スカイライン−奪還−を観ました。Netflixの配信ですよ。10年前に観たSF映画スカイラインの続編なのですよ。4年前に日本でも公開されたのですがスクリーン数が少なくて劇場では観ていませんでした。なんで急に配信視聴したかというと、3作目が劇場公開されているからなんですね。1作目は観て2作目を観ないで3作目を観るというのも変な話なんで、せっかくNetflixで配信さていることだし、視聴してみたわけです。
第一作の主人公ジャロッドは結局エイリアンに脳を取り出されてエイリアンの二足歩行生体兵器に脳を移植されてしまうのですが、ジャロッドだけは洗脳されず人間の時の意識を保っており、そのまま敵の母船に還って大暴れするぞ、人類にも勝ち目があるかもってところで終わりました。デビルマンがデーモン軍団に戦いを挑むようなものです。
で、本作では一作目の主人公のジャロッドも恋人のエレインも序盤でサクッと死んでしまうのですが、なぜかエレインの体内にいた胎児の娘が未知のエイリアン技術により急成長して養女になってしまうのですよ。ローズと名付けられた少女とそれと関わりを持ったロス市警の警官マークとその息子トレントが本作の主役なわけです。主役が世代交代するあたりジョジョっぽいですね。
で戦う舞台もロスだけではなくハワイやらアジアにまで広がります。もう地球どこにも逃げ場がありません。でベトナムとおぼしき古代仏教寺院でバトルしまくり。反政府軍×の兄ちゃんがカンフーアクションで戦うのです。「俺たちゃアメリカにだって負けなかった」って戦意高すぎ。
前作もそのきらいはあったのですが、完全に香港映画ノリです。イギリス映画なんだけど香港映画。エンディングクレジットではNG集流しちゃう程度に香港映画です。
エイリアンの青い光を観ると人間は洗脳されてエイリアンの言いなりになってしまうのですが、前作の主人公の娘ローズの謎の赤い光を当てるの正気を戻すのです。エイリアン兵の眼も青色から赤色に代わると人間の意識を戻したってことなのです (警戒色ではないよ!)
ローズの赤い光で脱洗脳、全兵赤化完了 共産主義ばんざーい っていかにもベトナムなオチがすばらしい。
とにかくハリウッド作品にはないパワフルな強引さが素敵です。
10年後には逆襲するぜって予告編的な映像を残してエンディング、そしてNG集。
これは映画館でぜひ見たかった作品ですね。