TIME/タイム
映画タイムを観ました。原題はIN TIME。さすがにTIMEだと商標とれないし検索できないしつらすぎます。
予告編はとってもかっこいいアクション+ハードなSF設定の硬派な作品っぽいのですが、そこはハリウッド仕様にて非常に軟派なおバカなお色気アクションに仕上がっています。
時間が通貨として扱われる格差社会というアイデアは資本主義批判にありがちなネタではあるのですが、本作ではそのレベルに至りません。
というか、設定そのものがちゃんと説明されないので、主人公たちが何と戦っているのかボケボケです。資本家と戦い貧困層を助ける義賊ってことなの??
時間が切れると誰でも即死って設定は、まぁそういうテクノロジーがあるんだよねで誤魔化すにしても、時間が消費される描写ばかりで生産されるシーンがまったく出てこないので、何が何だかわかりません。
とにかく資本家は人民から時間を搾取してる搾取してるとか言ってるけど、逆に労働の対価として時間を支給したり、時間をローン貸ししたり、搾取どころかむしろ供給してるんじゃないかと思えます。出生時にみんな50年ずつ(自然の寿命が25+50の75年として)巻き上げられて、それを流通してるなんて設定があるならまだ理解できるんだけど。でもそうだったら主人公たちは産院とかに殴り込みにいくのか? それはそれで映画として面白いのか疑問だ。
劇中で100万年の時間がすごいプレミア的に表現されてますが、冷静に考えるとこんなのニューヨーク市800万人が1.5ヶ月も生きてたら消費されて消えちゃう程度の些細な量なんだよね。時間の生産の仕組みがわからないから何がどうすごいのかわからない。例のパパさんも時間ローンの利子とギャンブルで稼いだだけで、時間を生産しているようには思えないし。だいたい時間ローン事業って元が取れるんだろうか? だって借り手が死んじゃったらほぼ100%回収不能だからリスク高すぎだよね。年利30%なんてむしろ慈善事業に近い安さ。これで利益が出るとは思えない。
とにかくすべてのキャラが25歳かそれ以下の少年少女で、暴力あり、エロあり、カーチェースありと、最後に安っぽい世直し宣言(宣言だけ)って、ある意味ですごい作品です。
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