イングロリアス・バスターズ
イングロリアス・バスターズを観ました。原題はINGLOURIOUS BASTERDS。バスターズはゴーストバスターズのBusters(破壊者)ではなく、ろくでなしの意味のバスタードの複数形でバスターズ(Bastards)です。いや正確にはそれをわざとスペリングミスしてINGLOURIOUS BASTERDS。余計なUが入り、AがEに化けています。こういう工夫をすると検索エンジンで一発で引けるようになり、そういう意味で賢い題名です。邦題はここらのニュアンスが全然活かせてなくてつまらない。
クエンティン=タランティーノ監督、ブラッド=ピット主演と言う以外特に何の予備知識もなく観ました。ああポスターからなんとなくナチスをやっつける話なのかな? くらいは知っていたかも…
なんというかまったく予想外の映画でした。妙に昔のヨーロッパ映画臭い演出で、露悪趣味と年寄りが好みそうな仮想戦記っぽい歴史のifのストーリー。
酒でも飲みながらバカでーと笑いつつ鑑賞するのが正しい楽しみ方かも。そういう文脈でB級ホラーに通じる作品で、アメリカ映画なのにヨーロピアンなイメージです。
正直、誰がこの映画を観て喜ぶ人間はかなりマニアックなんだろうと思わせる珍作。
もっとこじんまりと単館系公開の方が口コミで噂になって結果的に売れたかも知れません。
「面白さタランかったら全額返金しバスターズ」キャンペーンは野暮でしたね。