009 RE:CYBORG
009 RE:CYBORGを観ました。言わずと知れた石森章太郎のサイボーグ009を原作としたProduction IG製作、神山健治監督作品です。
21世紀風にいろいろとアレンジされています。サイボーグ戦士は冷戦が集結した後みな散り散りになっていたが、新たな連続テロ事件をきっかけに30年ぶりに再集合するという設定。
001を含めてサイボーク戦士たちがまったく加齢してないのは新設定か? たしかイワンは1ヶ月が1日に相当する成長が超遅い赤ん坊って設定だったはず。さすがに30年たってれば1/30の成長速度でも1年間に相当するから、ゼロ歳児が1歳児になる程度には成長してないとおかしい。1歳児なら立ったり歩いたり片言をしゃべったりするものだけど相変わらずのおしゃぶりのゼロ歳児乳児のまま。まだ乳歯も生えてないのか? 離乳食はまだなのか? まぁ戦力的にはテレパシーとテレポートさえできればいいから、どうでもいいんですけど。
003フランソワーズも冷戦時代は清楚なイメージでしたが、30年でかなりビッチ化が進んだようです。
他のサイボーグ戦士の特殊能力も3D CGでかっこよく描写されます。009の加速装置はすごいです。核爆発の爆風に追われ走るシーンは素晴らしい。
ただし008ピュンマだけは特殊能力のお披露目なし。彼は旧作でも味噌っかす扱いでしたが、今回も008だけは味噌っかす。さすがの神山監督も008だけはかっこよくできなかったようです。
ストーリーは意外と押井的な感じで内向的かつ宗教哲学的な展開。しかもオチなし。省略というのか何というのかまったく納得できない経緯で、「まだ戦いは続く」オチ。ギャグ漫画じゃないんだから説明もなく振り出しに戻さないでいただきたい。
なんかギルモア博士は老害あつかいなのも押井臭い。ガッチャマンの南部博士以上に使えない感じ。ギルモアがすべきことは後継者の育成で現場の指揮ではないと思う。
ツッコミどころ満載だが、特殊能力表現だけはすごい、そんな3D CGアニメです。