泣きたい私は猫をかぶる
泣きたい私は猫をかぶるを観ました。6月に劇場ロードショーの予定だったアニメ大作映画ですが、新型コロナで予定変更。公開延期ではなく劇場未公開のままNetflixで公開するという戦略をとりました。もともと劇場公開で箔をつけて円盤で儲けるモデルだったはずなので、それほどダメージはないと思いますが大画面でみる機会がなくなったのは残念ですね。
制作のスタジオコロリドの前作ペンギンハイウェイよりは一般にわかりやすい作品になっていると思います。ただし宣伝費は確実にペンギンより下なので認知度は低いでしょうね。Netflixのヘビーユーザーしか本作の存在を知らない可能性すらあります。
主人公の声に有名女優を使うのは前作と同じですが、ペンギンの蒼井優よりは本作の志田未来の方が全然いいですね。声が酒焼けしてないもの。主役の少女が猫になるって話は、ジブリの猫の恩返しにも通じるものがありますが、今回の主役のムゲはなかなかハチャメチャなキャラなのです。
ムゲと親友の頼子はいわばクレヨンしんちゃんのしんのすけと風間くんみたいな両コンビ。フリーダムすぎるしんちゃんみたいなムゲと、常識人の風間くんみたいな頼子。ムゲと頼子のきずなは深く、そして風間くんは実家が金持ちで、頼子ちゃんはお胸が豊か。使いようによっては大きいアドバンテージなんだけど二人の友情に関してはまったく関係ないっあたりがとてもいいわけです。
マジで尻出すしんちゃんと変わらないくらいフリーダムだもんね ムゲ
猫のお面屋がいかにも間が抜けた悪猫で楽しいです。複雑な家庭の事情も今風です。
大人が観るならペンギンハイウェイより本作の方がわかりやすいと思います。
子供が観るならペンギンハイウェイと同じく何のことやらわからないでしょう。ペンギンかわいー 猫かわいー で終わり。
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