鳩の撃退法
鳩の撃退法を観ました。佐藤正午の小説が原作で、小説家である主人公が売れなくなってバイト生活していた時の体験をもとに潜入ルポ的な実話系小説を書くという話です。
都市伝説的な地方の裏社会ネタを暴くような話で小説を書いたことで主人公にも身の危険が降りかかるというようなストーリー。出版社の編集員役の土屋太鳳が意外とエキセントリックな演技。あんな編集者実在するのか??
発端の事件は閏年にあったとされていますが、どの年か意図的に隠蔽されています。劇中の床屋にカレンダーがあって、何年は見切れているが、2月29日が金曜、7月31日が木曜なのは見えたことから、2008年か2036年あたりが候補になります。万札が福沢諭吉だから2008年の話なのかな? 2036年なら渋沢栄一のはずだ。私の推理では干支ひとまわり前の事件ということになります。
リアリティがあるようでないような不思議な話です。つーか小説家って面白いよね。生産性がある気はしないけど。ちょっと間抜けでみすみす大金を見逃してしまうあたり演技にカイジが入ってるかも?
タイトルがどんな意味なのかは本編中に謎解きがあります。しかしタイトルの意味を隠すって映画ビジネスとしては相当な賭けなんですよね。観てもらえなければ理解できないわけで。原作小説も同じタイトルなのでそれを当てにしているのか? でも小説読んだ人はもうタイトルの意味を知ってるので、誰に向けた謎なのかよくわからないですね。いまいちプロモーション方針が謎です。予告編では登場キャラが互いに騙しあうみたいなこといってたけどそんなことはないのですよ。
不思議な作品です。
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