ワールド・ウォー Z
ワールド・ウォー Zを観ました。ベストセラー小説の映画化らしいのですが原作本は読んでいません。
タイトルのZはゾンビのZ。あえて訳すなら「ゾンビ大戦」ってあたりですか、かなり低予算な安っぽい存否映画っぼい響きになってしまいますが。
本作のゾンビも最近のトレンド通り、素早いゾンビ、走るのも飛ぶのも人間より能力が上です。ただし近くに生きた人間がいない場合はロメロのゾンビみたいな立ち止まったりゆっくり移動したりするだけです(休眠状態らしい)。
本作はゾンビ映画なのだけど、ホラーではありません。基本的にゲーム仕立てで、主人公がすべきミッションが書くシーンごとに与えられ、それを達成していくという親切なシナリオ。いきなりキーとなる人物が死んでしまってさぁどうするって導入部がいかにも今風なPCゲームっぽいストーリーです。
かなりロジカルに設定や問題解決をしていくのですが、つつこうと思えばいくらでも穴はありますね。
そもそも人口が集中してない郊外や農村部では問題にはならなそうだし。
ゾンビは知能はないようなので、幼児が開けられないようなベビーゲートレベルの障害を置けば簡単に隔離できると思うんだけどねえ。でかい壁つくるよりベビーゲートでしょ。
とにかく長城は公共事業のネタにはなれども実行は薄いってのは中国史でもパシフィック・リムでも実証済みです。
これゾンビ禍をうまく抑えて人間文明が世界を取り戻したとしても、その後の戦争やテロ攻撃の手段として、ゾンビを群集に放り込むって手口が普及しそうで嫌な感じではありますね。イスラエルにてきめんに効くんだからアラブ過激派がやらないわけがない。もう明るい未来はないのかも?!
それにしても、24時間以内に全国民の歯を抜いた北朝鮮のクレバーさには脱帽でした。