キラー・エリート
キラー・エリートを観ました。
英国特殊部隊SASのOBが書いた実話ベースの小説を原案にしたアクション映画です。
時代は1980年、ソ連がアフガンに侵攻してモスクワオリンピックボイコット騒動があった、冷戦真っ盛りの時代。その少し前のオマーン内戦に介入していたSAS隊員に対する復讐劇から始まる物語です。
原案の小説のタイトルFEATHER MENは、SAS隊員OBが組織した非公式秘密結社。マスターキートンみたいなのが集まってる団体。オマーンの地方族長が息子を殺した元SAS隊員3名を暗殺してほしいと国際的暗殺組織(これまたベタな設定)に依頼します。
本作はSAS OBに敵対する3人のプロ傭兵たちが主役です。ロバート・デニーロも出てます。終盤に至るまだ、ずっと族長に捕まってる人質でしょぼい初老男扱いだったのに、最後に一発アクションを決めてくれます。やっぱデニーロかっこええわ。
スタントなしのアクションの連続で、往年の香港映画のような味付けです。政治的メッセージはほとんどなく、各国政府に近い筋は、アメリカもソ連も出てこず、イギリス旧植民地内に閉じています。まぁオーストラリア映画だしね。
政府の犬に甘んじず自由な狼となれ的なアウトローの価値観を貫き通し、最後には敵味方の枠を超えた大乱戦。それなりに納得のいく決着となりました。
あと謎の恋愛パートが混じりますが、こんなの要らないよね。 目玉付ゴム長靴のエピソードとかどうでもいい。パリでデートとか似合わない。リア充反対。そこさえ除けばひたすらアツく燃える作品です。