氷菓
氷菓を観ました。なんか有名な推理小説の映画化らしいのですが原作は読んだことありません。
うりは広瀬アリス(22)の女子高生コスプレ。これにつきます。他にモデルの小島藤子(23)も女子高生コスプレにお付き合いです。黒髪にしただけでは不自然さがぬぐえません。他の女子生徒はほとんど画面に出てきません。出てきてもモブシーンのみ。現役の女子高生と同じ画面に入ると違和感が強調されてしまうし、さりとて20代で女子高生コスしてくれるエキストラは募集しても集まらないだろうし、結構詰んでます。
個人的に本作の設定が好きにはなりません。主人公の折木奉太郎は頭の回転が早いが、省エネ志向で汗をかいて調べごとをするのが嫌い。親友の福部里志はデータベース人間という設定で情報を調達するのは得意だが推理したり結論を出すことはしないという性格。
主人公の折木奉太郎は労せず福部から情報を得て、頭の中だけであれやこれや理屈をこねるだけです。仮説を立てるのは構わないですがその仮説を検証することなくまるで事実のように言いくるめようとします。
というか、事実か同課に興味がないのです。ただ相手を納得させられるストーリーさえつむげれば事実でなくてもいいと思っています。
つまりこれはネットで落ちている情報をもとに適当なフェイクニュースをでっちあげて人心を惑わすようなもの。正直言って百害あって一利なしなくだらない作業をまるで正義のようにやっているのです。
ろくな大人にならないのは確実のクズ人間であります。
つーかさ、古典部のOB名簿くらいすぐみつけられるでしょ。なんで人に聞いて回らずに、情報の断片からストーリーを捏造しようとするかな? 虚構新聞のライター様ですか?
広瀬アリスも通常の女子高生の演技は無理があるんで、とにかく不思議ちゃん要素を共通して押しまくります。特に折木のでっち上げストーリーがお気に召さない時の不満の表情が怖いです、ホラーです。
劇中は2000年前後という時代設定なのですが、誰もPHSもケータイもポケベル(笑)も持っていないあたり時代考証的にも不自然です。あらだらけですね。まぁおそらく原作が穴だらけでどうにもならないんでしょう。
ミステリ作品としては駄作ですが、奇抜な演技や演出を楽しむことはできる作品です。