でかいの日記帳

2009/7/17 Friday

TOHOシネマズ ギフトムービー

Filed under: - dekaino @ 8:48 このエントリをはてなブックマークに追加 TOHO激 若爾里呂討Bookmark被リンク数

ノウイングTOHOシネマズ海老名で観たのですが、本編開始前の上映についていくつか変化がありました。

まず、鷹の爪のマナームービーが新作に。今度はレオナルド博士(白衣の熊)がメイン。ガールフレンドのメス熊も競演です。
そして、TOHOシネポイントカードの宣伝はトムスのCGアニメ、スケアクロウマンが宣伝する新フイルムに替わりました。これもなかなか面白かったです。

最後に、ギフトムービー。これは本編の前に無料でショートムービーを上映するというサービス企画のようです。もう料金値下げでの競争はきついので、こういう企画で他映画館と差別化していく戦略なんでしょう。眼の付け所はいい。
しかし、これがつまらない。紙兎ロペという作品なのですが、解像度が高いだけで動きもないしシナリオもスカスカ、どうにもなりません。どうやら数年前に個人的に作った動画をWebで公開していたものらしいです。→blogの残骸
いくらなんでも初手でこの低クオリティはヤバいです。正直、MOVIX(松竹系シネコン)で同じように本編前に上映していたノラビッツ・ミニッツの足元にも及びません。奇しくも同じウサギのキャラなのにこの差はどうよ?
TOHOシネマズさん、もうちょっとお金出してまともな作品をキッチリ作ってはいかがでしょうか?

ノウイング

Filed under: - dekaino @ 8:29 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ潟阿里呂討Bookmark被リンク数

ノウイングを観ました。
CGバリバリの世界の終末を扱った映画です。

とにかく世界観が古きよきアメリカの主流派、東海岸の白人でプロテスタントの中産階級にコビまくりな映画です。日本でいう三丁目の夕日が団塊世代にコビまくっているようなもの。老人向けかつキリスト教くさいストーリーです。

MITで宇宙物理学を教えている大学教授のジョンが主人公。彼は妻と死別し一人息子のケレイブと二人で暮らしています。
おそらくカール・セーガンあたりがモデル。しかしジョンは、古いキリスト教信者がもつ科学者のイメージ、無神論に近い人物像を体現しているだけで、セーガンとは違ってぜんぜん科学者らしくないです。

雑賀に自分が救われないとわかったとき、ただ嘆くだけ。いやセーガンだったらそこで人類の文化を記録したメモリデバイスなりなんなりを託すでしょう。ボイジャーに積み込んだ異星人へのメッセージみたいに。
そういう発想が出てこないあたりがそこが浅いです。無神論者が超越存在に遭遇して右往左往するような、老人たちは溜飲を下せるシーンさえあればいいというところか?

ストーリーとしてはまったく感情移入できないしリアリティを感じさせませんが、特撮はすごいです。とにかく大規模災害のシーンがすごい。飛行機は墜落して地表に激突するし、地下鉄が脱線して大惨事。見所です。
それから子役たちも巧いです。

救われるのは白人だけ。ポリティカルコレクトをここまで堂々と無視する潔さにしびれる映画です。
(一応逃げ道として方舟は一つだけじゃないことを示して、あっちには白人以外も乗ってるといいわけできるようにはなってます)

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