チキンリトル
1ヶ月フリーパスポートシリーズ第10弾
チキンリトルを観ました。
PIXAR制作ではない、ディズニーが自分で作った初のフル3DCGアニメです。確かにPIXARとはかなり味わいが違う作画です。かなり2Dっぽいです。そもそもキャラに骨格や関節がありません。ふにゃふにゃ2Dアニメのように動く感じ。もちろん伸び縮みしまくりです。特にブタのキャラはどっからみても骨格が見えない完璧な2Dモデルなんですが、なんとなく3D風に見えてすごい。
また各キャラの顔も特定の角度から見た顔に固定されています。まさに2Dアニメの基本です。とくにみにくいアヒルキャラの顔はちょっとでも別の角度になったらとんでもない顔になっちゃいそうです。手描きアニメの原画のようにすべてのカットについて手作業で顔のパーツを並べているんでしょう。3DCGになっても動画を描くのが自動化されるくらいでたいして省力化になってない感じです。
それからお父さんが学校の先生から説教食らうシーンではシルエットながら100%手描きアニメでした。ディズニーの伝統芸が細々と継承されているようです。
ストーリーの方はアメリカらしいマッチョな育児思想を基にした話で、日本人の親はちょっと賛同できないところがあると思う。やっぱ分相応が一番だよなぁ。無茶な高望みを肯定するのは2chでいうDQNなガキを増やすだけではないだろうか? それから有名映画のパロディネタがかなり多いです。ここは子供と一緒に観にきた親へのサービスなのかな。スタートレックねたも当然あります。艦長が黄色いジャケット(パジャマ仕様)だったのでTOSですね。
そこそこ楽しめる作品だと思います。三つ目のミッキー時計とか誰か作らないかな?