猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)を観ました。偉大なる猿シーザー一代記三部作の最後を締めくくる作品です。→ ジェネシス、ライジング
人類の文明が滅びる直前の最後の戦争 グレートウォーの物語。もう人類がマッドマックス化してます。マッドマックス世界の野蛮な盗賊集団vsまだまだ弱小な新興勢力の猿たちが戦います。
人類の人口を大幅に減らしたウイルスは今度は人類の発話機能をも破壊しようとします。まあ発話ができなくとも知能も情操やコミュニケーション能力はそのままのようなんですが、文明や科学技術の伝承には大打撃でしょう。
予告編ではシーザーが人類に対して「戦いの準備はできている」みたいなこと言ってますが、まったくそんなシーンはありません。これは見事なくらいの予告編詐欺、いい意味で裏切られました。
真っ向から戦うのではなく、むしろ聖書の出エジプト編のように人類の迫害から逃れて新天地に向かう猿たちが描写されます。凶暴な人類はその凶暴性ゆえに自滅していくという感じ。完全に観客が猿サイドに感情移入してニンゲン悪いヤツと思うように作られてます。マッドマックスな人間も悪くはないと思うんですけどね。まあでも猿と共存共栄はできないでしょう。
本作でシーザー一代記は完結。もう続編はないような気がします。もし続編作るなら次は宇宙飛行士が人類史を忘れた猿が支配する惑星に戻ってきた話でしょうか?? 娯楽作品的にはよくできているし、すっきり綺麗に決着つくのでお勧めの作品です。
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