アイの歌声を聴かせて
アイの歌声を聴かせてを観ました。単なる美少女ロボ学園ものかと思ったら、これGhost in the Shellバリのサイバー人工知能SFですね。
興行上の理由で萌え絵柄なのにストーリーはかなりハードSFです。
学園もの × サイバーAIもの × ミュージカル という意欲的なチャレンジをしていて、まあ成功したかどうかは別にして頑張ってはいます。
ストーリーもせっかく学園ものなのに、主人公グループから遠い生徒や先生たちはすべて蚊帳の外っていのもつまらない。もうちょっと学園勢体を巻き込んだ話にした方がよかったのではないかなぁ。知らない人は知らないままでスルーってつまらないオチは避けてほしかった。
もうひとつ、男女差別の壁に阻まれる女性技術者のストーリーも絡むんだけどなんかちょっと違う。
「STAP細胞はありまーす」と絶叫した亡女性研究者的な扱いはないでしょ。あれは研究者が嘘をついてたのがバレたから失脚したわけで、実験が失敗したから責任問われたわけではない。それに企業開発の責任者と国立研究所の研究者では全然話が違うし、根本的に解釈違いしている気がしてならない。
細かい穴は多いけれど意欲作であるのは間違いないです。
興行収入的にはどうなのかな? 口コミとかネット配信で大ヒットみたいな逆転劇がないと厳しいですよね。
まだこの手の作品は早すぎたのかも