ハミングバード・プロジェクト
ハミングバード・プロジェクト0.001秒の男たちを観ました。ニューヨークの証券取引所とカンザスシティのデータセンターの間をライバルより早く通信できるように一直線に光ファイバでつなぐという実話に基づく話です。
1000マイル/1600kmの往復通信時間が16msecまで縮められればデリバティブ取引で大儲けできるという算段です。光速度でも11msec必要だからかなりのチャレンジです。16msecとはハチドリ(ハミングバード)の羽ばたき一回分の時間、だからこの事業をハミングバードプロジェクトと名付けたのです。
とにかく回線長を短くしたいため、ニューヨークからカンザスシティを間をひたすら一直線に結んだ土地の地下使用権をがんがん買収します。そして山脈を超える難工事にも巨額の費用をかけて取り組みます。いろいろなドラマがあった何とか目標の往復16msecで通信できる光ファイバー回線ができると思ったら…
以下ネタバレ
なんとライバル社が11msecで通信できる無線通信設備を完成させてしまうんですね。これって物理的にどうしようもないのです。石英ガラスの屈折率は約1.5 つまり真空や空気中より光速度が1.5倍遅いんですね。だから通信所要馬関では光ファイバは無線通信には絶対に勝てないのだ!!! 無線は他人に傍受されるリスクがあるけど今どきは暗号化でそこも防止できるわけで、もはや勝ち目はない。劇中ではここら辺まったく説明がなかったけど、実際はそんなことはみんなわかっていたうえでのプロジェクトで、無線設備が完成するまでの間のつなぎのつもりだったんだけど、予測以上に無線通信技術の発展が早くて無線設備の方が先にできてしまったというオチですね。
諸行無常 資本主義の愚かさがよくわかる そして米国人は アーミッシュ 大好き そういう映画です。
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