ビー・ムービー
ビー・ムービーを観ました。ドリームワークスの3Dアニメーション。
ストーリーは人間に蜂蜜を奪われてると気づいた1匹の蜜蜂が養蜂家を相手に裁判を起こすって落語みたいな話です。または浦沢義雄脚本のような不条理ギャグ。アメリカ人もこの手のギャグを解するのだな。
女性キャスターの名前がクリステル=ハチガワってのは日本語吹替版だけのギャグなんだろうか?? 日本語版制作の妙な頑張り様が昔のチキチキマシン風で面白いです。
しかし、最近の3Dアニメによくある文字の吹替え(劇中の英文が和文に変わる)は処理されてませんでした。日本語版制作の予算はかなりケチられているようです。その中でここまでがんばってのはすごいと思います。
それにしても女王蜂がまったく出てこないのはちょっと拍子抜け。せいぜい次の新しい女王蜂が立候補したと噂話に出てくる程度。アメリカ社会において王とか女王みたいな王政を連想させるキャラを持ち出すと完全なファンタジー世界になってしまって、リアルな社会を風刺するギャグが響かなくなるって配慮なんでしょうか?
ちなみに、この映画の蜂社会の描写はまったくでたらめなので、子供が鵜呑みにしないように注意してあげましょう。
本当の蜜蜂は…
・働き蜂はみんな♀
・♂はみんな怠け者
・働き蜂の役割は一生を通じて変わっていく (最初に決めた仕事を一生続けるわけでない!)
→一般的蜜蜂のキャリアは卵→幼虫→蛹→羽化→子守り→巣作り→巣の警備→蜜集め→老衰して死亡 (寿命 1ヶ月半)