北の零年
北の零年を観てきました。
大作です。東映+テレビ朝日です。東宝+フジテレビのローレライと真っ向勝負です。石原さとみvs香椎由宇です。
脚本はよく練られていると思う。すべてのエピソードが伏線となっています。約3時間の尺なのに、これ以上カットできるところがありません。それぐらい物語の密度は濃いです。各キャラクターの行動心理とかも練られたよいホンなのですが、いまひとつ演出がださい。映像として脚本のよさが活かされてない感じです。
だいたい、殿退場→ええじゃないか→集団マゲ切り の流れがまったく意味不明。何を表現したかったのか!?
結局吉永さゆりに頼ってるだけの映画になってしまってます。もったいない
ライバル(なのか?)のローレライの方は演出はかっこいいけど、脚本はひどくて、冗長なエピソードてんこもり。各乗組員の過去なんか描写してるとこなんか、まったくの不要エピソード。いくらでもカットし放題だから地上波テレビ放送の時は楽でしょう。
でも、北の零年は地上波テレビ放送は不可能です。ゼッタイ無理。だって168分あるのにカットできないんだもん。宮崎駿作品ばりにノーカット放送しようもんなら21:00〜24:20みたいな枠になってしまう。
だからといってカットしたら伏線がなくなってしまって、意味不明になってしまうでしょう。テレビ朝日にとって旨みは何だったのだろうか?
少なくとも確かなのは、本作品を観たかったら映画館で観るかDVDを買う/借りるしかないでしょう。東映チャンネルでもやるかもしれないけどね…
ところで、ヒロインの石原さとみ(俺がヒロインだと決めた)は、物語も後半にならないと出てきません。前半は子役なので。冬ちゃん目当てだとがっかりするかも…
とりあえず屋外セットは金かけてて、さすが東映の大作という感じです。CGはイナゴ襲来シーンくらいかな。ほとんど使ってません。
サユリストなら必見ですが、それ以外の人は好きにすれば? ぐらいの映画でした。