リンカーン/秘密の書
リンカーン/秘密の書を観ました。秘密の書って何? って思ったらこれ邦題にしか出てきません。要はリンカーンが記録していた日記のことらしいんだけど、全然重要ではないです。
原題はストレートにABRAHAM LINCOLN: VAMPIRE HUNTERってなってて、一目でB級映画ってわかる馬鹿馬鹿しさなんだけど、邦題は小細工してバカ映画じゃないっぽく見せかける戦略をとっているようだ。
リンカーンが銀製の斧を振り回すバンパイアハンターだったって無茶な話です。史実のリンカーンはヒトラーも真っ青の独裁者で、ヒトラーは合法的に独裁者の地位を得たけど、リンカーンは合衆国憲法違反しまくって強権的に独裁していたが、戦争に勝利した後で暗殺されたおかげで連邦の英雄に祭り上げられちゃった人物。ヒトラーですら自国の都市で強制徴兵したあげく徴兵忌避した民に暴動起こされたりしてない。そう考えると、バンパイアハンターだった! って方が無茶じゃないファンタジーかも?
日本での宣伝ではティム=バートンが〜とかやってるけど、ティム=バートンはプロデュースしてるだけで脚本にも演出にも関わってません。要はダーク・シャドウの脚本を書いたセス・グレアム=スミスが本作のメインライターってだけの縁。たしかに本作はダーク・シャドウばりのB級臭がしまくりで、ティム=バートンらしさはまったく感じられません。
バンパイアものとしては、バンパイアが日光の下でも全然平気とか制約条件がゆるすぎて出来はよくないです。見どころは、バンパイアハンターの師弟関係はちょっとJoJoのツェペリさんとジョナサンの関係っぽいところと、とんでもリンカーンの斧さばきくらいでしょうか?
本編上映前に上映されるスピルバーグのリンカーン映画の予告編は、いきなり本作にイチャモンつけてる感じで笑えました。
B級アクションが好きなら楽しめる作品。
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