記憶にございません!
記憶にございません!を観ました。ある日、内閣総理大臣が投石を頭に受けて記憶喪失になってしまうという、三谷幸喜のコメディ映画です。
2019年の政局からすると首相をバカにする噺家と思いきや、実は首相は頭がいいんですね。そういう話です。しかも、これは現政権の批判映画ではないとするために、いろいろ防衛策が打長けれてます。本作。明らかに平成の前半の話なんですね。だってみんなケータイがガラケーなのよ。誰もスマホを持っていないしtwitterもない。あって某巨大掲示板くらい。明らかに20年は前の話。少なくとも原発が水蒸気爆発なんかしてない頃のまだまだ余裕があった頃の日本の話なんです。
三谷作品なので、とくにん役者本位で遊びまくってます。コメディとしては大変に楽しいです。ただ政治ドラマとしてはかなり浅い。もはや政治的にキワドいネタはできない時代なのかもしれません。
トランプを揶揄するネタもないです。つーか米大統領は女性だし、シン・ゴジラの石原さとみの大統領補佐官よりは、木村佳乃の女性大統領の方がマシでした。そこだけはスゴい。
とにかく政治的には無色透明の政治性のないギャグしかない政治コメディ。薄味過ぎてビックリな作品なのです。これが忖度ということなのか…
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