ロン 僕のポンコツ・ボット
ロン 僕のポンコツ・ボットを観ました。これ原題は"RON GONE WRONG"ってダジャレめいたタイトルなんですよね ロン・ゴン・ローン 麻雀やってるんじゃないからね!
本作は、ロックスミスアニメーション社が製作した初の長編CGアニメーションです。ロックスミス社は20世紀フォックスとの独占契約を締結し園田一作として同時に最終作として本作をリリースしました。だから本作は20世紀スタジオ社配給なのです。
ご存じの通り20世紀フォックスは映画事業がディズニーに買収されテレビ事業と分離分割されました。だからブランド名は20世紀スタジオ、実質的にはディズニー作品なのです。ラッキーなことに日本語版製作はディズニー配給系のスタッフが関わっておりとてもよい出来です。ここまでの日本語版の作り込みは従来のフォックスだったら無理だったと思います。
ドリームワークスの最初のCG映画シュレックもそうですが、後発系のCGアニメ会社はかならずディズニーかピクサー作品を仮想的に置き、ディズニーの弱点、お子様向けの厳しい倫理コードをついて、倫理にとらわれない自由さで戦おうとします。
本作も同様でマジでモラルがないです。出てくる登場人物みんなモラルに欠ける行動ばかりします。主役ロボが裏流し品(つーか盗品)って子供向け作品としては画期的だよね。こんなモラル無視作品が買収の経緯で最終的にディズニー資本が世に出す作品となったのがまた面白いのです。
とりあえずCGアニメ作る人たちはなぜかスティーブジョブス的な人を悪役にもってきます。実のところジョブスはシリコングラフィックスの社長もやっててCGアニメ界にも大きく貢献してるんだけど、あの敵を作りそうなわかりやすい言動がウケるんでしょうね。
実際にモノ作りするエンジニア vs 口から出まかせしか言わないプロデューサー的経営者 この諍いの構図は永遠なのでしょう。
子供はモラルが破られる話って大好物だから子供向けアニメとしては楽しると思います。
ロックスミスアニメーションと20世紀フォックスとの契約は本作で終わり。もう次はワーナーブラザースとの契約が結ばれていて製作中とのこと。期待できます。
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