アーヤと魔女
アーヤと魔女を観ました。ジブリ最新作ですが、監督は息子の方の宮崎吾郎。ハウルの動く城の原作者が最後に出版した児童小説が原作です。
NHKでもダイジェスト版が放送されていますが、劇場版はいろいろ追加シーンがありますね。
正直スカっと納得という話ではありません。なんつーか、アンパンマンに出てくるバタコさんがいかにしてジャムおじさんのパン工場と製造されたヒーローたちをいかに操り支配者の座についたかって話に近いです。
バタコが好きな人にはお勧めできますが、だいたいこの手のキャラは悪者扱いですからね。
本人別に悪事は働いてないけど、他人を操るのはいい印象ではありません。
しかも、孤児が顔も知らぬ生母と再会するってシーン、今時の観客には感動ポイントとして通じないでしょう。昭和40年代だったらまだしも。孤児院とか共感対象としてのリアリティがない。今の若者はキャンディキャンディを知らないのだ。
それになんかイギリスっぽく見せたい意欲があるのはわかるがイギリスっぽくないんだよなぁ。モデルとする街の設定とかそこのロケハンなどが足りないんじゃないだろうか?
ちゃんとそこら辺の文脈を抑えて観ればまあまあ楽しめる作品ですが、解説抜きで観てもちょっと辛いと思います。特に終盤はいきなり終わった感を感じるだけでしょう。
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