X-MEN:フューチャー&パストを観ました。
今までの総集編的要素もあり、リブート的要素もある大作です。
プロフェッサーX役としてパトリックスチュワートが出るのも魅力です。と言ってあまり出番は多くないですが、結構重要な役回りです。
近未来の破滅的状況から過去の1970年代にウルヴァリンが精神だけタイムスリップして歴史を変えるというストーリーは、今までのしがらみをすべてチャラにできるまさにリブート話そのものです。
X-menといえばウルヴァリンという構図は完全に定着しましたね。コイツ初期作品にはいなかったキャラなのに。サイクロプスの人気の堕ちっぷりたまらない。
今回は精神は未来から来たが肉体はこの時代のままという設定。ウルヴァリンは不老の身体で年齢的には困らないのだが、まだ骨格をアダマンティウムにされる前なので、いつものウルヴァリンよりかなり弱体化してます。爪が白い骨なんだよね。コンクリートには刺さらない感じ。まぁ悪い事ばかりではなくて、金属探知機にはひっかからないし、マグニートに持ち上げられることもないのです。とにかく超ヒーリング能力とオヤジ力だけが頼りの半端な感じがたまらないです。
プロフェッサーの若い頃がまた、いかにも70年代のいいところの坊ちゃんがヤンチャしてという感じで笑えます。クスリに溺れてテレパシーが使えないというまた都合がいい能力縛り。なんでもありで大味になりがちなX-men世界でスリリングな戦いを演出するのに役立ってます。ほんとシノプシス考える人アッタマいい〜。
1970年代にしては敵のメカがオーバーテクノロジーっぽいです。あれだけのテクノロジーがあったらベトナム戦争負けないだろ!? それともソ連にも同レベルのロボット技術があったという設定で、ベトナム戦争はロボット大戦と化していたという裏設定でもあるか?!
それから、ニクソン大統領ってアメリカ人に人気があるのかないのかよくわからないけど、相当ひどい扱いされてます。まぁ愛国者視点だと強いアメリカをダメにした極悪人なんだろうなぁ…
リブートものなので長い原作者にありがちな矛盾点もなく、好き放題に暴れて好き放題な決着を付けられる点で、アクション映画としてよくできています。