カーズ2
カーズ2を観ました。
PIXARのカーズの続編です。正確にはボルトの前座にやったショートムービーメーターの東京レースの発展系かな?
主役はレーサー車のスピード=マックィーンではなくてレッカー車のメーターです。原語クレジットではもちろんメーターが筆頭にでてきます。
なぜか日本語版製作のクレジットはマックィーンが1番でメーターが2番… 謎です。
いわゆるDVD売りがメインの中編作品を箔付けのための劇場公開したというディズニーの販売戦略でよくあるシリーズ2番手のものではなく、正真正銘の大作長編です。舞台も日本の東京、イタリアのポルト・コルサ、英国のロンドンと盛りだくさん。某英国諜報組織MI6の某有名スパイみたいなクルマも登場します。
(関係ないけど、某スパイ映画は制作会社がつぶれかけててなかなか続編でないんですよね。せっかくボンド俳優になれたダニエル=クレイグもたった2作だけでかわいそう。)
いろいろな有名な人物がクルマで表現されているのがまた面白い。女王陛下とかいかにもな英国製高級車! しかし隣にいる孫、こないだ結婚してなかった? キャサリン妃はどこよ!? 作り込むの間に合わなかったのかなぁ? できれば情報局の女性上司のMをクルマで表現してほしかった。
CG技術もすごいです。東京やポルト・コルサでは従来の3Dアニメ背景ですが、クライマックスの舞台のロンドンはなんと背景が実写。それも静止画じゃなくて動画の実写ですよ。遠くでクルマとかバスとか普通に動いている動画を背景につかってます。結構時間かけてロケしたんだろうか?
それともハリー=ポッターシリーズの特撮のために撮り貯めたデータをILMからわけてもらったのか? いま仮想空間用データの量ではロンドンが一番豊富な都市かもしれません。
前作はアメリカのカントリー文化がメインだったのに対し、本作はアメリカ国外の非アメリカ文化が主題となっていて、これはこれで面白いです。
日本語版のセリフも前作のような苦しいダジャレの珍訳はなく、普通の洋画吹替えレベルになってます。つまり、ジミヘンとか知らないお子様でも楽しめます。でも今のお子様は007を知らないか? うーむ困りましたね。
ボリュームたっぷりのPIXAR大作作品。