でかいの日記帳

2019/4/30 Tuesday

ハンターキラー 潜航せよ

Filed under: - dekaino @ 23:47 このエントリをはてなブックマークに追加 潟帥若 羹のはてなBookmark被リンク数

ハンターキラー 潜航せよを観ました。アメリカ海軍とロシア海軍の潜水艦アクションです。北米では興行成績が悪かったせいか日本でもあまり宣伝されていません。しかしなかなかよくできた映画なのです。
ロシアの大統領はプーチンとは違う対話志向平和志向の大統領、アメリカの大統領は女性大統領という仮想世界でのロシアのクーデター劇なのですが、攻撃型原潜とアメリカの民間(傭兵)特殊工作部隊が活躍するという、まあアメリカ人が好きそうな設定なわけです。もちろん勝利条件はアメリカに都合がいい状況に持っていくことで、ハッピーエンドになるんですね。ちゃんとお約束を守っているのに客の入りが悪いのは残念。やはり2018年はミュージカルや音楽映画の年だったのかも?

細かいことを言うといろいろ粗は見えるんですよ。特殊部隊の癖になんでヘルメットかぶらないの? とか、いくら何でも軍の重要施設がある軍港の湾内で原子力潜水艦を撃沈していいのか? とかね。原子炉つんでるんだよ。プルトニウムで海洋汚染されちゃってもいいの? とかアメリカ人は放射性物質の汚染に鈍感過ぎだよなぁ。最近は日本人もあえて見て見ぬふりしてる気もしますが。

ロシア海軍の潜水艦の艦長のアンドロポフがいい味出してました。よくできた潜水艦映画です。

バースデー・ワンダーランド

Filed under: - dekaino @ 22:11 このエントリをはてなブックマークに追加 若鴻若祉潟若潟のはてなBookmark被リンク数

バースデー・ワンダーランドを観ました。小説「地下室からのふしぎな旅」(柏葉幸子作)が原作だそうですが未読です。キャラクターデザインはロシアの人ということで、西洋から見た東洋人のイメージなのか、みんな目尻がつり上がっているあたりが特徴的です。

本作は主人公の小学生女子とその叔母さんの2人が異世界に行くというありきたりと言えばありきたりの物語なのですが、個人的に主要3人の女性キャラクターにまったく感情移入できないので楽しめませんでした。
戸建ての家で専業主婦をしていて庭にあるブランコに乗ってる料理が上手いキラキラしてる母親、その妹で実家をスピリチュアルグッズ店に改造して商売している浮世離れした叔母、小学校のイジメに消極的に加担している主人公、みんなクソですよ。そして異世界での経験で成長するというかキラキラ度が増すだけなんですね。
キラキラしてて地に足ついてない感じがどうにも耐えられません。

主人公一家の浮世離れした生活を支える父についてはまったく出てきませんしね。どうも25年前に母は実家から異世界に行っているようなんですが、だから何だという感じ。

叔母さん ああいう生活でスピリチュアル沼に浸っていると男性の縁ははヒモを飼うしかないだろうと思っていたら、案の定ヒモ候補といい感じになって笑えました。バイオリンで飯が食える男は万に1人だし、スピリチュアルグッズを買いに来て押売りされて折れるような男は絶対紐にしかなれないわー

本作は確かにファンタジー映画ですが、異世界がファンタジーというよりは 女3人の生き様がオカルトでスピリチュアルな意味でファンタジー作品なのです。

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜

Filed under: - dekaino @ 20:13 このエントリをはてなブックマークに追加 祉潟<医茵宴若 紊宴蚊のはてなBookmark被リンク数

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜を観ました。タイトル長いですね。マッドマックス リスペクト満載の予告編で話題になった作品です。
予告編ではマッドマックスが目立っていましたが、基本ラインはインディージョーンズのパロディです。オーストラリアにまだやっていなかった新婚旅行に子連れできた野々原ファミリー。なぜか父ひろしが誘拐されてしまい争奪戦となるハチャメチャ系のいつものクレシン映画です。日本が冬でオーストラリアは夏とか細かいところに気を使ったる割には、犬のシロもちゃっかりついてきてたり、いろいろ無茶してますが、まあまあ楽しいです。
特に楽曲が結婚式定番曲のカバーになっているのが楽しい。親も子供も楽しめるファミリー映画だと思います。

2019/4/28 Sunday

キングダム

Filed under: - dekaino @ 11:47 このエントリをはてなブックマークに追加 潟違のはてなBookmark被リンク数

キングダムを観ました。ヤングジャンプ長期連載のマンガが原作ですが、名前は知っていましたが読んだことはありません。基本は秦王政が始皇帝になるあたりの話ということは知っていました。

こういう中華映画や中華ドラマの日本語吹替でありがちな話ですが、人の生を耳で聞いてもどんな感じだかわからずに混乱します。日本語の漢字音は同音異字が多すぎだからね。
セイが政なのはわかりましたが、ヒョウとかシンとか初登場の時はまったくわかりませんでした。まあシンはたぶん秦の将軍の李信なんだろうなとは想像できましたが、影武者ポジションはヒョウは歴史に名が残った人物ではないのでまったくわからず。最後のクレジットで漂と出てました。漂かよー なんかイメージ違う。てっきり 鏢 かと思ってました。鏢は護衛という意味があって音がヒョウだからね。全然漂泊してないのに漂とは謎だ。ドリフターズかよ!? ショウブンクンも昌文君と気づくまでには時間がかかった。できれば感じのテロップ出してほしい。

アクションとか舞台セットはなかなかに頑張っていたと思う。特に信と漂が育った村はまあまあの出来。だけど都市部が表現がまったくないのは寂しかった。まるで咸陽城が王族と官僚と軍の士卒しかいないかのような表現はどうなの? 都市住民やら商人やら出てこないのは当時の風俗表現としてはイマイチだと思います。

まぁ、ガッチガチの時代考証をしないなんちゃって始皇帝ものとしては頑張っている方だと思います。ほとんどのキャストが日本人でもまあまあ気にはなりませんでした。これなら中国でも売れるんじゃないかなぁ?

けっこう観客は多かったのでもしかして続編やるかもですね。

2019/4/14 Sunday

映画ドラえもん のび太の月面探査記

Filed under: - dekaino @ 11:21 このエントリをはてなブックマークに追加 祉喝お∽「肢のはてなBookmark被リンク数

映画ドラえもん のび太の月面探査記を観ました。
なかなかおもしろかったです。
どこでも出てくる仮面をした赤い服の人が敵。
ゴダード

今回ゲストキャラが10人を超す上にきっちりキャラ付けされているので、群像劇的なところはあります。
つーか、ルカ姉はスネ夫の性癖に大影響およぼしてるよね。もう一生ウサギ耳の女性しか愛せないとか。

ちなみにこちらは沖縄産のウサ耳女の玉城ティナ。
みみより情報 玉城ティナ

ただしSF考証的には穴だらけかもしれません。
特に最後のオチは???ですよ。異説クラブは異説バッジをつけたクラブ員以外の認識には影響与えないのだから問題解決にならないでしょうに。エスパイ達がバッジをバスしたとたんに元に戻るでしょうし、最初からバッジを持ってない人には効果なし。匿うならロボット兵団とかの鏡像世界とか他にいくらでもあるだろうに。

それから、どこでもドアの修理代がいくらなのかちょっとだけ気になりました。修復ライトで簡単に直せるんだったらストーリー的に変なことになるしな。どう考えても穴だらけだわー。でもそういう穴を気にしない勢いで書かれた脚本だから、今までとはちょっと色が違う作品になったんだろうとも思います。

ダンボ(2019)

Filed under: - dekaino @ 10:22 このエントリをはてなブックマークに追加 潟(2019)のはてなBookmark被リンク数

ダンボ(2019)を観ました。実写のダンボです。わたしは最初に映画館で観た作品が1941年版のアニメのダンボ(と併映のシャーロットのおくりもの)だったのですが、旧作の設定を踏襲しつつまったく違う作品となっています。監督はティム=バートン。ティム=バートンらしい解釈がされているのです。

まず、旧作では象や子猿などサーカスの動物たちが普通にしゃべります。ダンボだけはセリフがない(ちょっと緘黙症的な表現かも知れない)。しかし、本作では動物はあくのでも動物、感情は持っているし、共感もするけれど、あくまでも人間の視点からみた動物という扱いなのです。そこで旧作でストーリーを動かすカギとなった猿は単なるイタズラ猿となり、曲馬芸人のホルトの子ども達がその役を担います。
時代考証もしっかりしていて、時代は1919年 つまりジャスト100年前、大陸横断鉄道で全米各地を巡業するサーカス団が舞台となります。曲馬はホルトが戦争から帰ってくるのですが、左腕をなくしていました(要は傷痍兵)。そして戦争中に妻もインフルエンザで死んでしまっていたのです。この戦争とは第一次世界大戦、ホルトはヨーロッパ戦線に出征していたのでしょう。当時100万人弱の米兵がヨーロッパら送られて戦いました。また妻が罹患したインフルエンザとは名前だけは有名な「スペイン風邪」です。アメリカを起点に全世界に流行して多くの人が亡くなりました。不必要なくらい考証ばっちりです。
この第一次世界大戦から世界大恐慌までの約10年間、1920年代はアメリカ経済がとてつもなく調子が良かった時代。明るい未来をみんなが信じられた夢の時代だったのです。だからこそドリームランドが輝いてみえたのです。

本作ではディズニー映画としては珍しいことに人が死にます。ダンボの母象のジャンボが公演中に暴れたことで、なかば自業自得的に観客の一人がテントの下敷きとなり事故死します。この事件のために母象ジャンボは売られてしまうのです。非常にシビアな設定ですが、たとえその動物に罪がないとしても人が死んだ事件の棋院になっていれば処分せざるを得ないという、人間社会の厳しさを的確に表現しているとも言えます。実際、薬殺死させずに売却だけで済ますのは温情的すぎるくらいです。サーカス団の団長は最初は金に汚い悪人のように表現されますが、団員たちの生活を守るためそうならなざるを得ないだけで、実は優しい人物なのです。

そしてダンボの空飛ぶシーンのCGもよくできています。まさにファンタジー。ダンボ搭乗前のシャボン玉のピンクの象の幻影シーンもなかなか美しい。正直ダンボがいなくてもこのピンクの象の投影だけで客が呼べるのではないでしょうか?

最後のオチも含めて明るい未来を信じるスピリッツがあふれていて素晴らしい映画です。まさに子供とみても安心な映画。

2019/4/13 Saturday

ビリーブ 未来への大逆転

Filed under: - dekaino @ 20:10 このエントリをはてなブックマークに追加 若ャ吾紊ч荵△里呂討Bookmark被リンク数

ビリーブ 未来への大逆転を観ました。
現職の米連邦最高裁判事のルース=ギンズバーグの実話に基づく伝記的な作品。
主に学生時代と大学教授時代に手掛けた男女差別の法の違憲訴訟について語られます。
原題は"on the basis of sex"、法律文によくある表現で「性別に基づいて〜」のような意味ですが、要は男と女で別の扱いをする法律全般を示唆しています。

彼女がユダヤ人家庭の出であることが強調されています。ユダヤ人は娘に教育を含め最大限の投資をする風習があります。なぜならユダヤ人はユダヤ人の母から生まれた子でないとユダヤ人だと認められないから、ある意味で女系社会なのです。Jewish Prrincessという言葉があるくらい(同タイトルの楽曲もあるね)。早くに亡くなったルースの母、そしてルースの娘のジェーンのアメリカに住む3代のユダヤ女たちの生き様も語られているのです。

ルースがハーバードのロースクールに入学したときの式典でお偉いさんが「Harbard menは the rule of lawを守る義務がある」と演説していました。字幕ではthe rule of lawを「法のルール」と訳していましたが、これ 「法の支配」ってやつですね。法の支配は基本中の基本なんだなと。特に英米法の判例法体系ではとても重要なのでしょう。最近の日本では法の支配って言葉の意味が変質している気もします…

ベトナム戦争やってた1970年代の訴訟の話で、黒人の公民権の話ともかぶります。黒人の差別と男女差別 どう違い どう合理的なのか? アメリカの差別史の重要なエポックとなった訴訟をていねいに再現しています。
とにかくルースはすごい才女で、その才女でも当時のアメリカ社会では法律事務所に就職することはかなわないという、アメリカの女性抑圧の歴史を知るにも役立つ映画です。

特にアクションとかはありませんし、結果はわかりきっているのですが、それでも感動がある映画だと思います。

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