惑星Ceresの読み
IAUで惑星の定義案が提案され、これが確定すると惑星が3つ増えるとの報道が各新聞紙で行われていますが、新たに惑星に昇格する候補の一つ、小惑星Ceresについて各社の表記が分かれています。
朝日 セレス(ケレス)
読売 ケレス
毎日 セレス
日経 セレス
産経 セレス
共同通信 セレス
時事通信 セレス
由々しきことにセレス表記が多数派だ。これは一大事。
そもそもCeresはローマ神話の穀物をつかさどる豊穣の女神です。天体の名前にローマ神やギリシヤ神の名前をつけるのはよくある話なのですが、これを日本で呼ぶときはラテン語読みを使うことになっています。セレスはCeresの英語読み(英語なまり)、ケレスが正しいラテン語読みです。
どうやら通信社が配信したニュースが「セレス」と誤記・誤訳したモノで、それを各新聞社がそのまま採用してしまったようです。朝日が一応 セレス(ケレス)とカッコつけしてますが、ここはケレス単体かせめてケレス(セレス)にしてほしいところ。そういう意味で読売新聞は偉い!
今の海外ニュースはほとんど英語が原文で、英語を和訳する人は基本英語読み、別言語による慣習読みがカタカナ語として定着してる場合だけそれを採用という方針みたいです。英語読み以外は慣習読みだって考えが、英語至上主義っぽくていやですね。
私は、ケンタウルス座をセントーラス座って呼びたくないし、ケンタウルス座アルファ星をアルファ・セントーリなんて呼びたくないです。Ceresをセレスと呼ぶのも同じことなんだよね。
2件のコメント »
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惑星か小惑星か、はたまたEKBOか?なんてのは、どっかの大学のサークル
がやってるような星占い以外ではどーでもイー話だと思うが。
それはともかく、ラテン語読み(or由来)以外にも、古代ギリシャ語や、
一部エチオピア語(カシオペア、アンドロメダ等)とか、イスラム語圏由来
(アルタイル、ラス・アルハゲ等)とかゴチャ混ぜです。
車や飛行機や、一部SUNの機器なんかによく星の名前が流用されてますが、
国によって発音が全然違うので、英語ネイティブの人の発音がかえって
分かり難いことが多いです。
ところで冷却CCDカメラ買いました。SBIG ST-8XEにフィルタホイール
CFW-8a,更にシンチレーションキャンセラAO-7。今日、代金支払う為に
お金おろして来ました。問題は、これがFreeBSDで動かないこと。Linux
用の撮影ソフトは、フリーでも沢山出てて、KDEなんてkstarsという標準
デスクトップアクセサリのおまけ機能で撮影出来るのに…、と思ったら
重要なデバドラ相当部分の.so共有ライブラリがメーカからバイナリ配布
のものを使わないといけないとか。しかもRedHatの特定バージョン決め打ち
というトホホぶり。
Comment by kaz - 2006/8/18 Friday @ 15:00
そう言えば、大学の時、分析化学と無機化学の教授が
「これからはpHは『ペーハー』ではなく『ピーエイチ』と呼ぶこと」
とおっしゃりまして、しばらくえらい苦労をしました。
就職したら「ピーエイチ」なんて言っても通じないし、
未だに「ペーハー」が主流だし。
あの「『ピーエイチ』と読め」は何だったのだろうか?
とふと思い出しました。
Comment by 吉閥 - 2006/8/19 Saturday @ 0:31