劇場版 最終兵器彼女
劇場版 最終兵器彼女を観ました。
これは怪獣映画ですね。小樽を中心とした北海道ロケで、有名な建造物をガンガンぶっ壊すという、ご当地系怪獣映画の文脈そのままの特撮です。
特撮レベルも高く、中盤までは非常に楽しく観ることができました。メインキャストの前田亜季や貫地谷しほり(カンジヤシオリ)もかわいいです。
ただ終盤以降は話がどんどんつまらなくなります。まぁこれは映画スタッフが悪いんじゃなくて原作がつまらないんでしょうがないです。原作は小学館の青年誌にありがちのダラダラ連載系(Monsterとか奈緒子とか)のひとつで、ひきのばしてひきのばして、もう読者がマゾみたいにじらされて、最終回でやっと解放されて感動してしまう話なので、一気に読んでしまうと面白くとも何ともない話となってしまうのです。2時間で決着がついてしまう映画には向かないのは確かです。
話のレベルを落としてまでだらだら連載するのは、サラリーマンたる編集者にとって一番都合がいいからなんですよね。小学館の編集はサラリーマン気質が強すぎてよくない。
ラストは少しアレンジが入ってて少し努力したようですが、どうせならもっと大胆にアレンジした方がよかったかも。