億男
億男を観ました。ヒット作連発のプロデューサー川村元気が書いた小説を原作にした映画です。
いきなり大金をゲットしたり、映画にそのカネを突っ込んだりした実体験があるのだから、リアルな話なのかなと思ったらそうでもない。いかにも寓話的な映画です。
宝くじで3億円あてた男が豪勢にお祝いパーティーをした次の日、そのカネは影も形もなく…って 落語の芝浜をベースにした物語。カネを持ち逃げしたと思われる失踪した友人を探すため、金持ちの人といろいろ話してまわる過程でおカネの怖さや恐ろしさを見聞きしていく。カネさえあれば別居中の妻と子供が返ってくると信じている主人公もなにやら悟っていく、という話なのです。
でもね、ラストシーンで戻ってきたおカネを使って子供にプレゼントって違うよね!? ちゃんとまじめに働いた金でプレゼント買わないと意味ないよね? 結局何もわかってないよねって バッドエンドなのが新しいかもしれません。
序盤の大盤振る舞いの宝くじ当選したぜパーティが、モテキ的なお祭り騒ぎで、この手のシーンが好きな人は楽しめるかもしれません。モロッコロケとか風景は綺麗だけど、あまりいいシーンとは思えなかったです。おカネかけてこれじゃあなあ。
カネは怖いんだよとか説教いう前に、映画が当たったらちゃんと現場のスタッフにも分け前回るような仕組み考えた方がいいんじゃないかと思います。