でかいの日記帳

2013/8/18 Sunday

ワールド・ウォー Z

Filed under: - dekaino @ 10:09 このエントリをはてなブックマークに追加 若祉 ZのはてなBookmark被リンク数

ワールド・ウォー Zを観ました。ベストセラー小説の映画化らしいのですが原作本は読んでいません。
タイトルのZはゾンビのZ。あえて訳すなら「ゾンビ大戦」ってあたりですか、かなり低予算な安っぽい存否映画っぼい響きになってしまいますが。

本作のゾンビも最近のトレンド通り、素早いゾンビ、走るのも飛ぶのも人間より能力が上です。ただし近くに生きた人間がいない場合はロメロのゾンビみたいな立ち止まったりゆっくり移動したりするだけです(休眠状態らしい)。

本作はゾンビ映画なのだけど、ホラーではありません。基本的にゲーム仕立てで、主人公がすべきミッションが書くシーンごとに与えられ、それを達成していくという親切なシナリオ。いきなりキーとなる人物が死んでしまってさぁどうするって導入部がいかにも今風なPCゲームっぽいストーリーです。

かなりロジカルに設定や問題解決をしていくのですが、つつこうと思えばいくらでも穴はありますね。
そもそも人口が集中してない郊外や農村部では問題にはならなそうだし。
ゾンビは知能はないようなので、幼児が開けられないようなベビーゲートレベルの障害を置けば簡単に隔離できると思うんだけどねえ。でかい壁つくるよりベビーゲートでしょ。

とにかく長城は公共事業のネタにはなれども実行は薄いってのは中国史でもパシフィック・リムでも実証済みです。

これゾンビ禍をうまく抑えて人間文明が世界を取り戻したとしても、その後の戦争やテロ攻撃の手段として、ゾンビを群集に放り込むって手口が普及しそうで嫌な感じではありますね。イスラエルにてきめんに効くんだからアラブ過激派がやらないわけがない。もう明るい未来はないのかも?!

それにしても、24時間以内に全国民の歯を抜いた北朝鮮のクレバーさには脱帽でした。

パシフィック・リム

Filed under: - dekaino @ 9:10 このエントリをはてなブックマークに追加 激c祉のはてなBookmark被リンク数

パシフィック・リムを観ました。
熱いロボット映画です。敵は怪獣です。やつらは太平洋の深海からやってきます。
ふたり一組のパイロットが巨大ロボット兵器イェーガーに乗りこみ怪獣と戦います。環太平洋諸国それぞれの特色がでているロボットもいいです。ガンダムファイトのモビルファイターをIL&Mの3D技術で作ったらこんな感じになるんでしょう。

いろいろな点で日本のロボット作品へのリスペクトが見受けられますが、怪獣オタク博士と数学バカ博士の漫才は、マジンガーZの三馬鹿博士のオマージュだよね。最近こういう専門馬鹿な博士って減って寂しかったけれど、久々に強烈なのキターという感じです。

ヒロインが日本人など日本関連の話も出てくるけどやはり中国が強烈に意識されています。興行的にも中国人にサービスした方がお得だしね。最終決戦地は香港。ここらもGガンダムっぽいです。

怪獣の肉や皮膚や角、あまつさえ寄生虫までも食材や薬種にされるというあたり、ハリウッドがつくる変な中国ネタなのかな。あと、中盤以降、怪獣対策は巨大な壁(グレートウォール)を海岸線に建築して侵入を阻む方向に転換されて、巨大ロボット兵器は過去の者になっていくという流れになるのだけど、中国三千年の歴史が示す通り、堅牢な長城をいくら作っても最終的には異民族の侵入を防げないってあたりも中国あるあるネタなのかもしれません。

ストーリーは非常に詰め込み過ぎな感じ、2クールだか4クールのテレビシリーズを劇場作品に詰め込んだような密度の濃さがあります。スピンオフしてテレビシリーズ作るのもいいかもしれない。でも予算的に無理かなぁ?

2013年現時点でCGを駆使した怪獣特撮映画で最高峰のひとつと言える作品です。

2013/8/10 Saturday

劇場版 仮面ライダーウィザード in マジックランド

Filed under: - dekaino @ 23:12 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 篁≪ゃ若c吟若 in 吾潟のはてなBookmark被リンク数

劇場版 仮面ライダーウィザード in マジックランドを観ました。
同時上映は獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージックです。

今回は科学技術の代わりに魔法が進んだパラレルワールドに主人公とヒロインが飛ばされてしまうというお話。一般人でも普通に魔法を使います。ドラえもん長編でこんな話あったよね。たしか魔界大冒険。チンカラホイ。主題歌の小泉今日子が歌う「風のマジカル」は名曲なんですが、レコード会社の契約切れのため廃盤。映画のDVDでも差替え。NHKのあまちゃんパワーで復活できないものか…

話がそれてしまいましたが、ドラの魔界大冒険そのままの設定で魔法モチーフのライダーと怪人が戦うというストーリー。実は一般人が魔法を使えるようにするためには、罪もない人を拉致して犠牲にする必要があるという、石森章太郎の社会派漫画的なオチ。サイボーグ009のブラックゴーストも産軍複合体が黒幕だったし。

これはパラレルワールドの話ですが、現実世界の科学技術でもたらされる快適な生活も、貧困国/貧しい人々の犠牲の上に成り立っているって子供たちに気付いてほしいものです。

劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック

Filed under: - dekaino @ 22:50 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 i紙сャ吾c 潟с祉祉ャ若吾のはてなBookmark被リンク数

劇場版獣電戦隊キョウリュウジャーを観ました。副題はガブリンチョ・オブ・ミュージックです。
同時上映は仮面ライダーウィザード in マジックランド

ゲストキャラは、お姫様のミーコ(中村静香)と、敵の2人娘レムネア(桃瀬美咲)とアーシー(佃井皆美)です。中村静香はバストが豊かなグラビアアイドルですが、胸を活かした服装ではなくてもったいない。
アクションに定評がある桃瀬美咲と佃井皆美はバリバリ活躍しています。

姫のミーコはなにやら祈り歌とやらを歌います。もしかして大魔神カノン?

完全に本筋とは関係ない外伝ストーリーになっており、女子キャラのアクションを楽しむ映画となっています。

2013/8/3 Saturday

宮崎版 風立ちぬ

Filed under: - dekaino @ 10:39 このエントリをはてなブックマークに追加 絎經 蘂腴<のはてなBookmark被リンク数

宮崎版 風立ちぬを観ました。
宮崎駿ブランドの劇場作品として3つの新しい経験をしました。

1. はじめてデジタル上映で宮崎作品を観た。
 やはり違和感があります。フイルム映写機のぼやけた味が宮崎作品にはあっていたのではないかな。しかし現状の映画上映体制で新作のフイルム配給というのはありえませんから、どうにもなりません。ビデオ撮影の水戸黄門をみたときの気分に似ています。

2. 脚本宮崎駿の作品なのにちゃんと構成がある! 省略的表現が多用されている。
 これは画期的。出来なかったわけではなく今まではあえてやらなかったのだ! と言いたいのでしょうか? 幕間の間の部分があるのは新しい。
 でも宮崎ブランドがなければただの凡庸な構成ではあるのですが… ティム=バートンばりの夢見心地な筋が通らないファンタジー演出とはだいぶ違います。

3. 老人向け作品である。
 あくまでも子供向け、せいぜい青年向けだった従来の視聴層を完全に裏切って、黄昏流星群やら釣りバカ日誌やらが好きそうな老人層に向けてメッセージを出してます。

ラストシーンで泣けるという宣伝がされており、たしかに若い観客の中には泣いてる人もいたのですが、私は涙のなもでてきませんでした。若くして病死したヒロインと遺された主人公の話ですが、幸福であれ不幸な要素はないですもん。人はいつか必ず死ぬのだからどうせ死ぬならこのように美しく死にたい。そして残された人間も引きずらずに「生きて」ってお話ですから。むしろ泣いて悲しんだら菜穂子の意に反すると思います。

どんどん死別により旧い友や親族を失っていく老人にハートに突き刺さる映画だと思います。

あと堀越二郎をだいぶ持ち上げていますが、彼の作品は工芸品としては優れていても兵器としては微妙だったと思ってます。
たとえば沈頭鋲は、技術じゃなくて生産に携わる職人の技能に依存しているわけで。民間企業の三菱としては、海軍が勝手に設計図を競合企業にまわして生産させようとしても、沈頭鋲の技能をもつ職人を囲い込んでいる三菱でしか生産できないって構図は都合がよかったんでしょうけど。
やはり工芸品で戦争するというのは無理筋で、あくまでも工業製品として生産性がよくないと勝てなかったんだと個人的に思っています。

23 queries. 0.183 seconds. Powered by WordPress ME
For questions or comments, please send mail to: webmaster@dekaino.net