名も無き世界のエンドロール
名も無き世界のエンドロールを観ました。宣伝ではラスト20分で驚きの〜 とか言ってますがそんなことはありません。ラスト20分は予想通りのコトが予想通りに起きます。むしろ冒頭20分が説明不足のキャラクターの絡みが時系列バラバラに提示されるばかりで大変つらいです。これテレビ放送だったら間違いなく冒頭でチャンネル変えられてしまうパターン。その意味で映画館で見るべき作品です。
今時のパブリックエネミー的な上級国民のバカ娘を演じる中村アンは大した演技力です。こういう嫌われる女を演じるの上手いんですね。まじでムカムカする立ち居振る舞いサスガです。
ハッピーエンドとはとても言えない決着、賢い選択とは言えない決断をあえてしまう怒りの感情。過疎気味の地方が舞台というのもキツいものがあります。忘れられていくのが怖いというヒロインが育った地域全体が社会から忘れられていくのですよ。
いかにも今の時代のプレッシャーに溺れそうな空気をうまく表現している気はします。でも娯楽作品ではないよなぁ、コレ。