攻殻機動隊 新劇場版(2015)
攻殻機動隊 新劇場版(2015)を観ました。もうProductionI.G.が困った時には攻殻機動隊ってノリで、プログラムピクチャー的に量産されてます。
本作は冲方丁脚本シリーズの総まとめ、攻殻機動隊の前夜譚がオリジナル作の冒頭に戻ってくる話です。きれいに風呂敷を畳んではいますが、本当にこれでいいのかちょっと疑問は残ります。
そもそも、電脳にも義体にも世代があるのはいいとして、世代の前後で互換性がないとか、世代に取り残されると義体を自力でメンテするしかなくなるとか、無茶な設定についていけません。そこは互換性捨てないでしょ、絶対に。USB規格なんて20年前からありどんどん世代を重ねて進化していますが、20年前のデバイスいまだに使えますよ。使えないバカ規格に進化させても市場に淘汰されますよ。マジ違和感がありまくりです。
全身義体化が夢の不老不死技術ではないというのはオリジナル作の金食い虫だからという説明だけでいいし、古い世代にマッチするデバイスが生産停止になるからではないでしょう。需要があれば生産は続く。ディスコンになるのは新しいデバイスが古い世代と互換性があるからこそです。
そういう意味でイマイチよくわからない。第三世界もわからない。でも客は入って儲かってしまう。ProductionI.G.版 釣りバカ日誌みたいなものですね。客が入る限り続くでしょう。でも僕はアップルシードの方が好きだなぁ。