フェア・ゲーム
映画フェア・ゲームを観ました。
イラク戦争時のブッシュJr.政権で世間を騒がしたCIA絡みのスキャンダル事件(実話)ベースに映画化した作品です。
アメリカでは有名な「ブレイム事件」(ブレイムは人名)ですが、日本ではあまり報道されませんでした。アメリカ連邦政府は大統領が代わると政府高官も総取替えされますが、軍や外交官や諜報機関などの特殊技能色が濃いポストは政権党が変わってもそのまま続投することが多いです。
この事件は、任命した大統領が去った後も別政策をもつ次期大統領に宮仕えし続けるという構造が生んだスキャンダルとも言えます。この事件以降、大統領府/連邦議会とCIAの関係はかなり冷え込みました。
オーソドックスないわゆる再現ドラマ風の演出ですが、特にマスコミの偏向報道や身勝手な世論などに注目した演出がいかにもハリウッドっぽい感覚です。また夫婦の関係や家族愛も重要なテーマとなっているところもハリウッドっぽいですね。
いくら当時から政権党が変わった時代とはいえ、メジャー作品として受容されるのがアメリカ映画の懐の深さです。日本映画ではこの手のマスコミ叩きや世論を叩く作品は単館系でそれなりにあるけれど、注目するのは右翼くらいで彼らがわざわざ劇場に街宣抗議した結果、ニュースになって一般大衆が「へえこんな映画やってるんだ」って知ることができるくらいマイナー路線だもんなぁ。
あまり派手なアクションシーンはありません。でも、この事件のせいで米国外の協力者達ががんがん巻き添えで死んでいくのを淡々と描写するあたりはある意味で派手です。
リアルを追求したスパイ映画。主役のナオミ=ワッツも好演してます。
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