でかいの日記帳

2021/7/25 Sunday

キャラクター

Filed under: - dekaino @ 21:45 このエントリをはてなブックマークに追加 c帥爾里呂討Bookmark被リンク数

キャラクターを観ました。長崎尚志が原作脚本のサスペンスアクションです。どちらかというとリチャード・ウー名義の作品の持ち味に近いかな。漫画家の身辺の描写がリアルです。
プロモーションが菅田クンとセカオワのFukaseが主演って線を中心にされていて、それはそれで有効なのだろうけど、長崎尚志(akaキバヤシ)が書いた話って線で押した方がもっと客が呼べると思うんですよね。いかにも書きそうな話で、出てきそうな絵は上手いけど連載にこぎつけないプロアシってキャラクターを菅田将暉が演じてるってだけで面白そうじゃないですか。
つーか面白かったですよ。絵は上手に描けるけど魅力的な人格(キャラ)を作れない苦しさがヒシヒトと伝わってきます。
怪しい新興宗教系閉鎖コミュニティもいかにも出てきそうな設定でワクワクしますね。

日本の青年漫画の王道ストーリーを漫画作品化を飛ばしていきなり映画化するとこうなるって見本です。原作厨がわかない分好き勝手に演出できるのがよいですね。大変面白い作品になっています。

夏への扉 ―キミのいる未来へ―

Filed under: - dekaino @ 20:48 このエントリをはてなブックマークに追加 紊吾 ャ呉のはてなBookmark被リンク数

夏への扉 ―キミのいる未来へ―を観ました。あのハインラインの夏への扉を日本を舞台に書き換えたSF映画です。しかしSFは売れないというジンクスのもと、恋愛ロマンス映画のように宣伝されるのです。
基本ストーリーは原作のままで、脇役や舞台設定のみが脚色されてます。今の2021年の日本とは違うけどよく似てるパラレルワールドという設定です。なんたって2025年のゴールド価格は1995年より暴落しているって設定だけど、実際は5倍以上に跳ね上がってますからね。パラレルワールドじゃなきゃありえない。

SF界で最も有名な猫の一匹、オス猫ピートも大活躍。動物つかうのはズルいよね。よくできてます。
清原伽耶もいい感じです。ジンクス通り興行的にはあまり成功しない気はしますが、良い作品です。

2021/7/11 Sunday

ゴジラvsコング

Filed under: - dekaino @ 21:52 このエントリをはてなブックマークに追加 眼吾vs潟潟阿里呂討Bookmark被リンク数

ゴジラvsコングを観ました。ハリウッドのゴジラシリーズの最新作です。
なぜか自分以外のモンスターがいると攻撃してしまうゴジラ。人間の企業に保護されているキングコングも標的にされます。
なぜか本作のキングコング、手話を使って人間と意思の疎通ができます。なんというチートコング!!
そして、ゴジラと人類の間は心が通うことはないのです。
なぜかキングコングを故郷の地球内空洞に戻そうという話となり、南極にある入り口から侵入、いろいろ事件があって地上に戻ったらなぜかとこは香港。南極と香港って近かったんだね。なんというご都合主義。ゴジラが香港の海から現れてコング度大バトル。やはりこうでないとね。
香港の街がめちゃくちゃになります。思えばこの香港、2020年のまだ中共政府から独立してた頃の香港なんですね。2021年のがっちり中共政府に支配された街ではない。香港の最後の輝きがゴジラとコングに破壊される美学。すごいですね。

そしてお約束の真のラスボスモンスターが登場。コングとゴジラはなんとなく共闘の流れへ。
ん、これってデビルマンvsマジンガーとかマンジガーvsゲッターロボの流れじゃん。vsとか言いながら全然敵対せずにつるんで共闘して別の敵を倒しちゃうやつ。そんなところまで日本文化の真似しなくていいんだよ!!!

寂しいことにもうゴジラは香港には来ても東京には来てくれない存在になっちゃった感がありますね。日本の映画市場小さいもんなって思い知らされる作品です。

2021/7/4 Sunday

Arc アーク

Filed under: - dekaino @ 8:50 このエントリをはてなブックマークに追加 Arc ≪若のはてなBookmark被リンク数

Arc アークを観ました。今をときめくSF作家Ken Liuの短編の映画化です。しかし日本の映画市場ではSFだということは極力隠蔽された宣伝しかできないのです。

原作は短編なのでストーリーとしては単純。老化を克服して永遠に生きられるようになった世界の変わっていく様を描写した話です。
主役の芳根京子、世界で一番最初に老いを克服した女性を演じます。若い肉体に老いた魂が宿ってる演技にはすごい説得力があると思いました。芳根は童顔なのに普段から立ち居振る舞いが老成してるんだよね。逆に10代の頃のダンスシーンはマジでわけわからん。寺島しのぶ演じるエマはあのクラブに何しに行っていたのか? 女あさり(エマは同性愛者って設定)? 説明されない裏設定が山ほどありそうな作品です。

不老が実現できても、それには大金が必要で、250年ローンとか抱えて不老処置を得る社会。不老効果を得るには定期的になんか注射を打たなきゃいけないから、借金から逃げてバックレても不老効果はなくなってしまう。ある意味でディストピアですね。
一番変わるのは生命保険なんだろうな。老いは克服しても病気や怪我で死ぬことはあるので、生命保険はもっと重要になりそう。特に250年ローンを抱えた人が病気や怪我で死んだらローン会社は大損だから、団体信用生命保険(団信)が売れまくりそう。

著作権は作者が生きてる限り永遠に有効なので、価値が高い著作物の作者は殺すインセンティブが高まって危険そう。殺されるリスク回避のため著作権を自己の意志でパブリックドメイン化とかしそうだ。

死体のエンバーミング施設とか高度な医療研究所が都会の高層ビルにあるって設定が中国っぽい気がする。日本ならその手の施設は富士五湖の近くの富士山がよく見える森のそばの広大な敷地にあるイメージですね。死を待つ老人の介護施設が本土からすぐ近くの離島にあるって設定はいかにも日本なんだけどなぁ。

自分の子供より親が若い肉体・容貌ってのは、∀ガンダムのムーンレースにもあったようにSFではありきたりの表現で、ヒント出し過ぎなのでオチもSF者ならすぐに見抜けそう。

SF実写は売れないという日本映画のジンクスは覆されることはない気はしますが、なかなか面白い作品です。昭和は「復活の日」とか売れたのになぁ…

2021/7/3 Saturday

ザ・ファブル 殺さない殺し屋

Filed under: - dekaino @ 17:26 このエントリをはてなブックマークに追加 吟祉<罧冴罧冴絮のはてなBookmark被リンク数

ザ・ファブル 殺さない殺し屋を観ました。ザ・ファブルの続編、第2弾です。
前作を上回るアクションがすごいです。たしかコロナ禍の最初の緊急時代宣言が出る前から撮影してたと思うんだけど、結果的に公開するまでにだいぶ時間がたってしまいました。
なんというか、クリスマスの時期に公開する予定だったようですね。そして山本美月が結婚とかバタバタして撮り直しできなくてクリスマスって設定はそのまま残さざるを得なかった感じ。
コロナ禍がなければ2020年クリスマス映画だったのかなぁ…

本作は第一作みたいに、この世を忍ぶ一般人のふりをしているって要素はかなり薄くなって、平手友梨奈が演じる少女を助ける話がメインストーリーとなっています。なかなか押しが強いキャラで面白いです。
宣伝もたくさんしているみたいだし、前作みたいにヒットすれば第三作目もあるんじゃないですかね? 期待大です。

NOBODY

Filed under: - dekaino @ 17:04 このエントリをはてなブックマークに追加 NOBODYのはてなBookmark被リンク数

NOBODYを観ました。邦題はMr.ノーバディ Mr.要らんよ。主人公は毎日同じ仕事を繰り返す会計士。息子にすら父は弱い人間だと思われていたが、実は裏の顔があり…っていかにもなアクション映画です。

ものすごく腕っぷしが立つ人が一般庶民のように隠れて生きる設定がザ・ファブルに似てますね
チンピラは主人公をバカにして返り討ちに合うのだが、ちゃんと軍歴があったり裏社会に通じてる情報屋とかは、主人公の経歴に気づいてへいこら腰が低くなるとこが面白いです。
観客にも何がどう凄いのかわからない会計士ががんがんアクションするのは爽快ですね。

そういう THE ACCOUNTANTって映画もあったな。米国社会で会計士は弱い男の代名詞なんでしょうね。

とにかくガンガン銃をぶっ放したり、会社と工場丸ごと買い取って罠しかけまくって敵を迎え撃ったりやりたい放題です。この映画を観て善良で君子危うきに近寄らず的人生を送ってきた会計士たちがスカっとするんでしょうか?
不思議な映画ですが、ファブルが楽しめる人は本作も楽しめると思います。

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