でかいの日記帳

2009/10/17 Saturday

飯田線の旅 その3

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その1その2の続きです。
その3になってやっと飯田線の登場です。豊橋駅13:43発天竜峡行普通列車に乗ります。
飯田線は全線電化されていますが全線が単線です。それでも昔は運行本数が多かったのか、上りと下りのホームが2つあってすれ違いができるようになっている駅が昔は多かったようですが、今はもう片方しか使っていない駅が多いようです。
サトイモと柿が植えられたホーム
その名残が今に残ってます。もう無用となってしまった片方のホーム。線路が撤去されています。すぐ裏が里芋畑になっているのが物悲しい。柿の木も植えられているようです。

線路は天竜川沿いを走り、車窓から川を見下ろすことができます。
車窓から見た天竜川

中部天竜駅
途中の中部天竜駅。この駅構内には2009年11月1日に閉鎖が決定している佐久間レールパークがあります。この日は連休中だけあって閉鎖を惜しむ鉄道ファンがたくさんたむろしていました。残念ながら中部天竜駅に到着したのは15:35過ぎで、レールパークの入場時間が終わっていたため、見学はできませんでした。

終着駅の天竜峡駅に到着したのは17:19。もう日がかなり傾いたころあいでした。
天竜峡駅1
駅前の踏切を渡ってすぐに観光案内所がありますが、すでに閉まっていました。観光案内所には温泉が引き込んであり、ちょろちょろとお湯が流れていました。
観光案内所の温泉

駅前から天竜峡渓谷につくられた公園を通って徒歩5分くらいのところに市営日帰り温泉施設があります。名前は天竜峡温泉交流館〜若がえりの湯です。倒産した温泉旅館を再利用して飯田市が運営する日帰り温泉で、1回400円。
私が入ったときは先客はおらず、完全に貸切状態でした。入浴中に地元の方が1人だけ入ってきましたがそれでもガラガラ。かなり贅沢な気分で入浴できました。地元の方と話をしたところ、近所の人はみんな入浴回数券を買って死蔵しているそうです。もったいないからたまに入りにくるとのこと。

温泉を出て駅に戻ろうとしたところ、もう完全に日が沈んでおり街灯がまったくない公園は真っ暗。とても歩けそうもないので、遠回りですが街灯がある車道を通って駅まで帰りました。
駅前の蕎麦屋で山かけ蕎麦を食べて、18:39発岡谷行に乗りました。
岡谷発
30分ほどかけて飯田駅に19:05到着。これで1日目の電車のたびは終わり。飯田駅前のホテルニューシルクに宿泊しました。

鉄道の日記念JR全線乗り放題きっぷの1日分は3060円。
1日目の行程を通常切符で買った場合、途中下車を活用するとして、松田駅→飯田駅(国府津・豊橋経由)の乗車券が必要となります。価格は6090円。つまり3030円のお得でした。

その3終わり
次回は2日目。天竜峡ライン下りの予定。

ATOM

Filed under: - dekaino @ 22:16 このエントリをはてなブックマークに追加 ATOMのはてなBookmark被リンク数

ATOMを観ました。原題はもちろんASTRO BOY。
ATOM
CGモデリングされたアトムは原作からはかなり遠いですが、実際に3Dアニメで動かしてみるとさほど違和感はありません。原作に近い造形のままだとむしろ不自然だったと思うので、これはこれでよい判断だったと思います。

ハリウッドが日本マンガをアニメ化すると高い確率でアチャーとなる作品になってしまうのですが、本作はそういうことはありません。正確にはアメリカでテレビ放送されていたアニメの3D CG映画化とみた方が正しいでしょう。ちゃんとアトムという作品に仕上がっています。
脇役キャラもいい感じ。ハムエッグは本作ではかなり美味しい役どころです。
動力は原子力ではなくブルーコアという新設定が入ってますが、この新設計も巧いです。ちょっとご都合主義かもしれませんが。

私が観たのは日本語吹替版。吹替もいいです。アトム役の上戸彩はまったく違和感がありません。
日本で映画化するよりずっといい出来になったと思います。手塚眞あたりに口出しさせなかったのが成功のポイントでしょう。吹替版にはカメオ出演しているようですが。

仏陀再誕

Filed under: - dekaino @ 21:40 このエントリをはてなブックマークに追加 篁茯のはてなBookmark被リンク数

仏陀再誕を観ました。
幸福の科学製作の宗教アニメです。前に類似作の永遠の法も観ています。

前作と比べて、宗教抜きでも結構面白く楽しめるようなつくりになっています。
永遠の法は、無駄にすごい作画をしているのに演出的にはまったく無意味だったりして、お役所的に潤沢な予算を無理やり使い切っているようなところがありましたが、本作ではうまくスポンサーを騙して自分達の作りたいものを作ってしまったような詐欺的要素があります。たとえるならオモチャ屋を騙して作ったガンダムとか、パチンコ屋を騙して作ったアクエリオンやらグレンラガンのようなものです。または濡れ場さえ出しておけば何でも撮れた日活ロマンポルノみたいな路線。とにかく作りたいように作るんだという作り手の叫びが聞こえてくるようです。

演出、作画、声優がかなり豪華でしかも意味のある使い方をされています。
特に銀河万丈が演じる悪の教祖の演説はアツい。ギレン総帥の演説級です。これだけ聞いても元はとれます。

コロナ小田原で土曜日の朝イチの回で観たのですが、劇場はほぼ満席でした。しかも観客同士が顔見知りのようで、劇中の仏陀の生まれ変わりである空野太陽が法を説いているシーンでは手を合わせて感動しながら見ている観客が多数。宗教的にものすごい盛り上がった雰囲気の中での鑑賞となってしまいました。

ストーリーも永遠の法のように、アインシュタインは悪魔の手先だ! みたいな噴飯話はでてこず、幻魔大戦的に、日常からいきなりUFOが攻めてくるとか大津波が来るとか、80年代SF戦争映画のノリで宗教風味の超能力バトルものとしても楽しめます。

まぁそれでも幸福の科学の教義についてはきっちり説かれるのですが…

  1. 無神論/唯物論は間違い → 霊魂や死後の成果は存在する
  2. 宗教といっても悪魔の手先の団体もある (敵対教団
  3. むさぼる欲 怒り 愚かさ の3つをなくそう

上に列挙した話が繰り返し繰り返し出てきます。ここだけは非信者にとっては あーそー と流すしかないです。
そもそも「仏陀」って悟りを得て解脱を実現した者。解脱とは輪廻の牢獄から解放されることで、もうこれ以上転生しないで済み現世の苦難から脱することに成功した人を仏と呼ぶわけで、仏陀が再誕するって矛盾もいいとこ。もし再誕したら実は仏陀ではなかったということになり、もう何が何だか。

ネタとして観るには面白い作品。

カイジ 人生逆転ゲーム

Filed under: - dekaino @ 19:51 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ 篋榊荵≪蚊若のはてなBookmark被リンク数

劇場版カイジ人生逆転ゲームを観ました。
あのカイジの映画版です。原作はかなり長いというか未完作品なので、かなり簡略化して一本の映画に仕上げています。劇中のギャンブル対決は、ジャンケンカード、ブレイブメンロード(高層ビル鉄骨渡り)、Eカード(皇帝、市民、奴隷のカード)の3本。
最初のジャンケンカードは原作をものすごく単純化したものでまったく単調。現金を貸し付けたり、カードや星の売買など肝心な部分を丸ごとカットしているのでつまらないです。序盤でかなり不安を感じさせる出来。
そのあと地下坑道での強制労働。もちろん報酬はペリカという流れ。ただし班長たちとのチンチロリン対決はなし。残念。
2本目の鉄骨渡りは、まぁ原作に近いノリ。原作では福本の画力のため高所の恐怖感が余りよく表現できていなかったのに対し、さすが映画だけあってものすごい緊張感です。科学考証的には鉄骨に手が触れるとビビビとくる高圧電流というのが謎なんですが… あんな豪雨の中でも漏電しないし、そもそも地面に触れていないからアース電位との電位差で感電するわけでもないし(高圧線に止まる鳥が感電しない理屈)、深く考えてはいけないのでしょうが謎です。ただし、原作にあった透明階段はなし。それでもジャンケンカードよりはよい出来でした。

最後の対決のEカードは、香川照之が演ずる利根川とのタイマン勝負。遠藤役の天海祐希が原作にはない味付け。どっちかっていうとカバチタレとか極悪がんぼに出てきそうな一見悪辣だが実は情が深い、福本作品にはいないキャラクターとなっています。

本作品は日本テレビ資本で製作されており、テレビ業界の大人の事情でいろいろ規制がかかっているようです。パチンコ業界はカイジの台があるくらいなので決して悪くは描かれません。反面サラ金業界は結構悪いヤツ的な表現。一昔前のサラ金はテレビ業界にとって大得意先だってのに、最近の規制強化によりたいして影響力がなくなったということでしょうか? 確かに一時期よりサラ金CMって目立たなくなっている気もします。

映画を観終わった後、なぜか冷たいビールが飲みたくなる作品。結構よかったです。

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