天地明察
映画 天地明察を観ました。
冲方丁の小説が原作ですが未読。暦学者 渋川春海を軸に、日本独自の暦、貞享暦を作り上げるまでの史実をもとにした歴史ドラマです。
史実に基づく部分はもちろん面白いのですが、残念ながら人間ドラマ部はスッカスカです。なんたって♀キャラが宮崎あおい独りしか出てこないんだから、ドラマになりようがない。淡々と史実を単純化したサクセスストーリーを追うだけ。ドラマの出来としてはNHKのプロジェクトXを下回るかも?
でも、それなりにお金をかけた時代劇セットはよくできてます。それにしてもいきなり宮崎あおいが江戸から京都にワープして「来ちゃった」は驚いた。入鉄砲に出女って知らんのか?!
それから、関和孝は元は甲府の下級武士だけど将軍家の勘定吟味方まで上り詰めて500石ぐらいの録をもらってたはずなので、あんな貧乏浪人みたいな演出はひどすぎ。それなりのお屋敷に住んでて家来もいる生活をしていたはずです。弟子もたくさんとっていたんだろうし。
さいごに「これは史実に基づくけど一部事実に反するフイクションなんだからねっ」と念を押すテロップが入る始末。開き直りっぷりがすがすがしい時代劇映画です。
コメント »
この投稿へのトラックバック URI
https://wwws.dekaino.net/blog/index.php/archives/2012/10/05/1046/trackback/
この投稿には、まだコメントが付いていません
Leave a Comment
改行や段落は自動で挿入されます
メールアドレスはブログ上には表示されません
利用可能な HTML タグ : <blockquote> <code> <em> <i> <strike> <strong>