でかいの日記帳

2018/6/1 Friday

のみとり侍

Filed under: - dekaino @ 20:33 このエントリをはてなブックマークに追加 帥箴のはてなBookmark被リンク数

のみとり侍を観ました。R15指定というレーティングですが別に大したことはないです。つーか寺島しのぶ守られ過ぎでしょ。若い頃はもっと過激に脱いでた気がするのだが…

越後長岡藩の感情型の藩士がお殿様の怒りを買って「のみとり」つまりは男娼として生きるというお話。国元ではなくて江戸でのみとり屋をやるのです。奇しくも田沼様が老中やってる時代、賄賂が横行しつつも景気が良い江戸の市中では男娼も職業として成立していたのです。

本作は時代小説が原作ですが、確かによくできています。出てくるキャラクターが見たままのものではなく裏があります。この裏が見える瞬間が大変面白いです。

それにしても寺島しのぶは剣客商売では田沼公の妾腹の娘だったのに本作では田沼の妾訳をこなします。貫禄がついたと言ってもよいでしょう。また、主役の阿部寛は安定のコメディプレーヤー。はまり役と言ってもよいでしょう。

意外と時代考証が真面目にされていて感心します。ちゃんと眉沿ってお歯黒してる女性も出てきますしね。
時代劇が好きな人はもちろん、あまり時代劇を観たことがない人にもお勧めできる作品。

GODZILLA 決戦機動増殖都市

Filed under: - dekaino @ 7:50 このエントリをはてなブックマークに追加 GODZILLA 羆堺罘紜罧遵のはてなBookmark被リンク数

GODZILLA 決戦機動増殖都市を観ました。怪獣惑星の続編、全三部作の2作目にあたります。
三部作の2作目って決着はつけられないし、無茶な軌道変更もできないし、非常に難しい。スターウォーズの帝国の逆襲はむしろ例外的な出来の良さなわけです。ですが、それを差し引いても駄作臭はする作品です。

特撮番組の敵組織の、毎週一体ずつ怪人という戦力を逐次投入するから勝てない、一気に全員投入すれば勝てるのにって、戦略ミスが、本作でもとてつもなく感じられます。いやマジで もうちょっとちゃんとやろうよ。

最終作は キングギドラやモスラなど東宝怪獣大集合になるのは確実なのでそれだけが楽しみです。
正直本作はあらすじだけ読めば映像を観る必要はないかもしれません。映像にはセンス オブ ワンダー皆無です。

せめてメカゴジラ戦えよ

さらば青春、されど青春。

Filed under: - dekaino @ 7:15 このエントリをはてなブックマークに追加 育ャャのはてなBookmark被リンク数

さらば青春、されど青春。を観ました。そう幸福の科学の映画です。教祖大川隆法の宗教を始める前の青春時代をつづった自伝本の映画化らしいです。もちらんそんな自伝は未読です。
本作の見どころはそう! 元清水富美加の千眼美子です。千眼名義の初仕事であります。
千眼美子

教祖大川隆法の青春時代を演じるのは実子の大川宏洋です。

本作で語られる大川隆法の略史
 東大法学部に入学し、司法試験と上級公務員試験に失敗する。
 しょうがないから商社トーメンに就職 (東大法の就活先として商社は最底辺)。
 商社では幹部候補生としてニューヨーク駐在員や名古屋事業所で勤務。仕事しながら霊言本を出版する。
 30歳で退社。宗教団体立ち上げ。

こんな感じなわけで、このままやっても信者以外はありがたくも何もありません。
話にいろどりを添えるのが女性関係。3人の女性が出てきます。
1人目は東大時代に一目ぼれした同学年の女学生。ラブレターをがんがん出すもあえなくフラれ、しかもその女は司法試験に合格して法曹の道を歩みます。隆法 完全敗北。
2人目がニューヨーク駐在時代の同僚の金髪女。それとなく彼女の方から食事に誘われたりするも完全に無視してそのまま消滅。何やってんの? 間違いなくこの時点で隆法は童貞です。
3人目がお待ちかね 千眼美子が演じる商社OL。名古屋事業所で知り合い、こちらは食事したりデートしたりそれなりにお付き合いを進めます。それでもどちらかというと隆法君は完全に受け身、退社して宗教家として自立するときについて来いと言えず破局するというストーリーです。
まあ彼女視点で言えば将来の社長候補と思ってつきあってたら会社辞めて宗教家になる? ふざけんな! ってところだと思います。

1975〜1985年くらいを舞台とするのですが、時代を表す演出がすごいアナログかつ力技です。カネがあるっていいなぁ。いきなり東急のアオガエル電車に乗って通学ですからね。長野電鉄で貸し切りロケでもしたんでしょうか? 豪勢です。 ニューヨーク支社でもなぜか AppleIIeが鎮座するデスク。いやあ商社でAppleIIは使わんでしょ。そこはDECのビデオ端末(そうVT100とか)にしときなさいよ。カネはかかっているが暴走気味の時代演出は三丁目の夕日のアナログ版と言えるレベルです。

千眼美子は宗教にかぶれる描写はまったくなく、それどころか宗教から距離をとっている表現になっているので、幸福の科学色に染めずにピュアなイメージを維持したいというところでしょうか

主演 大川宏洋はたんたんと父 隆法を演じますが、正直 負け犬チックでしょぼい演技です。
そして悪魔を演じる時はものすごーく生き生きしています。マジで悪魔好きだよなぁ 宏洋。

史実では 千眼美子演じるOLをふった後、宗教団体の信者の女と結婚し、ぼこぼこ子供作ります。この人こそ宏洋の実母なのですが、なんと現在は離婚して教団を去っています。原因は父 隆法が若い女信者と浮気したから。離婚後に隆法はその浮気相手と再婚しております。
まあそういう事情があって、父の若い頃の女性遍歴を演じるとかやってられないですよね。

とにかく千眼美子はよかったです。それだけのために作品と言えます。

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