焼肉ドラゴン
焼肉ドラゴンを観ました。大人向けリアルな じゃりン子チエ みたいなものです。
ただ、見た目ほど話はリアルではありません。焼肉店の中の話ばかりやって近隣の話が出てこないのです。特に3人の娘と1人の息子、この子供たちの同世代の街の住人がまったく出てこないんですよね。一緒に街で育った同世代の友人たちとの絡みがまったくないのはあまりにも不自然で、これが小説だったらまだ流せるのだけど、映像として説得力があるセットの中で、ナレーションも「子供たちの歓声が絶えない」とか言ってるのに、顔がある形では出てこない街の子供たち。シナリオの重大な欠陥としか思えません。
時生(ときお)君も同年代の同胞とちゃんと話ができていればあんなことにはならなかったと思われるし、正直無理があります。
個人的には桜庭ななみは大人になったなぁと思いました。胸以外は細くなった。
まあそれは置いといて昔こういう人たちがいたよねって安全な立場から見下ろす視点であれば、泣ける感動作なのかもしれません。森友学園疑惑の土地とかそういう流行りの話題でもありますね。
そういう文脈で興行的にはいい成績を出しそうな作品です。