秒速5センチメートル
新海誠の秒速5センチメートルを観ました。
本作は新海誠ひとりで作ったわけではないですが、連載漫画家のスタッフ程度の人数で作られています。クオリティ-コスト比はかなりいいと思われます。
主人公の小中学生時代、高校生時代、社会人時代をそれぞれ1話ずつ、計3話のオムニバス形式の上映です。このシリーズを新海誠のプロモーションと考えると、ジュブナイルもの、青春もの、ミュージッククリップすべてソツなくこなせるってことを十二分にアピールできています。
各話単体の完成度は高いのですが、それをシリーズでみると、起承転結のうち起承転しかない尻切れトンボ状態であることは否めません。やはりもう一話、結にあたる話がほしいです。
それにしても学生時代は冒険心や希望に満ちたモテモテ君だったのに、なんでいきなり社会人になったらデジタル土方の負け犬人生なのか、新海誠はイケメン君になにか恨みでもあるんでしょうかね?
種子島で夕日とロケットの飛び先が同じフレームにおさまってるのもちょっとおかしい。ロケットは東の方向に打ち上げるもんだからね。もしかしたらアレは打ち上げ失敗だったのかなぁ? まぁ絵的に夕日とロケット一緒にしたかっただけなんでしょうね。
きれいな背景美術と、極力動かないリミテッドな演技の人物でもここまで高クオリティが維持できるってのはすごいです。鳥の表現に逃げてるとこはありますけどね。やはり空中とか宇宙空間の演技って楽なんだろうなぁ。今回は宇宙空間に逃げなかったところは志が高いと思っていいんでしょうか!?
2件のコメント »
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>デジタル土方の負け犬人生
それ何て俺?
て言うか、派遣26業種にされてしまう前は、プログラマって典型的エリート職だったハズなんだが。クレオパトラDCとか、当時の作品ではイケメンエリートはプログラマに成ってビルゲイツ真っ青の活躍する役割だった。
Comment by kaz - 2007/3/26 Monday @ 20:18
この映画、種子島に行ってから見てみたんだ。
ロケットが上がるシーンは完全に創作だね。風車(発電機?)がある中種子からJAXAのTNSC大崎射場は南東の方向だから指摘の通り夕陽は見えないし、ロケットは少し左方向へ曲がって見えるはず。というかそもそも肉眼であの大きさに見える距離じゃないよ。
Comment by udon - 2010/6/28 Monday @ 22:07