でかいの日記帳

2019/1/26 Saturday

マイル22

Filed under: - dekaino @ 22:46 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ22のはてなBookmark被リンク数

マイル22を観ました。放射性物質セシウムを巡るスパイアクションものです。原題はMILE22 そのまんまの直訳です。重要人物を大使館から空港まで22マイル(約35km)の道のりを護衛するのが後半の盛り上がるシーンなのです。
アクションは派手なんですが、基本的ストーリーラインは裏を読み合うスパイもの。主人公もどちらかというと頭脳派で手首にはめた輪ゴムをパチンパチンやってる変態さんです。セシウムが裏組織に流れると多人数を殺せるダーティボムが作れるという話なんですが別にサリンみたいな化学毒物でも似たような効果をもっと安く作れるわけでそこまで重要なのかなとは思います。とにかく作劇上、守らなければならないという状況だけが欲しかったのでしょう。

最後のオチは確かに予想外ではあるのですが、でもまあそうかもというかすっきりとはしません。そういう持ち味の映画です。

バジュランギおじさんと、小さな迷子

Filed under: - dekaino @ 21:29 このエントリをはてなブックマークに追加 吾ャ潟絨菴桁のはてなBookmark被リンク数

バジュランギおじさんと、小さな迷子を観ました。インド映画ですよ。
バジュランギおじさんと、小さな迷子
デリーに住むバジュランギというあだ名の男が言葉を話せない迷子の少女を保護して故郷に送り届けるというお話です。
おじさんと言ってもまだ独身。婚約者と結婚するため家を買う頭金を稼いでいる良い男なのです。良いというよりお人よしと言った方がいいかもしれない。落語に出てくる与太郎みたいな人物なのです。学はないが心は善良。そして宗教的に嘘をつくことができないので、各地で騒動を起こします。
迷子の子は精神的なトラウマで話すことはできないが、普通に会話を聞いて理解して身振り手振りで反応することはできるのです。

実はこの少女 デリーから遠く離れたパキスタン領のカシミール地方からデリーのモスクに来た途中で母親とはぐれたという設定。最初はバジュランギおじさんは彼女を自分と同じヒンドゥー教徒のバラモンだと思っていたが、実はムスリムだったー みたいな宗教の衝突の描写があります。宗教だけではなくインドとパキスタンはもともと同じ国だったのが独立戦争してエスカレートしてついには双方が核武装するにいたったくらいの敵対国同士なわけでいろいろあるわけです。

しかし、パキスタンの国語であるウルドゥー語とデリー地方で広く話されるヒンディー語は、方言程度の違いしかなくてお互いに理解可能なんですね。だからこそインド人のおじさんの言うことがパキスタン人の迷子の娘に通じるわけです。
映画の中ではほとんとがヒンディー語/ウルドゥー語で話されます。ただし 悪い旅行代理店の男とかテレビ局のお偉いさんは英語はなしてましたね。バジュランギもその時は普通に英語を話していたからまったく無学というわけではないようです。嘘をつけないからペーパーテストの成績が悪かったみたいな話っぽい。

インド映画らしくダンスシーンもあり、今は敵対しているが元は同じ国だった間柄じゃないかという情もありなかなか泣かせるストーリーです。カシミール地方も印パ中の紛争地域なわけで、本作のメッセージである対立よりも和解と平和って訴えが響きます。バラモンがおそるおそるモスクに入ったり、モスクの指導者(イマーム)とバラモンの会話とか、コメディタッチでちゃかしつつ相互理解だってできることを示しています。
インドの国家としての考え方がカースト差別の否定や複数宗教の相互承認なわけでその理想をつきつめた作品と言えます。

それにしても元英連邦国家のクリケット好きは異常。ルールよくわからんのだよね。
わからなくても楽しめる作品ですが、わかったらより楽しめるかも??

TOHOフリーパスポート終了

Filed under: - dekaino @ 21:13 このエントリをはてなブックマークに追加 TOHO若鴻若腟篋のはてなBookmark被リンク数

14日で13年ぶり2回目のTOHO1ヶ月フリーパスポートの有効期間が終了しました。
今回も14作を観ることができました。前回と違うのはまだまだ未見のタイトルがたくさん残っていたということ。13年前に比べて上映作品数は増えているようです。

TOHOではやってない作品が観たいのにTOHO上映策が優先しがちになるというジレンマがつらかったです。
今後しばらくはTOHO以外の映画館にいりびたる気がします。

2019/1/14 Monday

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

Filed under: - dekaino @ 12:51 このエントリをはてなブックマークに追加 紊眼絎荅韻里呂討Bookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第14弾
こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話を観ました。副題の愛しき実話ってダサいですね。でもいい映画なのです。
本作は筋ジス患者だけどボランティアの力を借りて自立生活を貫いた鹿野氏の話です。鹿野役の大泉洋がいい味を出しています。また鹿野氏の人生のうちほんの1年ちょっとだけを切り出した構成/脚本も切れ味がすごい。
高畑充希が演じる美咲ちゃんの主観で語られるのですが、病気のことやボランティア支援のことをまったく知らないまま巻き込まれた美咲ちゃんが観客と同じ目線なので非常にわかりやすいのです。

鹿野氏の自立生活は、正直日本が一番調子が良かったバブル末期の時代だからこそ成立しえたファンタジイかもしれません。当時のフリーターって新入社員より収入多かったりしたわけで、ボランティア要員も集めやすかったのだろうなぁ。でも、鹿野氏は闘病する患者や障害者には大きな勇気を与えた人だと思います。

アリー/ スター誕生

Filed under: - dekaino @ 12:24 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪種 鴻帥取のはてなBookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第13弾
アリー/ スター誕生を観ました。ボヘミアンラプソディに続く音楽映画です。
何回も映画化されているスター誕生をレディ・ガガとブラッドリー・クーパーが主演で再びリメイクです。
ちなみにレディ・ガガの芸名はボヘミアンラプソディでも歌われていたクイーンの曲 Radio GAGAをもじってるんですよね。今シーズンの年末年始は音楽映画の当たり年です。

本作はフィクションなのでモデルになるアーティストというのはいません。ストーリーも無名の女性歌手アリーが成り上がってスターとなるシンプルなもの。その陰でアリ―をスターダムに引き上げたジャクソンが落ちぶれていく様が光と影のコントラストを描きます。
基本的に悪人は出てこない話でみんないい人。ただし人間の弱さからくる不幸な展開があるのです。

劇中の曲もいい曲ばかり。予告編で流されるshallow以外にもいい曲がたくさんあります。
ぜひ音響設備のいい劇場で鑑賞することをお勧めします。

ボヘミアン・ラプソディ

Filed under: - dekaino @ 11:58 このエントリをはてなブックマークに追加 ≪潟祉純のはてなBookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第12弾
ボヘミアン・ラプソディを観ました。Queenのリードボーカルのフレディの人生をつづった作品です。ある意味そっくりさんショーでもある上演シーンは再現度が高くアツいです。
それにしても日本人はクイーンが大好き。パチンコ台にすらなるくらいだからね。本作も大ヒットロングランで、興行収入はジュラシックパークを超えたらしいです。リピーターも多数いるんだろうなぁ。

あくまでも実話を元にした再現劇で一部演出により事実と違った部分はありますが、それはそれ、細かいことを言わずに楽しむのが正しい作品です。

2019/1/13 Sunday

グリンチ(2018)

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第11弾
グリンチ(2018)を観ました。有名なクリスマスの話の絵本が原作で、イルミネーションがCGアニメ化しました。この原作絵本は有名で北米の子供なら誰でも知っているレベルだそうです。映画化も初めてではなく2000年にはジムキャリー主演の映画化がされています。
原作絵本のグリンチ
原作絵本のグリンチ

原作が有名すぎるせいか、ストーリーの進め方はかなり雑です。もうどうなるかみんな知っているでしょ?的な雑さ。特にグリンチが改心してクリスマスプレゼントをWhoの街の人に返そうと決心するあたり、まったく説得力がありません。ご都合主義過ぎる。
たしかにCGのレベルは高く、もさもさふっさふっさの毛の表現とかすごいです。ただ大人やローティーンが観るには面白い映画とは言えません。アンパンマンが好きな年齢層向けです。

そもそもグリンチって人間なの? そこからして意味不明で最後まで種明かしはされません。なぜ人語を話すのだろう? Whoの街の寛容度はペンギン村レベルと言えます。あの世界ならアラレちゃんも穏当に生活できそう。

吹替版は大泉洋ががんばってます。原語版とちょっとイメージ違うけどまあこれはこれでありかも知れません。

2019/1/2 Wednesday

ニセコイ

Filed under: - dekaino @ 11:11 このエントリをはてなブックマークに追加 祉潟い里呂討Bookmark被リンク数

1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第10弾
ニセコイを観ました。ジャンプに連載していたラブコメです。原作とはちょっと違う話になっているようです。
主演は中条あやめ。中条主演のラブコメ映画はたくさんあるのですが、本作は徹底して三枚目のギャグキャラになっているあたりが新しいのです。ニセコイはいわばカボチャワインの男女逆転版で、ガサツな女子+真面目で控え目男子のラブコメ。ジャイアンがたまに少しいいことすると周囲にものすごくいい人に思われてしまう、いわゆる「ジャイアン効果」によって、たまに純情可憐な女子っぽいカケラをみせるだけでイイ女に見えてしまいますが、本質はゴリラ女って役どころです。

とにかくガサツな中条あやめって面白いんですよね。ギャグでは主役だけど恋愛シーンでは脇役みたいなノリがとてもよいです。ライバル ヒロイン女子もキレイどころが集まっています。

ですが、彼女らヒロイン勢なんかめじゃないキレイどころとして担任の教子先生がいるのです
教子先生(松本まりか)
松本まりかが演じる教子先生はあざといメガネが似合ってとてもよいです。ヒロインが霞みます。
しかし教子先生の出番はとても少ない。転校生の紹介シーンと学園祭のちょっとしたシーンでしか出てきません。出番が少ないからこそ尊いのかも? 臨海学校シーンにも出てこない。クラスの引率はしなくていいんですか? 残念ながら教子先生の水着シーンはないのです。

学園シーン、臨海学校で海のシーンと大浴場のラッキーエロシーン、学園祭の劇 ロミオとジュリエットなどフルコースに近いシーン設定で、ラブコメ映画としては満点です。
ただラストの空港で発砲しまくりとか、空港でタクシングしてる飛行機を生身の人間が追いかけるとか、ちょっとダイハード級に飛び抜けて非常識でやり過ぎのきらいがあります。

ちなみに千棘が乗っていたプライベートジェット機はたぶんセスナ社のサイテーションシリーズなのですが、これ航続距離がCJ2+で3000km、最大級のSovereignでも5200kmで日本からニューヨークなんてとても飛べないんですよね。まあ細かいこたあ気にすんな。

ジャンプ映画の中ではかなりよい出来だと思います。

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