映画大好きポンポさん
映画大好きポンポさんを観ました。映画作りの話の映画です。この題材の映画はさほど珍しくはないのだけれど、アニメでやるのは斬新。怪作です。
タイトルにもなっている狂言回し的役どころのポンポさんがとてつもなく雑なフラッシュアニメレベルのキャラ設計なのに、無駄に作画の熱量が高いのです。他のキャラはリアルに寄せてるのにポンポさんだけフラッシュアニメ。ダーウィンがきたのヒゲ爺のような役どころです。
映画作りの話で資金調達ネタが出てくるってけっこう攻めてると思います。映画監督に抜擢されるジーンくんはポンポさんに雇われてる典型的な社員監督で、間違いなくポンポさんに才能を搾取されてるんだけど、本人はまったく気にしてないあたり、とてもリアルだと思いました。
いくら映画がヒットしても監督のジーンくんの取り分は増えないんだよね。儲けはプロデューサー兼脚本のポンポさんと出資したニャリウッド銀行に行く。
ジーンくんはサラリーマンの仕事として映画撮っただけだから、給料以外はクレジットに名前が載るだけ。せいぜいニャカデミー賞を受賞するって名誉しかゲットできないのだ。
寒い話だとは思わないか?
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