でかいの日記帳

2021/8/9 Monday

徐福/ソボク

Filed under: - dekaino @ 11:54 このエントリをはてなブックマークに追加 緇胼/純のはてなBookmark被リンク数

徐福/ソボクを観ました。ソボクとは徐福の韓国語読み。あの不老不死の秘薬を求めて蓬莱島に行ったまま帰ってこなかった道士の名前です。本作に出てくるクローン技術でつくられた実験体の少年の名前が徐福/ソボクなのです。彼の骨髄からはヒトを不老不死にできる成分が抽出できるといわれていて、韓国諜報部や米軍の他、民間傭兵なども巻き込んで、少年の争奪戦が繰り広げられます。

ここまでの設定だけでおなかいっぱいなのですが、ソボク少年は年動力能力があるとか、毎日抑制剤を注入しないと命にかかわるとか、設定てんこもりなのです。ここらへんをうまく観客に伝えていく演出はとても巧い!
AKIRAみたいな超能力アクションっぽくもあるのですが、超能力をつかえるのは徐福/ソボクだけなので、超能力同士のバトルはありません。超能力で通常兵器をばったばったと排除していくのが気持ちいいアクションです。
実験体として生きてきた少年の世間知らずなところや、商店街をしばらく見ていたいと希望するところなど、泣かせのシーンもたくさんあります。スパイの組織を裏切る要素とか何でもありで、本当におなかいっぱいです。

韓国映画の大作としてよくできていて北米や中華圏でも受けがよさそうな作品です。日本でだって細々ロングランしてますからね。儲かってそう。
見て損はない作品だと思います。

都会のトム&ソーヤ

Filed under: - dekaino @ 11:23 このエントリをはてなブックマークに追加 巡鐚純若い里呂討Bookmark被リンク数

都会のトム&ソーヤを観ました。シリーズ化している人気のジュブナイル小説が原作らしいのですが未読です。まあタイトルからして内容は想像できそうなのですが、なんとソーヤという名前のキャラは出てくるのにトムは出てこない!! いきない定石を外してくる、というか外してばかりの中学生推理アクション映画なのです。

定石を外すというか、謎解き作品なのに謎解きされない謎だらけ、回収されない伏線だらけなのな。最初っから続編ありきだとしてもコレはちょっとひどいと思います。作品単体で完結していません。
なんでジュリアスさん(左下)はどこから見ても女性なのに、いちいち「彼」と呼ばれるのか?
ゲームなのか現実なのか、夢の中に出てきたピエロはなんなのか、放火犯はどうなったのか
ゾンビ化した映画部の生徒たちと担任の先生は、ゲームとしてゾンビになったフリをしていたのか、別の症状だったのか?
とにかく謎が投げっぱなしで解かれることがありません。

そもそも、ゲームイベントだとしても朝から夕方まで、食事もないなんて酷くない? 断水してるって設定だとトイレも使えないよね? 小説ではスルーできても、映像化するとスルーできないほころびがたくさんあります。

ミニゲームの謎解き課題も穴ばかり。
雷だってに曜日に縁深いんだぜ? 木曜日は、英語/ドイツ語では雷神トールの日、フランス語では雷神ジュピターの日なのだから。もっと誤解を招かない関係ない選択肢をみつくろえなかったのかなあ??

いいところもあります
本田翼が本田翼役で出演してんじゃねーのってくらい自然体の本田翼の言動なのがほほえましい。
自分のYoutubeチャンネルかよ!ってくらい、素の本田翼です。
それから、メガネ女子中学生の豊嶋花があざとくかわいい(左上)
子役はみんな実力がある子ばかりです。
都会のトム&ソーヤ

推理ものとしては全く楽しめませんが、中学生ジュブナイルアクション映画としてはそれなりの出来です。

白蛇:縁起

Filed under: - dekaino @ 10:54 このエントリをはてなブックマークに追加 処:膰莎靴里呂討Bookmark被リンク数

白蛇:縁起を観ました。中国と米国の合作アニメ映画です。日中合作ではありますが米国側はワーナーブラザーズが出資と宣伝配給しただけで、アニメ制作は完全に中国側です。
白蛇:縁起
時代は1100年前の晩唐、皇帝が不老不死を得るため国師が国中に蛇を集めろと布告しています。蛇狩りを主な生業としている村にいる一人の青年、宣(せん/xuan1)と、人間に変化できる蛇の妖怪の白(はく/bai2)のラブロマンスなのです。
白は白蛇の精ですが、妹に青蛇の精の青(せい/qing1)がいて、いろいろ絡んできます。
宣の飼い犬は肚兜(ドゥドウ 吹替ではハラガケ)という名前。肚兜とは金太郎がしているような腹掛けですね。中華キャミソールとして若い女子が着る服です。他にも狐の妖怪の宝青坊主など魅力的なキャラがたくさん出てきます。

いわゆる悪役側は唐帝国の国師や小道などの神仙道術の使い手。蛇や蛇の精から精気を奪って不老不死の力を得ようとします。派手な妖力バトルをくりひろげます。
まあ晩唐といってるくらいで歴史上では大唐帝国は滅亡することからもお分かりかと思いますが、国師の目論見は失敗して白や青はなんとか生き残ります。エンディングでは、作中から500年後(明代か?)に生き残った蛇の精や転生した人間キャラ+犬が生きる浮世がちょっとだけ出てきます。
そして続編の製作がすでに決定しているそうです。タイトルは白蛇2:青蛇劫起、今度は青が主役なのだろうか? 乞うご期待

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