でかいの日記帳

2021/9/26 Sunday

レミニセンス

Filed under: - dekaino @ 11:09 このエントリをはてなブックマークに追加 祉潟垢里呂討Bookmark被リンク数

レミニセンスを観ました。近未来のヒトの記憶を再現上映する装置の技師の話。記憶を再現して探し物を見つけたり、犯罪の証拠としたり、いろいろ用途はあるようです。
とにかく絵作りが綺麗。短時間しか出てこない水上市場のシーンも結構なお金かけたセットをつかってて気合はいってます。監督脚本のリサ=ジョイの才気あふれるストーリーとビジュアルが素晴らしいのです。

本作は推理映画であり恋愛映画でもあります。環境変動と戦争によって水没しかかったマイアミを舞台とした退廃的な街並みと記憶再現装置と絡んだ愛の表現がいいのです。主人公のニックと助手の女性ニックの関係もまた面白い。人は過去に捕われるべきか未来に進むべきか自分で決めなければいけない世界なのです。

でも、ギリシャ神話のオルフェウスの話、亡き妻を明快に取り戻しに行ったが連れ帰るときに振り返ったら失敗した話を知ってるくらいの教養がないと、省略だらけの描写なのでイマイチ楽しめないかも。「古事記にも似た話あるよね」くらいのツッコみができるようなら問題ありません。

鳩の撃退法

Filed under: - dekaino @ 10:56 このエントリをはてなブックマークに追加 薐羈のはてなBookmark被リンク数

鳩の撃退法を観ました。佐藤正午の小説が原作で、小説家である主人公が売れなくなってバイト生活していた時の体験をもとに潜入ルポ的な実話系小説を書くという話です。
都市伝説的な地方の裏社会ネタを暴くような話で小説を書いたことで主人公にも身の危険が降りかかるというようなストーリー。出版社の編集員役の土屋太鳳が意外とエキセントリックな演技。あんな編集者実在するのか??

発端の事件は閏年にあったとされていますが、どの年か意図的に隠蔽されています。劇中の床屋にカレンダーがあって、何年は見切れているが、2月29日が金曜、7月31日が木曜なのは見えたことから、2008年か2036年あたりが候補になります。万札が福沢諭吉だから2008年の話なのかな? 2036年なら渋沢栄一のはずだ。私の推理では干支ひとまわり前の事件ということになります。

リアリティがあるようでないような不思議な話です。つーか小説家って面白いよね。生産性がある気はしないけど。ちょっと間抜けでみすみす大金を見逃してしまうあたり演技にカイジが入ってるかも?

タイトルがどんな意味なのかは本編中に謎解きがあります。しかしタイトルの意味を隠すって映画ビジネスとしては相当な賭けなんですよね。観てもらえなければ理解できないわけで。原作小説も同じタイトルなのでそれを当てにしているのか? でも小説読んだ人はもうタイトルの意味を知ってるので、誰に向けた謎なのかよくわからないですね。いまいちプロモーション方針が謎です。予告編では登場キャラが互いに騙しあうみたいなこといってたけどそんなことはないのですよ。
不思議な作品です。

2021/9/24 Friday

アーヤと魔女

Filed under: - dekaino @ 10:57 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪若ゃ薛絅海里呂討Bookmark被リンク数

アーヤと魔女を観ました。ジブリ最新作ですが、監督は息子の方の宮崎吾郎。ハウルの動く城の原作者が最後に出版した児童小説が原作です。

NHKでもダイジェスト版が放送されていますが、劇場版はいろいろ追加シーンがありますね。
正直スカっと納得という話ではありません。なんつーか、アンパンマンに出てくるバタコさんがいかにしてジャムおじさんのパン工場と製造されたヒーローたちをいかに操り支配者の座についたかって話に近いです。
バタコが好きな人にはお勧めできますが、だいたいこの手のキャラは悪者扱いですからね。
本人別に悪事は働いてないけど、他人を操るのはいい印象ではありません。

しかも、孤児が顔も知らぬ生母と再会するってシーン、今時の観客には感動ポイントとして通じないでしょう。昭和40年代だったらまだしも。孤児院とか共感対象としてのリアリティがない。今の若者はキャンディキャンディを知らないのだ。

それになんかイギリスっぽく見せたい意欲があるのはわかるがイギリスっぽくないんだよなぁ。モデルとする街の設定とかそこのロケハンなどが足りないんじゃないだろうか?

ちゃんとそこら辺の文脈を抑えて観ればまあまあ楽しめる作品ですが、解説抜きで観てもちょっと辛いと思います。特に終盤はいきなり終わった感を感じるだけでしょう。

2021/9/18 Saturday

シャン・チー/テン・リングスの伝説

Filed under: - dekaino @ 21:41 このエントリをはてなブックマークに追加 激c潟祉/潟祉潟違鴻篌茯のはてなBookmark被リンク数

シャン・チー/テン・リングスの伝説を観ました。マーベルの中国を舞台にした中国人のヒーローものですよ。まあ主人公は在米華人ではあるんですが、今回は里帰りして本国で戦います。

主人公は姓がシャンで名がチーではないですよ。フルネームはシュー・シャンチー(徐尚気)。中国から米国の大学に留学していい成績で卒業したものの、サンフランシスコでホテルの駐車場係をやっているのです。
そして、ヒロインもおなじ駐車場係の中国系移民3世。名はケイティ(Katy)。スパイダーマンのMJに通じますね。ただ、MJはピーターの正体を知らないしましてや一緒に戦うなんてしないけれども、ケイティはシャンチーの正体を知ってるし、魔法の弓で共闘するんだよね。さすが今風のヒロインです。

マカオに上陸した後、クルマを盗んでシャンチーの亡き母の実家がある中国奥地の秘境ターロー村(大羅村)までカーチェイスしまくるんですが、なぜかこのクルマ右ハンドルのBMW。あれ中国って右側通行左ハンドルの国だよね? なぜ???
どうやら、オーストラリアロケで撮影したらしく、そのせいで右ハンドルのクルマみたいなんですよね。
中国本土ロケしてないこともあって、中国で上映ストップがかかってるのかもしれません。

シャンチーの父、シューウェンウー(徐文武)、シャンチーの妹のシューシャーリン(徐夏霊)、亡き母の妹つまり叔母のインナン(応南)とか身内ばっかり出てきて敵味方に分かれてバトルバトル。君ら家族の内輪もめで地球を危機に陥れないでほしい!

まあ、細かいアラは色々見えるけれども、中華武術ベースの超能力バトルは見ごたえたっぷり。ドラゴンの描写もバッチリです。マーベルヒーローとしてはシャンチーはかなり強い方ではないのかなぁ?

アクション映画としてはかなり楽しめる作品です。

岬のマヨイガ

Filed under: - dekaino @ 21:34 このエントリをはてなブックマークに追加 絏ゃのはてなBookmark被リンク数

岬のマヨイガを観ました。児童文学のアニメ化だそうですが原作は読んでいません。
東日本大震災の被災から間もない東北の海沿い地域が舞台で、被災者の2人の少女と昔から伝承されている東北の妖怪たちの物語です。
そもそも住んでいる岬の上らあるポツンと一軒家がマヨイガという昔話に出てくるファンタジー物件。
最初は家の外観では電灯線が引かれてないのに。電灯はつくし電子レンジは使えるし、絶対作画ミスと思ったのですが、そうではない超常現象だったんですね。奥が深すぎる。
電灯線も電話線もきてない古民家なのに家電バリバリ使える不思議
なんと妖怪の超常力はお役所の書類までうまく誤魔化してくれるからスゴい。
どうもモデルは大槌町のようですね。東北中の名のある妖怪が集合してラスボスと闘います。これもまた妖怪大戦争なのだ!!

とにかく前向き前向きであえて悲しい現実は描写してないようなところはありますが、天災に耐えて再び立ち上がろうとする人々の姿は印象深いです。
題名からは妖怪大戦争モノたというのは想像つかない。もう少しスピリチュアル寄りな非現実的なストーリー化と思っていたのですが、案外わかりやすいお話でした。

2021/9/5 Sunday

子供はわかってあげない

Filed under: - dekaino @ 15:58 このエントリをはてなブックマークに追加 絖箴cのはてなBookmark被リンク数

子供はわかってあげないを観ました。同名コミックの映画です。原作は読んでいます。たしかに主人公の美波に上白石萌歌は雰囲気似てる気はします。親友のミヤジ役の湯川ひなもいい感じ。キャスティングはばっちりです。

劇中アニメの「魔法左官少女バッファローこて子」のパートの出来が気合入り過ぎです。こて子の主題歌も頑張りすぎ。いきなり冒頭からカマしてくれます。ここだけでもアニメファンが食いつきそうなものだけど大して話題になっていない。確かに予告編やポスターからはアニメ要素ゼロだもんね。しかも上映スクリーンがとても少ない。力関係なんでしょうかね? 映画館主のウケが悪いタイトルってのもあるのかも? わけわからないよね 「子供はわかってあげない」 原作のタイトルそのままではあるのだけれど、ちょっと変えてみた方がよかったかも??

コロナ禍とオリバラ延期開催のせいか 2021年8月の上映スクリーン確保は相当熾烈な争いになっていて、本作は思いっきりそのあおりを喰らってます。いい映画なのに単館系ばっかり。まあ単館系にとっては救いの神かもしれず。
正直本作を観たときの観客は自分一人だけで実質貸切り状態でしたよ。あーもったいない。

基本コミカルで笑えますが、ちょっと青春風味もある良い作品です。

妖怪大戦争ガーディアンズ

Filed under: - dekaino @ 15:06 このエントリをはてなブックマークに追加 絋紊ф篋若c≪潟困里呂討Bookmark被リンク数

妖怪大戦争ガーディアンズを観ました。2005年の妖怪大戦争と同じ世界観ですが直接の関連はないようです。
前作は、カドカワ映画になってからの初の大映ブランド作品ということで、かなり予算を張り込んだ大作でした。その続編ともいえる本作も相当に製作費をつぎこんでいます。だからキャストが超豪華! しかもその豪華キャストをモブとして使う贅沢さ!!
モブの妖怪たち
荒俣宏御大の世界観なので鬼太郎に通じるよう書いた血だらけです。つーか前作は水木先生みずからコミカライズ描いてくれましたからね。鬼太郎版権を握ってる東映も苦これには々しく思っていることでしょう。ねずみ男とねこ娘以外はほぼ出てるっぽいですよ。

とにかくカネがかかっているので学校シーンも芸が細かいのですよ。授業シーンの窓から見えるグラウンドではほかのクラスが体育の授業してるわけで、まあなんて贅沢な映画なんでしょう。

大魔神様が出てくるのもウリですが、これも大映のビックタイトルなんですよね。大映コンテンツを骨までしゃぶる角川メディアミクス力には恐れ入ります。
ちょっとコロナ禍でタイミング悪く興行収入が伸びてないようですが、ていねいに作られた子供向け娯楽大作映画です。特に所沢の人にはお勧め。

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