でかいの日記帳

2021/1/30 Saturday

劇場版ポケットモンスター ココ

Filed under: - dekaino @ 12:01 このエントリをはてなブックマークに追加 雁宴≪潟鴻帥 潟 のはてなBookmark被リンク数

劇場版ポケットモンスター ココを観ました。ポケモンに育てられた人間の物語、ある意味でバケモノの子に似てますね。

ポケットモンスターの世界観ルールに「ポケモンは種族名で呼ばれるだけで個別の名前はない」があるんですが、本作でもそれが貫かれていて感心しました。
主人公の少年ココを育てたポケモンはザルードという珍しい種族なのですが、群れで聖地の森に棲んでいます。長老格とかリーダー格とかたくさんいいるんですが、みんなザルードなのね。ココは父親代わりの変わり者のザルードを「父ちゃん」と呼ぶだけで固体名はついてない。かなり苦しい設定なのだけど貫徹してます。
長老とかオマエとか個別名なしでうまく呼び合うところ、シナリオはかなり苦労してますよ。

ザルードに育てられた少年ココはまさに野生児で人間社会の教育も受けず、そして作品終盤ではそのまま見聞を広めるたびに出てしまうという、まさにぶんなげたまま細野監督のおおかみこどもの雨と雪とかバケモノの子に通じます。人間社会の標準的な教育環境をガン無視するのは子供受けがいいんですかね? 将来がかなり心配なのだけれど…

ポケモン映画としてはかなり攻めているけれど、ゲーム宣伝映画としてもよくできています。楽曲も頑張って作ってありますね。

2021/1/23 Saturday

えんとつ町のプペル

Filed under: - dekaino @ 9:55 このエントリをはてなブックマークに追加 ょ冴のはてなBookmark被リンク数

えんとつ町のプペルを観ました。作品内容以外でいろいろと話題になっていますね。
自分は映像作品そのものの出来と製作企画とか制作資金の出どころとは直接関係ないと考えているので、ワナビー騙して金を吸い上げるサロン商法がどうとかは別としていい作品ならそれでいい思います。
たとえば最初のガンダムだって玩具メーカーのクローバーが超合金ロボの宣伝のために作らせた作品で、その意図では失敗したど、映像作品そのものの評価は派生作品が50年も作られ続ける名作なのですよ。幸福の科学映画だって面白いものは面白いのです。最近のはてんでダメだけどね。

で、本作と言えばアニメ映画としての出来は悪くないどころか結構いいですよ。ちゃんと出来ている。変に裏設定がないあたりとか北米市場でも受けそうだし、そもそもの敵の中央銀行が健在なあたり、続編作れるようになっていてよく練られています。ハリウッド作品的な計算が見受けられますね。
もし新型コロナがなければ海外市場でも受けたかもしれない。つーかNetflixなりHuluなりでワールドワイド配信した方がいいはずだけど、国内資本が固められてるからそういうワールドワイド的ビジネスの才覚はなさそうですね。大阪だけでなく日本全国で興行したので精一杯な感じはあります。

続編つくるカネが集まるかどうかで後世の評価が決まる気がします。

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME

Filed under: - dekaino @ 9:17 このエントリをはてなブックマークに追加 雁 篁≪ゃ若若 REALTIME のはてなBookmark被リンク数

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIMEを観ました。劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本と同時上映。この短編は本当に短編でウルトラファイト見たいな戦闘シーンだけ切り出したもの。まあおもちゃの宣伝という本来の意味ではとても正しい映像です。

本作の方ですが、仮面ライダー01の由緒正しい後日談です。01と02の共闘がみられるのですよ。つーか、タイトル主役メカ(?)の後継の別の名前の新主役メカに主人公が乗り換えるって、ザブングルとかダンバインと同じ展開を仮面ライダーでやったのは01が初めてかもしれない。派生の豪華オプション付きではなく、全く別の新ライダーかつ乗り換え可能なのだ。コレ例話の仮面ライダーのスタンダードになったりしないのかな? セイバーはなんか違う流れっぽいけど

仮想空間ネタをうまく取り込んだ事件とかシナリオが練られてて面白いです。
ただゲストヒロインの山崎紘菜がクライマックスシーンでウエディングドレス姿を披露するのですが、胸が薄い似合わないデザインのドレスなんだよね。無理やり寄せて集めてるのを強調してて涙ぐましい。
作劇上。パッと見でウエディングドレスとわかるデザインである必要があるんだろうけど、これは悲しいですよ。
わざわざ東映が東宝の秘蔵っ娘を起用してコレは酷い仕打ち。もう少し考えてあげましょう。

2021/1/11 Monday

天外者(てんがらもん)

Filed under: - dekaino @ 15:34 このエントリをはてなブックマークに追加 紊紊()のはてなBookmark被リンク数

天外者(てんがらもん)を観ました。NHK朝ドラのあさが来たでディーン=フジオカが演じた五代はんを三浦春馬が演じます。五代の出身地である薩摩の有志が金を集めて企画した映画なのです。
五代はイギリスに留学し大阪商工会の基礎を作った人物、その彼の伝記映画です。てんがらもん(天外者)とは薩摩言葉で並外れた人のことで、五代友厚のあだ名だったそうです。

いきなり長崎出島のシーンで始まります。後の伊藤博文や岩崎弥太郎、坂本龍馬などと親交を温める若き五代という導入部ですね。伊藤がものすごいヘタレとして演出されてますが、史実のこの頃の伊藤は御殿山のイギリス公館を全焼事件をやり遂げた実行犯なわけで、五代なんかよりこわもてのバリバリ武闘派の攘夷テロリストなんですよね。イギリスに留学したい動機もロンドンを焼き討ちしたいとかですよ。実際にロンドンシティをみてこりゃ日本は勝てないと心を入れ替えたわけです。
特に伊藤はかなり史実とは違うキャラづけがされております。
岩崎弥太郎も年を取ると金におぼれた嫌な奴風に描かれますが、薩摩の人間は今でも岩崎(三菱財閥)が嫌いなのだなと思わされます。まあ確かにイヤな人物でしたけどね。

本作はとにかく五代すごいすごいの持ち上げ映画です。私心なく太く短く大阪経済の礎を築いた五代友厚は大阪の英雄でもあるようです。三浦春馬の演技もかっこいい。五代ファンにはたまらない作品です。

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