奇談・キダン
奇談・キダンを観ました。諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズのひとつ「生命の木」が原作です。孤高の民俗学者 稗田礼二郎が出てくるやつですね。

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あの稗田礼二郎役を阿部寛が演じてます。どうよ?
そしてヒロイン役の藤澤恵麻。NHK朝ドラで史上最低の視聴率をたたき出した天花ちゃん役をやっていたノンノモデルです。
天花は脚本がひどかったのは確かですが、恵麻の演技も輪をかけてひどく、まさに不条理ワールドが繰り広げられていました。
しかし、諸星大二郎ワールドだと以外に違和感がありません。確かに演技が下手なのですが、演出でうまくごまかしているので気になりません。たとえば長ゼリフは絶対に言わせず、長文を語らせる時は別録りのモノローグをかぶせるとか、工夫がすごいです。
むしろ異形のキャラとしてうまーく世界観に納まってます。立って並ぶと阿部寛とはかなりの身長差があるのに、座ると差がなくなってしまう体型だけで、そこはかとなく常人とは異なる印象を与えます。幼少の頃に育った村に帰ってきたというのに絶対標準語しか話さない態度が、列島改造論の時代に女だてらに民俗学の院生をやっている変わり者なところをうまく表現しています。また、ずっと村とは距離を置き続けてきた過去がうかがえます。藤澤恵麻はすばらしい起用といえるでしょう。
ストーリーは基本的に原作に忠実です。原作を知らなくても楽しめるというか、知らない方がより楽しめるでしょう。諸星大二郎ワールドの入門編としていい映画だと思います。
オラもパライソに連れてってくだされー