でかいの日記帳

2017/11/25 Saturday

氷菓

Filed under: - dekaino @ 6:26 このエントリをはてなブックマークに追加 羂決のはてなBookmark被リンク数

氷菓を観ました。なんか有名な推理小説の映画化らしいのですが原作は読んだことありません。
広瀬アリス(22) と 小島藤子(23) のJKコスプレ
うりは広瀬アリス(22)の女子高生コスプレ。これにつきます。他にモデルの小島藤子(23)も女子高生コスプレにお付き合いです。黒髪にしただけでは不自然さがぬぐえません。他の女子生徒はほとんど画面に出てきません。出てきてもモブシーンのみ。現役の女子高生と同じ画面に入ると違和感が強調されてしまうし、さりとて20代で女子高生コスしてくれるエキストラは募集しても集まらないだろうし、結構詰んでます。

個人的に本作の設定が好きにはなりません。主人公の折木奉太郎は頭の回転が早いが、省エネ志向で汗をかいて調べごとをするのが嫌い。親友の福部里志はデータベース人間という設定で情報を調達するのは得意だが推理したり結論を出すことはしないという性格。
主人公の折木奉太郎は労せず福部から情報を得て、頭の中だけであれやこれや理屈をこねるだけです。仮説を立てるのは構わないですがその仮説を検証することなくまるで事実のように言いくるめようとします。
というか、事実か同課に興味がないのです。ただ相手を納得させられるストーリーさえつむげれば事実でなくてもいいと思っています。
つまりこれはネットで落ちている情報をもとに適当なフェイクニュースをでっちあげて人心を惑わすようなもの。正直言って百害あって一利なしなくだらない作業をまるで正義のようにやっているのです。
ろくな大人にならないのは確実のクズ人間であります。

つーかさ、古典部のOB名簿くらいすぐみつけられるでしょ。なんで人に聞いて回らずに、情報の断片からストーリーを捏造しようとするかな? 虚構新聞のライター様ですか?

広瀬アリスも通常の女子高生の演技は無理があるんで、とにかく不思議ちゃん要素を共通して押しまくります。特に折木のでっち上げストーリーがお気に召さない時の不満の表情が怖いです、ホラーです。
劇中は2000年前後という時代設定なのですが、誰もPHSもケータイもポケベル(笑)も持っていないあたり時代考証的にも不自然です。あらだらけですね。まぁおそらく原作が穴だらけでどうにもならないんでしょう。

ミステリ作品としては駄作ですが、奇抜な演技や演出を楽しむことはできる作品です。

GODZILLA 怪獣惑星

Filed under: - dekaino @ 5:46 このエントリをはてなブックマークに追加 GODZILLA fのはてなBookmark被リンク数

GODZILLA 怪獣惑星を観ました。いわゆるアニゴジですね。たしかにハードSFっぽくはありますし、気合いを入れた作画・演出です。脚本はヒットメーカーの虚淵玄が書いています。

あえて前情報をあまり出さずに公開されましたが、センス・オブ・ワンダー的な要素は少なかったかな。隠すほどのことはないです。基本プロットは猿の惑星の第一作目ですね。猿の部分を怪獣に置き換えたからこそ「怪獣惑星」という副題なのでしょう。

あとはマクロス的なヒューマノイド型異星人も出てきます。というか大した説明もなく仲間です。みんな母性を失った流浪の民で渋々連合しているという感じ。なんとかしてゴジラに奪われた地球を取り戻したいと考えています。

地球に帰還するとウラシマ効果かなにかで数千年は経過しています。猿の惑星のプロットの肝ですね。ただし最初からここは地球と知っていますが、もう全く違う環境になっています。
わずかに残された遺跡から年代測定しますが、結構いい加減な数値しか出ません。
当たり前です。ゴジラが放射性物質を吐きまくってる世界で、炭素年代測定法が使えるわけがありません。
実際の年代より若い数値が出て当然だろ、気づけよ。劇中でも推定経過年数がどんどんインフレしていきます。次回作では実は数万年はたってましたとかサラって出てきそうな勢いです。

とにかくゴジラは強いです。地球から人類が撤退する直前に異星人の技術供与で作ったメカゴジラで対抗しようとしたが、なぜか起動しなくて逃げるしかなかったのですが、たとえメカゴジラが起動しても。あのゴジラには勝てなかったんじゃないかと思えます。

まさに逆境。逆境のなかの逆境で島本和彦的境地の中、さらなる絶望。後味悪いまま第二部に続く。
いやあ商売巧いです。東宝さんならこのまま年末年始まで公開を続けるのだろうし結構儲かるんじゃないかなぁ。
第二部公開時にまとめて観るのもいいかも知れません。

バリー・シール/アメリカをはめた男

Filed under: - dekaino @ 5:25 このエントリをはてなブックマークに追加 若祉激若鐚≪<靴里呂討Bookmark被リンク数

バリー・シール/アメリカをはめた男を観ました。トム=クルーズ主演のCIA協力者の伝記的な半生記です。機密期限切れの情報公開によって世に出た実話ベースのお話です。

ただし相当CIAに都合がよい解釈になってます。コカインの密輸はパリーが勝手に始めたことでその利益もバリー一味が独占してたとかありえないでしょ。もちろんCIA主導で利益もCIAの工作資金に回されたのは明らか。バリーが受け取ってた報酬は利益のごく一部に過ぎないでしょう。
連邦議会に頭を下げて説明しないともらえない予算より、CIAが自由に使える資金が欲しいですからね。
結局バリーは暗殺され、黒幕のCIAエージェントは昇進します。

冷戦、カネ、コカインといういかにもなアウトロー稼業の話ですが、トム=クルーズが演ずると深刻さが消えて明るくなるのが不思議です。いまアメリカ政界で活躍している政治家の若い頃がちょこちょこ出てくるのが楽しいです。
州知事時代ヒラリーは電話をかけてくるだけですが、パパブッシュが副大統領だった頃にブッシュJrはまだ政界入り前なのですが、ホワイトハウスに遊びに来てパリーと「おれもパイロットだったんだ」などと会話してます(ブッシュJrは空軍州兵としてパイロットをしていた)。

よくも悪くも老人向けの映画ではあります。あの頃の強いアメリカが懐かしい老人は多いのでしょう。
字幕は戸田奈津子大先生ですが、気持ちがいいほどスペイン語パートはガン無視で字幕が出ません。奈津子女史は映画しかわからないですからね。ちゃんと仕事しろ!

アメリカの他の政府機関とケンカしながらやりたい放題する当時のCIAをふるまいを痛快と感じられる人には楽しい映画です。いまのCIAはそこまでやりたい放題ではないようです。

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