徐福/ソボク
徐福/ソボクを観ました。ソボクとは徐福の韓国語読み。あの不老不死の秘薬を求めて蓬莱島に行ったまま帰ってこなかった道士の名前です。本作に出てくるクローン技術でつくられた実験体の少年の名前が徐福/ソボクなのです。彼の骨髄からはヒトを不老不死にできる成分が抽出できるといわれていて、韓国諜報部や米軍の他、民間傭兵なども巻き込んで、少年の争奪戦が繰り広げられます。
ここまでの設定だけでおなかいっぱいなのですが、ソボク少年は年動力能力があるとか、毎日抑制剤を注入しないと命にかかわるとか、設定てんこもりなのです。ここらへんをうまく観客に伝えていく演出はとても巧い!
AKIRAみたいな超能力アクションっぽくもあるのですが、超能力をつかえるのは徐福/ソボクだけなので、超能力同士のバトルはありません。超能力で通常兵器をばったばったと排除していくのが気持ちいいアクションです。
実験体として生きてきた少年の世間知らずなところや、商店街をしばらく見ていたいと希望するところなど、泣かせのシーンもたくさんあります。スパイの組織を裏切る要素とか何でもありで、本当におなかいっぱいです。
韓国映画の大作としてよくできていて北米や中華圏でも受けがよさそうな作品です。日本でだって細々ロングランしてますからね。儲かってそう。
見て損はない作品だと思います。