でかいの日記帳

2012/5/20 Sunday

キラー・エリート

Filed under: - dekaino @ 0:48 このエントリをはてなブックマークに追加 若祉若のはてなBookmark被リンク数

キラー・エリートを観ました。
英国特殊部隊SASのOBが書いた実話ベースの小説を原案にしたアクション映画です。
時代は1980年、ソ連がアフガンに侵攻してモスクワオリンピックボイコット騒動があった、冷戦真っ盛りの時代。その少し前のオマーン内戦に介入していたSAS隊員に対する復讐劇から始まる物語です。

原案の小説のタイトルFEATHER MENは、SAS隊員OBが組織した非公式秘密結社。マスターキートンみたいなのが集まってる団体。オマーンの地方族長が息子を殺した元SAS隊員3名を暗殺してほしいと国際的暗殺組織(これまたベタな設定)に依頼します。

本作はSAS OBに敵対する3人のプロ傭兵たちが主役です。ロバート・デニーロも出てます。終盤に至るまだ、ずっと族長に捕まってる人質でしょぼい初老男扱いだったのに、最後に一発アクションを決めてくれます。やっぱデニーロかっこええわ。

スタントなしのアクションの連続で、往年の香港映画のような味付けです。政治的メッセージはほとんどなく、各国政府に近い筋は、アメリカもソ連も出てこず、イギリス旧植民地内に閉じています。まぁオーストラリア映画だしね。

政府の犬に甘んじず自由な狼となれ的なアウトローの価値観を貫き通し、最後には敵味方の枠を超えた大乱戦。それなりに納得のいく決着となりました。

あと謎の恋愛パートが混じりますが、こんなの要らないよね。 目玉付ゴム長靴のエピソードとかどうでもいい。パリでデートとか似合わない。リア充反対。そこさえ除けばひたすらアツく燃える作品です。

2012/5/4 Friday

武侠

Filed under: - dekaino @ 1:20 このエントリをはてなブックマークに追加 罩箴のはてなBookmark被リンク数

陳可辛(Peter Chan)監督の武侠を観ました。香港映画です。英題はWu Xia(音訳)またはSwordsmen(意訳)。なぜか邦題は捜査官X。英題も邦題もダサいことこの上なし。

1917年民国の時代、雲南省奥地にある製紙業が盛んで、一族ほとんどが劉姓という典型的な田舎の村で起きた強盗事件。よそから流れてきて村の女 阿玉(アユー)と結婚し劉姓を賜った男、劉金喜(リウ=ジンシー)。阿玉との間に子供もでき幸福に村で過ごしていた男が、偶然にもお尋ね者だった強盗2人を殺してしまい、村の英雄だと祭り上げられます。しかし県(地方役所)から送られてきた捜査官 徐百九(シュウ=バイジュウ)は、実は劉金喜は武芸の達人で、身分を隠して逃亡しているお尋ね者ではないかと疑います。

民国時代(日本では大正)と、ちょっと時代が下りすぎてタイトルの武侠にそぐわない気が最初していました。案のじょう、前半は徐の脳内にしか武芸は出てこず、ただの武侠オタクの脳からあふれた妄想に振り回される純朴な村人の話かと思わされます。中盤以降、ところがどっこい実は西夏族の殺し屋集団の頭目の息子 唐竜(タン=ロン)でした(ΩΩΩ<ナンダッテー)みたいなウルトラ展開が続き、本格的以上の武侠ドラマが繰り広げられます。

雲南の寒村の日常の風景描写がエキゾチックで美しく、それにも増して格闘シーンがド派手で、緩急きっちり押えた映像は見事です。
徐の訳で金城武が出演するせいで、日本でも全国公開されるみたいでラッキー。
中華武侠映画が好きな人は見逃せない作品です。

2012/5/3 Thursday

ももへの手紙

Filed under: - dekaino @ 19:15 このエントリをはてなブックマークに追加 吾膣のはてなBookmark被リンク数

ももへの手紙を観ました。
ももへの手紙
正直、初めて本作のポスターをみたときは、江口寿史のイラスト風の少女といがらしみきお風の男達というビジュアルに、コレ何? どんな層がターゲット? と思いました。Production I.G. どこに行くのー? って。

実は男たちは妖怪で人間ではないんですね。

目指す方向は最近のジブリ的な日本の田舎を舞台にした異形が出てくるファンタジーで、テーマは家族愛というところ。特に原作はなく完全オリジナルで、きっちり過去にヒットしたジブリ作品や他社の作品のヒット要因をマーケティング的に分析してすべて詰め込んだ理詰めの脚本になってます。ちょっとイヤらしい言い方だけど、作家性や芸術性は追求せずひたすら売れ線をねらった志向です。

それに反して作画はこれでもかと頑張り過ぎな絵作り。ここ数年の長編アニメではトップレベルではないんでしょうか? 止め絵もキレイでアクションもキレがよく、CGも違和感ありません。

声の演技もみんなうまい。優香は夫を亡くした母を違和感なく演じます。
ただ公開時期がちょっと微妙かな? お盆のころだったらどんぴしゃの企画だったと思います。

今年のゴールデンウィークアニメの中ではトップクラスの作品。

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦

Filed under: - dekaino @ 17:58 このエントリをはてなブックマークに追加 篁≪ゃ蔀鴻若惹 鴻若若若弱ぇΔ里呂討Bookmark被リンク数

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦を観ました。
超電王シリーズのように放送中の現役シリーズとは別の流れの大ショッカーシリーズです。過去の全ライダーと全スーパー戦隊が戦うという「おらすげえワクワクしてきたぁ」ってストーリー。鍵となるのは仮面ライダーディケイドとゴーカイジャーのキャプテン・マーベラスという過去の全シリーズを操るチートヒーローの二大巨頭。

古き70年代の永井豪の○○vs△△シリーズにあるように東映のヒーロー対決シリーズはガチの対決せずに、なぜか共通の敵相手に共闘してしまいます。本作もその例に反することなく、キリコ=キュービーばりに実は悪に染まったふりをしてたんだぜ的燃える展開があります。
正直、数あるお約束に縛られて、ストーリー展開はほぼ自由度がないので、バラエティあふれる味方と敵を楽しむのが正しい本作の鑑賞法。とにかく物量で押せ押せとたーくさん出てきます。特撮で食ってる若者を救済する企画でもあるのでしょう。

それにしても現役のフォーゼとゴーバスターズの影の薄いこと。一応顔出しはしますがただそれだけ。つーかフォーゼは先輩たちがまだ卒業してないし、撮影時はゴールデンウィークではなくて春休みに公開する予定だったのだろうか?

とにかく物量で押せ押せとバブル臭い絵作りに抵抗がない方に向いた作品。

22 queries. 0.155 seconds. Powered by WordPress ME
For questions or comments, please send mail to: webmaster@dekaino.net