未来のミライ
未来のミライを観ました。細田守ブランドの最新作です。客もたくさん入っているようです。
「未来のミライ」はタイトル詐欺だとよく言われていますが、確かにそうです。本作は一貫してクンちゃんの視点のみで進みます。しかも15分程度の短い時間で描写される別の時代のクンちゃんの先祖か親族との出会いエピソードが淡々と重ねられるだけです。妹のミライちゃんの未来の姿もたまに出てきますが、ほとんどは別の人たちとの出会いなわけで。
過去のバケモノの子のような骨太なストーリーはなく、本当にテレビシリーズの総集編のような作りで、最後に時間の流れの中で迷子になったクンちゃんを救出するエピソードでなんとなーくハッピーエンドっぽい終わり方しているだけです。正直むかしの総入替制ではない上映途中での出入り自由なスタイルでも全然困らない作りになっています。そういう意味でこれは着実に儲けに来たプログラムピクチャーとしては優秀な類です。
松本零士がミライザーバンのパクリとか言い出さないかちょっとだけ心配。