません。

いろいろ言いましたが人道的にも心現れる作品です。

ファースト・マン

Filed under: - dekaino @ 11:25 このエントリをはてなブックマークに追加 <若鴻祉海里呂討Bookmark被リンク数

ファースト・マンを観ました。言わずもがな アポロ11号が月に行った時の話ですね。ただしこれはアポロ計画のドキュメンタリー映画ではありません。あくまでも月探査船のコマンダーであるニール=アームストロングの半生をつづった作品となります。

1969年7月の月着陸から50年たった区切りの年の企画なのでしょう。今の技術でアポロ計画の再現映像のレベルはとても高いですが、本作のテーマはそこではありません。あくまでもニール=アームストロング個人がどうしてアポロ計画に参画し、月に行くこととなり、月探査の往復で何を得たのか、彼の娘との因縁をふくめて丁寧に描写されます。

いま月探査計画は中国がバリバリ目指していて数年内には再び有人月探査が行われることでしょう。だからこそ50年前の技術で月に行った彼らについて考え直してみるいい機会だと思います。
それにしても同僚のバズがいい味出してます。アメリカ人は本当にバズが好きなんだよね。長生きしてほしいです。

2019/2/17 Sunday

劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉

Filed under: - dekaino @ 11:27 このエントリをはてなブックマークに追加 雁激c若潟帥 医帥ゃ若祉≪ゃ冴のはてなBookmark被リンク数

劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉を観ました。2019年平成最後の年のシティハンター映画です。もう時代的に辻褄が合わないかと思いきや意外と真っ当にシティーハンターしています。もっこり もっこり してます。
うまいこと現代風のネタはいれつつしっかり80年代アクションをやっているのはさすがです。BGMも当時のものがほぼすべて流されます。小室哲哉 最後の仕事か?! 作画レベルが圧倒的に高いのに80年代テレビアニメの臭いがするって意外とすごいことですよ。とにもかくにもこれが最後という気迫にあふれた映画です。

クリード 炎の宿敵

Filed under: - dekaino @ 11:13 このエントリをはてなブックマークに追加 若絎炊気里呂討Bookmark被リンク数

クリード 炎の宿敵を観ました。クリード チャンプを継ぐ男の続編になります。前作に続きかなり盛り上がる話なのですが、日本では客席はガラガラのようです。まあタイトルにロッキーって入ってないからなぁ…

過去に対戦したボクサー同士が弟子同士を戦わせる。しかも今度の敵ヴィクター=ドラゴの師匠であり父であるイワン=ドラゴはアドニスの父アポロの命を試合中に奪った因縁の相手なわけで、盛り上がるわけです。
そしてアドニスは若気の至りでロッキーの助言を無視してヴィクターと戦い、タイトルは守ったものの内容は惨敗という試合をしてしまいます。ここまで落としてから勝利に向かって突き進むあたりがまさにロッキーシリーズの神髄だと思うのです。その意味でロッキー映画らしい映画で旧作ファンも楽しめる作品です。

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ

Filed under: - dekaino @ 11:01 このエントリをはてなブックマークに追加  NEW WORLD篁≪ゃ若若困里呂討Bookmark被リンク数

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズを観ました。仮面ライダービルドのスピンオフ作品の第一作目という位置づけです。
ビルドの最終回で戦兎と龍我以外は記憶をなくしているわけですが、初手から主要キャラたちが記憶を取り戻すことで始まります。まあそうしないと話がなかなか動かないからね。
戦兎が変身しないのが特筆点です。あくまでも主役は龍我。龍我はキャラ立ってて本当にいいです。ギャグシーンもところどころ入っていて楽しいです。
電王サーガみたいに本シリーズも長期シリーズになってほしいものです。

2019/2/3 Sunday

狄仁傑之四大天王

Filed under: - dekaino @ 16:27 このエントリをはてなブックマークに追加 篁箙紊уぉのはてなBookmark被リンク数

狄仁傑之四大天王を新宿武蔵館で観ました。邦題は王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン、英題はDETECTIVE DEE: THE FOUR HEAVENLY KINGSです。ツイハーク(徐克)監督作品ですよ!

中国では公案小説と呼ばれるジャンルで、遠山金四郎とか長谷川平蔵モノみたいな昔の実在の司法官が出てくる捕物帖シリーズなのです。狄仁傑は実在の唐・武周の宰相で武則天に重用された人物です、もちろん本作の狄のふるまいはほとんどフィクションですよ。

いきなりツイハーク節連発のワイヤーアクションが素晴らしい。そして絵づらは派手だけど超能力バトルではないんですね。あくまでも幻術というたてつけで、それを現場に残された証拠から科学的(?)に明らかにしていく狄大人がかっこよすぎる。部下の沙陀忠が医術の心得があってホームズの友人のDrワトソン的立ち位置なんですね。そして沙陀という姓はチュルクの一派の沙陀族からきていると思われ、本作のゲストキャラの水月姉さんも同じ鉄勒(チュルク)族ということでなんとなくラブラブ気配が盛り上がるあたりとてもいいです。

天竺の秘術を三蔵玄奘から受け継いだ圓測大師も実在人物で出自は新羅の王族。使い魔の大猿がばりばりCGなんですがサイヤ人の大猿化した感じのアクションが超かわいいです。

2019/1/26 Saturday

マイル22

Filed under: - dekaino @ 22:46 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ22のはてなBookmark被リンク数

マイル22を観ました。放射性物質セシウムを巡るスパイアクションものです。原題はMILE22 そのまんまの直訳です。重要人物を大使館から空港まで22マイル(約35km)の道のりを護衛するのが後半の盛り上がるシーンなのです。
アクションは派手なんですが、基本的ストーリーラインは裏を読み合うスパイもの。主人公もどちらかというと頭脳派で手首にはめた輪ゴムをパチンパチンやってる変態さんです。セシウムが裏組織に流れると多人数を殺せるダーティボムが作れるという話なんですが別にサリンみたいな化学毒物でも似たような効果をもっと安く作れるわけでそこまで重要なのかなとは思います。とにかく作劇上、守らなければならないという状況だけが欲しかったのでしょう。

最後のオチは確かに予想外ではあるのですが、でもまあそうかもというかすっきりとはしません。そういう持ち味の映画です。

バジュランギおじさんと、小さな迷子

Filed under: - dekaino @ 21:29 このエントリをはてなブックマークに追加 吾ャ潟絨菴桁のはてなBookmark被リンク数

バジュランギおじさんと、小さな迷子を観ました。インド映画ですよ。
バジュランギおじさんと、小さな迷子
デリーに住むバジュランギというあだ名の男が言葉を話せない迷子の少女を保護して故郷に送り届けるというお話です。
おじさんと言ってもまだ独身。婚約者と結婚するため家を買う頭金を稼いでいる良い男なのです。良いというよりお人よしと言った方がいいかもしれない。落語に出てくる与太郎みたいな人物なのです。学はないが心は善良。そして宗教的に嘘をつくことができないので、各地で騒動を起こします。
迷子の子は精神的なトラウマで話すことはできないが、普通に会話を聞いて理解して身振り手振りで反応することはできるのです。

実はこの少女 デリーから遠く離れたパキスタン領のカシミール地方からデリーのモスクに来た途中で母親とはぐれたという設定。最初はバジュランギおじさんは彼女を自分と同じヒンドゥー教徒のバラモンだと思っていたが、実はムスリムだったー みたいな宗教の衝突の描写があります。宗教だけではなくインドとパキスタンはもともと同じ国だったのが独立戦争してエスカレートしてついには双方が核武装するにいたったくらいの敵対国同士なわけでいろいろあるわけです。

しかし、パキスタンの国語であるウルドゥー語とデリー地方で広く話されるヒンディー語は、方言程度の違いしかなくてお互いに理解可能なんですね。だからこそインド人のおじさんの言うことがパキスタン人の迷子の娘に通じるわけです。
映画の中ではほとんとがヒンディー語/ウルドゥー語で話されます。ただし 悪い旅行代理店の男とかテレビ局のお偉いさんは英語はなしてましたね。バジュランギもその時は普通に英語を話していたからまったく無学というわけではないようです。嘘をつけないからペーパーテストの成績が悪かったみたいな話っぽい。

インド映画らしくダンスシーンもあり、今は敵対しているが元は同じ国だった間柄じゃないかという情もありなかなか泣かせるストーリーです。カシミール地方も印パ中の紛争地域なわけで、本作のメッセージである対立よりも和解と平和って訴えが響きます。バラモンがおそるおそるモスクに入ったり、モスクの指導者(イマーム)とバラモンの会話とか、コメディタッチでちゃかしつつ相互理解だってできることを示しています。
インドの国家としての考え方がカースト差別の否定や複数宗教の相互承認なわけでその理想をつきつめた作品と言えます。

それにしても元英連邦国家のクリケット好きは異常。ルールよくわからんのだよね。
わからなくても楽しめる作品ですが、わかったらより楽しめるかも??

TOHOフリーパスポート終了

Filed under: - dekaino @ 21:13 このエントリをはてなブックマークに追加 TOHO若鴻若腟篋のはてなBookmark被リンク数

14日で13年ぶり2回目のTOHO1ヶ月フリーパスポートの有効期間が終了しました。
今回も14作を観ることができました。前回と違うのはまだまだ未見のタイトルがたくさん残っていたということ。13年前に比べて上映作品数は増えているようです。

TOHOではやってない作品が観たいのにTOHO上映策が優先しがちになるというジレンマがつらかったです。
今後しばらくはTOHO以外の映画館にいりびたる気がします。

2019/1/14 Monday

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

Filed under: - dekaino @ 12:51 このエントリをはてなブックマークに追加 紊眼絎荅韻里呂討Bookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第14弾
こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話を観ました。副題の愛しき実話ってダサいですね。でもいい映画なのです。
本作は筋ジス患者だけどボランティアの力を借りて自立生活を貫いた鹿野氏の話です。鹿野役の大泉洋がいい味を出しています。また鹿野氏の人生のうちほんの1年ちょっとだけを切り出した構成/脚本も切れ味がすごい。
高畑充希が演じる美咲ちゃんの主観で語られるのですが、病気のことやボランティア支援のことをまったく知らないまま巻き込まれた美咲ちゃんが観客と同じ目線なので非常にわかりやすいのです。

鹿野氏の自立生活は、正直日本が一番調子が良かったバブル末期の時代だからこそ成立しえたファンタジイかもしれません。当時のフリーターって新入社員より収入多かったりしたわけで、ボランティア要員も集めやすかったのだろうなぁ。でも、鹿野氏は闘病する患者や障害者には大きな勇気を与えた人だと思います。

アリー/ スター誕生

Filed under: - dekaino @ 12:24 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪種 鴻帥取のはてなBookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第13弾
アリー/ スター誕生を観ました。ボヘミアンラプソディに続く音楽映画です。
何回も映画化されているスター誕生をレディ・ガガとブラッドリー・クーパーが主演で再びリメイクです。
ちなみにレディ・ガガの芸名はボヘミアンラプソディでも歌われていたクイーンの曲 Radio GAGAをもじってるんですよね。今シーズンの年末年始は音楽映画の当たり年です。

本作はフィクションなのでモデルになるアーティストというのはいません。ストーリーも無名の女性歌手アリーが成り上がってスターとなるシンプルなもの。その陰でアリ―をスターダムに引き上げたジャクソンが落ちぶれていく様が光と影のコントラストを描きます。
基本的に悪人は出てこない話でみんないい人。ただし人間の弱さからくる不幸な展開があるのです。

劇中の曲もいい曲ばかり。予告編で流されるshallow以外にもいい曲がたくさんあります。
ぜひ音響設備のいい劇場で鑑賞することをお勧めします。

ボヘミアン・ラプソディ

Filed under: - dekaino @ 11:58 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪潟祉純のはてなBookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第12弾
ボヘミアン・ラプソディを観ました。Queenのリードボーカルのフレディの人生をつづった作品です。ある意味そっくりさんショーでもある上演シーンは再現度が高くアツいです。
それにしても日本人はクイーンが大好き。パチンコ台にすらなるくらいだからね。本作も大ヒットロングランで、興行収入はジュラシックパークを超えたらしいです。リピーターも多数いるんだろうなぁ。

あくまでも実話を元にした再現劇で一部演出により事実と違った部分はありますが、それはそれ、細かいことを言わずに楽しむのが正しい作品です。

2019/1/13 Sunday

グリンチ(2018)

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第11弾
グリンチ(2018)を観ました。有名なクリスマスの話の絵本が原作で、イルミネーションがCGアニメ化しました。この原作絵本は有名で北米の子供なら誰でも知っているレベルだそうです。映画化も初めてではなく2000年にはジムキャリー主演の映画化がされています。
原作絵本のグリンチ
原作絵本のグリンチ

原作が有名すぎるせいか、ストーリーの進め方はかなり雑です。もうどうなるかみんな知っているでしょ?的な雑さ。特にグリンチが改心してクリスマスプレゼントをWhoの街の人に返そうと決心するあたり、まったく説得力がありません。ご都合主義過ぎる。
たしかにCGのレベルは高く、もさもさふっさふっさの毛の表現とかすごいです。ただ大人やローティーンが観るには面白い映画とは言えません。アンパンマンが好きな年齢層向けです。

そもそもグリンチって人間なの? そこからして意味不明で最後まで種明かしはされません。なぜ人語を話すのだろう? Whoの街の寛容度はペンギン村レベルと言えます。あの世界ならアラレちゃんも穏当に生活できそう。

吹替版は大泉洋ががんばってます。原語版とちょっとイメージ違うけどまあこれはこれでありかも知れません。

2019/1/2 Wednesday

ニセコイ

Filed under: - dekaino @ 11:11 このエントリをはてなブックマークに追加 祉潟い里呂討Bookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第10弾
ニセコイを観ました。ジャンプに連載していたラブコメです。原作とはちょっと違う話になっているようです。
主演は中条あやめ。中条主演のラブコメ映画はたくさんあるのですが、本作は徹底して三枚目のギャグキャラになっているあたりが新しいのです。ニセコイはいわばカボチャワインの男女逆転版で、ガサツな女子+真面目で控え目男子のラブコメ。ジャイアンがたまに少しいいことすると周囲にものすごくいい人に思われてしまう、いわゆる「ジャイアン効果」によって、たまに純情可憐な女子っぽいカケラをみせるだけでイイ女に見えてしまいますが、本質はゴリラ女って役どころです。

とにかくガサツな中条あやめって面白いんですよね。ギャグでは主役だけど恋愛シーンでは脇役みたいなノリがとてもよいです。ライバル ヒロイン女子もキレイどころが集まっています。

ですが、彼女らヒロイン勢なんかめじゃないキレイどころとして担任の教子先生がいるのです
教子先生(松本まりか)
松本まりかが演じる教子先生はあざといメガネが似合ってとてもよいです。ヒロインが霞みます。
しかし教子先生の出番はとても少ない。転校生の紹介シーンと学園祭のちょっとしたシーンでしか出てきません。出番が少ないからこそ尊いのかも? 臨海学校シーンにも出てこない。クラスの引率はしなくていいんですか? 残念ながら教子先生の水着シーンはないのです。

学園シーン、臨海学校で海のシーンと大浴場のラッキーエロシーン、学園祭の劇 ロミオとジュリエットなどフルコースに近いシーン設定で、ラブコメ映画としては満点です。
ただラストの空港で発砲しまくりとか、空港でタクシングしてる飛行機を生身の人間が追いかけるとか、ちょっとダイハード級に飛び抜けて非常識でやり過ぎのきらいがあります。

ちなみに千棘が乗っていたプライベートジェット機はたぶんセスナ社のサイテーションシリーズなのですが、これ航続距離がCJ2+で3000km、最大級のSovereignでも5200kmで日本からニューヨークなんてとても飛べないんですよね。まあ細かいこたあ気にすんな。

ジャンプ映画の中ではかなりよい出来だと思います。

2018/12/31 Monday

春待つ僕ら

Filed under: - dekaino @ 23:16 このエントリをはてなブックマークに追加 ュゅのはてなBookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第9弾
春待つ僕らを観ました。バスケ男子と悩み多き低身長童顔巨乳女子のお話です。
春待つ僕ら
いや巨乳なのは主演の土屋太鳳で、原作漫画版ではそれほど巨乳ではないようですが低身長かつ童顔なのは間違いないようです。

イケメン四天王というバスケ男子と絡むのですが、バスケって5人でやるもんだよね? なんで四天王という気はします。高校のバスケ部なので他にも部員がいるのですがストーリーに絡むのは四天王の4人だけ。つーか、他の選手は名前すら呼ばれない扱いなので非常に不自然です。当然バスケのゲーム内容については雰囲気を演出するだけでまったくバスケしてません。なんかスリーポイントがいつも成功してるねえ ぐらいなもんです。
主なテーマは本人が受け身なのにイケメン スポーツマン男子に囲まれて和気あいあいという女子の夢と、外国から帰ってきた幼馴染との再会と、イケメン男子と幼馴染のどっちを選ぶか悩んじゃう女子の夢なのです。まさに少女マンガの世界。
主人公はべつにバスケ部の女子マネをするわけでもなく、作文コンクールに打ち込む不思議なストーリー展開。
原作を相当割愛してわかりにくくなっているだけかもしれませんが、ちょっと展開についていけないところはあります。

まあいろいろわからないところはあるのですが土屋太鳳をみてるだけで許せてしまうのが不思議。少女マンガの文法的にはよくできている作品だと思います。

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER

Filed under: - dekaino @ 23:00 このエントリをはてなブックマークに追加 篁≪ゃ弱抗吾с若激с潟 FOREVERのはてなBookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第8弾
仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVERを観ました。平成仮面ライダー20作記念とのことです。
基本は現行ライダーのジオウとひとつ前のビルドの2ライダー作品がメインなのです。特に前作だと2人目以降のライダーは無視されがちなんですが、ビルドのすべてのライダーが勢ぞろい。熱いですね。特に万丈はライダーマン的に弱いのに根性で打ち破る系でアツいのです。他にも全員ではないですが過去の平成ライダーの役者の結構なメンツがそろってて豪華な感じは十分です。

時間を操作系ライダーと言えばジオウの前に電王があるのですが、本作のストーリーは電王の設定の上でメタな話が繰り広げられます。つまり、我々ライダーは実存しないテレビ番組の作り物なのではないか? とライダーが気づいたり悩んだりするわけです。ディケイド設定のように強引に次元断層とか言わないあたり、なかなか面白いです。
もちろんバトルシーンも映画だけに派手でよいです。ジオウはタイムマシンが人型ロボに変形できるので派手派手です。
ちょっと不満をいえば龍騎のミラーワールド設定は完全に無視されてますね。もうちょっと触れてあげてもいいのに。
ともかく最近のライダー映画の中ではかなり出来がいい方です。平成ライダー愛にあふれる人は必見です。

2018/12/29 Saturday

人魚の眠る家

Filed under: - dekaino @ 15:39 このエントリをはてなブックマークに追加 篋咲絎兇里呂討Bookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第7弾
人魚の眠る家を観ました。東野圭吾のミステリ小説が原作ということなんですが、これミステリではないですね。別に謎解き要素はないのです。
水の事故で脳死状態になった幼女に自発呼吸したり外からの刺激で脚や腕の筋肉を動かすようにして延命するというお話。親が障碍者用義肢のメーカーの社長だったから出来たという設定なのです。

だんだん狂っていく母役の篠原涼子と外部刺激装置の担当エンジニア役の坂口健太郎がマジで怖いんです。静かな狂気。本作はミステリではなくてホラー映画なのです。

なかなか絵作りは凝っていてラックがばんばん置いてある実験室とかなかなかのリアリティで感心しました。
でも役員が集まって社長を責める会議室はダメですね。一見豪華に見える会議室なのに椅子が安っぽいことこの上ない。レクサス乗り回してる社長をあんな安い椅子に座らせてはいけないですよ。

まぁ、なんだかんだいって臓器移植用の臓器インキュベイターと差がないと言われるとそれはそうなんですよね。
脳死娘の弟が将来父の会社を継いで、脳死児童に無料で人工自発呼吸器と四肢運動デバイスを与えて、万一意識が戻れば良し、戻らなければいい状態の臓器をもらい受ける、なんて商売始めるバッドエンド的な将来が見え隠れするのです。

かなり後味が悪い作品です。

妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS

Filed under: - dekaino @ 14:31 このエントリをはてなブックマークに追加 絋 FOREVER FRIENDSのはてなBookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第6弾
妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDSを観ました。劇場版5作目です。
手を変え品を変えいろいろなパターンをやってきた妖怪ウォッチ劇場版。今回はALWAYS三丁目の夕日路線でエンマ大王のビギニング編みたいな感じ。ちょっとヒネり過ぎてるせいか興行成績はだんだん減っているようです。
バトルシーンは気合入って派手なんですが、それだけだったらドラゴンボール超の方が面白いんだよね。ちょっと迷走している感じがあります。もっとマジメに子供ファンに向かい合うべきなんじゃないかなぁ。

シュガー・ラッシュ:オンライン

Filed under: - dekaino @ 10:14 このエントリをはてなブックマークに追加 激ャ若祉激ワ潟ゃ海里呂討Bookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第5弾
シュガー・ラッシュ:オンラインを観ました。シュガーラッシュの直接の続編です。
前作にも出ていたメジャーなゲームのキャラクターたちはもちろん本作でも出演します。ただゲームキャラとしての新キャラは少ないです。シャンクという漢(おとこ)気あふれる美女キャラをはじめとするオンラインゲームのスローターレースに登場するキャラクター達くらいかな?
それに加えて、インターネットの有名企業やそのマスコットキャラ達が実名で出てきます。もちろん広告料としてディズニーの方が金をとっているんだろうなって感じ。ここら辺のいやらしさが今風といえば今風ですね。eBayなんてストーリーの骨子なわけで、いくら金を積んでいるんでしょうねえ?!
ディズニープリンセス達
そして売りとして過去のディズニー作品のキャラたちも出てきます。特に予告編でも大活躍していたディズニープリンセスたち総登場シーンは圧巻です。あの予告編シーンは本編にもあるのですがオチが予告編とは違うんですね。ココとっても重要です。

基本ストーリーはヴァネロペのホームグランドのレースゲーム シュガーラッシュの筐体が壊れてしまったが販売元の会社はもう倒産していて部品調達できる見込みがなく、このままじゃ廃棄されてしまう。なんとかして部品をゲットしなくては!! って感じです。インターネットのオークションサイト(eBay)で部品は見つかったがそれを買うお金をゲームキャラは盛ってないんだ どうしよう?! って話なのです。
正直、あれだけAIとしてキャラが立っていればクラウドソーシングサイトでいくらでも稼げる仕事が見つかりそうですけどね。つーか、もうそうやっておカネ稼いでるゲームキャラとかいるのかも知れないですね。

前向きに生きる女性キャラ、友情と自分のなりたい将来像との板挟み、みたいな最近のディズニープリンセス像そのままの悩みをもつヴァネロペがとてもいじらしいです。まさに本作は女児向けの映画として高品質なディズニー作品と言えるでしょう。

2018/12/24 Monday

ういらぶ。

Filed under: - dekaino @ 10:11 このエントリをはてなブックマークに追加 吟のはてなBookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第4弾
ういらぶ。を観ました。「ういらぶ。-初々しい恋のおはなし-」という少女漫画が原作らしいのですがもちろん読んでません。

ラブストーリーとしては非常に薄っぺらいです。原作掲載誌のSho-Comiって昔の少女コミック? 小学生向けの雑誌なのかな?

世間一般的にはジャニーズタレント映画されていてそれは間違ってはいないのですが、脇役も豪華です。ヒロインのお友達は、みみより情報の玉城ティナは姉御肌のお姉さんタイプを演じてます。ヒロイン恋人役のお友達は、仮面ライダーゴーストのタコ焼王子アランを演じてお母様方のハートをわしづかみにした磯村勇斗ですよ。

ゆるゆると高校生活が描写されます。学園もののドラマとしては映画だけあって気合入ってます。
ただ残念なのは夏休みの海水浴シーンがないことですね。山荘行って星を観るとかもいいけどやっぱ海に行ってよ、せっかくの映画なんだからね。

2018/12/23 Sunday

ドラゴンボール超 ブロリー

Filed under: - dekaino @ 11:36 このエントリをはてなブックマークに追加 眼潟若莇 爾里呂討Bookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第3弾
ドラゴンボール超 ブロリーを観ました。新キャラ ブロリーの誕生譚です。
ブロリーはサイヤ人ですが赤子の頃ベジータ王子にまさる素質を持っていたせいで辺境の星に飛ばされてそこで育ったという経歴。厳しい環境で育ったサイヤ人はスゴイ的な発想です。
なんたってスーパーサイヤ人にならなくてもスーパーサイヤ人ゴッドになった悟空とベジータと互角に戦えるのです。
とにかく派手な戦いシーンだらけでお子様大喜びでしょう。ブロリーはまだまだ強くなりそうですし、ドラゴンボールサーガはまだまだ続くのです。

パッドマン 5億人の女性を救った男

Filed under: - dekaino @ 10:34 このエントリをはてなブックマークに追加 潟5篋冴絅恰сc靴里呂討Bookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第2弾
パッドマン 5億人の女性を救った男を観ました。女性用生理用品をインドに広めた男の話です。ただし実話が元の作品ですが脚色はものすごく入っているようです。
本作はインド映画なんだけどインド映画ではない。なぜならエンディングのタイトルバックで役者総出演で踊り狂わないから。国外 とくに北米の観客を対象にした映画という感じです。もちろん歌と踊りのシーンがまったくないわけではないのですがかなり従です。

誤解されがちですが本作は古い因習を非難して西洋の開けた思想を啓蒙する話ではありません。西洋資本主義的な利潤追求の姿勢も同じく批判しているのです。理想はお金儲けではなく多数の貧しい女性への救済なのです。
ここらへんがインドっぽいと言えばインドっぽいです。日本人にわかりやすく例えるならば「徳が高い」人間を大衆は尊敬するし、困難なことだけれども自分もそのような人間に(可能なら)なりたいという心情です。

主人公のラクシュミは古い教えを守る共同体で生まれ育ち、教育はなく英語も話せませんが、機械いじりが得意という設定です。劇中では北インドの話になっていますが本当のモデルは南インド タミルナドゥ州の機織りカースト共同体で生まれ育った男だそうです。織物に慣れ親しんだ環境だからこそ生理用ナプキンを自前で安く作るという発想が出たのでしょうね。

当然男が女性の生理用品に関わるなんてと社会的に拒絶され共同体を追い出されてしまうのですが、現代インドは懐が広くそういうカースト外からもなり上げれるようになっているんですね。本作ではシーク教徒の教授やその娘がラクシュミの理念と発明した機械に共感して引き上げてくれます。
シーク教徒といってもほぽワールドワイドな資本主義てき思想を持っている父娘は、ラクシュミの発明を特許にして大儲けしようとの勧誘しますが、ラクシュミは応じません。そんなことをしたら貧しい女性たちが買える値段で提供できなくなってしまう。大切なのは自分の儲けより人々の救済だと。いやー徳が高いですね。

さりげなく演出されますが、父娘はワインは飲むし鶏肉を食べますが、ラクシュミは菜食主義で酒もやりません。共同体から追放されても戒律を守っているわけですね。ここらへん徳の高い人になりたい気持ち、欲求が見え隠れします。そしてクライマックスが国連本部で演説。つたないブロークン英語で自分の主張する姿に、国連に集まった賢い人々が大感動しちゃいます。世界におけるインドの立ち位置の縮図みたいな話です。

くるみ割り人形と秘密の王国

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第1弾
くるみ割り人形と秘密の王国を観ました。ディズニー製作の実写映画です。
言わずと知れた有名なバレー演目でチャイコフスキー作曲の楽曲が有名な作品。ディズニー風にアレンジしてあります。
最初のセリフから気になったのですが、みんな発音がイギリスくさい。Candleをカンドルと言ってるなーと思ってたらやはりというかロンドンでの話って設定に脚色されていました。おおもとの原作童話ではドイツだかオーストラリアあたりの貴族の家の話だし、バレーならロシアあたりの話になりそうだが、これまたなぜロンドン??

まあいま貴族制が残ってる国ってヨーロッパではUKくらいしかないですからね。そういう意味では21世紀的な脚色です。
クララ役のマッケンジー=フォイ
主役のクララ役のマッケンジー=フォイがとにかくかわいい。本作のうりはこれです。これ以外にないとも言えます。
今風の作品らしくドロッセルマイヤー伯父様もくるみ割り人形の兵隊も黒人になってます。まあいまどき全員白人というのは子供向け映画では無理なんでしょう。

正直北米では受けは悪いようです。自分個人的には楽しめましたが本作は原典のバレー作品を知っていないと楽しめない構造になってます。曲とかもちゃんと原曲を今風に解釈してアレンジされているわけでそこの違いを楽しむ的な作品になってます。
つまり、子供が観てもつまらないのです。わけがわからないでしょう。ディズニーのクリスマス映画としては致命的ですね、子供に観せるなら同じディズニーでもシュガーラッシュの方がいいですよ。
または昔のサンリオの人形劇のくるみ割り人形がおすすめです →2019年正月休みはGyaoで無料配信しているそうです。

TOHO1ヶ月フリーパスポート ふたたび

Filed under: - dekaino @ 9:21 このエントリをはてなブックマークに追加 TOHO1倶若鴻若 泣海里呂討Bookmark被リンク数

TOHO1ヶ月フリーパスポートをゲットしました。13年ぶり2回目になります。
TOHOシネマズ1ヶ月フリーパス 表
TOHOシネマズ1ヶ月フリーパス 裏

シネマイレージの6000マイルで1ヶ月フリーパス特典は2019年末で終了することが予告されています。
マイル交換特典「1ヶ月フリーパスポート」取扱い終了のお知らせ
そのため今回が最後のフリーパスになるでしょう。

パスポート証 13年前は顔写真入りでしたが、今回は非常にシンプル。シネマイレージカードとこのパスポート証両方を劇場窓口に出すと無料チケットを発行してもらえます。ネットでの発行は不可なのです。
前回のフリーパスでは14本の映画を観ました。今回は何本行くかな?

2018/12/16 Sunday

かぞくいろ−RAILWAYS わたしたちの出発−

Filed under: - dekaino @ 17:02 このエントリをはてなブックマークに追加 RAILWAYS <榊財のはてなBookmark被リンク数

かぞくいろ−RAILWAYS わたしたちの出発−を観ました。RAILWAYSシリーズの第三弾だそうです。有村架純とか桜庭ななみが出演しています。

RAILWAYSというだけあって本作も鉄道車両の運転士の話です。有村架純が第三セクターの肥薩おれんじ鉄道に入社して運転士の免許を取得して一人前の運転士になるまでが基本のストーリーラインです。
ですが、8割は不幸な話、残り2割は不幸と不幸の間の晴れ間って感じのなかなか世知辛いストーリーなのです。
これでもリアルに比べればまだフィクション補正が働いている感じで、マジで地方でシングルマザーが生きていくのはつらさの連続なんですよね。リアルなら狭い人間関係であっという間に個人情報が噂で地域に広まってしまうと思うし、コブ付きの若い後家さんがいるなんて話が広まったら、ろくでもない中年独身男の突撃を受けまくる気がします。有村架純が中年独資男の突撃受けまくったらそれだけで映画になりそうだけどね。

とにかく脚本の出来がよくて素晴らしい。演出も抑え気味でいい感じです。
ただね、固定電話で留守電鹿でなくて連絡つかないときは、電報使うといいと思うんですよ。住所さえわかっていればほとんどの場合連絡つきます。

いろんな問題があっても負けずに生きていく人を応援したくなる映画です。

2018/12/15 Saturday

機動戦士ガンダムナラティブ

Filed under: - dekaino @ 13:52 このエントリをはてなブックマークに追加 罘紕潟cのはてなBookmark被リンク数

機動戦士ガンダムナラティブを観ました。悲しいかな 福井原作脚本だとわかっていても劇場に足を運んでしまうのです。
ガンダムUCの福井ワールドの続編になります。

正直、ガンダム世界としての設定は壊れています。大量のヘリウム3タンクを臨界爆発させるだけで地球圏全体破滅の危機になるんなら、木星船団牛耳ってるシロッコはひとり勝ちなわけでありえない。それ以前にヘリウム超臨界で人間世界に脅威を与えられるならジオン公国は負けないよね。コロニー落としなんかいらないよね。ミノフスキー粒子による電波誘導兵器の無効化・有視界戦闘の必然って世界観が台無しなのです。

これはガンダムではない別物語として考えればまあつまらなくはないのですが、だからと言って面白いわけでもない月並みなSFドラマに過ぎないわけです。センス・オブ・ワンダーに欠けるんだよッ

最後に閃光のハサウェイ三部作の宣伝が入るのですが、また福井脚本だったらいやだなぁ。
商業作家として売れるものを書く実力はあるのだけど、製作されたものは客は呼べても面白くないというのが残念。
このままだとガンダムもオワコンになっちゃうよ!?

外伝/外典として割り切って楽しむくらいがちょうどよい鑑賞姿勢だと思います。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

Filed under: - dekaino @ 13:24 このエントリをはてなブックマークに追加 <潟帥鴻c祉若鴻藥薛羈篏帥茯のはてなBookmark被リンク数

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生を観ました。前回の魔法使いの旅の続編になります。
年代は前作の直後の1927年。第一次世界大戦と第二次世界大戦の谷間。日本では大正から昭和に元号が変わった頃のお話になります。いきなり舞台がヨーロッパはパリになります。え? 新大陸の魔法使いっていうのが新機軸じゃなかったの?! もう新大陸の魔法ネタが尽きたのでしょうか?? しかもホグワーツとか若いダンブルドアとか出てきちゃいます。

しかも続き物としてまだまだ続編作る気満々の演出です。間違いなくWW2でナチスドイツがロンドンを空襲したり、逆に連合国軍がドレスデンを空襲したりする場面の裏側の魔法戦争をやるつもり満々です。
とにかく悪者を作らなきゃって感じで本作でこれから続くシリーズ長編のラスボスとなりうる人物の誕生秘話が語られます。

ファンタジックビーストというくらいで魔法の獣がでてきます。本作では中国は奇書 山海経に出ている騶吾(すうご)。なんか足が速いネコ科系のトラっぽい巨獣です。金属でできたでんでん太鼓であやすことができるらしいです。うまく慣らして乗りこなせば超高速で移動できて大変便利のようです。

蛇に変身できるインドネシア出身の少女ってのがいかにも東アジア系の容貌でみたことあるなぁと思ったら、韓国アイドルのスヒョンですね。ハリウッド映画のレギュラー役 すごい出世ですね。

なんだかんだで獣をうまく使いこなしながら敵を追いかけ戦った結果、主要キャラも味方の敵に分かれてしまってこれからどうなるの? ニュートとティナの恋の行方は? みたいな引きで映画は終わってしまいます。
つーことで、戦いはまだまだ続くのだ。次回作に乞うご期待なのです。

2018/12/8 Saturday

ギャングース

Filed under: - dekaino @ 6:31 このエントリをはてなブックマークに追加 c潟違若垢里呂討Bookmark被リンク数

ギャングースを観ました。モーニングでかつて連載されていた完結済のマンガが原作です。

原作はとても長いので映画の尺に合わせてかなり脚色されていますが、スタート時のキャラの基本設定は同じです。少年院の中でもカーストが低かった3人が出院後につるんで、タタキをやるという話。タタキとは犯罪がらみの事業、たとえばオレオレ詐欺の業者をターゲットにした窃盗のこと。被害者も犯罪素がらみなので警察に被害届を出せないわけです。

よくあるピカレスクモノと違うのは主人公たち3人は、ハイテクに詳しい、知略にたけてる、車両泥棒/運転が上手いなどの特技を持つものの、腕っぷしはからきし弱いこと。たしかに少年院では下層カーストになるだろうってほどにとことん弱い。若いのにいい年したおっさんにさえ負けてしまうわけです。ここらへんのシビアさが新鮮と言えば新鮮です。

最後の決着は原作とはだいぶ違う感じですが、まあ映画としてはいい終わらせ方だと思いました。まだ続編だって作れそうな感じだし。トータルで出来は悪くない方だと思う映画なのですが、本作は木下ブランドで、既存の企画会社とかテレビ局とか参画してないので、徹底的にプロモーションが足りない。誰もこんな映画やってるの知らんわけです。連載誌モーニングの講談社もこの映画の扱いはかなり軽い感じ。よって客の入りはガラガラの様子。続編は夢のまた夢のようです。きっとDVD化だかネット配信されたら口コミで評価が上がっていく系の作品だと思います。

河原での長回しのシーンとか俳優もいいしよくできてると思うんだけど、全然話題に上らないよね。ちょっと残念でもったいない映画です。

2018/12/2 Sunday

フリクリ プログレ

Filed under: - dekaino @ 21:57 このエントリをはてなブックマークに追加 違のはてなBookmark被リンク数

フリクリ プログレを観ました。フリクリ オルタナの続編かつ決着作となります。

前作と関係あるようなないようなよくわからない感じではありますが、決着はつきます。着くんだけどまだまだ戦いは続くぜ的な終わり方ですね。劇場版らしくアクションシーンてんこ盛りです。
勢いだけかもしれないけど、まあまあ楽しめるんじゃないかと思います。

2018/12/1 Saturday

ハード・コア

Filed under: - dekaino @ 15:29 このエントリをはてなブックマークに追加 若祉潟△里呂討Bookmark被リンク数

ハード・コアを観ました。コミックビームの連載漫画「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」の映画化ですが、原作漫画は未読です。ただし漫画の原作がつい先日亡くなった狩撫麻礼なんですね。これはちょっと期待です。
ロボ男とゆかいな仲間たち
すごいクラシックなロボット君がいますね。通称ロボ男、ミカドロイドみたいな旧日本軍の秘密兵器かと思えば、実は漁師演算回路が組み込まれたプリンストン高等研究所製の超最先端のロボットらしいのですよ。
狩撫麻礼作品のキャラらしい人間らしいいかにも七ロボットなのですよ。狩撫麻礼ロボと言えばア・ホーマンス。これは原作も映画も両方観ましたよ。そこら辺を彷彿とさせる1980年代っぽいお話なのです。
社会から疎外された人たちのドタバタコメディですが、佐藤健演じる弟の左近だけがギリギリ一般社会に居場所があってそこがまた面白い狩撫麻礼節となっているわけです。

狩撫麻礼ファンなら一見の価値がある作品です。

華氏119

Filed under: - dekaino @ 7:24 このエントリをはてなブックマークに追加 羂119のはてなBookmark被リンク数

華氏119を観ました。マイケルムーア監督のドキュメンタリー映画です。原題はFAHRENHEIT11/9です。11/9は中間選挙の投票日11月9日を意味しています。
トランプが大統領になったヒラリークリントンvsドナルドトランプの大統領選の様子から2年間弱の施政について淡々と説明します。
一番怖いのはフリント市の民営化された水事業の話。健康被害が出るほどの低品質な水に市民が苦しめられます。なぜかGEの工場にだけは洗浄水として従来と変わらない高品質な水を供給している事実。そしてそれを追認するようなオバマ大統領(当時)などが紹介されます。
最後にそれらの現政権と戦う反対運動のリーダーや連邦議員選に新たに立候補する候補などの話。映画の中では選挙の結果は出ていませんが、2018年中間選挙では初のムスリム女性の候補としてイルハン・オマル氏とラシダ・タリーブ氏が当選したし、下院は民主党が多数をとりました。
日本ではなぜか中間選挙後に公開となった映画ですが、日本ではあまり報道されていない内容なので、ドキュメンタリ映画としてまあまあ楽しめると思います。

2018/11/23 Friday

ヴェノム

Filed under: - dekaino @ 7:30 このエントリをはてなブックマークに追加 眼сのはてなBookmark被リンク数

ヴェノムを観ました。マーベルコミックのヒーローものです。
コイツもともとはスパイダーマンのスーツの高級版が暴走して自意識もって他の装着者にとりつくヴィラン(悪役)って設定だったはずなのに、いつのまにかヒーロー枠に入ってるんですね。ヴェノム(毒)って名前ももともとは蜘蛛の毒って意味だったと思います。
でも見た目は悪の黒いスパイダーマンの頃の面影が思いっきり残ってます。

本作の中ではまったくスパイダーマンとの絡みはなし。いきなりジャーナリストにとりついて大暴れ。マジで単独ヒーローやってます。敵は同族。相手も起業家の大金持ちに寄生して、同族を対流に地球に呼んで征服しようとたくらみます。

意思を持った強殖装甲ガイバーみたいなやつですね。単体では地球環境では長く生きられず、地球の生物と共生(寄生)する必要があるって設定。人間にとりつくよりゴリラとかライオンとかにとりついた方が強そうだけどな。
腹はすくようでもっぱら肉を食べているようです。たまに悪人も食べるっぽい。

先日亡くなった故スタンリーのカメオ出演は犬の散歩する老人。なかなかいい役でした。合掌

2018/11/17 Saturday

GODZILLA 星を喰う者

Filed under: - dekaino @ 11:46 このエントリをはてなブックマークに追加 GODZILLA 違のはてなBookmark被リンク数

GODZILLA 星を喰う者を観ました。三部作の完結編です。完結はする、完結はするといったが、東宝怪獣総出演という夢は果たされないのです。
つーか思いっ切り伏線があったモスラでさえチラっと出ただけ。せっかく双子がいるのに双子ともスラガ絡まないなんて、嘘だと言ってよバァーニィィィ。

まあ、最凶の怪獣であるヤツ キングギ〇ラさんは出るんですよ。キングなしの〇ドラさんとしてね。
でもあれはどうなのかなー。あそこまで正々堂々としてないギドラは初めてですね。首が3つあって金色ってとこ以外何も会ってない!!!
第1作目のゴジラを倒すんだッッッって気概がもう残されていないし、ゴシラさんも気が抜けたのか腑抜けてます。
もうちょっと、みんなしっかりやってよー

要は核兵器とか使いだしたヒューマノイドはゴジラに滅ぼされる運命ってことなんですね。
異星人たちもみんな同じ穴の狢なんですね。すべて無駄でした。確かに完結させるしかない。続けようがありません。

宗教は人を救わない。本作の教訓はソコなんだと思います。

ANEMONE/交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション

Filed under: - dekaino @ 11:22 このエントリをはてなブックマークに追加 ANEMONE/篋ら粋膀祉潟ゃャ若激с海里呂討Bookmark被リンク数

ANEMONE/交響詩篇エウレカセブンハイエボリューションを観ました。ハイエボリューション1の続編で三部作の2作目という建前ですが、全然続編ではありません。
続編ではないですがタイトル通りアネモネが主役であり、アネモネとエウレカが和解するまでを丁寧に描写していく話なのです。

はっきり言って本作を観る前に1作目を観る必要はありません
仮面ライダー ジオウとかディケイドを観る前に他の平成ライダーを観ておく必要がないのと同じです。(むしろディケイドの前にはGAROのGOLD STORMや神牙は観ておいた方がいい)
観ておいても大して役には立ちません。それくらい全然続きじゃないというか、過去すべてをまきこんで夢オチレベルの大転換をしてしまうのです。

壮大な夢オチ 奇面組を超えています。つーか、ホランドの兄で金枝篇の本もってた中佐だか大佐がヤバいことになってた。
ドミニクが人間じゃなくなってた。逆にアネモネが真人間っぽかった。

ハイエボリューション1が常識的なリブートなら、本作はルール違反のちゃぶ台返し級のリブートです。
三部作が パチンコ素材+資金集め用なんちゃってフイルム + 前後編作 になる勢いです。
もう関連がないオムニバス三部作でもいいのかもしれないですね。
尺が短く熱量が集中していたのはとてもよかったです。

正直3作目がどうなるのが全然わかりません。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第六章 回生篇

Filed under: - dekaino @ 11:14 このエントリをはてなブックマークに追加 絎絎ゃ2202 紕/膃腴 膀のはてなBookmark被リンク数

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第六章 回生篇を観ました。白色彗星ガトランティスの謎が明かされていきます。
ズオウ大帝は「やはり愛は必要だ」とか言い出すし、地球の人工知能はダメダメだし、よくわからん展開です。
そもそもミツバチとかほとんどの個体が世有性生殖しない種だっているわけだから、子供を作れないから愛がないというのも変な話で、空から降ってきたお題にむりやり理屈こねて話をこじつけているような印象しか感じません。

強いてほめるなら、息子の難病のために地球を裏切った加藤の葛藤のくだりはまあまあ面白かったです。でもヤマトでやらなくてもいいよね、コレ。

まあいろいろあってガトランティス種族の生まれた秘密が明かされて、倒す方法もわかったってところが今回はおしまい。

2018/11/11 Sunday

薄墨桜 -GARO-

Filed under: - dekaino @ 20:40 このエントリをはてなブックマークに追加 紜罅 -GARO-のはてなBookmark被リンク数

薄墨桜 -GARO-を観ました。アニメの牙狼テレビシリーズ紅蓮ノ月の外伝的なお話です。
平安時代の藤原道長が権勢を誇っていた時代の平安京が舞台です。そこで菅原道真の怨霊がなんとかって事件が起こるというストーリー。雷吼が自力で鎧を召喚できていたので時間軸はテレビシリーズの後日談なのでしょう。

やはりパチンコ台の動画素材のためもあったがんがん絵が動きます。作画レベルは高い。公開時期的に季節外れですがサクラがとても美しいです。菅公ものといえば梅なんですが桜も菅公と縁深い木なんだそうです。
そして道長の俗物っぷりもすごいです。かなりの陰我にまみれていそうですがなぜかホラー化はしない。俗物のエリートみたいな存在です。本作は道長のクソっぷりを楽しむのが正しい鑑賞法かもしれません。

2018/11/4 Sunday

億男

Filed under: - dekaino @ 22:46 このエントリをはてなブックマークに追加 靴里呂討Bookmark被リンク数

億男を観ました。ヒット作連発のプロデューサー川村元気が書いた小説を原作にした映画です。
いきなり大金をゲットしたり、映画にそのカネを突っ込んだりした実体験があるのだから、リアルな話なのかなと思ったらそうでもない。いかにも寓話的な映画です。

宝くじで3億円あてた男が豪勢にお祝いパーティーをした次の日、そのカネは影も形もなく…って 落語の芝浜をベースにした物語。カネを持ち逃げしたと思われる失踪した友人を探すため、金持ちの人といろいろ話してまわる過程でおカネの怖さや恐ろしさを見聞きしていく。カネさえあれば別居中の妻と子供が返ってくると信じている主人公もなにやら悟っていく、という話なのです。

でもね、ラストシーンで戻ってきたおカネを使って子供にプレゼントって違うよね!? ちゃんとまじめに働いた金でプレゼント買わないと意味ないよね? 結局何もわかってないよねって バッドエンドなのが新しいかもしれません。

序盤の大盤振る舞いの宝くじ当選したぜパーティが、モテキ的なお祭り騒ぎで、この手のシーンが好きな人は楽しめるかもしれません。モロッコロケとか風景は綺麗だけど、あまりいいシーンとは思えなかったです。おカネかけてこれじゃあなあ。
カネは怖いんだよとか説教いう前に、映画が当たったらちゃんと現場のスタッフにも分け前回るような仕組み考えた方がいいんじゃないかと思います。

旅猫リポート

Filed under: - dekaino @ 19:27 このエントリをはてなブックマークに追加 若のはてなBookmark被リンク数

旅猫リポートを観ました。ベストセラー小説の映画化とのことですが原作は読んでいません。
基本的にイイ人である主人公さとるが飼い猫ナナを手放す必要が出てきて、里親探しのために学生時代の友人の家を旅してまわるというようなお話。手放す理由というのが実は…というアリガチな話ではあるのですが、不幸の上にさらに不幸が積み重なるような人生と、それなのに妙にイイ人だというあたり、不思議なお話です。

動物同士では会話できるような設定で、演技する動物に俳優がアフレコで声をあてる演出がされています。一番出番が多いナナの声は高畑充希が演じますが、高畑本人は画面では出てきません。

高校時代の同級生を広瀬アリスが演じます。さとるが旅している時間軸では同じ同級生と結婚してペンションをやっているのですが、回想シーンにブレザー制服を着て出てきます。広瀬アリスが女子高生の格好していると本当に風俗嬢っぽくて、マジメな芝居をしているのについつい笑ってしまいます。色気過剰ですね。
高校一年生って設定ですが…
これ高校一年生の時の回想シーンなんですが

ペンション経営の若夫婦(小梨)
そしてペンション経営の若夫婦(子なし)
ペンション経営の子なし夫婦の若妻としてはバッチリです。宿泊客がいない夜は頑張ってるんだろうなぁって感じです。

就職後の職場の友人や、先輩や後輩が出てこないのはちょっと不自然ですが、原作もそうなっているのかな??
出てくる友人がみんな子なしなのは猫の里親探しだからってのは納得なんですが、だったら葬式には子供がいる友人が来てもよさそうなんですけどね。まぁいろいろ製作上の事情があるのかな? 名前通りいろいろな土地でロケしてるんで、そんなに予算が少ないようにも思えない映画なんですけどね。

宇宙の法 -黎明編-

Filed under: - dekaino @ 16:46 このエントリをはてなブックマークに追加 絎絎羈 -藥膩-のはてなBookmark被リンク数

宇宙の法 -黎明編-を観ました。恒例の幸福の科学映画の新作です。3年前に投げっぱなしかと思ったUFO学園の秘密のまさかの続編です。

前作の主人公たちもナスカ学園を卒業するのが間近になり、そろそろ進路を決めなければいけないねって頃合いでまた事件が起きるという流れなのですが、正直前作に比べていまいちです。
前作は、信者じゃない人を入信勧誘する意図があったのか、導入部が非常にわかりやすくてとっつきやすい。それに対して本作は完全に新参者を突き放しています。前作みてきてるのは当然って作りで、初見だと思いっ切り置いてけぼりにされます。そもそもの設定がわからんもんね。
それでいて前作とはテーマが相当に変化しています。敵性種族であるレプタリアンとでも和解できて共存できるんだぜってことになります。風向きが変わりすぎだぜ。それよりも身内の裏切り者に気をつけろという警告を鳴らすようなストーリーなのです。

つまり、千眼美子がレプタリアンのつんでれ姫としてほぼヒロイン役として主人公と淡い恋中になる反面、味方戦士のタイラが闇落ちして敵に寝返ってしまうのです。
千眼美子がノリノリで演技するツンデレ姫ザムザ(左)
教祖大川隆法が若い信者と浮気して離婚したり、実写映画を撮りまくってた長男が離反したり、教団もいろいろお家騒動があるようなんですが、そこら辺の事情が出ているのかもしれません。

銀河万丈が出演してないのもつまらなかったです。今回の敵は村瀬歩がやっているのです。幸福の科学映画も世代交代だなぁ
メーテルもどきの人とかまったく存在感なくなってるし、3億3千万年前の地球に人がいるのは別としても、シナリオが一本道でサイドエピソードもないのにだらだら120分はきつく、映画としての出来はよくありません。

続編が出るのかたいへん疑問です。

2018/10/27 Saturday

日日是好日

Filed under: - dekaino @ 11:47 このエントリをはてなブックマークに追加 ユユ絅醇イ里呂討Bookmark被リンク数

日日是好日を観ました。ひび ではなく にちにちコレこうじつ と読むようです。これが最後の出演作となった樹木希林が演じるお茶の師匠が言ってました。前半の日と最後の日の読み方違うあたり日本語って難しいですね。

お茶を習う日常を淡々と描写していきます。主役は黒木華、そして一緒にお茶を習う従姉妹の多部未華子がとても愛らしいです。残念ながら多部未華子は前半にしか出てきません。山下美月もどでかくクレジットされていますが、女子高生のお茶の生徒役として本当に一瞬だけ出てきます。クレジット詐欺だ。

原作はエッセイ作家の森下典子。実録エッセイなのですが、本当に都合がいいことしか書いてない感じでそれは本作でも同じです。いきなり長年つきあった婚約者に裏切られたとか前振りまったくなく出てきたりします。そのくせ婚約破棄の1年後には別の男を作っていたり、都合がいいです。本作では黒木華が演じているのでマジメ系の女性かなと思いますが、実際はその頃の森下典子は週刊誌の潜入ルポライター(家田荘子風?)やってたわけでむしろ不マジメの頂点なんですよね。

まあ原作は別として本作ではマジメな主人公が四半世紀も淡々とお茶を続けてなにか感じることがあったのかもなぁという境地に達してくらいで盛り上がりもなく終わります。ドラマは父の死くらいですかね。
ロケ地は三渓園とか江の島が見える海岸とか神奈川県ばっかりです。相鉄線のそうにゃん多数確認できる希少な映画です。
そうにゃん

ルイスと不思議の時計

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ルイスと不思議の時計を観ました。原題は"THE HOUSE WITH A CLOCK IN ITS WALLS” 直訳すると「壁の中に時計がある家」。日本でのプロモーションでは魔法使いモノのような宣伝でしたが、実はタイトルからわかるようにお化け屋敷モノの映画なのです。
あくまでも屋敷の前の住人がマジックショーで全米をドサまわりしていたマジシャン夫婦、そして今の住民がそのマジシャン業のパートナーをやっていた友人、隣人はパリでマジックショーをやっていた女性といった感じ。
ただし、マジシャンと言ってもトリックだけではなくてオカルトな魔法も使います。つーかそっちがメインです。そういう意味では魔法使いの戦い映画と言ってもまあまあ間違ってはいないのです。

時代設定は第二次世界大戦が終わってから6年後くらいの時代、両親を事故で亡くした少年が母の兄つまり伯父を頼ってきた遠距離バスにのってきたら、伯父が住んでいた家はお化け屋敷だったいう導入です。
アメリカが一番調子こいてた黄金期の話なのですが、当時はやっていた音楽が流れるわけでもなく当時の流行風俗画描かれるわけでもなく、いまいちそのあたりコンセプト不明です。少年の学校シーンも本当にそれいるの?って話。
変わり者でもいいじゃないか スクールカーストに負けるな 的な話だったら舞台は現代にすべきだったと思います。
当時最大のメディのはずのラヂオが出てこないのが最大の不満です。

とはいえ、ハリーポッター系の魔法映画だと思えばまあまあの出来ではあります。
黒幕はまさかのアザゼルさん。某作品のせいでダメ悪魔のように思われてますが、一応旧約聖書にも出てくる由緒正しき悪魔なんで舐めんなよ。

イコライザー2

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イコライザー2を観ました。イコライザーの続編です。前作ではホームセンターのバイト店員だった主人公が今度はユーバーみたいなスマホで呼べるキャブ(タクシー)の運転手をやってます。
前作ではホームセンターの商品を使って鷹の爪のレオナルド博士のごとく戦っていたので、今回はタクシーを使うのかと思いきや、別に車両を大活用というわけでもないのでした。ただしブルーカラー職の黒人という見かけなのに、頭が切れて格闘術もすごいという基本設定は変わりません。ここらのギャップがたまらない魅力なのです。

今回は麻薬密売の手先をやっている若者を構成させるストーリーとCIA時代の元同僚との絡みの話が並行して進められ、ハリケーン上陸でそこらの話が統合されたりして、いろいろ盛沢山、アクションシーン満載です。
冒頭の東欧を走る長距離列車のアクションシーンもなかなかのもの。やはりヨーロッパの豪華列車っていいよねえ。

日本ではあまり注目されていませんが、続編が作られるだけあって良質なアクション映画です。

2018/10/25 Thursday

CRAZY RICH ASIANS

Filed under: - dekaino @ 6:46 このエントリをはてなブックマークに追加 CRAZY RICH ASIANS のはてなBookmark被リンク数

CRAZY RICH ASIANSを観ました。邦題はクレイジー・リッチ!です。ハリウッド映画なのになの画がある役はすべて東洋人(というか華人)というエポックメイキングな映画です。
古くから中国からは華僑として多くの人材が世界中に移住していたわけですが、移住した華僑たちがすべて同じアイデンティティを持っているわけではなく、彼らの中でも差異がありカルチャーショックもあるというお話です。
つまり、アメリカに渡った華僑の子孫で今は中華系のアメリカ人となった人はいまだに中国語を話すことができても東南アジアに渡った祖先の伝統を維持している旧家の華僑とはかなり違った文化に属するということです。

ストーリーは知り合った庶民っぽい男と結婚しようと思ったら実は彼は大金持ちの一人息子だった! というありがちと言えばありがちなシンデレラストーリーです。アメリカニューヨークの華人社会の中で決して低くない、むしろ上流の大学教授(パーマネント職!)の地位にあるレイチェル朱がフィアンセのニック楊の実家があるシンガポールに行って親にあいさつしようとしたらシンガポールで一番古い大金持ちの家だったのです。

シンガポールは華僑が建国した国ですが、その華僑中で最古参級の楊家を差配するニックの母のエレノア、もしニックと結婚したら姑となるわけですが、彼女が結婚には大反対! さぁどうしようと話が進みます。
楊家は華僑で北京語と英語を解しますが、おそらく客家語を使う一族。呉さんはWuではなくGouとつづられるわけです。それでいてセレブの奥様を集めて新約聖書の読み合わせ勉強会をやっていて宗教的には華僑の伝統宗教(儒教/道教)にこだわっているわけでもない。でも儒教的な家を守るという意識は強いのです。アメリカ人で合理的なゲーム理論を大学で教えるレイチェルとあらゆる場面でことごとく衝突します。
それとは別に大金持ちの桁は図桁贅沢な生活シーンもとても面白い。

出演者はほとんど東洋人で、ハリウッド映画でよく見かける人も多く出ています。たとえば姑のエレノア役はスタートレックディカバリのジョージャウ船長や並行世界のテラン帝国皇帝を演じるミシェル=ヨーです。

21世紀のハリウッド映画シーンを象徴する作品だと思います。

2018/10/24 Wednesday

3D彼女リアルガール

Filed under: - dekaino @ 6:53 このエントリをはてなブックマークに追加 3D綵弱コ≪若のはてなBookmark被リンク数

3D彼女リアルガールを観ました。少女マンガが原作です。
前半は完全な学園もので映画らしくお金をかけた学園セットがよくできています。
主人公の男つっつんはオタクで脳内妄想で2次元キャラの女性が見えて会話もできます。南くんの恋人的なシチュエーションです。基本的にギャグが多いラブコメ路善なのですが、そこはかとなく死の病の臭いがする不穏な雰囲気があり、後半で急速に怖い展開になります。
むりやりなストーリーを強引な演出で展開するあたりがとても韓国映画/ドラマっぽくて新しいと言えば新しいです。いきなり億万長者の御曹司が出てくる系の有り得ない突飛な展開、でも少女マンガにありがちな話ではあります。

おそらく終盤ではもはや処女と童貞ではない(つっつんはもしかしたらまだ童貞かも? 2次元キャラ見えてたし)ふたりですが、非常に少女マンガくさい選択をしてフィナーレ。おとぎ話なラブストーリーです。中条あやめがノリノリで演じています。

2018/10/14 Sunday

散り椿

Filed under: - dekaino @ 9:43 このエントリをはてなブックマークに追加 c罎燭里呂討Bookmark被リンク数

散り椿を観ました。気合いの入った時代劇映画です。風景にも気を使っています。
ストーリーはよくある家老が悪役の藩政汚職ものです。若い頃に同じ道場で修行した同門の友情と親戚づきあいと黒木華演じるいかず後家の秘めた思いが交錯するドラマです。剣戟シーンがとにかく今風でかっこいいです。悪家老の奥田瑛二も本気で悪そうでいいですね。

時代劇チャンネルが儲かってるのがよくわかる映画です。

2018/10/10 Wednesday

若おかみは小学生!

Filed under: - dekaino @ 7:14 このエントリをはてなブックマークに追加 ャ帥絨鎕!のはてなBookmark被リンク数

若おかみは小学生!を観ました。ロングセラーの児童文学が原作です。最近テレビアニメ化もされていたらしいです。原作もテレビアニメも未見です。

本作はDLE制作なんですね。あのフラッシュアニメのDLEですよ。新しいことにチャレンジというところですか。アニメ製作はマッドハウスなんでクオリティも非常に高いです。ただちょっと宣伝が足りない感じがあります。クレしん映画以上に大人向け要素が強く、マイマイ新子とかこの世界の片隅にレベルなのですが、上映館のレイトショー枠がとれていないなど興行上で残念なところが散見されます。

長年のベストセラーだったせいか、設定にバブル時代を感じます。
まず、占い師が高収入の花形職業であること。オウム事件以前のオカルト職はここまでポジティブな扱いだったんですね。そして金持ちであることの表現も古い。颯爽とポルシェ カブリオレに乗っているとか、ショッピングセンターで爆買いするとか、中国の万元戸(古い)ですか?!

現代作品としてではなくちょっと昔の古典名作として評価するのが正しいかもしれません。

AmazonのJack Ryan

Filed under: - dekaino @ 6:07 このエントリをはてなブックマークに追加 AmazonJack RyanのはてなBookmark被リンク数

Amazon Prime Video製作ドラマ Jack Ryanを観ました。トム=クランシーのジャック=ライアンシリーズの最初の方をテレビドラマフォーマットで映像化したもので1時間×8エピソードです。
まだジャックがCIA内勤の情報分析官だった頃から中東で工作員として働き出世していくストーリーです。直接の上司となるグレアがいい味出しています。アマゾンは数こそ少ないが質の高い作品を作っていて感心します。
アメリカ本土や中東だけではなくフランスのシーンがたくさんあってロードムービー的要素もあります。CIA分析官とフランス警察の組み合わせも面白いです。

あっという間に8エピソードを観てしまいました。シーズン2の制作ももう発表されているので楽しみです。

2018/10/5 Friday

検察側の罪人

Filed under: - dekaino @ 7:05 このエントリをはてなブックマークに追加 罎絲眼臀篋困里呂討Bookmark被リンク数

検察側の罪人を観ました。
裁判官でも警察でもなく検察官が法に外れたことをやるという話です。アメリカだと検察はチャージする役目なのでちょっとくらい過激なことをやっても別に普通かなぁという印象ですが、日本だと検事は判事とほぼ同じ立ち位置にあったりして微妙ですね。それにしても本作だと個人的な怨恨でやっちゃってるんでアメリカの倫理観でもアウトですね。

本作は吉高由里子がいろいろ面白いです。家田荘子のような潜入記者の役柄なのですが、その割に情が深いというか峰不二子的ワルい女でいい味出してます。
この手のクライムミステリーものとしては珍しく後味が非常に悪いのも面白い。まさに今の時代のような悪いやつがそのままのさばり続ける救いのなさと、小者だけ裁かれる不公平さが際立ちます。
いろいろチャレンジしている作品です。

2018/9/17 Monday

響-HIBIKI-

Filed under: - dekaino @ 17:56 このエントリをはてなブックマークに追加 -HIBIKI- のはてなBookmark被リンク数

響-HIBIKI-を観ました。ビックコミックスペリオール連載マンガの映画化です。原作を読んだことがありますが、原作のエピソードを追いつつもだいぶスケールが小さい話にこじんまりとまとめられています。
とはいえ、実写でやると主人公の女子高生 鮎喰響(あぐいひびき)のサイコパスな振る舞いや考え方が衝撃的です。

正直、本作は欅坂46の平手友梨奈を主役としてアイドル映画であって、原作なんてものは演出手段に過ぎないわけです。その意味では成功していると思われます。他の役者やエピソードは空気でOKなのです。
映画というより地上波キー局の番組改編期の2時間スペシャルドラマたに近いショボさがますますGOODな感じの作品です。本作を劇場策とは思ってはいけない。アイドルドラマを劇場で上映していると思わねばならないのであります。

フリクリ オルタナ

Filed under: - dekaino @ 17:50 このエントリをはてなブックマークに追加 帥のはてなBookmark被リンク数

フリクリ オルタナを観ました。すごい昔のOVAの続編ですって。たぶん前作は15年以上前の作品ですね。
フォーマットが30分×2が3巻のOVAをまとめて劇場版にした構成で、これだけで昔懐かし過ぎますね。
今回はクレジットにガイナックスはないようですが、Production I.G.に権利売っちゃったみたいですね。

音楽とかノリは前作に近いけど、やはりなんか違う感じです。だけど実験作としては面白いし、商業的にもそれなりにニッチ狙いでヒットしそうな気がします。
続編としてフリクリ プログレを来月公開するようです。話に決着つくのかどうかわからないけどそれなりに期待。

2018/9/8 Saturday

SUNNY 強い気持ち・強い愛

Filed under: - dekaino @ 20:32 このエントリをはてなブックマークに追加 SUNNY 綣激羂<糸七のはてなBookmark被リンク数

SUNNY 強い気持ち・強い愛を観ました。韓国の同名ヒット作を日本を舞台に翻案したリメイクですが予測を超えた面白さがあります。原作付きなのでストーリーの根本はすでにできているわけで、そこに付け足すディテールが素晴らしいのです。

まず学園ものとして正しい予算の使い方をしています。ダンスができるエキストラ生徒役を集め、校内で踊るモブダンスが素晴らしい。1995年当時の再現も変にCGなど使わずに学園祭の劇感覚の小道具でうまく再現していていいです。

ストーリー設定も無駄にリアルな設定をしているように思えます。たとえば奈美(篠原涼子/広瀬すず)が転校してきた理由、これ間違いなく阪神淡路大震災で被災して職をなくして一家丸ごと東京に出てきたって流れですね。リアルかつ女子高生目線でのみ語られるので、くどくないです。
そしてストーリーのきっかけとなる末期ガンの芹香(板谷由夏/山本舞香)ですが、彼女の行動は突飛なように見えてとてもリアル。おそらく芹香はホスピスケアとしてモルヒネの類を鎮痛剤として処方されているんですよ。モルヒネって要はアヘンだからもう恍惚感とか万能感にあふれちゃってもともと傾斜にありがちな躁気質を倍増してしまいイケイケガンガンになっちゃってるわけですよ。裕子(小池栄子/野美桜)の夫の浮気で「やっちまえー」って集団で襲い掛かったシーンも映画のノリのデフォルメ演出とかではなくて、モルヒネでハイになってると考えると納得できます。だからこそ遺産とかも大盤振る舞いしちゃうわけで。何回か芹香が病室で苦しむ描写もありますが、あれモルヒネの離脱症状(禁断症状)なんだと思います。どうせもうすぐ死ぬ知って習慣性のことは気にせずガンガン処方はしてるのでしょうが、さすがにこれ以上処方すると死んじゃうって域まで行っちゃってるわけです。でなかったら鎮痛剤を打たない理由がないですもん。そしてそんなことやってるから告知した余命より早く死んでしまうわけで…
ほんと金持ちのホスピスケアにありがちなリアルな描写 本当にありがとうございます。

このように考察すればするほど味が出て楽しめる、スルメのような作品です。音楽とダンスも素晴らしく、ヒットしているのも納得です。、

2018/9/1 Saturday

ポノック短編劇場 ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―

Filed under: - dekaino @ 1:27 このエントリをはてなブックマークに追加 膩 <演帥眼篋咲のはてなBookmark被リンク数

ポノック短編劇場 ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―を観ました。短編3本のオムニバスですが、3本合わせても1時間に尺が足りない短い作品です。
ポノックらしい作品ではあるのですが完全に習作で、すべての作品でストーリーにまったくオチがありません。なんなんだろうコレ?? これは劇場公開できるような作品ではありません。番組改編期に特番で放送する1時間枠のアニメのような作品です。作画はキレいだけどね。それだけですよね。設定だけでその先の展開は投げっぱなし。
ある意味これを劇場で公開すると判断したポノックと東宝の勇気に恐れ入ります。
そんな感じの作品です。

詩季織織

Filed under: - dekaino @ 1:09 このエントリをはてなブックマークに追加 荅絖g膵のはてなBookmark被リンク数

詩季織織を観ました。中国江南を舞台として新海誠風なアニメをやってみたオムニバス作品です。
ごく一部の劇場でのみ上映していて神奈川県内には上映する映画館はなかったのですが、Netflixでサクっと観ることができました。Netflixなんでもアリだねー

中国はここ20年の変化が激しく、子供時代と今を重ね合わせるドラマが作りやすい状況にあるようです。
想定観客はもちろん中国人ですが、アニメ制作は日本人スタッフも多く関わっています。

オムニバス3作のうちの1作目は 三鮮米粉。湖南省の郊外で少年時代をすごし、大人になってから北京で働く青年の物語。食べてる米粉(ビーフン 米の緬 ベトナムで言うフォー[粉])がとても美味そうです。
2作目は小小時装秀。広州に住むモデルの姉とデザイナーの妹の物語。姉妹という設定が今風ですね。今の広州市はむしろ2人目を産むことを推奨されているそうです。ものすごい都会なライフスタイルが羨ましい。豊かなイメージです。
3作目は上海恋。タイトル通りの上海の話ですが、新市街と旧市街の石庫門の両方が出てきます。ふるいものが新しいものにどんどん置き換えられている中国ならではの物語です。

すべて長江より南の川沿いの土地が舞台で、稲作が盛んな風景が美しい作品です。

2018/8/26 Sunday

ペンギン・ハイウェイ

Filed under: - dekaino @ 8:29 このエントリをはてなブックマークに追加 潟潟祉ゃсい里呂討Bookmark被リンク数

ペンギン・ハイウェイを観ました。森見登美彦の昔の同名小説が原作ですが未読です。噂によると再現忠実度は高いとのことです。

はっきり言って本作は宣伝プロモーションが大成功です。本作を楽しめる人ってかなり少数派のはずなのにそうでない人まで劇場に足を運ばせています。劇場は満席なのに上映後にみんな「???? これで終わり?」とワケわからない顔をしているのが印象的です。確かにコレ難解過ぎるというか面白いと思えない人は多そうだと思います。

話は主人公の小学生アオヤマ君の視点だけで語られます。アオヤマ君の理解力を超える部分は徹底的に説明されません。小学生的認知力のまま現実世界を認識した結果を受け止められる人でないと理解は難しい演出です。

謎の種明かしはまったくされないので、納得するのは劇中のアオヤマ君だけです。
スズキ君が親知らずを診てもらいに歯医者に来たって言った時点で、いくら体格がよいスズキ君でも小学生で親知らずはないだろう、12歳臼歯のコト? くらい思いつけるくらいでないと、この世界描写はおかしいって気づけないんですよね。ループする水路とかね。
大人視点で解釈かるなら、例の水路は森の中の湧水が水源となって2つにわかれて、合流地点で暗渠か伏流水として下流に流れ出ているあたりが妥当なんでしょうけど、そんなことまったく説明されません。

歯科医院のお姉さんが見た目の若さと胸の大きさに似合わない酒焼けした声をしている理由もまったく明かされません。コーヒーじゃあそこまで声は焼けないと思う… お姉さん視点の描写はほとんどないのでまったく謎のままです。

キャッチコピー「謎を解いてごらん、少年」 おしりに少年がついているのがキモで、少年ではない人々に理解できる謎解きはまったく提示されないので注意してください。
予告編の通り、おっぱい動画とペンギン動画を楽しむだけの作品です。

2018/8/25 Saturday

カメラを止めるな!

Filed under: - dekaino @ 9:36 このエントリをはてなブックマークに追加 <罩≪!のはてなBookmark被リンク数

カメラを止めるな!を観ました。
カメラを止めるな!

メタ視点のメタメタ映画です。これ商業作品として撮影されたのではなく、映画俳優のワークショップとして作成されたものだそうです。もし商業作品だったらもっと手抜きして作成しても伝えたいことを伝えられるフイルムになると思うのに、無理して苦行のようなことをしているのはそういうわけなんですね。

この映画の一番いいところは、演じてる役者たちがみんな楽しそうに演じてるところですね。そういう意味でプロではなくアマチュアリズムあふれる作品です。場末の舞台演劇っぽさをよくも巧みに映画にしたなぁと感心するばかりです。
本作は原理的に民放テレビでは放送不能なので、映画館で見逃すと、DVD/BluRayかNHKまたは有料CSの放送を待つかネット配信されるのを待つかしかないです。画質的には大画像で観る必要はないんですけどね。

口コミで火がついてしばらくは上映されそうなんで気になる人は映画館に足を運ぶとよいでしょう。

2018/8/21 Tuesday

銀魂2 掟は破るためにこそある

Filed under: - dekaino @ 6:56 このエントリをはてなブックマークに追加 薛2眼のはてなBookmark被リンク数

銀魂2 掟は破るためにこそあるを観ました。
橋本環奈が完全にギャグしかやってないのが潔くてよい。この映画を観た後に橋本環奈のセーラー服と機関銃を見返すのもなおよし。
ギャグパートもシリアルパートも全力で突っ走っています。将軍様もギャグでしかでてこないけど…

本当に本当にお金かかってますね。今回もお客さんたくさん入っているようなので、3もあるかもしれません。原作は連載終了するって噂ですけど。

MISSION: IMPOSSIBLE - FALLOUT

Filed under: - dekaino @ 6:20 このエントリをはてなブックマークに追加 MISSION: IMPOSSIBLE - FALLOUTのはてなBookmark被リンク数

ミッション:インポッシブル/フォールアウトを観ました。トムクルーズがイーサンハントを演ずる人気シリーズです。
冒頭のつかみからして面白い。三大聖地を核攻撃とか世界平和への最短ルートかも知れないってマジで思うよね。宗教にどっぷりつかってるアメリカ人には悪行としか思えないのだろうけど。

非常に出来がいいシナリオと体当たりアクションが素晴らしいです。007みたいなおやじギャグもないしね。
アリババピクチャー作品でもあります。そろそろハリウッドの映画配給会社のどこかが中国企業に買収されてもおかしくない状況ですね。つーか匿名会社経由で実質的には中華資本になっている可能性高い。
アクション映画は文化背景を選ばないし、やはり制作予算の額で出来が決まるところがあるので、どんどんお金かけてほしいです。

インポッシブルチームのチームワークの良さも泣けます。

2018/8/11 Saturday

スターリンの葬送狂騒曲

Filed under: - dekaino @ 20:02 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻帥若潟薑欧里呂討Bookmark被リンク数

スターリンの葬送狂騒曲を観ました。ソ連のスターリン死去を巡るドタバタコメディのイギリス映画です。
イギリスコメディらしく、オーバーな演出をしてくだらないダジャレ連発ですがまぁまぁ史実に沿った実話ものジャンルの映画となります。独裁者コメディってやはり面白いんですよね。ふつーじゃないことがふつーになってしまっている世界って笑いのツボだらけなんです。その意味でかなり面白い作品です。
日本も後世に独裁者コメディの対象にならないよう頑張ってほしいものです。

実写版 BLEACH

Filed under: - dekaino @ 19:21 このエントリをはてなブックマークに追加 絎 BLEACHのはてなBookmark被リンク数

実写版 BLEACHを観ました。
ジャンプの人気連載漫画の実写映画化です。自分はジャンプでは読み飛ばしていた漫画で、女子キャラがかわいくないなぁ以上の感想は持っていませんでした。

かなり原作に忠実なストーリーらしいのですが、正直ストーリーはつまらないです。ありきたりなジャンプマンガですね。そして髪がオレンジという設定すら活かせないストーリー展開はマジ退屈です。
ですがバトルシーンだけは気合入ってます。バトルだけはすごい映画です。バトルパート以外は寝ててもOK。

かなり制作予算が潤沢のように思える作りですが、本当にもったいない。本作は学園ものでちゃんと学校シーンをきっちり撮っているのにまったく意味なしシーンになっている。主役の福士くんとヒロインの杉咲花、ライバルの吉沢亮くらいしか動いてないんですね。群像劇になっていない学園ものって意味ないでしょ。本当にバトルシーンだけの映画です。

DVDだかVoD配信で観た方がドラマパートを飛ばせるので時間のお得かも知れません。そんな作品です。

インクレディブル・ファミリー

Filed under: - dekaino @ 17:04 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ潟c祉<爾里呂討Bookmark被リンク数

インクレディブル・ファミリーを観ました。
Mr.インクレディブルの直接の続編となります。監督は前作と同じブラッド=バードです。
前作ラストのでっかいモグラマシーンを操るアンダーマイナーが冒頭で登場! 13年前の前作の直後から話は始まります。
本作でも母親のエラスティガールが大活躍。こんなでかい娘がいてガールと呼ばれて恥ずかしくない強靭なメンタルはスゴいです。

ここまで前作とストレート同じな設定はかえって珍しいかも?? 10年以上経過しているとは思えません。
思えば13年前はPIXARとDisneyがケンカしてて提携解消路線を突っ走っていて、前作のMr.インクレディブルがディズニー映画として公開される最後のピクサー作品になるはずだったんですね。結局仲直りしたわけですが、そう思うと感慨深い作品です。

同時併映の短編作品Baoは、中華饅の擬人化のセリフなしCGアニメ。これも家族をテーマしていて面白かったです。Baoは、包 とか 宝 とか同音の複数の漢字の意味が込められたタイトルのようです。こちらも必見です。

2018/7/27 Friday

未来のミライ

Filed under: - dekaino @ 23:34 このエントリをはてなブックマークに追加 ャい里呂討Bookmark被リンク数

未来のミライを観ました。細田守ブランドの最新作です。客もたくさん入っているようです。
「未来のミライ」はタイトル詐欺だとよく言われていますが、確かにそうです。本作は一貫してクンちゃんの視点のみで進みます。しかも15分程度の短い時間で描写される別の時代のクンちゃんの先祖か親族との出会いエピソードが淡々と重ねられるだけです。妹のミライちゃんの未来の姿もたまに出てきますが、ほとんどは別の人たちとの出会いなわけで。

過去のバケモノの子のような骨太なストーリーはなく、本当にテレビシリーズの総集編のような作りで、最後に時間の流れの中で迷子になったクンちゃんを救出するエピソードでなんとなーくハッピーエンドっぽい終わり方しているだけです。正直むかしの総入替制ではない上映途中での出入り自由なスタイルでも全然困らない作りになっています。そういう意味でこれは着実に儲けに来たプログラムピクチャーとしては優秀な類です。

松本零士がミライザーバンのパクリとか言い出さないかちょっとだけ心配。

DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団

Filed under: - dekaino @ 22:46 このエントリをはてなブックマークに追加 DC鴻若若若若 vs 薹鴻のはてなBookmark被リンク数

DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団を観ました。ビデオ配信による鑑賞です。よくあるvsモノのお約束で、鷹の爪団がDCコミックのヒーローと戦うわけではなく、ヒーローと結託してDCコミックのヴィラン達と戦うわけです。

DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団

いつもの鷹の爪団ムービーのノリですが、DCヒーローの戦闘シーンはマトモ(?)な映画のように気合入ってます。いつものバジェットゲージも健在。予算は計画的に使いましょう。

日本のとんがったアニメ制作とDCヒーローはなぜか相性がいいようです。
今回はフィリップと菩薩峠くんの出番は顔出しだけで能力発揮はなしです。だって下手するとDCヒーローより強いからね。ゲストより強いなんておこがましい。その点デラックスファイターと総統はいつでも安定の弱さで安心です。

本作のバットマンはまるでスーパーマンみたいなメンタルの弱さでDC者としては珍しいかも? 逆にスーパーマンはスカし過ぎ。お前もっとメンタル弱い役どころだろ。最強の肉体に最弱の精神が宿ってるはずなのにチートしすぎ。パーフェクトなスーパーマンが見られるレアな作品ともいえます。

2018/7/22 Sunday

TAU

Filed under: - dekaino @ 21:55 このエントリをはてなブックマークに追加 TAUのはてなBookmark被リンク数

TAUを観ました。Netflix製作独占配信映画です。最近Netflixの独占配信映画は従来の映画DBに入れてもらえないようです。

AI開発のために、低階級の人間を拉致してきて脳にインプラントして情報を収集するってなかなかエゲツない世界観で始まる本作ですが、そこはあんまり本筋ではなくてその被検体を軟禁している建物を管理しているAIと被検体である女性ジュリア(コード名はサブジェクト3)の交流の物語です。タイトルのTAUは建物管理AIの名前で彼もAI開発の試作品であって完成形ではないという設定です。完成形ではないといっても知能もコミュニケーション能力も人間とそん色ないどころか人を上回る能力を備えています。

人工知能と人間の違いは昔からあるSFテーマですが、現実のAIの性能が向上している中で目新しい表現・展開もあります。本作はNetflixらしくワールドワイド同時公開で吹替えや字幕も各国語版が用意されています。
わたしは日本語字幕で観たのですが、personを人間って訳すのがほとんど語訳じゃないのかーって気になってしょうがなかったです。ジュリアが「あなたは機械ではない。personなのよ」っていうのですが、人間と訳されてしまっているのですね。personは人格が備わっていれば霊長類ホモサピエンスでなくともいい概念のはず。法的にも財団みたいな法人はpersonとして扱われますから文脈的に個人とか人格がある存在みたいな役がいいと思網のだがどうでしょう? 日本語で人間っていってしまうと生物学的に人間、英語ならman とか human mankindを示す言葉になるよなぁ、と思いつつ鑑賞してました。

建物の中だけでほとんどの展開が済んでしまう低予算映画らしいストーリー展開ではありましたが、まあ面白かったです。評判も悪くないようなのでAIが出てくるSF好きなら楽しめると思います。ジャンルとしてはホラーらしいのですが、はっきりいって理詰めのストーリー展開なのでホラー要素は弱すぎます。理屈で攻められても怖くはないものです。

ジュラシック・ワールド/炎の王国

Filed under: - dekaino @ 9:39 このエントリをはてなブックマークに追加 吾ャ激祉若鐚 のはてなBookmark被リンク数

ジュラシック・ワールド/炎の王国を観ました。原題の副題はFALLEN KINGDOM 堕ちた王国なのになぜか炎になってしまう不思議、邦題マジックです。
2015年版ジュラシック・ワールドの直接の続編となっています。
ストーリーはカリブ海の孤島の例の島が舞台になった前半部と、北米のどこかにある山奥の豪邸が舞台の後半部に分かれます。舞台が大陸ってのがシリーズ初なんじゃないですかね。山奥ではあってももはや海で隔離されていない空間。
そして人間が制御できると思っていても決して自然は制御できないものだというシリーズを通じて存在する哲学通り、狙いがどんどん外れてあんこートラブルになっていく展開は見事です。

さすがビッグタイトルだけあってハズレはない。文句なしのA級大作映画でした。

OVER DRIVE

Filed under: - dekaino @ 9:20 このエントリをはてなブックマークに追加 OVER DRIVEのはてなBookmark被リンク数

OVER DRIVEを観ました。公道ラリーというジャンルの架空の国際レース大会のお話です。トヨタ完全バックアップです。
架空のラリーシリーズと言え設定はしっかりされているようでなかなか深いです。日本以外の国も会場となるのですが、日本も含めてすべて車両左側通行(インド マレーシア オーストラリア)の国なところとか、なかなかニクい設定です。CGもよい出来で公道ラリーという無茶な設定を難なく映像化しています。
ただ映画としては出来はよくないです。特に森川葵が演じる女性エージェントがまったく意味不明。家族も友人も出てこない薄っぺらい描写がむしろ寒いくらいです。
幼馴染のヒナ役をやってる清水ひまわりがいい感じです。大きい事務所なのに地下アイドル的な売り込み方がギャップ萌えの清水ひまわり。マジカルパンチライン(略称マジパン)のメンバーってあたりの設定からして、NINEのメンバー川島海荷っぽい。

話がそれましたが、クルマ好きにはうれしい映画なのですが、キャスト理関係で若い女性ばかりにリーチしてしまいクルマの話が全然響かなかったせいか、興行的には惨敗のようです。せめて日本映画チャンネルとか時代劇チャンネルのような60代以降がみてる媒体で宣伝すれば、まだ違ったかと思うんですけどねぇ。頭文字D読んでたのも50代以降でしょうし。
まぁ湾岸ミッドナイトよりはストレートでわかりやすい話だったとは思いますが、えいがはもうからないとつぎに続きませんからね。合掌 という作品でした。

2018/7/14 Saturday

アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜

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アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜を観ました。「ひつじのショーン」と同じスタッフによる人形アニメです。原始人が青銅器時代の人とサッカーをする不思議なストーリー。いかにもイギリス人が喜びそうなお話です。
本作サッカーの試合シーンがクライマックスなんですが、真っ当なサッカーをするんですね。人形アニメだからキャプテン翼とか下手したらテニスの王子様みたいな超能力プレイだって可能なんですが、そういうことはせずにリアルに実現できる範囲のサッカープレイで試合運びを盛り上げているあたり、地味ながらスゴイと思います。

女王様のくだりがいかにもイギリスで面白いです。89分も尺があってやや前置きが長くてダレた印象がありますが、人形アニメファンには逆に喜ばしいです。やはり人形アニメはシンドいので1分1秒でも短くする圧力かかってますからね。ゆるーくだるーく進む意味なしシーンって基調なんですよね。
子供やイギリスのサッカーファンなら十分楽しめる作品だと思います。

宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド

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宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッドを観ました。もう安定路線に入った宇宙刑事が活躍するスペース・スクワッドシリーズ、今度はギャバン、シャイダーとキュウレンジャーの競演です。

本作の重要なキャラはカメレオングリーンのハミィ。演じる大久保桜子はテレビシリーズ本放送期間中にシシレッド役の岐洲匠との熱愛報道(文春砲)があって騒ぎになっていたのですが(ふたりとも熱愛は否定)、それを逆手に取ったようなシナリオです。
過去の選定ものでは恋愛スキャンダルで岐路歴史扱いになってしまった女優さんがいたりしますが、大久保桜子はそのような扱いにはせず、むしろ堂々とキュウレンジャーのメンバーとして押し出していくという政策人の意志を感じさせます。
また、ゲキレンジャーの敵ヒロインのメレ様(平田裕香)がいい役どころを演じています。さすがカメレオンつながり。ゴーバスターズの敵ヒロイン エスケイプ役の水崎綾女は本放送時よりも豊満な感じで再登場。水崎綾女は痩せたり太ったり体重の増減が極端でちょっと心配になるレベルなのですが、今回も役作りなのでしょうか??
シャイダーを仮面ライダーオーズの伊達さん(仮面ライダーバース)役の岩永洋昭がいい感じで演じてます。女好きな軽い感じのマッチョ役をやられたら天下一品です。

戦隊モノのお約束の巨大ロボットが出てこないのでドラマパートや殺陣シーンがよく楽しめます。推理ドラマとしてもちゃんと成立していてシナリオのレベルも高いです。キュウレンジャーファンなら必見の作品です。

2018/7/8 Sunday

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーを観ました。ルークに出会う前のハンソロの物語です。いやチューバッカの物語かも?
帝国が成立しジェダイが姿を消した時代。なぜか盗賊が跳梁跋扈するすさんだ時代です。いくら何でもアウトロー多すぎ、帝国軍ってやはり無能なのかも知れません。

過去の作品と矛盾がないように若かりしハンソロの日々が描写されます。昔の恋人キーラという新キャラはまた別作品にも出てくるかも? 実写ではダースではなくなった単なるモールが初登場かな? ノベライズやアニメではほぼ公式設定となったモール、ちょっと顔出しだけだったけどもし別作品に出てくるなら蜘蛛っぽいアクションを期待します。

ミレニアムファルコン号の船内がたくさん出てくるのは楽しい。立体チェスも懐かしいです。
スターウォーズマニアなら納得の作品です。

2018/6/30 Saturday

ニンジャバットマン

Filed under: - dekaino @ 14:02 このエントリをはてなブックマークに追加 潟吾c海里呂討Bookmark被リンク数

ニンジャバットマンを観ました。これはすごいアニメですよ。バットマン世界の悪役の魅力が存分に出されています。
ゴリラ・クロッド
ゴリラ・クロッドがクール過ぎてしびれる。

なぜかバットマン一味に従い戦うコウモリ衆。この芝居がかった戦国時代は横山光輝成分がかなり混じっている気がします。闇の土鬼とか赤影のようなケレン味のある善玉とバットマン世界のヴィラン総出演の超豪華な戦いが燃えます。最後の城ロボ大戦がグレンラガン味あふれてます。

上映スクリーン数が非常に少ないのが残念ですが、最近は口コミでロングランする戦略もあるようなので、中続きすることを祈ります。

キャットウーマンとハーレ・クインのキャットファイトも存分に見られます。
とにかくハーレ・クインがはじけすぎてて素晴らしいバットマン映画です。

2018/6/29 Friday

焼肉ドラゴン

Filed under: - dekaino @ 7:25 このエントリをはてなブックマークに追加 取眼海里呂討Bookmark被リンク数

焼肉ドラゴンを観ました。大人向けリアルな じゃりン子チエ みたいなものです。
焼肉ドラゴン
ただ、見た目ほど話はリアルではありません。焼肉店の中の話ばかりやって近隣の話が出てこないのです。特に3人の娘と1人の息子、この子供たちの同世代の街の住人がまったく出てこないんですよね。一緒に街で育った同世代の友人たちとの絡みがまったくないのはあまりにも不自然で、これが小説だったらまだ流せるのだけど、映像として説得力があるセットの中で、ナレーションも「子供たちの歓声が絶えない」とか言ってるのに、顔がある形では出てこない街の子供たち。シナリオの重大な欠陥としか思えません。

時生(ときお)君も同年代の同胞とちゃんと話ができていればあんなことにはならなかったと思われるし、正直無理があります。

個人的には桜庭ななみは大人になったなぁと思いました。胸以外は細くなった。
まあそれは置いといて昔こういう人たちがいたよねって安全な立場から見下ろす視点であれば、泣ける感動作なのかもしれません。森友学園疑惑の土地とかそういう流行りの話題でもありますね。
そういう文脈で興行的にはいい成績を出しそうな作品です。

メイズ・ランナー:最期の迷宮

Filed under: - dekaino @ 7:10 このエントリをはてなブックマークに追加 <ゃ冴祉潟:菴桁のはてなBookmark被リンク数

メイズ・ランナー:最期の迷宮を観ました。シリーズ最終作です。もはや迷宮も迷路も出てきません。ちょっと回想シーンで出てくるだけです。原題はMAZE RUNNER: THE DEATH CURE。ゾンビ化する病気を治す薬をめぐっての話となります。

広げ切ったお話をどううまく畳むか、そこが見どころとなります。
前作を観てない人にはちょっと楽しめないかも? そういう人向けの説明は全然足りません。
悪い女テレサがどうなったか、そこに興味がある人向けです。

最後のオチの納得感も薄いですね。いかにもハッピーエンドっぽくしてますが、結局WKCDは全然要らなかったし、過去の歴史通り疫病が流行っても免疫を得た少数派が繁栄して多数派になるだけのお話であります。
ディズニーだったら劇場作品の後日談として発売されるDVD系の作品。

2018/6/28 Thursday

空飛ぶタイヤ

Filed under: - dekaino @ 6:26 このエントリをはてなブックマークに追加 腥咲吟帥ゃい里呂討Bookmark被リンク数

空飛ぶタイヤを観ました。三菱自動車をモデルとした池井戸潤の企業小説の映画化です。もちろん三菱の名前は直接は出てきませんが三菱そのものです。

同作者の半沢直樹シリーズとは違ってリアルな描写ではっきり言って爽快感はないです。何も罪のない人が死んでるわけですから「三倍返しだッ」で済むわけはなく、たいへん後味が悪いストーリーです。

予告編でディーンフジオカが「リコール隠しではないか」と吠えてますが、彼がやってる役は善玉ではないのです。むしろほぼ悪役に近いところ。彼は被害者のことを思ってリコール隠しに怒りを感じているわけではなく、数年前にリコール隠しがばれて売上低迷している状態でまたリコール隠しが明らかになったら会社が潰れると言ってるだけなのです。

欠陥を隠せと指示していた悪い役員は最後にはディーンフジオカのリーク情報で失脚しますが、それは正義の心というよりは待遇が気に食わなかったからというのが大きく、もし彼が待遇に満足していたなら悪事が露見することはなかったと思われます。まさにガンダム0083のシーマ様的ダークヒーローです「故あれば私は寝返るのさ」シーマ様は死んじゃうけど、ディーンフジオカはのうのうと生き残るのです。

中小企業の運送会社も疑いが晴れたからと言って楽になるわけでもなく被害者が生き返るわけでもなく自己の時のドライバーの心の傷も言えるわけでもなく、非常に後味が悪い中にサザンが歌う主題歌が流れるというキビシさに耐えられるか修行のような映画です。

三菱グループのクレーム対応と言えば元ニコンの川田茂雄氏の著作「社長を出せ」が有名です。本の記述によると、当時の三菱グループのクレーム対応の最優先事項は社長とか本部長とかライン上の雲の上の人を顧客から守る、少なくとも絶対に会わせないというもの。だからこそ一番困るのが「社長を出せ」と要求する客であり本のタイトルになるわけです。
普通の民間会社では偉い人って対外的に謝罪することも仕事のうちなんですけどねぇ。
そういう点で三菱カルチャーが学べるドキュメンタリー的作品です。

2018/6/23 Saturday

恋は雨上がりのように

Filed under: - dekaino @ 20:51 このエントリをはてなブックマークに追加 筝のはてなBookmark被リンク数

恋は雨上がりのようにを観ました。女子高生が中年のおじさんに惚れちゃう話です。ロケ地が横浜なんでけっみう見慣れた風景が出てきます。青年誌の漫画が原作ですが未読です。ストーリーは原作のダイジェストで代々忠実らしいのですが、キャラ造形は役者の関係でちょっと違うらしい。特に主役のあきらは演ずる小松菜奈とはちょっと違うタイプのように思えます。見つめてたらにらみつけてると誤解されるくらいに男受けに疎いはずなのに小松菜奈だとそういう感じがしないです。ツンとデレのツンがツンになっていない感じ。あれじゃおじさんメロメロになっちゃいます。大泉洋がうまく演技してますが相当に危うい。でも興行のことを考えると真におじさん受けしなさそうな女優を主役にはできないだろうなぁと思いました。

2018/6/16 Saturday

デッドプール2

Filed under: - dekaino @ 21:17 このエントリをはてなブックマークに追加 若2のはてなBookmark被リンク数

デッドプール2を観ました。ヒットした前作の続編です。

今度は忽那汐里が電撃娘ユキオとして出場です。
ティーンエージ レズビアンペア
ハーイと言って笑ってるだけですが、とりあえずネガソニックの恋人という設定です。

本作のラスボスはミュータントとか異能力者ではなく普通の人間です。わかきミュータントを育成する学校の校長が心が狭い困ったやつなのよって話。ティーンエイジの一部にはグサッと刺さるストーリーですね。
ここらへん日本の漫画アニメでヒットしてるヒーローアカデミアにも近い設定で、才能ある若き少年がヒーローとなるか悪の道に堕ちてヴィランになってしまうのか、瀬戸際の話です。
他にもマーベルワールドからいろんなゲストキャラが出てきて多彩なアクション映画になっています。

前作ではちょっとハッピーになったデップーでしたが、今回は冒頭から不幸のどん底に落とされます。
もう作中ずっと「死にたい 死にたい」言い続けるデップー。うざいことこの上なし。
その彼が少年の心を救い自分の心を救うまでのストーリーが本作のキモなのです。
まぁそんな細かいことは気にせずに楽しむのが正しい鑑賞方法だと思います。続編の3も出てきそうな勢いですね。

犬ヶ島

Filed under: - dekaino @ 20:56 このエントリをはてなブックマークに追加 九涯のはてなBookmark被リンク数

犬ヶ島を観ました。日本にある犬を廃棄するための島「犬ヶ島」を舞台にした人形アニメです。
犬ヶ島
ものすごく政治的に風刺をこめられた映画なのですが、公開した時期が悪いのか、今の日本の政治はフィクションを超えたカオス状態にあって、インパクトは希薄になってしまいました。まぁそれでもキツい味付けではあるのですが。

詠出は舞台演劇にちかいカット割りが多く、各シーンはカメラ固定が基本な絵作りです。
色彩も暗めで古色を出そうとしています。少しおどろおどろしい感じ。でも適度にギャグが挟まれて話そのものは暗くはありません。
犬たちは人間とは言葉が通じないが犬同士は普通に会話する世界観で、なかなか面白かったです。
娯楽というよりは芸術志向の映画ですが、強気の宣伝してますね。売れるといいけどどうかなぁ? というくらい芸術色の強い映画です。

2018/6/2 Saturday

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第五章 煉獄篇

Filed under: - dekaino @ 22:35 このエントリをはてなブックマークに追加 絎絎ゃ2202 紕/膃篋腴 膀のはてなBookmark被リンク数

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第五章 煉獄篇を観ました。ヤマト2202の5作目です。

今度はデスラー総統の過去が明かされます。デスラー家は代々ガミラスの指導者を輩出する貴族みたいな家でいろいろ親族がいたようです。またガミラスが覇権主義に走り地球に隆盛爆弾を落とした理由も明かされます。
白色彗星が地球圏にまでやってきて衝突必至というところまでで次回に続く…
まあ、そういうヒキで終わらせないとね。次は11月らしいです。

ガミラス星については次元断層の技術を使えば延命できるんじゃないかなぁと思ってします (実はネタバレ?)

2018/6/1 Friday

のみとり侍

Filed under: - dekaino @ 20:33 このエントリをはてなブックマークに追加 帥箴のはてなBookmark被リンク数

のみとり侍を観ました。R15指定というレーティングですが別に大したことはないです。つーか寺島しのぶ守られ過ぎでしょ。若い頃はもっと過激に脱いでた気がするのだが…

越後長岡藩の感情型の藩士がお殿様の怒りを買って「のみとり」つまりは男娼として生きるというお話。国元ではなくて江戸でのみとり屋をやるのです。奇しくも田沼様が老中やってる時代、賄賂が横行しつつも景気が良い江戸の市中では男娼も職業として成立していたのです。

本作は時代小説が原作ですが、確かによくできています。出てくるキャラクターが見たままのものではなく裏があります。この裏が見える瞬間が大変面白いです。

それにしても寺島しのぶは剣客商売では田沼公の妾腹の娘だったのに本作では田沼の妾訳をこなします。貫禄がついたと言ってもよいでしょう。また、主役の阿部寛は安定のコメディプレーヤー。はまり役と言ってもよいでしょう。

意外と時代考証が真面目にされていて感心します。ちゃんと眉沿ってお歯黒してる女性も出てきますしね。
時代劇が好きな人はもちろん、あまり時代劇を観たことがない人にもお勧めできる作品。

GODZILLA 決戦機動増殖都市

Filed under: - dekaino @ 7:50 このエントリをはてなブックマークに追加 GODZILLA 羆堺罘紜罧遵のはてなBookmark被リンク数

GODZILLA 決戦機動増殖都市を観ました。怪獣惑星の続編、全三部作の2作目にあたります。
三部作の2作目って決着はつけられないし、無茶な軌道変更もできないし、非常に難しい。スターウォーズの帝国の逆襲はむしろ例外的な出来の良さなわけです。ですが、それを差し引いても駄作臭はする作品です。

特撮番組の敵組織の、毎週一体ずつ怪人という戦力を逐次投入するから勝てない、一気に全員投入すれば勝てるのにって、戦略ミスが、本作でもとてつもなく感じられます。いやマジで もうちょっとちゃんとやろうよ。

最終作は キングギドラやモスラなど東宝怪獣大集合になるのは確実なのでそれだけが楽しみです。
正直本作はあらすじだけ読めば映像を観る必要はないかもしれません。映像にはセンス オブ ワンダー皆無です。

せめてメカゴジラ戦えよ

さらば青春、されど青春。

Filed under: - dekaino @ 7:15 このエントリをはてなブックマークに追加 育ャャのはてなBookmark被リンク数

さらば青春、されど青春。を観ました。そう幸福の科学の映画です。教祖大川隆法の宗教を始める前の青春時代をつづった自伝本の映画化らしいです。もちらんそんな自伝は未読です。
本作の見どころはそう! 元清水富美加の千眼美子です。千眼名義の初仕事であります。
千眼美子

教祖大川隆法の青春時代を演じるのは実子の大川宏洋です。

本作で語られる大川隆法の略史
 東大法学部に入学し、司法試験と上級公務員試験に失敗する。
 しょうがないから商社トーメンに就職 (東大法の就活先として商社は最底辺)。
 商社では幹部候補生としてニューヨーク駐在員や名古屋事業所で勤務。仕事しながら霊言本を出版する。
 30歳で退社。宗教団体立ち上げ。

こんな感じなわけで、このままやっても信者以外はありがたくも何もありません。
話にいろどりを添えるのが女性関係。3人の女性が出てきます。
1人目は東大時代に一目ぼれした同学年の女学生。ラブレターをがんがん出すもあえなくフラれ、しかもその女は司法試験に合格して法曹の道を歩みます。隆法 完全敗北。
2人目がニューヨーク駐在時代の同僚の金髪女。それとなく彼女の方から食事に誘われたりするも完全に無視してそのまま消滅。何やってんの? 間違いなくこの時点で隆法は童貞です。
3人目がお待ちかね 千眼美子が演じる商社OL。名古屋事業所で知り合い、こちらは食事したりデートしたりそれなりにお付き合いを進めます。それでもどちらかというと隆法君は完全に受け身、退社して宗教家として自立するときについて来いと言えず破局するというストーリーです。
まあ彼女視点で言えば将来の社長候補と思ってつきあってたら会社辞めて宗教家になる? ふざけんな! ってところだと思います。

1975〜1985年くらいを舞台とするのですが、時代を表す演出がすごいアナログかつ力技です。カネがあるっていいなぁ。いきなり東急のアオガエル電車に乗って通学ですからね。長野電鉄で貸し切りロケでもしたんでしょうか? 豪勢です。 ニューヨーク支社でもなぜか AppleIIeが鎮座するデスク。いやあ商社でAppleIIは使わんでしょ。そこはDECのビデオ端末(そうVT100とか)にしときなさいよ。カネはかかっているが暴走気味の時代演出は三丁目の夕日のアナログ版と言えるレベルです。

千眼美子は宗教にかぶれる描写はまったくなく、それどころか宗教から距離をとっている表現になっているので、幸福の科学色に染めずにピュアなイメージを維持したいというところでしょうか

主演 大川宏洋はたんたんと父 隆法を演じますが、正直 負け犬チックでしょぼい演技です。
そして悪魔を演じる時はものすごーく生き生きしています。マジで悪魔好きだよなぁ 宏洋。

史実では 千眼美子演じるOLをふった後、宗教団体の信者の女と結婚し、ぼこぼこ子供作ります。この人こそ宏洋の実母なのですが、なんと現在は離婚して教団を去っています。原因は父 隆法が若い女信者と浮気したから。離婚後に隆法はその浮気相手と再婚しております。
まあそういう事情があって、父の若い頃の女性遍歴を演じるとかやってられないですよね。

とにかく千眼美子はよかったです。それだけのために作品と言えます。

2018/5/24 Thursday

仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判

Filed under: - dekaino @ 7:18 このエントリをはてなブックマークに追加 篁≪ゃ若≪障潟 THE MOVIE 緇絲い里呂討Bookmark被リンク数

仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判を観ました。Amazon prime vidoeで連続ドラマ形式で配信されていた仮面ライダーアマゾンズの劇場版です。
連続ドラマは2シーズンあって、シーズン1が最初のガンダムとしたら、シーズン2はゼータガンダム、そして今回の劇場版は逆襲のシャアにたとえて差し支えない構成になっています。
ストーリーとしてはシーズン1の1エピソードでも不思議じゃないくらい小さい事件なのですが、二大主役の水澤悠と鷹山仁の直接対決があり決着がつけられるというのが大きなポイントです。
また、仮面ライダーの原作の石森正太郎が作画をやっていたこともある家畜人ヤプーにどことなく設定が似ています。

他にも本作だけのゲスト仮面ライダーアマゾンである仮面ライダーアマゾンニューアルファも出てきます。神奈川県のパチンコ屋みたいな名前ですけどね → ニューアルファ

シーズン1ではにぎやかし程度の端役だった武田玲奈もシーズン2同様重要な役として活躍します。
バトルシーンは劇場版だけあってクオリティ高いですが、悠のオメガがずっと手負い状態で弱っているので、全力のバトルとは言えません。手傷を織った者同士のドロドロとして消耗戦バトルが繰り広げられます。

いちおうそれなりに「最後ノ審判」はつきますが、まだまだ続編は作れそうではあります。アマゾン社のやる気次第ですね。Netflixに負けるな! アマゾン。

2018/5/20 Sunday

となりの怪物くん

Filed under: - dekaino @ 8:54 このエントリをはてなブックマークに追加 のはてなBookmark被リンク数

となりの怪物くんを観ました。人気少女マンガの映画化らしいですが、もちろん原作は未読です。

いわゆる学園ものですが、身体能力も学力も超人的なのに発達障害レベルで人づきあいがおかしい主人公ハルをめぐるゆかいな仲間たちのお話です。基本的には清楚というか純情というか幼稚なラブストーリーです。
となりの怪物くん
中学生じゃないんだからもうちょっと深い付き合いしてもいいと思うのですよ。少なくとも夏はラジオ体操じゃダメだよね。スイカ食べるならビーチで水着でスイカ割して食べていただきたい。
水着シーンないなんて土屋太鳳の無駄遣いもいいところでしょう。せっかく海の近くの街が舞台なのに海を活かせていないぞ!

菅田将暉くんの自由っぷりは楽しいです。

ラプラスの魔女

Filed under: - dekaino @ 8:22 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻薛絅海里呂討Bookmark被リンク数

ラプラスの魔女を観ました。東野圭吾のミステリ小説の映画化です。売りはもちろん豪華キャスト、ヒロインは広瀬すずです。

正直、ミステリ作品としてはつまらないです。謎解き以前にスーパー超能力が前提の幻想小説となっています。脳手術で能力拡張ってSFはたくさんありますが、せいぜいカジノのルーレットくらいでしか役立ちそうもない些細な能力というところは新しいかもしれません。

そして宣伝されまくったポスターイメージ
ラプラスの魔女 広瀬すず

これ、劇中の広瀬すずはこんな滑降しません。残念ながらスケスケな黒服きません。
これを期待していた人に詐欺と言われても弁解不能です。

奥西助手 by 志田未来
それより志田未来演じる奥西哲子助手がいい味出してます。
ストーリー的にはほぼ意味ないキャラですが、テレビ放送されるときは出演シーンをすべてカットされそうな端役ですが、青江研究室のヌシというか、青江先生に手出ししようとする不埒な女子は許さんぞとにらみを利かせてるプレッシャーとか、それでいてお手付きいつでもOKよなノリで胸元ゆるめてる白衣ファッションが、とてもいいですよ。志田未来25歳、もはや子役ではありません。こっちの方がよほど魔女的です。

興行的には宣伝も相まって好調なようです。

2018/5/19 Saturday

12 STRONG

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12 STRONGを観ました。米陸軍の特殊部隊でアフガン戦争で北部同盟と県警してタリバーンと戦った12人の実話ベースのお話です。騎馬で戦ったことから邦題は邦題はホース・ソルジャーらしい。

ソ連製の戦車がロケットランチャー車両にたいして騎馬兵で戦うシーンはかなり迫力あります。
アフガン戦争でタリバンは悪だってことヲ示すために8歳以上の女子に教育を与えた罪で女教師が殺されるシーンを入れてます。確かにこれは酷い虐殺だけど、高校生が学校に小銃持ち込んで乱射して教師生徒殺しまくる事件が少なくない数起きてるアメリカも褒められたもんではないとは思いました。攻め込む口実にはならんよなあ。

典型的な国威発揚映画ですが、いまさらアフガン戦争持ち上げてどうするのかよくわかりません。
でもアメリカではそれなりにヒットしているようです。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星

Filed under: - dekaino @ 17:44 このエントリをはてなブックマークに追加 罘紕潟 THE ORIGIN茯 莎ゃ綵のはてなBookmark被リンク数

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星を観ました。長かったTHE ORIGIN映画も本作が最後です。

ルウム戦役でシャアが赤いMSで大活躍します。黒い三連星も頑張っちゃいます。
しかし、これが正史となるとミライさんもセイラさんもサイド7に引っ越してから数か月もたたずにホワイトベースに乗るってことになるけど、なんか不自然ではあります。オリジナルテレビシリーズではだいぶ昔からサイド7に住んでる感じだったけどなぁ。

ドズルはドズルで「兄貴 戦争は数だよ」という割には戦術で数の不利を覆してて別人臭がします。ドズルはもっと熱血馬鹿でいてほしい。

まあそんな感じで全6話一区切りついたthe ORIGIN、大変楽しかったです。

2018/5/5 Saturday

映画ドラえもん のび太の宝島

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映画ドラえもん のび太の宝島を観ました。恒例の春休みドラ映画、2018年は宝島です。
もちろん、出崎統の宝島と比べてはいけません。ハードル上げずに鑑賞しました。シルバー船長は子持ちオヤジなので一般に知られている宝島のシルバーに比べてかなりマイルドです。

毎回ドラ映画では出木杉君の扱いが酷いのですが、本作の出木杉の扱いはマジで酷いです。
冒険に連れて行ってもらえないのはまあいい、それは毎年そうだから。
でもね、今回の冒険のきっかけは、出木杉が宝島って小説を空き地で読み聞かせたからではないですか。
読み聞かせって何なの? のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫は幼児なの? 出木杉は幼稚園の先生なの?!
まあそれも出木杉のキャラだからいいとしても、彼は宝島の二次創作を執筆中と言ってるではありませんか!
なのに冒険終わった後に誰もその二次創作に触れてあげないの酷過ぎない? せっかく伏線はってるのに投げっぱなしなんて、出木杉かわいそう。草野球シーンで枚数と尺を浪費する余裕があるなら、出木杉版宝島も少しは触れてあげてほしい。

出木杉の不憫さに泣けることピカイチのドラ映画です。

レディ・プレイヤー1

Filed under: - dekaino @ 22:47 このエントリをはてなブックマークに追加 c祉ゃゃ1 のはてなBookmark被リンク数

レディ・プレイヤー1を観ました。スピルバーグ監督の仮想ゲーム空間といういまどきありがちな題材のSFアクションです。

さすがにスピルバーグ監督は巧くて、使い古されたとも思われる仮想空間ネタをリアリティたっぷりに演出しています。やはりリアル世界とバーチャル世界オアシスが交互するシーケンスがとても巧い。しかし、主要キャラクターがみんな同じコロンバスにいるっていうのは都合がよすぎとは思います。世界中バラバラに散らばっている方が自然な気がしますが、もしかして環境破壊だか全面戦争があって2045年にはコロンバスにしか人は住んでいないみたいな裏設定があるのでしょうか? リアルワールドの狭さが非常に気になります。

劇中メカゴジラと戦うガンダム、「俺がガンダムだ」とか言ってますがそれ初代ガンダムじゃない。ビームサーベルしか使わないし、なんかファンサービスなのにコレジャナイ感がすごかったです。メカゴジラと戦うならやはりゴジラに変身しないとダメなんじゃないかなぁ。

まあいろいろありますが謎解き要素やアクションシーン他、いろいろな作品のメカやキャラがたくさん参入していて、スパロボ的な面白さがあって、良い作品です。長い長いエンドクレジットにも注目です。

2018/4/29 Sunday

いぬやしき

Filed under: - dekaino @ 10:49 このエントリをはてなブックマークに追加 のはてなBookmark被リンク数

いぬやしきを観ました。イブニングに連載されていた漫画の映画化です。
原作からアクションシーンに合いそうなエピソードを抜き出したダイジェスト版的な作りです。
とにかくアクションシーンに力が入っていて最先端な映像技術を楽しめると思います。
その反面、メッセージ性は低いですね。ただただ暗い感じで社会に向けた憎悪を爆発される系のストーリーであまり救いがない感じです。それでいて本当に危なそうなところは除去されているチキンなところもあります。たとえば警視庁に宣戦布告して下っ端警官1人だけ残して後はすべて殺しちゃうくだりとか善カットです。

ロボット改造される発端の事件があった公園は、厚木市のぼうさいの丘公園のホウダイヤマ古墳の広場でロケしたようですね。一目でわかりました。実際は住宅地からは距離がある山の上なんですけど、山っぽいところが全然わからない感じで撮影してました。

木梨が扮するスーパー戦闘ロボット老人のアクションを楽しむためだけの映画です。

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

Filed under: - dekaino @ 9:36 このエントリをはてなブックマークに追加 吾ャ潟/с祉ャ祉吾c潟違のはてなBookmark被リンク数

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルを観ました。1995年の映画ジュマンジの続編というかリメイクとなります。
ジュマンジにはもうひとつザスーラっていう間接的な続編映画もありますが、こっちはほぼ関係ないです。

前作はボードゲームでしたが、今回は家庭用コンピュータゲーム、ジャンルはアクションRPGです。
要はハリウッドが本気で作った勇者ヨシヒコなんです。カネかけてくだらないギャグを本気でやるのが素晴らしいです。

想定観客も以前のファミリー層からヤングアダルト(ハイティーン)以上に変わり、キャラクターもすべて高校生になっています。ギャグはくだらないけどストーリーは子供騙しではなく大人が見ても楽しめる内容になっていて安心です。むしろ小学生に見せてあまりウケないかも?
キャラクターもすべて高校生。

ボードゲームとARPGなのでアクションや展開は前作とまったく違います。共通するのは熱帯ジャングルを舞台にしているところとゲーム名だけです。ゲーム名としても大事、名セリフ「ジュマンジ マジ卍」翻訳も冴えています!
ソニーピクチャーなのに劇中のゲーム機がプレステでなくてROMカートリッジ機になっているあたり、こだわりを感じさせる作品です。ファミコン世代におすすめの映画です。

2018/4/21 Saturday

パシフィック・リム:アップライジング

Filed under: - dekaino @ 20:25 このエントリをはてなブックマークに追加 激c祉鐚≪ゃ吾潟阿里呂討Bookmark被リンク数

パシフィック・リム:アップライジングを観ました。言わずと知れたギレルモ=デルトロ 獲得のパシフィック・リムの続編です。ですが本作の監督はデルトロではありません。世界観やキャラクターの一部、設定は引き継いでいますがかなり違った味付けとなっています。

舞台は前作の10年後、イェーガーのパイロット達も世代交代しています。すでに怪獣は現れることなく、世界の各都市は復興しつつあります。しかし、脅威は近づいていたって感じのストーリーです。

前作は上海が決戦の舞台として重要でしたが、本作は日本、東京、富士山が決戦の場となっています。日本へのサービスってことなのかな? 溶岩のミネラルが欲しくて富士山に来るって苦しすぎる説明だけどね。だったらハワイのキラウェア火山にでも行けや。

前作との一番大きい違いは、イェーガー戦力の背景にあります。前作は人類側の戦力が大国の野合連合で一枚岩じゃない、むしろ互いに仲悪いって国際政治的リアルさが完全になくなっています。所属コミュニティを超えた先に醸成した信頼関係が感動を呼んだのに対し、本作はどうも違う方向を向いているようです。

まぁ最初から続編ありきとしてのリブート第一作の作りに徹しているのでこんなものなのでしょう。
ロボットアクションとしては楽しめますが、人間ドラマやSFとしては今一歩という感じの出来上がりです。

2018/4/18 Wednesday

ボス・ベイビー

Filed under: - dekaino @ 6:25 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻祉ゃ爾里呂討Bookmark被リンク数

ボス・ベイビーを観ました。7歳の男の子、今までは両親を独り占めしてたところに、弟という赤ん坊が現れて家族のボスみたいにふるまっている! みたいなベタなストーリーかと思いきや意外とちゃんとファンタジー設定されていて感心しました。さすがハリウッドの文芸はすごいです。

本作も子供向けと同時に付き添いの大人も楽しめるような骨太ストーリーとなっており、設定も子供だましではなく筋が通ったものになっています。タクシーに乗って奴は来たんだ そうボス・ベイビーがな!

少年の両親はふたりとも わんわん株式会社(Puppy Co.,)に勤めているのですが、劇中でこの会社は壊滅しちゃうんですね。ハッピーエンドっぽいけれどその後の主人公家庭の生活には一抹の不安があります。
まあ、あまり細かいことを言わずに楽しむのが正解の作品です。

2018/4/7 Saturday

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

Filed under: - dekaino @ 11:59 このエントリをはてなブックマークに追加 潟帥眼潟祉若若削蕭罘絲犬里呂討Bookmark被リンク数

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書を観ました。ニクソン大統領時代の有名な情報リーク事件に基づくドキュメンタリ映画です。
難で本作を今の時代に製作しようと思ったのか? トランプ大統領に対して危機感が強いからなんでしょうか? それでもドナルド=トランプは長らくテレビショウビジネス界で活躍していた人でマスコミとの付き合い方とか、やっていいこと悪いことはわきまえている気はします。それより日本の安倍政権の方がニクソン的なやばい匂いぷんぷんで、その文脈でいま公開されているタイミングは重要かもしれません。

本作の主人公は ニューヨークタイムズではなくて2番手のワシントンポストというところも面白い視点です。
タイムス紙だったら力づくで連邦政府と戦えるわけですけど、財務的にもスタッフの量的にも厳しいワシントンポストがタイムズの後追いをするのか逆張りするのか、それとも別の視点でタイムズの先を行く報道をするのか、政府からの圧力にどう対応するのか、企業ドラマとしてかなりエキサイティングです。
おりしも家族経営の非公開会社だってワシントンポスト社は、公開株を発行して資金調達をしようとしているタイミングでの出来事で経営陣内部の対立もあって熱いです。
その中でも一番重要なのは世襲で社長になった女性社長キャサリンの苦悩と周りからの信頼、そして全米の女性たちの期待です。女性だからといって軽く扱われることは不当である、女性だからこそ戦うこともあるし、それは誇り高い行為であるみたいな思想が骨太に表現されます。

本作を観るなら、ある程度の予備知識はあった方がいいとは思います。ベトナム戦争やニクソン大統領、この映画で描写された事件の後に起きるウォーター事件のこと等。

当時、政府系シンクタンクで働いていた元スタッフから新聞社に極秘文書がリークしたわけですが、もしいま日本でリークするとしたら、リーク先はNHKでも大手マスコミでもない気がするんですよね。おそらく赤旗しかない。ニュースソースを守るという点では赤旗は鉄板だし、だからこそ赤旗はいろんなリーク情報を持っていると言えるでしょう。
残念ながら特定政党機関紙以外に信頼できる新聞がないのが日本の悲しいところです。

レッド・スパロー

Filed under: - dekaino @ 11:40 このエントリをはてなブックマークに追加 祉鴻爾里呂討Bookmark被リンク数

レッド・スパローを観ました。ロシアの女スパイものです。元ボリショイバレエ団のプリマがハニートラップを得意とするスパイ養成組織レッドスパロー(紅スズメ?)を経て西側エージェント相手にスパイ活動をする王道スパイものです。
なんたってR15+指定ですからエロ描写あふれてます。
原作は元CIAエージェントだった人らしいですが、現実に沿っているかどうかはまったく不明。というかロシア人たちがみんなロシアなまりの英語をしゃべるだけってしょっぱい演出から見てもリアルより娯楽よりの作品です。少なくともその濡れ場シーンは本筋じゃないだろってのも入れてくれます。無駄にスポーツクラブで水泳します。

主人公はイデオロギーよりも個人的愛憎感情で動く感じなのでアメリカ人でも受容できるでしょう。
ロンドン ブダペスト ウィーン などヨーロッパ各地を舞台にアクションするあたりも観光地紹介映画としてよくできてます。

R15+レーティングに過大に期待してもいけませんが、スパイアクションというよりはエロアクションの方が売りの作品です。

CoCo

Filed under: - dekaino @ 10:32 このエントリをはてなブックマークに追加 CoCoのはてなBookmark被リンク数

CoCoを観ました。CoCoと言っても
CoCo
昔のアイドルユニットではなくて

PIXAR/ディズニーのCGアニメのの方です。
CoCo 邦題:リメンバーミー
邦題は劇中歌のタイトル リメンバー・ミー。CoCoはもうすぐお迎えが来そうな曾祖母の名前です。
CoCoに思い出してもらいたいと思っている高祖父(ひいひいおじいちゃん)の歌が リメンバー・ミーなわけです。
舞台はメキシコ、万聖節の日に行われる死者の日、日本でいうお盆みたいなお祭りでのお話です。
このお祭り、メキシコにキリスト教が伝わる以前いかんよりも古い時代からある風習で、キリスト教の万聖節と習合して今のような形になったそうです。インディオがガイコツ好きなのは昔かららしい。

主人公の少年の名前はミゲル。ディズニー映画には珍しくミゲルのガールフレンドに当たるキャラは出てきません。本作で語られるラブロマンスはミゲルではなく大人達のロマンスなのです。
子供向けには両親や祖父母の愛、大人向けには昔懐かしい人との愛を語る構図、ほんとディズニー映画はよくできています。

毎回ピクサー作品は冒頭に別作品のショートムービーが併映されるのですが、本作ではアナとユキの女王のクリスマスのお話でした。ちょっと季節は図家だけど、もともとクリスマスの時期に公開するつもりが春休みになってしまったらしいです。それにしてもアナ雪にはマトモな男は出てきません。馬鹿バッカ。まだオラフの方がマシなくらいです。新作の歌もあるしファンなら楽しめると思います。

2018/4/1 Sunday

ブラックパンサー

Filed under: - dekaino @ 21:05 このエントリをはてなブックマークに追加 潟泣爾里呂討Bookmark被リンク数

ブラックパンサーを観ました。マーベルヒーローものなんですが相当にヒットしているようです。

基本的には独立国の国王が特殊スーツを着てヒーローやっているというDCコミックのバットマンに近い設定のマーベルヒーローの一人なんですが、アメリカで生活するアフリカ系黒人の琴線に触れる設定、誇り高き故郷、故郷離れても誇り高く生きる黒人たちの演出が受けているようです。
マーベルヒーローの中では能力的にいまいちパットしませんが、キャラではいちばん立っていると思います。まぁそれでもデップーには負けるか?

正当はマーベルヒーローのアクション映画としてよくできてます。

2018/3/24 Saturday

15時17分、パリ行き

Filed under: - dekaino @ 9:17 このエントリをはてなブックマークに追加 1517茵のはてなBookmark被リンク数

15時17分、パリ行きを観ました。2015年に実際にあった列車テロ事件のドキュメンタリー映画です。ドキュメンタリーというか再現フイルムです。
現役の米軍兵士2名+幼馴染の民間人1名の3人の仲良しグループでヨーロッパ旅行していたところ、偶然にも列車テロ事件に遭遇。乗客だった3人は見事テロリストを倒して事件を解決してフランス共和国から勲章貰うって実話をもとに映画が作られています。
これだけならありがちな話ですが、なんとこの映画 演じてる主役3人が実話の本人です。列車に乗り合わせた被害者も本人。犯人は残念ながら役者です(笑) 撮影時のノリは同窓会みたいなものだったらしい。
しかもこの本人たちの演技が妙にうまいんですね。なかなか面白い再現フイルムです。

シェイプ・オブ・ウォーター

Filed under: - dekaino @ 8:55 このエントリをはてなブックマークに追加 激сゃ祉祉若帥爾里呂討Bookmark被リンク数

シェイプ・オブ・ウォーターを観ました。アカデミー賞たくさんとりましたね。
半魚人の恋物語です。半魚人というよりはスタンドっぽいデザイン。特殊能力は「愛による癒し」です。
半魚人もヒロインも話せないって設定なのでセリフに頼らずストーリーが進みます。幻想的です。

2018/3/1 Thursday

劇場版 Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ

Filed under: - dekaino @ 20:27 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 Infini-T Force鐚c 医のはてなBookmark被リンク数

劇場版 Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よを観ました。テレビシリーズの直接の続編になっています。
いちおうテレビシリーズのダイジェストが冒頭に入っていて世界観の説明をしてくれますが、本当にダイジェストなのでテレビシリーズ観てない人にはまったくわからないと思います。そういう意味で客を選ぶ作品です。役立たずのダイジェストなんてない方がいいと思います。
悪堕ちした南部博士
数ある並行世界の中で南部博士が悪堕ちした世界、そこが本作の舞台です。そこにガッチャマンのケン、ポリマー、キャシャーン、テッカマンとヒロインの笑(えみ)がやってきて活躍するというストーリー。
原作ではただの政治家で科学者としては無能という感じのに部博士ですが、本作ではそれなりに科学者としても優秀、肉体的にも虚弱ではなくバードスーツを装着して戦います。でもはやり南部博士は政治と根回しです。政治の才能と野望がピカイチなのです。この政治にかける情熱の1割でも科学忍法火の鳥の居住性改善に傾けてくれていたら科学忍者隊も楽だったと思います。

またゲストキャラとしてコンドルのジョーが出てきます。やはりジョーはニヒルで無鉄砲。死んでもサイボーグ化していきえってきそうなご都合主義のキャラクターです。本作でもジョーは重要な役割を果たします。
ジョーファンは必見です。

さよならの朝に約束の花をかざろう

Filed under: - dekaino @ 20:08 このエントリをはてなブックマークに追加 膣宴のはてなBookmark被リンク数

さよならの朝に約束の花をかざろうを観ました。長命族というありがちSFネタのひとつの長編アニメです。密度が濃いのに115分も尺があっておなかいっぱいになります。
まあ長命族が普通の人を子育てしたらこうなるよねって予想通りのストーリーではあるのですが、作画レベルが高いので退屈はしません。製鉄の高炉とか転炉とか実際の製鉄所を取材してるレベルのリアリティがあります。お城もどこかモデルがあるんだろうとは尾根います。
でも戦争シーンなどは結構いい加減。大型船が艦砲射撃したり高炉で鉄を増産して兵器を作る時代に、攻城戦で騎馬で突撃とかおかしすぎでしょ。ミリタリーおたくが悶絶死しそうです。そもそもメザーテ国はたくさん鉄を作ってた割にはあっさり落城したり近衛兵まで傭兵で組織されてたり、軍事力でのし上がった国とは思えません。宗教的権威だけで君臨してたのだろうか??

もうひとつ気になるのはヒビオルって何の糸を織っているのだろうか? 絹? でも養蚕の描写がなかったし羊もいなかったから羊毛とか山羊毛ではなさそう。じゃあ綿花とか麻なんだろうか? 設定はどうなっているのだろう? 本筋に関係ないところで気になります。

よくできているアニメーション作品だと思いますが、タイトルは映画を観る前でも観た後でもビンとこないインパクトの薄い漢字なのが残念です。だらだら長いタイトルって流行り