でかいの日記帳

2012/8/6 Monday

おおかみこどもの雨と雪

Filed under: - dekaino @ 1:01 このエントリをはてなブックマークに追加 帥のはてなBookmark被リンク数

おおかみこどもの雨と雪を観ました。ツッコミどころ満載という前評判でしたが、予想を上回る釣り針だらけの釣り堀状態に驚くばかりでした。COOL!!
言わずと知れた、アニメ時かけサマーウォーズでヒット飛ばしまくったアニメ監督細田守の新作です。もうここまでくると金曜ロードショウで目玉企画として何回も繰り返し放送されるのは確実です。とうとう細田監督は作りたいものを作りたいように作れるというステージに達したようです。まさにポスト宮崎駿ブランドでしょう。

宮崎駿も富野由悠季もしょせんは裕福な家に生まれたボンボンなんですが、細田守は庶民というか2ch語で言うDQNというものをよく知っています。というか昔は裕福な生活というものが身についてなくて、たとえば2000年のデジモン僕らのウォーゲームでは高そうなマンションのキッチンになぜか屋内壁掛けタイプ給湯器があるというビックリな表現があったりします。これ毛並みがいい育ちだと絶対にできないミスですよ。素に知らないからできる技。

本作は、ファンタジーを皮をかぶせたDQN育児のお話です。かなり肯定的にDQN育児を描いています。
学生なのに第一子を妊娠するってのはまだ言い訳できると思うのですが、入院も助産師も使わずに自宅出産ってなんつー野良妊婦! しかも年子で第二子まで妊娠ってDQNの極み!
作中で名が出て来ない狼男(雨と雪の父)も、善良で誠実なような見せかけておいて、避妊ぐらいしろよと。最初はともかく第一子の育児中くらいは遠慮してゴムしろよと。まさにケダモノだ。

獣姦・ノー避妊・野良妊婦の上に、法定予防接種すら受けないという謎の所業。そりゃ児童相談所から訪問されるよ。つーか出生届って医者に見せずにどうやってでっち上げたのか謎すぎます。

なんだかんだあって、ド田舎に逃避するわけですが、田舎コミュニティの礼賛がサマーウォーズ級に鼻につきます。まぁファンタジーだと思って割り引いてみるしかないんでしょうけど。リアルな過疎集落だったら、高齢独身の跡継息子様が連日夜這いをかけてくる状況だよね。シングルマザーが無事でいられるわけがない。コブつきでもいいからって家に嫁入りする以外にコミュニティに入るのは不可能だと思われます。まぁファンタジーだからね。

10歳の子が失踪しても騒ぎにならないのも、田舎の小学校の大イベントである都会への修学旅行がスルーでまったく描写がないのも、ツバの大きい帽子と首回りの手ぬぐいという田舎のおばちゃんスタイルせずに都会の奥様みたいな恰好で農作業してても、全く日焼けしないどころか30になってもキレイなままというのも、ファンタジーだからね。

なぜ細田は子供たちの親離れのタイミングを無難に中学卒業にせず、小学校卒業近辺にしたのか? 個人的には全く理解できないのですが、DQNの生き急ぎというか、40にして孫がたくさんいるというDQNライフサイクル的思想からきてるんでしょうかね?

って具合にツッコミどころ満載ですが、感動できる人は感動できるようです。(マジか!?) まぁソーヘイ君は小学生とは思えないくらいイケメンだけどね。でも小学生にしたらって程度だしなぁ…

孤独に育児してるお母さん。本作を見ても変に田舎生活に希望を見出そうとはせずに、身近な範囲で助けてくれる人を探しましょうね。決して、藁をもつかむ気持ちになって田舎に移住したりしませんように。ファンタジーですからねー。

スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン

Filed under: - dekaino @ 0:38 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻帥若激祉ャ若若 ゃ潟ゃ吾с海里呂討Bookmark被リンク数

スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョンを観ました。伝説の興行失敗CG映画ファイナルファンタジーと同じ系統の不気味の谷ど真ん中のCG映画です。

監督は同系統の劇場版CGアニメ作品、APPLESEEDエクスマキナを手掛けた荒牧伸志。本当にこりないよね。

映像技術は見た目あまり変わっていない感じ。いや進歩はしているのだろうけど、コストを下げる方向であって表現の質は差は感じられない程度。ただし、人間キャラの演技がかなりよくなっています。やはり演技って大事だよね。クレしんだってあの絵の表現なのに、演技だけで作中でキャラがものすごくリアリティを感じさせる動きをするからね。

冒頭の戦闘シーンは正直ああいつものCGバトルかと食傷気味でしたが、パワードスーツを脱ぐあたりからおおっと思う演技表現が多くみられました。メカもマローダーがちゃんと登場してワクワクさせてくれます。ただし戦闘はほぼ宇宙か宇宙船内なので、背景美術はしょぼい、もといコスト低減のやりがいがあったという印象。限られた予算の中でのパフォーマンスはかなり高いように思える作品です。

上映館数がかなり少ないし、正直なところ日本でも北米でも宇宙の戦士シリーズってあまり人気がないのかもしれません。でもソニーピクチャーの力があれば何とかなるよね? ぜひとも続編製作してほしいものです。

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