小説の神様 君としか描けない物語
小説の神様 君としか描けない物語を観ました。同じ高校に通うプロの高校生小説家2人と高校の文芸部の物語です。原作は小説でコミカライズ版もあるのですが、両方とも未読です。
プロの小説家ならではの創作の悩みと、アマチュアとして小説を書く創作の悩み、創作者を支援するスタッフたちの物語が学園生活をコアにして描かれます。登場人物のキャラが立っていて、それぞれのキャラを主題にした章を複数立てるオムニバス構成です。
文芸部部長の器用貧乏な感じがリアリティありますね。そして山本未来が演じる出版社の女性編集者が、相手を支配しようと圧をかけてくるとしか思えない言動をします。山本未来はこういう圧をかけてくる系の女の演技がすごい上手いよ、マジこえー。
橋本環奈が演ずるコユルギシイナは売れっ子女子高生作家ですが学校生活ではそのことは秘密。でも文芸部メンバーだけは知っていてその中ではシイナは上から目線の女王様的言動をします。ここらへんの橋本環奈もいいです。しかしトラウマもあったりして心情ドラマとしてよくできています。
鬼滅の刃 大ヒットのあおりを受けて上映期間短縮、スクリーン大幅減という苦境に立たれさている本作。間違いなく興行的には失敗になりそうです。作品としては続編がいくらでも作れそうな構成になっていますが、続編製作は残念ながら望み薄です。