でかいの日記帳

2009/2/22 Sunday

わが街、やまと ポスター

Filed under: - dekaino @ 23:01 このエントリをはてなブックマークに追加 茵障 鴻帥爾里呂討Bookmark被リンク数

今月22日に行った大和市の泉の森公園の管理棟で下のようなポスターをみかけました。
わが街・やまと ポスター
大和市市制50周年を記念して作った「わが街・やまと」という映画のポスターでした。見てわかる通り、ぴあの表紙で有名なイラストレーター及川正通の手によるものです。
なんと、及川氏は大和市在住とのこと。なんかもっと都会に住んでいるイメージがあるのに意外です。

ポスターの女の子は映画の主役の女子高生役の娘で、一般オーディションで選ばれたとのこと。
さっそくweb検索してみました。
主役 理沙 3D主役 理沙 イラスト
ん?
ゴシゴシAA
…うーむ。ある意味で及川正通って真のプロ意識がある人ですね。
こういう空気を読んだ解釈ができるのが長期にわたってぴあ表紙を手がけられる秘訣なんだろうなぁ…

ちなみにこの映画、残念ながら上映会は終了していますが、ネットで観ることができるそうです。もちろん無料。
「わが街、やまと」インターネット上映館
DVDの無料貸出しも行っているそうです。

泉の森公園

Filed under: - dekaino @ 22:32 このエントリをはてなブックマークに追加 羈罍のはてなBookmark被リンク数

泉の森公園 石碑 長洲知事の署名入り
神奈川県大和市にある泉の森公園に行ってきました。
大和市から藤沢市にかけて鵠沼海岸まで流れる引地川の水源地を中心とした公園です。
いつも大和市と座間市の境界付近の国道246号を走っているときに道の両脇に緑豊富な公園があると気にはなっていたのですが、とうとう訪れることができました。

公園の駐車場の近くには古民家が移築保存されていました。
古民家 小川邸
古民家 北島邸
大和市内の豪農の古民家だそうです。ここらは養蚕も盛んだったらしい。
河津桜
早咲きの河津桜も五分咲きくらいに咲いてました。

引地川の源流である貯水池の周りはきれいに整備され、野鳥がたくさん集まってくるそうです。
水車小屋
何に利用されているかよくわからない水車

緑の橋
緑の橋

水辺の野鳥たち
シラサギ
高木にシラサギがとまっていました。
カモとムクドリ
水辺にはカモに混じってムクドリがちょこまかと、カモの餌を横から掻っ攫いに来たようです。

公園内でみつけた謎の像
謎生物カッパ
なぜかカッパ。名前は左側が「やまとみずべー」、右側が「やまともっく」らしいです。
ガチャピンとムックみたいなものなのだろうか? 大和市には謎が多い。

公園内でみつけた謎の立て看板
犬 Don't speak
公園で犬の散歩をする人が多いのか、犬に向けての注意。
「犬、はなすこと禁ず」 いや普通の犬はそもそも人語を解さないから、わざわざ禁止しなくても話したりしないと思うのですがいかがなものか?
え? 意味が違う??

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

Filed under: - dekaino @ 7:54 このエントリをはてなブックマークに追加 潟吾c潟祉 医篋榊のはてなBookmark被リンク数

ベンジャミン・バトン 数奇な人生を観ました。
原題はThe Curious Case of Benjamin Button、直訳すると「ベンジャミンバトン 興味深い症例」といったところでしょうか。フィッツジェラルドの短編が原作です。

物語は20世紀初頭、ガトーという南部一の時計職人が駅に設置する大時計を作るところから始まります。ガトーが作った時計は時を逆に刻む時計でした。米西戦争で一人息子を失った彼の時間を巻き戻したいという願望がこめられた時計だったのです。
いかにもファンタジーっぽいエピソードで始まる本作は、主人公ベンジャミンの80代の肉体で産まれ歳をとるごとに若返っていくという奇妙な人生を軸に、各種の短いエピソードが折り重ねられる方式で進められていきます。

基本的にはノスタルジーさを売りとした老人向けファンタジー作品です。日本映画で言えば三丁目の夕日のような昔の風俗や景色を再現し、古き良き時代を懐かしむ趣向。ただし非常に美化されています。アメリカの歴史で良かった所だけを誇張したような、まさに老人の思い出話のような美化のされ方。
本作では21世紀に入るまでの100年あまりが語られるのですが、戦争は冒頭の米西戦争のほかに、第一次世界大戦と第二次世界大戦までしか出てきません。気持ちよく勝利した戦争だけが思い出に残っているわけです。まかり間違ってもキューバ危機とかベトナム戦争とか出てこないのです。

主人公の人生もかなり都合がいいです。学校にも行かず、たいした職業訓練もせず、小さなタグボートの船乗りとして世界の海を巡り、各港の女性たちといい仲になり、第二次世界大戦でほんの少し戦功をあげただけ。戦後はずっと親の遺産を食い潰してバイク乗ったりヨット乗ったりしてただれた享楽的生活をして老いて(若返って)いきます。
正直彼の人生観はまったく共感できません。勤勉さとか感謝の心が足りないし、子供ができても結局逃げるし。
家族に甘えるばかりで家族に何も貢献しないまま赤ちゃん返り。本当にこれでいいの? こんなのに共感しろと言われたらマトモな老人怒るんじゃないかな?

本作の最大のメッセージは、老人を介護する世代に向けた、介護がんばれ。人は老いると子供に戻っていくものだ、という本当に老人世代に都合がいいメッセージです。もう黄昏流星群並みのご都合主義にしびれます。だいたいベンジャミン本人は養親も実親もまったく介護してなかったし、それでいて結構な遺産をすべて食い尽くしたし、自分の娘の養育も放棄したし、自分がやってないことを妻や子供世代に求めてもいいものなのか?
いや、いいんでしょうね。ファンタジーだから。ある意味でアメリカの老人向けマーケットはすごいです。日本のヲタク向けの空から美少女が降ってくるみたいなファンタジーなんか足もとにも及びません。

最後は、21世紀になり冒頭のガトーの時計が駅からはずされ、大きなデジタル時計に置き換えられるところで終わります。古き良き時代は終わり、世知辛い21世紀が始まるのです。

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