陰陽和合散
天龍八部なかなか面白くなってきました。話の最初の方は、主人公の喬峯はほとんど出てこなくて、雲南大理国の皇室の段氏一族(射雕英雄伝に出てきた南帝/一灯大師の祖先)のお家騒動の話がメインです。
大理国皇帝の弟の鎮南王(段正淳)は、スタートレック(TOS)のカーク船長みたいに世界中に自分のDNAをバラ撒くのが趣味みたいな男。そこら中に愛人と子供がいます。ということは、愛人と子の数だけ恨みを買っているということです。おかげで嫡男の段誉が大変な目にあうことになります。
大理国のジェイムズ T カークこと段正淳
四大悪人の筆頭、悪貫満盈も段氏一族に恨みを持つ男の一人。この悪党が段誉と木婉清を密室に軟禁してしまいます。
実は婉清は鎮南王の娘。つまり姓は違うけど段誉の腹違いの妹ということです。
軟禁される段誉と婉清兄妹
そして食事に陰陽和合散という媚薬を仕込まれていたからさぁ大変。陰陽和合散を飲んだものは、目に入った異性と交合しないわけにいかなくなるという強力な媚薬。たとえ仙人でも抵抗することはできないらしい。実の兄妹が関係するわけにいかないと必死で内功で抵抗する段誉。婉清はもうヤル気満々モードです。
ヤル気満々の妹と誘惑に耐えるお兄ちゃん
めちゃくちゃエロい設定ですね。さすが金庸先生です。二次著作としてエロゲーとかエロ同人誌になりそうな話です。
もっとエロいのが外からのぞいてる悪貫満盈。出歯亀オヤジは世界共通なのか!?
実の兄妹の関係を世間に知らしめて、段氏一族の評判を地に落とすのが目的と口では言ってるが、実は近親相姦フェチなだけなのかも。
濡れ場をのぞく田代まさし悪貫満盈
こんな感じで天龍八部 かなり面白くなってきました。
しかし中国は国営放送でこんなエロいドラマ作って放送していいんですね。日本のNHKじゃ考えられません。とはいっても、今の朝ドラのファイトは朝っぱらから結構艶っぽい演出らしいですけど。
余談だが、四大悪人を日本語音声で「よんだいあくにん」って発音しているの変じゃないか? ふつー「しだいあくにん」って読むだろ。めちゃくちゃ不自然な湯桶読みだ。「よんだいあくにん」って聞くたびにすごい違和感を覚えます。