スターダストを観ました。イギリスの有名作家ニール=ゲイマンのベストセラーグラフィックノベル(大人向けマンガ)が原作です。
話やキャラクターがとても面白い。原作が面白いんでしょうね。典型的な英国ファンタジーを舞台にして正統ファンタジーと思いきや実はそうでもない。キャラクターがみんな不道徳・背徳(immoral)の要素を持っている、といっても悪いヤツってわけではなくて人間くさいという意味で。唯一裏が無い正直ものキャラはヤギだけかな?
ヒロインである地上に落ちてきた星のイヴェインが、初めは純真(?)だったのがだんだん人の世の不道徳に染まってきて愛を知るみたいな流れが従来ファンタジーにはない人間ドラマって感じです。
重要アイテムとなる王位の証の宝石が、字幕ではルビーってなってるんですけど、セリフでは一言もそんなこといってない。Stormって固有名詞で呼ばれているようです。そういう王家に伝わる宝石に固有名詞(この場合王国がStormholdだから国名由来の名)をつけてるってことは字幕からではわかりません。
ちょうど公開が邦画大作(三丁目の夕日とか恋空とか)にガチでぶつかって、いまいちぱっとしないイメージですが、良作なので見ておくべし。イギリスらしいかなりブラックな笑い要素がふんだんに入ってて面白いです。ハリーポッターとはまた違うイギリスファンタジーが楽しめます。